Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。
FGOではメイン・インタルードで『深海電脳楽土 SE.RA.PH』が始まりましたね。
そしたら次は次で『復刻:徳川廻天迷宮 大奥』とは…一気に来るとは思いませんでした。





新野での日常2

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荊州の新野では新たな日常が巻き起こる。カルデア御一行が訪れた事でいつもよりも賑やかな日常になっているのだ。

今回のいくつかを紹介していく。まずはその1つだ。

 

「新野は田舎ね~」

 

ボソリと呟いたのは瑞姫だ。長い旅から荊州の新野に到着し、やっと足休めが出来た。

まさかの再会が新野であったが何だかんだで落ち着いている。

逃亡生活から考えてみれば今はとても安心できる。ただちょっと田舎なのが気に入らないといったところだ。しかし我儘は言っていられない。

少しはまともな生活になれたのはやはり藤丸立香たちに出会えたのが転機であったはずだ。

 

「なかなか立香くんってば私の誘惑に落ちないのよねえ」

 

瑞姫の今、気になる人物が藤丸立香である。

最初はちょっと肝の座った平凡な子だと思っていた。しかし、あの始皇帝一番の臣下だと分かった時は驚いたものだ。

見た目とは裏腹に中身は上の存在だと思っている。実は彼女が思っているのと違うのだが誤解からのものなのでしょうがない。

それでも藤丸立香がある意味特別なのは正解ではある。数々の実力者(英霊)をまとめて、指示をしているのだ。

彼の指示に誰も疑問は抱いていなく、始皇帝ですら彼の言葉を聞いている。これだけでも特別だと勘違いされてもしょうがない。

彼を誘惑して骨抜きにすれば一気に戦力を手に入れられるし、返り咲く事が可能かもしれないのだ。

なにせ天の国で藤丸立香は上に位置する存在だからだ。瑞姫の頭の中だとそういう風に思われている。

 

「立香くんが私に落ちてくれれば…私って天の国で贅沢できるのかしら?」

「それを私に聞くのか。てか、天の国に来る気なのか?」

 

瑞姫が質問した相手は司馬懿(ライネス)である。今は彼女と外でお茶会をしているのだ。

実は司馬懿(ライネス)がお茶を用意しているところを瑞姫が発見してご相伴に預かっているうちに、互いにお茶会を開く仲になったのだ。

 

「もぐ…うん。美味しい」

 

ヒョイパクとマカロンを口に放り込む。

 

「ほんとコレ美味しいわね」

「日本の有名な鬼も気に入ってるからね」

「に、にほん?」

 

思い浮かべるは茨木童子。彼女は恐れられる鬼なのだがお菓子大好き女の子というイメージが何故か強くなっている。

 

「ところで話は戻すけど天の国とやらに来るのかい?」

「それは考えてる案の1つよ。だって司馬懿ちゃんも立香くんも于吉とやらの問題を解決したら天の国に帰っちゃうんでしょ?」

「そうだね。異変を解決したら帰るが…で、まさか付いてくるつもりか?」

「ええ」

 

ニコリと笑顔の瑞姫。

彼女は贅沢好きな女性だ。昔はそうでもなかったが霊帝の后になってからは爆発した。

お洒落な物や宝石、美味しい物と高級な物が全て手に入った位になったのだ。人間、国のトップに近い存在になれば良い気になるのはしょうがない。

誰だって力(権力)が手に入れば性格が歪むのはよく聞くケースである。そして墜落して酷い目にあうのも。

 

「聞くと天の国って良い国なんでしょ。今のこの国よりも」

「まあ、色々と発達はしてるがね」

 

藤丸立香や北郷一刀の世界はこの外史世界よりも様々な面で文化や技術が発達している。

様々な装飾品や美味しい物。公共機関や衛生面の圧倒的な発達。様々なものが全体的に発達しているのだ。

英霊たちも現代の発達に驚いているほどだ。ならば瑞姫が天の国(現代)にもしも来たとしたら英霊たちと同じく驚くはずである。

 

(まあ…漂白してる世界だけど)

「冷静に考えるとこの大陸で返り咲くよりも天の国に行った方が良い気がするのよね」

 

自分が霊帝の后だった時は贅沢な暮らしができた。もちろん何も危険がなかったというわけではないが何でも手に入り、我儘も簡単に通ったのだ。しかし引き摺り降ろされた事で惨めな生活になってしまった。

返り咲きたくとも今の自分や姉の力だけではほぼ不可能に近い。現在の大陸で力があるのは曹操と孫策と劉備、劉表、劉璋だ。

特に曹操は圧倒的に力を伸ばしている。そんな曹操にどうやって勝つかなんて考えつかないのだ。曹操のところに入り込めても好き勝手な事はさせてくれない。そもそも自分の悪評は嫌でも知っている。

全くもって返り咲くイメージが思いつかない。ならば始皇帝が治める天の国。自分がいる大陸、国よりも良いと言われている天の国に行った方が良いと思ったのである。

天の国だと自分の過去の地位なんて意味はない。自分の力は何かと言えば男性を骨抜きにする美しさという名の『女の魅力』だ。

自分の女の魅力は天の国でも通用出来ると思ってる。天の国にいる男は同じ男なのだから。

 

「立香くんって始皇帝陛下の右腕でしょ。なら天の国でも相当な地位にいるじゃない?」

「いや、そうでもないが」

「嘘付かないでよ司馬懿ちゃん」

「嘘は言ってないんだけど」

 

あれだけ始皇帝と対等に会話をし、意見し合っている姿を見た。更に始皇帝自身の口から「今や一番の臣下」なんて言っていた。

これで相当な地位にいないなんて言うのがしんじられないくらいだ。もし、そうでなくとも始皇帝のお気に入りというだけでも大きなアドバンテージである。

 

「流石に始皇帝陛下に取り入るのは難しいけど…立香くんならイケそうじゃない?」

 

天の国でも女の魅力は通用すると思ってる。ならば誰にぶつければ良いかと考えれば天の国でもナンバー2である可能性の高い藤丸立香である。

彼を誘惑して自分の言いなりにしてしまえば天の国で安定した地位に立つ事が出来ると思ったからである。

 

「そ・こ・で、立香くんの師匠である司馬懿ちゃんに聞きたい事があるの」

「なんかもう言いたい事が分かる」

「立香くんの趣味趣向とか、どうすれば私に落ちるか助言をちょうだい?」

「やっぱり」

 

荊州の新野に来てからも誘惑は続けていた。しかしイマイチ効果は少ないのである。

 

「女に興味は無い…なんて事は無いのよ立香くんって。私が抱き着いたり、胸を押し付けたりすると照れてるし」

「ほほう」

 

誘惑しても藤丸立香は瑞姫になびかないし、手を出そうともしない。

彼女としては藤丸立香を男として合格なので身体を許しても良いかなっと思っている。それで骨抜きにしたいのだ。

誘惑して骨抜きにしたいのだが効果は薄い。だからこそなのか女としての魅力が効いてないとプライドが刺激されたのだ。

何が何でも誘惑してみせるという気持ちが強くなる一方なのである。

 

「ねえねえ、何か無いの?」

「師匠である私が弟子の不利益になる事を教えると思ってるのかい?」

「ええ」

 

ニコリと笑顔。

 

「よく言えたな瑞姫殿は」

「だって司馬懿ちゃんって立香くんの困った顔とかそういうのが好きなんでしょ」

「む…」

 

瑞姫に自分の性癖を当てられてちょっとだけ目を細めた。だが、よくよく考えると彼女ほどの者ならばいずれ察しられるのも不思議ではないと肯定する。

よく義兄である諸葛孔明や弟子である藤丸立香に対して色々と困らせたりしているからだ。旅の最中でもよく2人の困った顔を見たくて小悪魔ムーブをしていた。

 

「否定はしないね。特に真面目な人間が道を踏み外すところとかグっと来るからね」

(あら…もしかして私が思ってるより司馬懿ちゃんって歪んでるのかしら)

 

司馬懿(ライネス)の性癖が実は自分が思ってるより歪んでいるかもしれないと思う瑞姫であったが、性癖が歪んでいる人間なんて慣れている。実際のところ身近にいるのだから。

 

「まあ、性癖なんて人それぞれだしね。姉様だってそうだし」

 

性癖が歪んでいる身近な人というのが姉である傾である。

 

「傾殿もそうなのか?」

「そうなのよねー…って話が逸れるところだったわ。で、教えてくれないの?」

「弟子の趣味趣向と言われてもね…彼は一般的な男の子だ。普通だと思うよ」

 

藤丸立香は普通だ。普通に女の子が好きで、普通の男性の持つスケベな心を持っているくらいである。

 

「それだと今と変わらないじゃない。もっとこう、立香くんが女に手を出しちゃうくらいな…彼が獣になっちゃうような弱点や性癖はないの?」

「あればカルデアの女性陣がもう実践してるだろうな。特に清姫殿やカーマ殿とか」

 

ボソリと呟く。

 

「え、何か言った?」

「何でも。そうだ、弟子は眼鏡萌えとか噂で聞いたような」

「眼鏡…萌え?」

「眼鏡をかけている女性にグっとくるらしい……今度、試してみようかな」

 

最後の一言はボソリと呟く。眼鏡萌えは彼の最初からの性癖か、もしくはマシュ・キリエライトの影響によって目覚めさせたのかは分からない。

 

「眼鏡ね。今度、試してみましょうかしら。あれかしら、眼鏡も一緒に汚してみたいとかそういう性癖…」

「何を言っているんだ瑞姫殿」

 

自分の性癖にドストライクが来れば簡単にタガが外れる場合もある。試してみるのも馬鹿にはならない。

 

「他だと性癖というより絆を深める事だよ」

「絆を深めるって…」

「絆を深めると我が弟子は逆に触ってくるぞ」

「えっ、そうなの!?」

 

相手にもよるかもしれないが藤丸立香は絆が深まってくるとコミュニケーションと言って触ってくる事がある。

男友達のような感じではなく、普通に女性相手にボディタッチをするのだ。アタランテだったり、パッションリップだったり、カーミラだったり。

 

「へ、へえ…意外ね」

「それでいて相手の方は嫌がってなくて、寧ろもっと触ってほしいと思うくらいだからねえ。ほんと英霊…じゃなくて女誑しというか何というか」

 

先ほど挙げたカーミラなんか最たる例だ。最初は触られるのを嫌がっていたが最終的には触るように促してくるほどだ。

 

「絆が深まると物理的にも心の距離も縮まる。例にあげると君の姉なんか最たる例じゃないか」

「そうなのよねー」

 

思い出すは姉の傾。

前に旅の途中で崖から落ちた藤丸立香と傾は2人でちょっとした珍道中という名の旅をした。ちょっとした短期間であるが2人が生還したころには仲良くなっていたのだ。

司馬懿(ライネス)の言う通り、何処か物理的にも心の距離的にも縮んでいる。つい最近なんかも2人して町に出かけていたし、部屋でお茶を飲みながら雑談したりしているらしい。

その旅に誘惑される藤丸立香だが警戒せずに逆に彼からまた同じように町に出かける誘いをしたりするくらい仲が深まっているらしい。

 

「いつのまにか立香くんって姉様と仲良くなってたのよね」

 

仲良くなっているのは悪い事ではない。ただ誘惑が効かなくなるくらいの仲の良さはちょっと困るものがある。

 

(仲良くなりすぎて男友達感覚の方にいっちゃうのはマズイのよねー)

 

ただ男友達感覚は一番間違いが起こりやすいパターンとか誰かが言っていた。

 

「絆を深めるねえ…とりあえずどうすればいいのかしら?」

「とりあえず一緒に過ごしてればいいんじゃないか?」

「そんな簡単に…」

「そういうものだろう」

 

一緒に過ごしてたら(周回やらイベント)絆が深まっているなんてよくある事である。

 

「絆を深めたら…立香くんと一晩過ごせたりするの?」

「それはどうだろう…でも布団に潜り込むなんてのは普通になるな」

「それって意味同じじゃないの?」

 

絆が深まると藤丸立香のベッドで潜り込むなんて普通になる。他にも色々と距離が近くなって2人だけの過ごし方なんてものもある。

源頼光とは膝枕しながら過ごすし、メルトリリスは逆に膝に乗せて一緒に過ごす。シェヘラザードとは様々な物語を聞きながら過ごしている。

ある意味、2人だけの空間を過ごすといったものだ。

 

「司馬懿ちゃんはどういう風に立香くんと過ごしたりしてるの?」

「今日みたいにお茶会を開いたり、我が弟子をいじめたり…」

「そうですね。お嬢様もマスターと絆を深めてからはマスターの好きな服を着るという事をしてましたね」

「トリムマウ!?」

 

まさかのトリムマウからの告げ口。

時たまトリムマウは主人が驚くような余計な事を言ったりする。原因としては義兄の教え子の影響だ。

 

「お着換えお嬢様ですね」

「何を言っているんだトリム」

「R・I・K・Aちゃん」

「本当に何を言っているんだ………フラットのやつめ、本当にいい加減にしろ」

 

トリムマウは本当に余計な知識が含まれている。近未来映画や日本プロレスの知識などと色々だ。主人である司馬懿(ライネス)ですら知らない知識を持っているから度々驚く。

全てが義兄の教え子の影響だ。

 

「へえ。司馬懿ちゃんもなかなかそういうのが好きなのねえ」

「そういうわけじゃないんだが」

「もう…で、どんな服を着たの?」

 

どんな服装か分かれば自ずと藤丸立香の好みが分かるというものだ。

 

「教えてよ。もしかして、ドギツイの着たりしたのかしら?」

「そんな事はな…」

「デンジャラス・ビースト」

「余計な事を言うなトリム」

 

一旦ケースの中にトリムマウを閉まっておこうかと考えだす。

 

「でん…じゃらす?」

「聞かなかったことにしてくれ」

「これですね」

 

デンジャラス・ビーストの服を着た主人の写真を出すトリムマウ。

 

「あら…これはなかなか」

「トリム。もしかして暴走してないかな!?」

 

今度トリムマウの調整をすべきだと思うのであった。

 

(立香くんって意外とドギツイのが好きなのね。今度、似たのを着て誘惑してみようかしら?)

 

藤丸立香の知らないところで余計な秘密を知られるのであった。

 

 

459

 

 

訓練場にて愛紗と秦良玉が武器を交わしていた。

愛紗は久しぶりに再会した秦良玉を修練に誘ったのだ。青龍偃月刀とトネリコの槍が素早く、力強く、巧く振るわれている。

ポタリと汗が地面に垂れたと同時に青龍偃月刀とトネリコの槍がぶつかり合った。

 

「ふう…。休憩しましょうか秦良玉殿」

「そうですね」

 

力を緩めて切り詰めた緊張をほぐす。

 

「変わらずの強さだな」

「愛紗殿は前よりも強くなりましたね」

「色々と修羅場をくぐったからな。桃香さまを、ご主人様を守るため今も鍛錬は欠かしていない」

 

継続は力なり。鍛錬も続けていけば必ず力が結びつくものだ。

 

「お話は聞いています、徐州から荊州の旅は過酷だったそうですね」

「そうですではなく、そうだったな。今思うとよく成し遂げたものだ」

 

長距離で超過酷な逃亡劇を思い出してしみじみとする。

今では思い出話になるものだが、当時は思い出話どころの話ではない。生か死の問題だったのだ。愛紗自身でも今、生きているのが奇跡なほどである。

最悪な未来はいくつかあった。逃亡劇中に死ぬ。曹操軍に敗北する。これらは本当にありえた可能性だ。だからこそ何度も思うがよく生き残れたと思うのだ。

努力した、限界までひねり出した策を実行した、何もかも全て出し切って荊州まで到達した。

 

「もしかしたら桃香さまは天運を持っているのかもしれないな」

「天運ですか?」

「ああ。ご主人さまも口にしていたな。桃香さまは良い流れを引き寄せる力を持っているかもしれないと」

 

今更だが、確かにそうかもしれないと思う愛紗。全て桃香の運の良さにする気はないがここまで成り上がってきたのは努力だけではないかもしれない。

最初は義勇軍から始まった。そしたら平原の相へ。次は徐州の牧。徐州から逃げだして荊州の新野に来たが荊州牧の劉表から気に入られている。噂であるが劉表の後任になる可能性もある。

桃香は何かしら天運を持っていると言われても不思議ではない。

 

「桃香殿ですね。確かに愛紗殿の言う通り、持ってますね」

 

人間には持っている者と持っていない者の2つに分かれる。彼女は前者であるのは確かだ。

 

「ああ。桃香さまは持っている……だから先を越されるというかなんというか」

 

急に落ち込むというか、しおらしくなるというか、どんどん声が小さくなっていく。

 

「ど、どうしました愛紗殿?」

「桃香さまは忠誠を誓う主なのだが……その、ずるいというか」

「ずるい?」

 

先ほどから意味が分からない。

愛紗はの香に対する忠誠は本物だ。しかし今の彼女からはその忠誠を誓う主に対して何処か嫉妬に似たような感情を感じられる。

 

「何かあったのですか?」

「ああ……秦良玉殿なら言えるんだが、私は桃香さまに嫉妬しているのかもしれん」

 

絶対に星になんかには言えない言葉だ。秦良玉だからこそ話せると思うのである。これは彼女の人柄だから話せるのだ。

 

「嫉妬ですか」

「ある時から桃香さまとご主人さまの仲が急激に縮まっていてな。その姿を見ていると胸がこう、締め付けられるというか、ムカムカするというか。ですが桃香さまを嫌っているわけではないのですよ。寧ろお慕い申してます。ですが…」

「嫉妬ですねソレ」

「秦良玉殿そんなあっさりと!?」

 

何処からどう聞いても嫉妬しか聞こえない。

 

「うぐぐ…認めたくはないがこれが嫉妬なのか」

「はい、そうですね」

「少しは否定してほしいのだが秦良玉殿」

「否定しようのないくらいの嫉妬ですね」

「うう…」

 

顔を赤くして照れてしまう愛紗。これが可愛さかと思う秦良玉。

 

「桃香さまはご主人さまとその…」

「桃香殿と北郷殿がどうしました?」

「桃香さまはご主人さまから寵愛を授かったみたいで…」

「ちょ、寵愛ですか」

 

秦良玉も愛紗の言った言葉の意味がすぐに分かったのか顔をちょっと赤くしていた。

 

「そ、そうなのですね」

「ああ。桃香さまがそれで幸せなのは良い。だがそれで嫉妬している私がいるのだ」

 

主である桃香が笑顔で幸せなのは心の底から良かったと思っている。それとは別に嫉妬している自分がいる。

 

「これは私の心が弱いということなのだろうか秦良玉殿?」

「そういう事は私もよく分かりませんが…それは弱いとは思いませんよ」

「そうであろうか?」

「はい。それに愛紗殿は前に星殿の独り言から何かを決めたのではないですか?」

「そうだったな」

 

酒を飲んでからかってくる星の顔を思いう出したのかちょっとイラつきながらも納得した。

 

「ああ、私も……負けていられないからな」

 

桃香は大切な主であり、義姉だ。そして恋敵でもある。複雑な感情が生まれるが北郷一刀を求めてはいけないわけではない。

 

「そう言えば今度、模擬戦をする予定があったな。…よし!!」

 

何かを覚悟を決めた目をしていた。女の勘として愛紗が北郷一刀に告白でもするのだろうかと予想してしまう。

バレンタインイベント時のマタ・ハリの気持ちがちょっとだけ分かった気がした。

 

「頑張ってくださいね愛紗殿」

「ああ。話を聞いてくれて感謝する秦良玉殿。秦良玉殿も頑張ってくれ」

「え、私ですか?」

「秦良玉殿も藤丸殿に告白するのではないのか?」

 

まさかの発言であった。

 

「な、なななな何を言っているのですか愛紗殿!?」

「違うのか?」

 

顔を赤くして照れている秦良玉を見て愛紗は「これが可愛さか」と思うのであった。

今度、行われる摸擬戦の結果で愛紗は北郷一刀に想いをぶつける。そして秦良玉はその日にまさかの出来事が起きるのだが、それは近いうちに。




読んでくれてありがとうございました。
次回は2週間後予定。早く更新できたらします。


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司馬懿(ライネス)と瑞姫の雑談回でした。
まだまだ誤解の瑞姫です。まあ、誤解を解いてないからしょうがないですが。
彼女の誘惑は終わりません。

気が付けば立香と傾は仲良くなってます。
この物語ではあまり触れてませんが。

眼鏡萌え…そんなネタがあったので使った所存です。
藤丸立香…英霊に対してボディタッチをする男。ある意味、攻め攻めです。
司馬懿(ライネス)がデンジャラス・ビーストを着る。これはあるFGOアンソロジーから使わせていただいたものです。


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久しぶりの秦良玉と愛紗の恋愛相談的な。
前にも同じような話がありましたが、その続きですね。
革命の原作をプレイしている読者様は分かるかもしれませんが、愛紗の言う摸擬戦。
摸擬戦後に彼女はついに!!

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