Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。
早速の更新です。(頑張った!!)
官渡の戦い後半戦です!!

それにしてもFGOのバレンタインイベントも残りわずかですね。
今年のバレンタインイベントも面白かったです。
個人的に今回は水着メルトとシャルロットのチョコイベントが好きです。
男性陣はバーソロミュー。いやぁ、彼はブレないというか折れない精神のようです。

話がそれましたが本編をどうぞ!!


官渡の戦い-後半-

374

 

 

官渡の戦いは第2ラウンドに入った。

袁紹は『龍の力』を解放して曹操の元へ自ら爆発的な脚力で跳んだ。拳を握り絞めて曹操の顔、目掛けて振るう。

 

「その首もらいましたわあああああ!!」

「…出番よ」

 

曹操がポツリと呟いた瞬間に曹操と袁紹の間に第三者が割り込む。

その第三者とは秦良玉であった。トネリコの槍を真っ直ぐに袁紹へと突き付ける。

 

「なあああああああ!?」

 

そのまま真っ直ぐに突き進めば袁紹は自分の喉元に槍が突き刺さると判断して急ブレーキ。

 

「誰ですの貴女は!?」

「私の名は秦良玉。マスターの一番槍です!!」

「秦良玉? 本当に誰ですの?」

 

いきなり現れた秦良玉にわけが分からない。だが彼女にとって些細な事である。

邪魔者が現れたのなら邪魔者ごと曹操を叩き潰せば良いだけなのだから。

 

「リャンさん大丈夫?」

「はい、マスター!!」

 

ところで少しだけ話がズレるが秦良玉が言った「マスターの一番槍」宣言は他のランサーたちに待ったを掛けられる。

 

「またも知らない方達が…」

 

曹操の元には藤丸立香と司馬懿(ライネス)が駆け寄る。

またも知らない人ばかりくれば「誰?」としか思わない。しかし袁紹が先ほど思った様に邪魔者ならば叩き潰せば良いとしか思わない。

藤丸立香と秦良玉に関しては反董卓連合で顔合わせくらいはしたのだが覚えていないようだ。顔合わせといっても一瞬程度だから仕方ないのかもしれないが。

 

「あのまま麗羽が『龍の力』とやらを使わなければ貴女達の出番は無いと思ったけど…やっぱり使ってきたわね」

 

袁紹の性格上、力を手に入れたら必ず使ってくると実は予想していた。

 

「それにしても『龍の力』って恐ろしいものね。あの麗羽をあんなに強くさせるんだもの」

 

曹操は帯刀していた剣の柄に置いていた手を離す。

先ほどの袁紹の爆発的な脚力で間合いを詰められた時、実は秦良玉の助けが無くても対処は出来たのだ。だが、それは曹操と袁紹との距離が十分に離れていたからである。

もしも曹操と袁紹と間の距離が短すぎれば対処はできなかった。今回は曹操の運が良かったというべきだ。

 

(胡散臭いとは思ってたけど…本物みたいね)

 

袁紹の『龍の力』とやらは本物。本当に『龍』か判断しづらいが、『力』は本物だ。

あの袁紹があれほどまでの力を元々持っていたわけが無い。もしも持っていたら既に見せ付けているはずだからだ。

 

「ここから任せてください」

「あら、言うじゃない藤丸」

「いつもの事ですから」

 

袁紹に視線を移す。

龍のオーラを滲み出し、片目が龍の目のようにギラリと変化している。

先ほどの動きを見て居たが、並みの英霊の俊敏さはあるかもしれない。侮って戦ってはいけない相手だ。

 

「リャンさんが前に、師匠は後方で援護を頼みます!!」

「分かりましたマスター!!」

「ああ、いいとも」

 

すぐにスイッチを切り替えて指示を出していく。

 

「リャンさん、スキル『白杆槍[B]』を。師匠は『軍師の忠言[A]』で皆を守って!!」

 

バリバリと指示を出していくその姿に「へえ」と呟く曹操。最も『スキル』という言葉はよく分からないものだが。

それでも秦良玉と司馬懿(ライネス)は彼の指示を疑いなく従っている。それだけで彼の指示が信頼できるものだと分かってしまう。

 

「相手は龍の力を使う。でもまだ、どれほど力か分からないから気を付けて!」

 

魔術礼装で秦良玉を『瞬間強化』を施す。

 

「袁紹さんを無力化させるんだ!!」

「いきます!!」

 

秦良玉がトネリコの槍を握り直して袁紹に突撃する。

 

「ちょっ、危なっ!? わたくしと華琳さんの一騎打ちを邪魔しないで欲しいですわね」

「私は貴女と一騎打ちをしているつもりなんて無いのだけれど」

 

袁紹の言葉を呆れながら否定する。

 

「何ですの!? そういう流れになっているじゃありませんか!!」

「なってないから」

 

なんか「ムキーッ!!」と言いそうな感じで顔を赤くしている。

 

「もう、いいですわ! こうなったら貴女たちごと叩き潰してあげます!!」

 

地面に拳を突き刺して、力の限り引っこ抜く。片手には地面に埋まっていた大きな岩を軽々しく持っていた。

 

「どっせぇええええええい!!」

 

大きな岩を投石器も使わずに投げ飛ばした。

狙いは秦良玉と後ろにいる曹操たちである。

 

「潰れてしまいなさい!!」

「トリムマウ!!」

「は、お嬢様。迎撃します」

 

トリムマウが飛来する大きな岩の前に出て、腕を円柱型のハンマーに変形させる。そして飛来してくる大きな岩を粉砕した!

 

「な、ななな、何ですのそれは!?」

「これは私とっておきの魔術礼装だよ」

「ま、まじつれいそう? てか、華琳さん! やっぱり妖術師が居るんじゃないのですの!!」

「いないとは言ってないわよ」

「妖術師が居るなんて卑怯ですわよ!!」

「『龍の力』とやらを使う貴女に言われたくないわよ」

 

自分の事を棚に上げている袁紹にまたも呆れるしかなかった。

 

「はああああ!!」

「ええい。そこの白いピチピチ服の人、うっとおしいですわよ!!」

「白いピチピチ服の人!?」

 

言わずもがな秦良玉の事である。あいにく袁紹の例えは否定できない。

誰が言ったか分からないが、おっぱいタイツ武将という称号持ちだ。最初は藤丸立香も男だからドキドキしたものである。

尤も多くの女性英霊はドキドキさせるような服装が多いのであるが。

 

「まずは貴女からです! くらいなさい!!」

 

拳の連打を叩き込むがトネリコの槍で全ていなしていく。

 

「これならどうですの!!」

 

両手に魔力弾のようなものを生成して、放出。

 

「せい!!」

 

魔力弾ですらトネリコの槍で叩き斬る。

 

(ですが、密の高い魔力弾…『龍の力』だけは本物ですね)

「どっせええええい!!」

 

袁紹の拳を受け止めるも力が強すぎて、そのまま後方へ殴り飛ばされる。

殴り飛ばされた後方にてトリムマウがタイミングバッチシに受け止める。

 

「助かります」

「いえ、無事で何よりです」

(そういえば喋れるんでしたっけ)

 

袁紹は『龍の力』で膂力、俊敏、頑丈も異常に上がっている。更に魔力弾もどきも放つ。

想像以上に袁紹は強化されており、並みの英霊の身体能力と同等かもしれない。しかし、彼女は力の使い方が上手くない。

なんせ袁紹は顔良や文醜と違って戦う武人では無いからだ。冀州南皮のトップとして剣などの心得は習ってはいるが前衛に出て戦うような人物ではない。

『龍の力』を手に入れても本来の力を使えておらず、まるで末端の力だけしか使えていないというのが秦良玉の考えである。

 

「私もそう思うわ」

「曹操殿」

「龍とは強大過ぎる力の象徴でもあるわ。それがあの程度なら肩透かしね」

 

確かに袁紹は異常に強くなってる。だが、現段階ならばいくらでも対処できると思ったのだ。

ならば『龍の力』を完全に使いこなせていない今がチャンスということだ。

 

「師匠、リャンさん。ちょっといい?」

「なんだい弟子よ?」

「袁紹さんを捕まえる方法だけど……ごにょごにょ。出来るかな師匠、リャンさん?」

「ふむ、面白そうだ」

「分かりました。任せてくださいマスター!!」

 

簡易的な作戦会議を終了。すぐさま秦良玉が動く。

 

「何をしようが無駄無駄無駄ですわ!!」

「いえ、これで終わりにします!!」

 

袁紹の突きのラッシュをトネリコの槍で全て対応する。ラッシュ対決である。

 

「おーっほっほっほ!! 中々やるではありませんか。ですがいつまで続きますかしら?」

 

袁紹は疲れを知らない。これも『龍の力』の恩恵だ。顔色変えずに突きのラッシュもどんどん早くなる。

だが、永遠にラッシュ対応するつもりは無い。司馬懿(ライネス)の準備が出来るまで耐えれば良いのだ。そして準備ができた様である。

 

「このまま終わりに…って、何ですの?」

 

袁紹の足元から水銀がウネリと跳び出して蛇のように巻き付いた。

 

「本当になんですのこれ!?」

 

水銀とはトリムマウである。

トリムマウを地中から進ませて袁紹の足元まで配置したのだ。秦良玉は袁紹を一定の位置にとどまらせる為に対応していたにすぎない。

 

「作戦成功だ」

 

トリムマウによって簀巻き状態の袁紹がゴロンと転がる。

「あら、お似合いの恰好ね麗羽」

「きーーーー!!」

 

 

375

 

 

官渡の戦い、別の場所にて。

 

「でえええええええええええい!!」

「たりゃああああ!!」

 

文醜と許緒の戦いが既に始まっていた。

 

「へへん!! やるじゃねえか、きょっちー!!」

「あったり前だろ、いっちー!! この間は油断してただけなんだから!!」

「上等。ならこっからは本気で行くぜ!!」

「此方だって!!」

 

彼女達は知り合いで愛称で呼び合うほどの仲だ。しかし敵同士であり、戦いは真剣である。

ところ変わって、彼女達が戦っているちょい右側では。

 

「それにしても…今回油断していたのは此方…なのかなぁ?」

「そうかもしれませんね。けど…だからって遠慮はしませんから」

「うん」

 

此方では顔良と典韋が戦っていた。

袁紹軍の二枚看板を相手取って居たのだ。

 

「はああああああ!!」

「たりゃああああああ!!」

 

文醜と許緒がぶつかり合おうとした瞬間に第三者たちが割って入る。

 

「ちょ、誰だ!?」

「シャンだよ」

 

新たなチミっ子の登場である。だが実力は本物である。

 

「ちょっと香風!! ボクたちの戦いの邪魔しないで!!」

「季衣さん、流琉さん、部隊から突出しすぎです。お二人は春蘭さまの補助だったでしょう」

 

第三者たちとは徐晃に加えて曹純である。

 

「え…? あ、ほんとだ、いつの間に!?」

「いつの間に…!」

「…いや、文ちゃん。一応私たちの動きは真直ちゃんの指示だったからね? 作戦通りだからね?」

 

文醜はよく分かっていなかったようだが許緒と典韋を部隊から引き剥がすのは作戦の1つである。

夏侯惇の部隊から2人を引き離して補助を無くして、部隊の壁を薄くしようとしたのである。既に其所を狙って別の袁紹軍が夏侯惇の部隊に攻撃を始めている。

 

「ならどうしよう? ボクらが退がったら、いっちー達が…」

「ここはシャンがやる」

「周りの敵は私と姉さんで……あら、姉さん?」

「華侖さまは、もう戦っている」

「ここはあたしたちに任せるっすー!!」

 

曹仁は既に剣を振って戦っている。

 

「何だぁ? あたいと斗詩の二人を、そのちびっこの二、一人で相手にするってか?」

「不足?」

「いいや。上等!!」

 

文醜はニヤリと笑って大剣を構え直す。

 

「なら…いっちー、またね!!」

「おう。また美味いもん食いに行こうなー!!」

 

文醜と許緒は飯を一緒に食べる仲でもある。そんな仲であっても戦い合うのが戦争というものだ。

 

「柳琳さま、ここはよろしくお願いします」

 

許緒と典韋はすぐに夏侯惇の補助をしに行くために戻るのであった。

 

「…よろしいのですか? あの二人を見逃して」

「十分戦ったしなー。それに…あたいと斗詩を組ませてくれるつーんなら、それはそれで楽しいってもんだ!!」

「もう…でも油断しちゃダメだよ、文ちゃん」

「当然、なら行くぜ!!」

「………来い」

 

仕切り直し、武器を振るおうとした瞬間に雨が降って来た。

 

 

376

 

 

官渡の戦いはもう曹操の勝利だ。『龍の力』を使ったがカルデア勢に無力化された。

 

「おや、これでお終いですか? 龍の力を撥ね退けた精神があるので、もしかしたら何か仕出かすと思ったんですが…」

 

于吉は少しだけガッカリした。

 

袁紹は『龍の力』を撥ね退けた精神を持っている。ならば于吉の予想のナナメ上を超える行動を起こすのではないかと思っていたのだ。

しかし結果はそうでも無く、普通に負けた。原因としてはやはり、『龍の力』をまったく使いこなせていないからである。

于吉が袁紹に植え込んだ『龍の力』はただ肉体を強化したり、魔力弾を放つ程度では無いのだ。

 

「彼女に植え込んだ龍…アレをもっとも利用するにはやっぱ袁紹を操り人形にするべきでしたかね?」

 

ため息を吐きながら于吉は簀巻き状態の袁紹を遠くから眺める。

 

「さて、あの龍に関してはまだ使えるので回収しておかないといけませんね」

 

もう官渡の戦いは終了だ。カルデア勢が袁紹に埋め込まれている龍をどうにかされる前にどうやって回収するか何通りかの案を考える。

 

「もう戦は終わりか?」

「おや。貴女も見に来たのですか?」

 

于吉の後ろに『鬼』が歩いてきた。

 

「そうですね…官渡の戦いは終了です。袁紹が何か仕出かすのをちょっとは期待したんですがね。てか、何しに来たんですか?」

「計画の準備をしていたら近くで戦の気配があったものでな。そのついでだ」

「なるほど。で、計画の方は順調ですか?」

「順調だ。我の方はもうすぐ準備完了だ」

「そうですか。では、準備が出来たら待機しててください」

「分かった。…それとあの蟲の世話は他に任せられんか? 大きくなるにつれて世話が大変なんだが」

 

『鬼』は表情を変えずにため息を吐いた。大きなペットの世話というのは大変なものである。

 

「我慢してください。それに最近は貴女に懐いているじゃないですか」

「懐いてなどいない」

 

ピシャリと否定した。

 

「そもそもあの蟲は貴様が作ったんだろうが。貴様が最後まで世話しろ」

「あの蟲はこの大陸では天然に誕生しませんから…じゃなくて私も忙しいので」

「貴様…!」

 

『鬼』がギロリと于吉を睨むが全然気にもしていない。

 

「そういえば、あの方はどうしてます?」

「…あの方ならもう1つの計画を進めている。順調だそうだ」

「それなら良かったです! それにあの計画をあの方に話したら結構ノリ気でしたからね! 頑張ってくれているのでしょう」

 

この一瞬だけ『鬼』は表情を歪ませた。

 

「あの方に任せた計画の方だが…本当に進めていいのか?」

「どうしてそう思うのです?」

「正直な感想を言うと…危険だ」

「貴女らしくない」

「あの計画はもしかしたら貴様にも牙を向く可能性があるぞ」

「そんな事にならない様に気を付けますよ」

 

于吉には様々な計画を同時進行で張り巡らしている。『鬼』に『あの方』の2人には別々に計画を進めさせてもらっているのだ。

どちらもすぐには実行できない。時が来るまで準備を進めておくだけだ。

 

「まあ、あの方が進めている計画はこのあと見に行きますよ。それ由りも袁紹に埋め込んだ龍の回収を手伝ってくれませんか?」

「今から回収するのか? 戦はまだ終わっていない様だが」

「え?」

 

『鬼』が指さす方向に視線を送ると袁紹が何かをしようとしていた。

 

「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ!!」

「貴女の負けよ麗羽」

「まだ終わっていませんわ!!」

「どう見ても終わりでしょうに…」

 

簀巻き状態の袁紹を見て呆れる曹操。この戦いでは呆れてばかりな気もするが頭の片隅に置いておく。

何はともあれ官渡の戦いも終わりだ。あとは袁紹の首を刎ねれば決着である。

 

「最後に言い残す事は無い? 私直々に首を刎ねてあげるわ」

 

曹操は『絶』という鎌を手に持って袁紹に近づく。

 

「まだ負けていませんわよ。華琳さんをケチョンケチョンしたら次は空丹様を助けにいかねばならないんですのよ!!」

「はいはい」

 

この状況でそんな事をよく言うものだと、最後まで呆れさせる袁紹にため息を吐くしかなかった。

 

「はっ、華琳さん。何を勝った気でいるんですの」

「はあ? 何を言ってるのよ麗羽。こんな状況はどこからどう見ても…」

「とっておきは最後まで取っておくものですのよ!!」

 

キラーンと目を光らせた瞬間に袁紹の背中から立派な翼が生えた。翼が生えたと同時にトリムマウの拘束をぶち破る。

更に衝撃波も発生させて、曹操と藤丸立香達を吹き飛ばす。

 

「なっーー!?」

「くっ、リャンさん曹操さんを!!」

「はい、マスター!!」

「じゃあ私は弟子を助けよう。トリムマウ」

「はい、お嬢様」

 

秦良玉は曹操を受け止めて、トリムマウは司馬懿(ライネス)と藤丸立香を受け止める。

態勢を建て直して、ゴロンと転がっていた袁紹を見る。彼女は背中に生えている立派な翼を羽ばたかせ、更に龍の角もいつの間にか生やしていた。

形態を変化させて、より龍に近づいた影響なのか、先ほどよりも龍のオーラを滲み出させていた。

 

「どうですこの姿は!! とても神々しいでしょう!!」

 

ビシィィッと決めポーズを決めた袁紹。その顔には「決まったぁ」という表情にしか見えない。

 

「神々しいかどうかは置いておいて…今のはやられたわね」

 

流石の曹操も今のは予想外だったようだ。

 

「まあ、正直…本気を出すのは大人げないとは思っていたんですのよ」

「はあ?」

「ですが流石は華琳さんですわね! わたくしを怒らせるという点は認めてあげましょう」

「そんなのを認められてもね…」

「で・す・が!! ここまでわたくしを怒らせたのであれば本気を出すのもやぶさかではないですわ!!」

 

どうやら先ほどまでの袁紹は本気を出していなかったようだ。彼女的にはここからが本番のつもりらしい。

 

「てか、恰好が色々と凄い」

 

金色の鎧に龍の翼、角、目、そしてオーラ。色々とてんこ盛りだ。

 

「いや、カルデアでは普通かな?」

 

カルデアにはもっと凄い恰好の人がいるのを忘れていた。

 

「取り合えず曹操さんも大変だね」

「そんな同情はいらないわ。まあ、麗羽と関わってしまったのは私としても頭が痛い所かもしれないけど」

「何をゴチャゴチャ言ってるんですの。これからわたくしの本気を見せてあげますわよ!!」

 

袁紹が手を天に翳すと天候が急激に悪化していく。

 

「天より貰い受けた『龍の力』を見せてあげます!!」

 

真っ黒な雲が急に出てきて雨が降り出す。強風も吹き出す。戦日和であったのに悪天候になる。まさに嵐である。

 

「これが本当の『龍の力』ですわ!!」

 

急に視点が変わって于吉と『鬼』に戻る。

 

「………え?」

「あの者はやるな。よく知らん奴だが龍の力を使いこなすとは……元々、強い将なのか?」

「いや、それは…うーん。ええと…えぇ?」

 

またも于吉の予想斜め上を行く袁紹であった。




読んでくれてありがとうございました。
次回も二週間以内に更新(したい)予定です。

さて、今回の後半で官渡の戦い編は終わらせるつもりだったんですが、出来ませんでした。なのでまだ官渡の戦い編は続きます。
次回 官渡の戦い-龍の力-

374
オリジナルの話ですね。
『龍の力』を使った袁紹との戦いです。
考えた結果、こういう展開になりました。

375
これは原作と同じ流れです。
こっちの話もオリジナルの話に変化していきますのでお待ちください。

376
袁紹の本気(『龍の力』を解放)!!
こっからが本番です。そして于吉はまたも驚かされる。
(計画云々の話はまた今度)


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