Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義 作:ヨツバ
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藤丸立香たちが新野に来る前にある事件が2つ起きていた。
夜の森で怪音が響く事件。これは楊貴妃たちの活躍により解決した。問題なのはもう1つの事件の方だ。
もう1つの事件はごく一部の者しか知らない事件。それは桃香の宝剣が盗まれた事件である。
桃香本人にすら気付かれずに盗まれたのだ。屋敷内の警備も怠っていないのに侵入者に気付けなかった。
犯人捜しは今も行っているが難航している。
「桃香さんの剣が盗まれた…」
「ああ、どうやって盗まれたのか分からないんだ。桃香は顔に出してないけど悲しんでる。だからなんとか取り戻したい」
「ならその道のプロを呼ぼう!!」
そして呼ばれたのが諸葛孔明と司馬懿(ライネス)である。
「いきなり呼ばれたかと思えば物盗り事件か」
「2人がそういうプロなのか?」
「師匠に孔明先生は推理のプロだからね」
本当ならばシャーロック・ホームズの力を貸してもらいたいが居ないのでどうしようもない。
しかし2人の推理力も鋭い。2人はシャーロック・ホームズには負けると言うが藤丸立香はとても頼りにしている。
「物探しのプロではないからな。まあ、いいさ…取り合えず当時の状況を教えてくれ」
北郷一刀、当時の状況を説明中。
「ふむ…誰にも気づかれずに盗まれたと」
「警備の者も侵入された形跡は無いと主張しているんだね」
思案顔になる義兄妹。
「外から侵入された形跡が無いとなると内部犯になるんじゃないか?」
「内部犯って…」
「侵入された形跡が無いと言うなら可能性が高いのは内部の者だ。桃香殿が仲間を疑いたくない性格なのは分かるが調べはしたのかい?」
「まあ、実際は調べたけど…誰もクロじゃなかったよ」
内部の者が盗んだという可能性はすぐにでも挙がった。朱里と愛紗が厳しい顔をしながら内部を洗ったが何も出なかったのである。
劉備陣営のトップである桃香の宝剣が盗まれたのは大事件だ。だからこそ何が何でも見つけなければならないのだ。
「誰にも見つからずに桃香殿の宝剣を盗んだ…完全犯罪だな」
もしかしたら相当腕の高い盗人が盗んだ可能性があるが、それだと漠然としすぎている。
どうやって桃香の宝剣を盗んだのか。
「桃香殿はいつも宝剣を身に着けているが外す時はある。そこを狙われたのは間違いない」
桃香は宝剣をいつも肌身離さず身に着けている。外している時のほうが少ないくらいだ。
「彼女が宝剣を盗まれた時、何処に置いていた?」
「自分の部屋に置いていたみたいだ」
「その時に部屋に入った者を見た者は?」
「誰も見ていない…でも桃香の部屋の方向に歩いていた人は何人か居たから調べてはある」
部屋に入った瞬間は誰も見ていないが桃香の部屋がある方向へと歩いて行った人たちは何人か見かけた情報はある。
報告する為の連絡係だったり、護衛の兵士だったりとだ。
その者たちについて調べているがシロであった。
「他には?」
「愛紗や鈴々、朱里たちだな。仲間を疑うってのは嫌なもんだけど…ちゃんとシロだった」
見過ごしが無ければ桃香の部屋の方向へと向かった人物たちの潔白は確認されている。
「ふむ…魔術的な痕跡が無いか調べてみよう」
「魔術?」
「ここでは妖術だったかな。人避けの魔術や洗脳魔術、記憶改竄の魔術はあるからね」
魔術、妖術関連の可能性は否定できない。
人避けの魔術や記憶改竄の魔術を仕掛けられていたら気付くことは難しい。
「ライネスは人避けの魔術の痕跡が無いか確認してくれ。私は容疑者が記憶改竄されていないか調べてみる」
「分かった兄上」
「北郷。また容疑者を集めてくれ」
「分かった。朱里たちも呼んでみるから待っててくれ。あと俺も調べてみてくれないか。気付かずに操られていたなんて嫌だからな」
どうやって盗まれたかまだ分からない。そして何故盗まれたも分からない。
大事なのはなぜ盗まれたかだ。
(…あの宝剣には何か力が込められている。それを知っている人物が欲しがっているのか?)
宝剣『靖王伝家』。
あの宝剣を詳しく知る者がいるのかもしれない。話を聞くと桃香はあの宝剣は中山靖王の末裔を明かす物としか知らない。愛紗たちもそう聞いているだけだ。
特別な力が込められているとは知らないようだ。旅の途中で誰かに宝剣を説明した記憶は無いとの事。もしも説明したとしても宝剣に何か特別な力が込められているなどと分かるわけがない。
(あの宝剣の秘密を知る者がいるという事か?)
宝剣の秘密。
何か特別な力があるのならば欲しがる人物が居てもおかしくはない。
(それと、どうやって盗んだかだ。まさか堂々と真正面から盗んだ……わけないよな)
現段階からして魔術的な要素が無ければ堂々と侵入して盗んだのではないかと考えている。
警備の者たちが疑う事を知らない人物ならば堂々と正面から盗める。それこそ信頼できる人物レベルの者でしかない。
(…まさか同じ顔の者がいたりしてな)
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天候。
晴れ、雨、曇り、雪と大変わりするものだ。昔の人は悪天候が起きたり、素晴らしい快晴になったりすると神様の仕業と信じていた。
天候を操る神様はどんな神様かと言われれば様々であるが、大体の人は龍(龍神)を思い浮かべるかもしれない。
天候と龍の関連性はとても密接にある。豪雨に雷といった嵐は龍が怒っているから起きていると言われているくらいだ。
「昨日の雨は凄かったねご主人様」
「ああ。あれって嵐レベルじゃないか?」
嵐と言う名の自然の驚異。人間たちはただ耐えるしかない。
昨日は酷い嵐が発生したのである。
「本当に昨日の嵐は酷かったな。屋根とか吹き飛んでたし」
「でも怪我人が居なくて良かったよね桃香ちゃん」
「うん、三蔵ちゃん。あとは河とか氾濫してなきゃいいけど…」
嵐の力は現代ですら大きな大打撃を受ける。現代に比べて文化的にも技術的にもまだまだなこの外史はもっと大打撃を受ける可能性だってある。
嵐が発生すれば死人だって出る。龍の怒りという名の嵐の被害は我慢するしかないのだ。
「河はこっちだっけ?」
嵐が去った今日。
劉備陣営の皆は新野にどれだけ被害が出ているか調べている。
北郷一刀に桃香、藤丸立香、俵藤太、玄奘三蔵の5人1組は河の氾濫が無いか確認しに来ているのだ。
「おー、河は氾濫していないが水量は多くなっているな。だが大丈夫だろう」
河の水量が多く、流れは速いが氾濫する事は無さそうだ。
「これでは魚釣りは出来んな」
「もうトータったら魚釣りって」
「魚釣りは良いぞ三蔵よ。なあ立香」
「うん。究極の美食だしね」
「その通りだ。はっはっはっは!!」
バレンタインイベントのお返しで究極の美食を思い出す。
「究極の美食って何々!!」
桃香はキラキラと目を輝かせていた。涎も垂れそうな勢いだ。
俵藤太が藤丸立香にもてなした究極の美食。それは海や川での魚釣り。
大物を釣れば腹も減る。ならば釣った大物の魚を食べる。すると肉体はパワーに溢れて、また釣りたくなる。これぞ俵藤太の導き出した無限の循環である。
「お、それ良いな。確かにそれは美食の究極の1つだな」
釣った魚を新鮮なうちに食べる。釣りの醍醐味だと北郷一刀も完全同意だ。
自分もそんな1日を過ごしてみたくなる。
「へえ、それ良いね。わたしもやってみたい…ううん、みんなでやりたいね。愛紗ちゃんや鈴々ちゃん、朱里ちゃんたちのみんなで!!」
「そうだな。みんなでそんな日を過ごしたいな」
釣り大会なんて催して、釣った魚で魚料理をみんなで舌鼓。素晴らしい1日になるかもしれない。
そんな平和な1日をいつか実現したい。
「その時は三蔵ちゃんや立香さんたちも一緒にね」
「うん。その時は呼んでね桃香ちゃん」
ニコニコと笑う桃香と玄奘三蔵であった。
「…って、ああ!?」
「ど、どうしたの桃香ちゃん!?」
「か、河のあそこ。誰が流されてる!?」
「なんですって!?」
桃香が指さした方向を見ると誰かが河から流れてる。
「いかん、助けねば!!」
俵藤太が急いで走って追いかける。
「こんな時は…概念礼装『葦の海』」
藤丸立香が概念礼装を発動すると河が左右に割れる。
「河が割れた!?」
「もしかしてこれが魔術か。凄いな藤丸!!」
「概念礼装のお陰だけどね!! てか藤太、今の内に!!」
「おお!!」
河の水が割れて底に倒れている少年を救い出す。
「そ、その子は大丈夫なの!?」
「息はある。だが身体中が傷だらけだ。マスター、応急手当を」
「分かった、礼装起動」
魔術礼装を起動して少年を応急手当開始。
「応急手当はよし」
応急手当は完了したが完全に完治したわけではない。これから医者に見せないといけないのだ。
「そうだ。華佗さん!!」
「桃香の言う通りだな。俺、華佗を呼んでくる!!」
運良く新野には最高の医者と言われている華佗がいる。彼が居れば少年を助ける可能性がグっと上がるのだ。
「患者は何処だ!!」
「呼んできた!!」
「おお、早いな」
「患者がいるなら俺はどんな所でも駆けつけるぜ!!」
華佗はすぐに少年を治療する。
(この少年は…)
華佗は素早く的確に治療していく。その手際の良さに惚れ惚れするくらいだ。
「よし、最後はこれだ」
鍼を取り出し、華佗は高々に天へと掲げる。
「げ・ん・きになれええええええ!!」
鍼を勢いよく刺すと少年が光ったような気がした。
「毎回思うけど華佗の治療は凄いな。色んな意味で」
「うん。凄い熱気に充てられる」
治療方法とハイテンションはともかく、腕は確かである。
「よし、これで大丈夫だ。あとは清潔なところで寝かせておこう」
「じゃあ屋敷に戻ろう」
少年を丁重に屋敷に運んで清潔な布団に寝かしつける。
その後、少年は3日間眠ったままであった。
「……っ!?」
「きゃっ!?」
3日後、少年は勢いよく目が覚めた。
「…っ、……っ、…っ!?」
少年は怯えるように周囲を見渡す。
「だ、大丈夫だよ。ここは新野。何もしないから落ち着いて」
「………ひ、人の子?」
桃香は怯えている少年に優しく声を掛ける。
怯えている者にはまず優しく接して安心させなければならない。余計な不安を与えると何をしでかすか分からないし、発狂する恐れがある。
桃香は優しく優しく少年に接する。
「これお粥だから食べて。3日も寝てたからお腹空いたでしょ」
「………」
「熱いからゆっくり食べてね」
「………」
少年は何も言わずにお粥と桃香を見たまま。
「毒なんて入ってないよ。ふーふー…はい」
お粥を冷まして少年の口へと近づかせる。
少年は恐る恐る口を開いて食べた。
「美味しい?」
「………」
何も言わない。しかしもう一度お粥を口に近づけると食べてくれる。
少しは落ち着いてくれたようで桃香はこのままお粥を食べさせてあげるのであった。
「ごちそうさまだね。もっと食べる?」
ふるふると首を振る。もうお腹がいっぱいなのかもしれない。
「これ、お薬。華佗さんが食後に飲むと良いって」
「………」
薬を確認するように見てから少年は気にしながらも飲み込んだ。
「水はいる?」
ふるふると首を振る。
「まだゆっくりと寝てて良いからね」
「…………」
少年は静かに目を閉じて眠るのであった。
それから桃香が献身的に介護すること一週間。少年は見る見るうちに元気になってく。
元気になっていくが無口なのは相変わらずであった。
「入るよー」
カチャリと少年がいる部屋に入る桃香。
「………」
「あ、もう起きてたんだね」
「その子は大丈夫そうか?」
「……っ!!」
急に警戒する少年。
警戒した理由は北郷一刀たちがぞろぞろと入って来たからである。いきなり桃香を含めて6人も部屋に入ってくれば驚くし、警戒もする。
「大丈夫だよ。この人たちは君を助けてくれた人たちだから」
「………」
「俺は華佗。医者だ。元気そうだが容体を見せてくれないか?」
少年は少し考える素振りをすると首を縦に振った。
「ありがとう。誠心誠意込めて診させていただく」
華佗が少年の容体を見ている間に桃香は玄奘三蔵たちからある報告を受ける。
「調べてみたけど前に起きた嵐の時に誰か河に流されたとか行方不明になったという事は無かったわ」
「そうなの? じゃあ、あの子は何処から流れてきたのかな?」
少年の親を探す為に玄奘三蔵たちは新野で聞き込みをしていた。しかし少年の親となるような者はいなかったのだ。
ならば河の上流。新野以外から流れてきた可能性もあるので調べたが少年の親や親戚の情報は出てこなかった。
「あの子から聞くしかないと思う」
「そっか」
華佗の診察がちょうど終わったようで桃香は少年の横に座る。
「ねえ君、名前は? 何処に住んでたの?」
「………」
質問していくが少年は何も喋らない。
何も喋らないが桃香の事を見つめたままだ。
「ゆっくりでいいから話してみて。わたしは君を家族のところに返してあげたいの」
「………」
長期戦になりそうな予感だ。しかしこういう時はめげずに話しかける事が大切である。
「不安があるならアタシが聞いてあげるわ。アタシってば僧侶だからね。不安なこと悩み事は任せて!!」
「………」
玄奘三蔵は元気に優しく声を掛けるが少年は口を開かない。
桃香と玄奘三蔵の2人ならば少年もいずれは何か話してくれるかもしれない。
2人共とても優しい人間だ。警戒を緩めてくれるには最適の人選である。
「ここは2人に任せるしかないかな?」
「そうかもしれない。部屋から出るか…もしかしたら俺らが部屋から出ていけばあの子も話しやすくなるかもしれないし」
部屋にぞろぞろと何人も居ると話しにくい事があるかもしれない。ここは桃香と玄奘三蔵に任せるのが一番だ。
北郷一刀たちは部屋を静かに出ていく。
「あの子が無事で良かったよ。藤丸の治癒魔術と華佗の治療のお陰だな」
「それとあの少年の回復力が驚異的ってのもあるな」
「そうなのか華佗?」
「ああ、凄い回復力だ。たった数日であんなに回復するのは俺が診てきた中でもそうそう居ないぞ」
驚異的な回復力を見たのは炎蓮を治療した以来である。
「ただいくつか気になる点があるけどな」
「それって何?」
「身体中が傷だらけだったが、それは河に流されただけじゃない。誰かに負わされた傷もあった」
「やはりか」
「藤太も気付いていたの?」
「溺れて流された傷にしては変だったからな」
変であった傷。それはまるで獣か何かに食われかけたような傷があったのだ。
「溺れて河に流された場合もっと悲惨的な状態になるってのもあるけどな…その点に関して言えばあの子が助かったのは奇跡だよ」
「もしかしたら何かに襲われて、必死に逃げている時に河に流されたのかもしれん」
嵐の中、獣に襲われて河に流されるなんてとんでもなく不運であったはずだ。それでも奇跡的に助かったのだから良かったものである。
「藤丸。あの子についてまた情報を探しに行こうぜ」
「そうだね。行こうか」
北郷一刀と藤丸立香は少年について情報を探しに行くのであった。
「華佗よ」
「何だ藤太?」
「あの少年を診てどうだった。初めての診察だったんじゃないか?」
「……藤太は気付いていたのか。ああ、初めて診たよ。それにしても藤太はよく分かったな」
「拙者は故郷で彼の同族と会った事があるからな」
桃香たちが助けた少年はただの少年では無い。
「何があったかは分からんが、ただ事じゃないかもしれん。拙者としても色々と調べてみたい事がある。正直、外れてほしい考えが思い浮かんでしまった」
俵藤太は思案顔になる。彼の頭の中にある記憶が蘇るのであった。
「…ところで本当の事を話さなくていいのか?」
「あの少年が何も言おうとしないのだ。ならば拙者も何も言わん。そもそも大事にするのは控えた方が良いだろう」
「そうだな。知らない方が良い時もある」
それから更に3日後。少年は完全に回復した。
「もう大丈夫そうね」
「うん。顔色も良いし、傷も消えてる。それに歩けるようになったし、大丈夫だね」
元気になった少年を見て桃香と玄奘三蔵はホッとする。今まで話しかけたが彼は結局なにも話さなかった。
何も話さなかったが少年は桃香と玄奘三蔵に一瞬だけ笑顔を向けた事はあった。それだけでも心を開いたという事だ。
特に桃香には心を許しているのか時折、何かを言おうとした素振りはあった。
「元気になったら家に帰らなきゃね。君、おうちは何処なの? お母さんが心配してるよ?」
「………」
「三蔵ちゃんの言う通りだよ。お母さんが心配してると思う……お母さんを悲しませちゃいけないよ」
お母さんという言葉を口にした桃香から何か感じ取った玄奘三蔵だが、今はあえて何も言わない事にした。
「………」
「あ…もしかして、不躾な事を言っちゃったかな」
何も話さない少年に対して桃香はある事を想像してしまった。もしかしら少年の親はもうこの世に居ないのかもしれない。
「ご、ごめんね」
「………」
少年は窓の方を見る。
今日は雲一つない快晴だ。
「………明日、帰る」
「い、今しゃべって」
やっと喋ってくれた少年。ただ先ほどの雰囲気から気を悪くしてしまったのではないかと思ってしまう。
「じゃあ、明日は一緒に家まで送ってあげるね」
「……」
「それと、さっきはごめんね」
「………気にしてない」
「そ、そっか」
そして、次の日。
桃香が少年の部屋に入ると、少年は布団から抜け出していた。
「あ、起きてたんだね。じゃあ家まで送るよ」
「必要ない。1人で帰れる」
「え、1人じゃ危ないよ」
「1人で平気だ」
何故か分からないが桃香は少年から大きな力を感じた。
それと言葉の1つ1つから何処か畏怖さも感じ取れてしまった。
「感謝する人の子よ。人に借りが出来てしまった」
「え、えと…」
「これは礼だ」
何処から出したか分からないが、いつの間にか少年の手には剣が握られていた。
「受け取れ」
「え、ええ!?」
「受け取れ」
強引に少年から剣を受け取った桃香。いきなりの展開過ぎてついていけてない。
「さらばだ人の子よ。あの僧侶にも伝えておいてくれ」
「え、ええっと…きゃあ!?」
いきなり室内で強風が起きてしまい目を瞑ってしまう。
強風は一瞬。目を開くと少年は何処に居なくなっていた。
残ったのは彼女の手に納められてる剣だけだった。
「……え?」
「桃香ちゃんどうしたの!? なんか悲鳴が聞こえたんだけどー!?」
勢いよく部屋に入ってくる玄奘三蔵。
「あれ、あの子は?」
不思議な体験であった。夢かと思ってしまうが現実だと分からせてくれるのが桃香の手に持っている剣である。
調べて分かった事だが桃香が貰った剣はただの剣ではないらしい。ある湖の主の宝剣との事だ。
その宝剣とは言い伝えにもある『龍神の剣』。
「え、あの子ってもしかして…」
少年の正体はきっと伝説な存在なのかもしれない。
「トータってばもしかして正体に気付いてたんじゃないのー!?」
「はっはっは。どうだったかな?」
桃香は『龍神の剣』を得るのであった。
読んでくれてありがとうございました。
次回はお盆位には更新したいつもりです。
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桃香の宝剣が盗まれた。
孔明先生とライネス師匠が北郷一刀から状況を聞く話になります。
まあ、犯人はもしかしたら気付いている読者がたくさんいるかもしれませんが。
そしてどうやって盗んだかも125話でバラしてるんですけどね。
そう、正面から堂々と盗んだのです。詳しい話はまた今度。
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これもオリジナルの話。
少年もオリジナルキャラですね。
『龍神の剣』をそろそろ出したかったので考えた話です。
『龍神の剣』はオリジナルじゃないですよ。アニメで出された剣です。
桃香がどうやって『龍神の剣』を手に入れるかの話でした。