Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義 作:ヨツバ
FGOをやっている人は福袋なにを引きましたか?
私は2018年の福袋を引きました。
イリヤ(キャスター)とアルトリア(水着)が来ました!!
福袋とはいえ、初の星5二枚。嬉しかったです。
でも後がなんか怖いです。
勝手な報告でした。
では、本編をどうぞ!!
459
お食事会が開かれる。
唐突かもしれないが事の発端は麗羽の事をよく知らない桃香が言い出した事である。
彼女曰く「同じ国にいるのに知らないなんて寂しい」とのこと。優しいのか、天然な発言なのかは定かではないがお食事会をする事自体は悪いことではない。
劉備陣営には様々な人物たちがいる。ただでさえ、麗羽は白蓮の国を攻め滅ぼした過去があるのだ。
そんな過去があるのに同じ陣営にいる事自体が不思議なものである。ならばいっその事、お食事会で腹を割って話すのも良いかもしれない。
とても気まずいかもしれないが、同じ陣営にいるのならば遅いか早いかだけである。
そんなお食事会の段取りに選ばれたのが北郷一刀である。彼らしい役回りと言うか何というか。
「まずは白蓮を探すか…大変な段取りになりそうだ」
「どした北郷。浮かない顔して?」
「白蓮さま!!」
タイミングバッチシに現れてくれる白蓮は神かもしれない。
「ちょ、な、なんだよ。ひゃっ、こら、抱き着くな!?」
「助かったー!! 会えてホントに嬉しいよーー!!」
「え? い、いや、そ、その…だな。だからってこんなところで…や、あぁん、みんな、見てる…ひゃあ!?」
猛烈なハグが白蓮を襲う。そんな様子を見る者が2人。
「…うわぁ」
「ほら、アニキだってあんなに大胆にやってるんだぜ。斗詩も少しはあれを見習ってだな」
そんな2人とは猪々子と斗詩である。
「あんな恥ずかしいのやだよぅ」
斗詩からすれば人前でハグをするという行為は恥ずかしいようだ。
「だ、だから北郷、せ、せめて人気のない所で…だなっ」
「ん? おおっ、二人までいるじゃないか!! まさしくこれは天の助けっ、ジュッテーーー!!」
「だからってあたいの斗詩にまで手ぇ出すんじゃねええええええええええええええええ!!」
「ムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!?」
猪々子の鉄拳に北郷一刀は大きく曲線を描きながら宙へと打ち上げられた。
ドシャアっと地面に落ちる姿を見て斗詩は猪々子にポツリと呟く。
「……文ちゃん」
「何だよ」
「ご主人様を殴ったりなんかして、いいの?」
「ご主人様でもやっていい事と悪いことがあるっつの。白蓮さまはどうでもいいけど、斗詩はダメ!!」
確かに主人であっても、やって良い事と悪い事があるというのは正論だ。
「そ、そうなんだ」
「どうでもって…」
白蓮に対してどうでもいいっていう発言はいかがなものかと思う。
「う、うう…酷い目に…って、うわっ!?」
遭った北郷一刀の襟を力任せに引き上げられた。襟を力任せに引き上げると首が締まるのは当然だ。
「で、なんであたいの斗詩に手ぇ出そうとしたのか、とっとと理由を吐いてもらおうか。つまんねー理由だったらアニキだろうと容赦しねえからな」
「つまんない理由って、ただいやらしい事がしたかったとか?」
「ぶっとばす!!」
「じゃあ、可愛くてたまらなかったから抱き着いた…だったら?」
「気持ちはよーくわかるけど斗詩はあたいのだからぶっとばす!!」
「…ぶっとばされないようにするには、どう言えばいいんだ?」
「…理由が気になるだけだから、言うだけ言ったらとりあえずぶっとばすことにする!!」
とりあえず北郷一刀はぶっとばされるらしい。
「わ、わかった。話すから襟締めないでくれ。苦し…し、死ぬ」
「このくらいで人間死んだりしない!!」
「いや死ぬから!?」
意識が徐々に遠のいていく。
結局、落とされてしまうのであった。
「……とまあ、そういうワケなんだが」
意識を取り戻した後、桃香の言い出した麗羽とお食事会をしようプロジェクトの全貌を一通り説明。
「なるほど。嬉しくなりすぎて、ついあたいらに抱き着きそうになった…と?」
「そうなのか…」
「ホントにゴメン。悪気はなかったんだ」
「…あるくらいでも、別に」
「ん? なんか言った?」
「な、なんでもないよ!!」
白蓮も攻略済みかもしれない。流石は北郷一刀である。
「ね、文ちゃん。ご主人様の話ってちょうど良くない?」
「だなぁ。白蓮さまもいいッスか?」
「ああ。良いんじゃないか」
「何かあったの?」
白蓮たちも何か相談すべきことがあるようで、北郷一刀の方もタイミングバッチシだったようである。
「ちょうど私も猪々子たちから相談された所でな」
「斗詩と結婚するにはどうしたらいいか?」
「そうなんだよー。あたいはいつでもいいんだけど斗詩がなかなか、うんって言ってくれなくてな」
猪々子は本当に斗詩が好きなのだ。
「違うでしょ!! 麗羽さまが何か退屈しのぎを見つけて来いって…」
「麗羽らしいな…確かに、食事会ならちょうどいい退屈しのぎにはなるだろうな」
意外にも桃香と麗羽のしたい事が一致していたようである。
「食事…昼食会って事は美味しいものもたくさん出るんだろ?」
「もぅ。そっちが本命じゃないんだよ?」
「バカ言うな。食事会で美味しいもの食べなくて、いつ美味いもの食べるっていうんだよ」
案外、彼女のいう事は的を得ている。美味しいものを食事会で食べないなんて意味が無い。
単純な言葉であるが真理である。
「…いつも屋台とか食べ歩いてるじゃない」
「それはそれ、これはこれだよ。な、アニキ!!」
「え? ああ、まあ屋台の美味しいものと、こういう会の美味しいものってのは別モンだよな」
屋台のラーメンと高級中華店のフルコースは同じ美味いでも方向の違う美味いがある。
「さっすがアニキ、わかってるな!!」
笑顔の猪々子はよっぽど嬉しかったのか背中を力任せにバンバン叩いてくる。
意外に痛いが我慢した北郷一刀。
「じゃ、さしあたりそれで行こう。北郷は桃香たちの予定を聞いてきてくれるか?」
「わかった。今は暖かいし、庭ですればいいかな」
「そうだな。あとは食事の準備だけど…」
「私、作りますよ? 麗羽さま料理にはかなりうるさいですから」
「斗詩が料理するなら材料はあたいが調達してくるから任せといて」
「いいの? 人数多くなりそうだけど」
「じゃあアニキ、ついでに外の美味しい店からも出前とっていい?」
「そうだな。なら食事の準備は一通り二人に任せて良いかな? 予算は後で朱里に聞いてまた連絡するから」
「おっしゃ任された!!」
麗羽とのお食事会はどうやら本当に開かれそうである。
460
お食事会当日。
「まさか本当に実現するとは思いませんでした」
「ですね」
さりげなくひどい言葉が聞こえてきたが気にしない事にする。
実際のところ、ここまで順調に食事会の段取りが進んでいくなんて北郷一刀ですら思ってなかったのだ。
「白蓮には感謝するしかないよ」
「ありがとね、白蓮ちゃん」
「ま、桃香の頼みだしな」
ほとんどの段取りは白蓮と真直、そして目の前に並べられた食事の調達は猪々子と斗詩がやったのものだ。
北郷一刀がやったのは桃香たちのスケジュール合わせくらいだ。
「それにしても美味しそうなのだ」
鈴々が摘まみ食いをしそうになったので優しく止める。彼女の気持ちは分からないでもない、ついつい摘まみ食いしそうになってしまう。
「わかってるのだ。でも、美味しそう…」
タラリと口から涎を垂らしている。
「始まったら好きなだけ食べて良いから」
「はぁい!!」
「お、来た来た」
白蓮の声に視線を向けるとある4人が歩いて来る。
「いらっしゃい、4人とも」
「今日はよろしくお願いします」
「劉玄徳殿。本日はこのような席にお招き預かりましたこと、部下の文醜、顔良、田豊共々。お礼を述べさせていただきますわ」
「ほえ?」
桃香はつい間抜けな声を出してしまった。
麗羽は何も変な事を言っていない。真面目な挨拶をしたからこそ桃香は焦ったのだ。
彼女としてはそんな真面目にかしこまらないで友人感覚で食事会をするつもりだったので、まさかの真面目な挨拶で焦ったのだ。
「桃香さま、お返し、お返しです」
「え、だ、だってわたし、こんな真面目な挨拶の返し方なんて、いきなり言われても……朱里ちゃん、お願いっ」
まさかの朱里にキラーパス。それで良いのかと思ってしまうものだ。
「どうかなさいまして?」
「ひゃひっ、あ、あいひゃひゃん…」
噛み噛みで朱里は愛紗にキラーパス。
「な、こら、私に振るんじゃない。鈴々…は無理か」
「えー。鈴々にも回してほしいのだー」
「では鈴々は挨拶出来るのか?」
「無理に決まってるのだ。けど、お兄ちゃんならきっとやってくれるのだ」
まさかの北郷一刀にキラーパス。
「無茶言うな!!」
劉備陣営には真面目な挨拶が出来る者がいないのかと心配になる流れである。
討伐軍の時に形式張った挨拶なんてしてなかったじゃないかと心の中で突っ込んだ。
麗羽はこれでも位の高い袁家のお嬢様。教養はあるのは当たり前だと思い出す。
普段が普段の為、気付かないが本当にお嬢様なのである。
「麗羽。ここは私的な宴席だから、そこまで堅苦しい挨拶はしなくていいぞ」
ここで白蓮の助け舟が入る。
「あら、そうですの? まあ、ついわたくしのように高貴な出ですと、つい挨拶も堅苦しくなってしまって…」
白蓮の助け舟には本気で助かった。感謝の視線をキラキラと送る全員。
「で、どちらに座ればよろしくて?」
「えと、こちらです」
麗羽の席は桃香の隣。もちろん会の形式上、一番の上座になる。
「皆さんもどうぞ」
「はい、失礼いたします」
「おおーっ、美味そうー!!」
「もう、文ちゃんったら、つまみ食いしちゃダメだよぅ」
「分かってるって…でも、美味しそうだなあ」
「始まったら好きなだけ食べて良いから」
「はーい」
猪々子と斗詩のやりとりに何処か既視感がると思った。
「じゃ、始めましょうか。まずは乾ぱ…」
「「いただきまーす!!」」
乾杯の言葉を言う前に鈴々と猪々子が早速、料理に手を伸ばすのであった。
「もぅ、鈴々ちゃんったらぁ」
「猪々子も、はしたないでしょ」
「だって我慢できなかったのだ!!」
「そうだよ。こんなに美味そうなんだぜ。温かいうちに食べないと、料理に失礼ってもんだろ!!」
「ツンツンの言う通りなのだ。料理に失礼なのだ!!」
「わかってるじゃねえかちびっこ」
食いしん坊同士で通じるところでもあったのか、猪々子は嬉しそうに鈴々の頭をぐりぐり撫でまわしている。
「にゃぁー。鈴々、ちびっこじゃないのだー!!」
誰かがクスリと笑った。
「ははは。まあ、こいつらのいう事も一理ある。堅苦しい挨拶は抜きにして楽しもう」
「ですわね」
「そうだね。じゃあ、わたしも食べよっと」
「もう桃香さままで」
これより和気あいあいと食事会が始まった。
何か問題でも発生するかと思ったが何事もなく美味しい料理を舌鼓しながら時間は過ぎていく。しかし、ちょっとだけ食事会に変化が起きたのである。
「わんわんわん!!」
「ワンワンワン!!」
何故か赤い毛並みの犬と赤い毛並みの鈴々が走っていた。
「ワンワンワン!!」
「おー。おまえは賢いなー、わんこ!!」
「ううー。またセキトに負けたのだ。ツンツン、早く次を投げるのだ!!」
赤い毛並みの犬の正体はセキト。恋の飼い犬である。
「おう、いっくぞー!!」
「わんわんわん!!」
「ワンワンワン!!」
猪々子が木の枝をポーイと投げると我先にと鈴々とセキトが追いかけて行った。
彼女たちは食休みとして遊んでいるのだが、どう見ても遊び方を間違えている。鈴々はそれで良いのか、とツッコミをせずにはいられない。
「…ていうかさ」
「何ですか、ご主人さま?」
いつのまにかセキトがいるという事は飼い主がいるのも自明の理。
愛紗と斗詩の間にちょこんと座っているのは恋である。
「むぐむぐむぐ」
「何で、恋がいるの?」
「これだけ料理がそろっておるのです。匂いに釣られてきたとて不思議ではありますまい。ほら恋、これも美味しいぞ」
「ああ、恋さん。これも食べてみませんか?」
「むぐむぐ」
「斗詩、これもどうだ」
「あ、はい。恋さん、こっちはいかがですか?」
「もふもふ」
「…はぅ、可愛い」
恋の可愛さにまた1人犠牲者が増えた。
確かに恋がごはんを食べている姿は可愛いのは認める。それでも餌付けしているようにしか見えない。
「そして藤丸たちまで」
「ご相伴に預かってます」
藤丸立香がむぐむぐと料理を食べていた。
「まあ、いいんだけどね」
実は藤丸立香は先ほどまで恋とセキトと一緒に散歩をしていた。
散歩していたのはいいのだが急に恋がふらりと何かつられて道を外れたのである。特に気にせずセキトと共に付いて行くと食事会の場所に出たのである。
「でも、本当に良かったのかな。この食事会って麗羽さん主役のものなんだろ。いきなり入ってきちゃってさ」
「全然だよ。てか、寧ろ藤丸たちが来てくれて良かったと思ってる。だって盛り上がってるし」
視線をチラリとある場所へと移す。
「この食事会もひとまずは退屈していないようです。たまにやりすぎてしまうことがありますけど…うっ、また胃が」
真直はキリキリする胃を抑える。ストレスで胃を抑える者を見るのはカルデアでもカーミラくらいだ。
カーミラのストレスの原因は言わずもがなエリザベートである。
「はわわ…い、いつもありがとうございます。真直さんにはいろんな意味で助けられてますから」
「真直さんも大変なのですね。これからも頑張ってください。大丈夫です真直さんはきっと大成しますよ」
「朱里殿、楊貴妃殿…うっうっ、お心が身に染みます。ここにはちゃんと話を聞いてくれる方が多くて、何をするにもやりがいがあります…!!」
真直の相手をしているのは朱里と楊貴妃である。
先ほど藤丸立香「たち」と北郷一刀。その「たち」に含まれていたのが楊貴妃である。彼女も一緒にセキトの散歩に参加していたのだ。
「そんな、大げさです~」
「そうですよ真直さんったら」
「いえいえそんなことありません。思えば冀州にいたときも、洛陽にいたときも…」
彼女の愚痴はまだまだあるようだ。人間はどんなものもため込みすぎるのはいけない。
吐き出せるときに吐き出した方が人間スッキリするもの。酒の席にしろ何にしろ愚痴を誰かに聞いてもらうという行為は悪いものではない。
「麗羽様のみならまだしも、それに乗っかって猪々子までいつもいつも…」
「あはは…大変ですね」
朱里と楊貴妃は聞き手として上手のようだ。しっかりと親身になって聞いている。これなら真直も言いたい事を全部言うかもしれない。
愚痴はどんどんと止まらないが何はともあれ楽しんでいるようならなによりである。
ただ朱里の笑みがひきつっているのは見ない事にした。
「たくさん遊んだから腹減った。斗詩、なんか食べさせて!!」
「ワンワンワン!!」
「むぐむぐ…おかえり、セキト」
「へえ、こいつセキトって言うのか。なんかスゲエ賢いのな、こいつ」
コクっと頷く恋。自慢の相棒である。
「スゲエなあ。赤い犬は鍋にしても美味しいっていうし、言う事無しだなお前ー」
そんな噂は聞いたことが無い。今の言葉で珍しく恋がビクついた。ビクついたというか震えた。
「なー、うまそーだなー。おまえー」
「ワンワンワン!?」
ガタガタと震えながら北郷一刀にしがみつく。セキトはセキトで猪々子から離れる。
別の意味で脅威と認識されてしまったようだ。
「ちょ、ちょっと文ちゃん!?」
「冗談に決まってるだろ。こんな美味いもんがそろってるのにお前を食べたりしないって。なー?」
「ワンワンワン!!」
美味しい物が無かったら食っていたのかと思ったが空気を読んだので口にしなかった。
「あー、恋、食べ過ぎなのだー!!」
「ズルいぞ。あたいにも食わせろー!!」
恋に負けないくらい料理にまたがっつきながら食事を始めるのであった。
「よく食う3人だ」
ごはんをいっぱい食べる女の子は悪くない。
「だいたい…上手くいってるのか?」
「ああ、ひと安心だよ」
正直なところ斗詩たちに関しては別に心配していない。彼女たちは問題を起こす人物たちではないからだ。
猪々子は微妙なところではあるが彼女たちの主人に比べれば全然である。。
「まさかこの組み合わせになるとは思わなかった」
「昔から人の話を聞くのが上手いヤツだと思ってたけどな…ありゃ、間違いなく才能だよ」
「ふーやーちゃんも意外にも盛り上がってるし、相性が案外いいのかな?」
北郷一刀、白蓮、藤丸立香は視線をある場所に向ける。
「そうなんですの。だから、困ってしまいますわ」
「へぇ…そうなんですね」
「そうだ、今度わたくしのやり方を教えて差し上げますわ。いつも斗詩さんと猪々子さんにさせているのですけれど、あの2人より貴女の方が飲み込みが早そうですもの」
「え? いいんですか?」
「もちろん。貴女のような優秀なかたなら大歓迎ですわ。ほら、ここに手をこう当てて…おーっほっほっほ!!」
「おーっほっほっほ!!」
何故か麗羽が桃香に対して『お嬢様笑い』を教えていた。
「さすが、わたくしの見立ては間違っていませんでしたわね…ああ、この眼力が憎い…」
「よく言うのう」
「あら、貴女もどうですか?」
実は武則天もこの食事会に途中参加していた。彼女もまた恋の散歩に付き合っていたのだ。
「妾には妾の威厳ある高笑いがある。くっふっふっふー」
武則天はいつもの威厳ある笑い声を高らかに響かせる。
「まあ、貴女もなかなかの威厳さをお持ちのようですね」
「当たり前じゃ。妾ほど威厳のある者はいないじゃろうて」
もしも武則天が自分以上だと思う者がいるとしたら現時点では始皇帝である。
「まだまだ子供だというのに素晴らしい逸材ですわね。この先が楽しみやら、恐ろしいやら」
ちょっとお馬鹿ではあるが麗羽にも人を見る目はある。彼女も武則天の実力を感じ取っているのだ。
「子供扱いするでない。妾は立派な大人な女性じゃ!!」
「そういうところが子供っぽいのですわよ」
「なんじゃとー!!」
童女の姿なので精神が引っ張られている可能性がなくもない。
「何やってんだあの3人」
「話が盛り上がってるんなら、いいんじゃないか?」
この食事会で何かあるとすれば誰にも相手にされなかった麗羽がブチ切れるとか、麗羽の意味不明な暴走に愛紗か鈴々あたりがブチ切れるという展開を予想していた。しかし、そんな予想は外れた。
「桃香がいつもあんな感じで高笑いするようになったらイヤだなぁ」
「そりゃないだろう。多分」
「多分かよ」
それはともかく、食事会全体がぶち壊しになるような流れではないから一安心だ。
今のところは。
「さて。一息付けたし、俺たちも食おうぜ」
「そうだな。色々心配してはいたんだが…考えすぎで終わったみたいで良かったよ」
今の所は順調に食事会は進んでいる。順調に進んでいるならばホっと息をついて北郷一刀や白蓮も安心して食事が出来るというものだ。
「どれも美味しいよ北郷」
「お、そうなのか藤丸。オススメあるか?」
「どれも美味しいんだけど…オレのオススメはこの餃子かな」
「じゃあこれっと」
ヒョイと皿に餃子4個ほど入れる。白蓮の皿にも入れてあげる。
パクリと口に放り込むと肉汁が飛び出す。噛めば噛むほどプリプリコリコリ。
(海老や筍も入ってるな。うん、美味い)
ゴクリと飲み込み、残り3個もヒョイパクと完食。
「おーい。鈴々、猪々子、2人のオススメの料理ってどれだー?」
次の料理は何を食べようかと考えて、またオススメを聞く。
「ツンツンの選んだ料理は全部美味しいのだ!!」
「そして斗詩の作った料理はもっと最高だ!!」
「すまん、聞いた俺が馬鹿だった」
彼女たちに悪気はなく、本心で言っているのだ。確かにどの料理も美味いのでオススメである。
「あ、ご主人様。よかったらこれ、食べてみてください」
見かねた斗詩が料理を皿に分けて出してくれる。
「お。どれどれ」
「私が作ったんです」
野菜の炒め物をパクリと口に含む。
「うお、美味い。これ猪々子が本気で美味いって言うだけあるな」
野菜もパリパリで辛さもちょうどいい。
そこらの店の料理より美味しいというのが感想だ。
「こっちのお菓子も食べてみてもらえますか?」
今度は朱里から手のひらサイズの蒸しパンを渡される。
炒め物の程よいからさで甘未が欲しくなったところに、これは嬉しい組み合わせである。
「これも美味いな。これは誰が作ったの?」
「あ、あの…わたしです」
「そっかぁ。斗詩の料理を食べた後に朱里のお菓子を食べれば更に倍おいしいって事か」
「えへへ」
褒められて笑顔になる朱里。
「いいなあ」
「ん?」
ポツリと声が聞こえた。その声の主は愛紗である。
「い、いや、何でもありません!!」
「愛紗」
「白蓮殿」
「まあ、飲め」
「かたじけない」
この流れを見て藤丸立香は一言。
「モッテモテー」
本当にモテモテの北郷一刀である。しかし藤丸立香も負けていない。
「マスター、この料理も美味しいですよ」
「ユウユウ、ありがとう」
楊貴妃が料理を皿に分けて持ってきてくれた。
「うん、美味しい」
「斗詩さんの料理は美味しいですよね。でもマスターにはユウユウの料理を食べさせたかったなあ」
このような食事会があってマスターである藤丸立香も料理を食べるなら自分も料理を作れば良かったと楊貴妃は思ったのだ。
尤もこの食事会の事は全く知らなかったのでどうしようもない。途中参加したのも恋の鼻の良さにもよる。
「なら今度、料理を作ってもらえるかな。オレもユウユウの手料理を食べてみたい」
「マスター…!!」
藤丸立香の言葉に楊貴妃は嬉しそうに顔を赤くした。そんな様子を北郷一刀は見て心の中で思う。
(藤丸もモテモテだな。てかあの楊貴妃を…凄いな)
世界三大美女と言われている楊貴妃とあんなに親しいとは男として羨ましいというか凄いと言うか。
そんな事を思う北郷一刀も凄いのだが自分では気づかないものだ。
「ご主人様、こっちにも来てよー」
「マスターもこっち来い。ほれ」
「そうですわ。主賓の相手をしないなんて、招いた側の品性を疑いますわよ?」
「とりあえず、むこうの料理も持って来たけど、2人ともまだ食べるよね?」
藤丸立香と北郷一刀は両手いっぱいに料理皿を持ってくる。
「うん、食べるー!!」
「妾はちょっとで良いぞ。そして食べさせれ」
「はい、ふーやーちゃん」
箸で料理を摘まんで武則天の口に運ぶ。パクリと食べる武則天は嬉しそうな顔をする。
その笑顔から可愛い童女しか見えないが女帝の顔をするときは畏怖さえ感じるのだから凄いものである。
マスターに食べさせてもらっている武則天を見る楊貴妃は心の中で「良いなーおばあちゃん」と思ったが間違っても本人の前で口にしてはいけない。口にしたら絶対に拷問のフルコースが待っているからだ。
楊貴妃が武則天の事を「おばあちゃん」と言うのは家系図的にしょうがないのであるが。
「いいなー………ご主人様、あーん」
「ん? あ…あーん」
北郷一刀も藤丸立香と同じように真似する。
「おいしー!!」
桃香は鈴々たちに負けず劣らず食欲旺盛だ。パクパクと料理を食べていく。
「あらあら、桃香さん。口元にご飯粒が付いていましてよ」
「あ、ありがとう」
口元を子供のように拭かれてしまったので恥ずかしく顔を赤くする。
「へえ、なんか随分仲良くなってるね、二人とも」
「この子ったら、なにやらこう…ああ、この感覚はあなたのようなトーヘンボクに言ってもおわかりにならないかしら?」
「いや…わからなくもない」
麗羽の言葉は何となく分かる。きっと愛紗も分かるはずだ。
「ご主人様。麗羽さん、とってもいい人だね。食事会を開いて良かったよ」
「わたくしも桃香さんとお近づきになれて、とても有意義な時間が過ごせましたわ。おーっほっほっほ!!」
「おーっほっほっほ!!」
完全に『お嬢様笑い』を覚えたようだ。
「一刀さん。貴方たちの軍…粗野で粗暴な山猿の群れだとばかり思っていましたけれど…桃香さんのような出来た方が率いているなら、あながちそうとも言い切れないのかもしれませんわね」
「そう? 誤解が解けたようで何よ…?」
急激に冷たい空気を感じ取る。
「麗羽?」
「何ですの?」
「お前いま、北郷のこと…なんて?」
「一刀さんのことですの?」
ちょっとまた下がった。
麗羽が北郷一刀の事を「一刀」と呼んだのが原因である。彼には真名というものは無いが、真名を当てはめるとしたら「一刀」という名が真名に当たる。
北郷一刀自身は特に気にしていないがこの外史世界では真名はとても重要で神聖視されているほどだ。だからこそこのような空気になったのである。
「わたくしのことは真名で呼ぶくせに、わたくしは姓名にしかもさん付けなんて…不公平ではありませんこと?」
「いや、天の国には真名っていう風習がなくてな」
「ならば、せめて字で呼ばせるのが礼儀と言うものでしょう?」
(マズイ。この人なんか根本的に勘違いしてる)
文化の違いはこのような問題が起きるものだ。それは何処の国でも同じ。
自国では普通の事でも他国では重要な意味があったりもするのだから怖いものである。
「まあ、言われてみたらそうだよね。いつもご主人様って呼んでたから気にならなかったけど」
桃香のナイスフォロー。周囲の空気が元の温度に戻っていくのが手に取るように分かる。
「でしょう? さすが桃香さん頭の出来が他の皆さんと違いますわ」
「えへへ…」
久しぶりに褒められて嬉しくなる。いつもは褒める側の立場なので褒められるのは嬉しいのだ。
「…桃香さま。良かったら、こちらもいかがですか。美味しいですよ」
「あ、愛紗ちゃん。ありがとー」
「どうしたの愛紗。恋と遊んでたんじゃ」
「腹いっぱいになったらしく、セキトを連れて帰りました」
周囲を見ると愛紗と斗詩に餌付けをされていた恋が居ない。ご飯食べて満足したから何処かへ行ったとか猫かと思ってしまう。
「そ、そう。まあ、気持ちはわかるけど…ここは抑えてね」
「わかっています」
本当に抑えてくれるか不安なところである。愛紗は何処か我慢が苦手なところがあるからだ。
「おいしー!!」
そんな空気でも桃香はごはんを食べる。別の所では鈴々と猪々子はもごはんを食べる。
「あらあら。桃香さん、今度は口元にタレが…」
「あ、ありがとう」
またも口元を拭かれてしまう。
「なっ、れ、麗羽…そ、それはいかな麗羽とはいえ」
「あら、何か問題などありまして?」
「はわっ、麗羽さん?」
何か愛紗に対して動物的な勘が働いたのかもしれない。麗羽はぽかんとしたままの桃香を豊かな胸元にぎゅっと抱きしめる。
「なぁっ!?」
愛紗にビックリマークがたくさん出たような気がした。
「愛紗ちゃん、どしたの?」
「ふふっ。あの関羽さんは、わたくしと桃香さんの仲にヤ・キ・モ・チを妬いているのですわ」
「ふえ?」
「な…ななな…っ!!」
みるみる愛紗の顔が赤く染まっていく。隠しているつもりだが思いっきり図星である。
「そこへなおれーーーー!!」
「お、落ち着いて。気持ちは分かるけど落ち着こうよ愛紗!!」
急いで真直を探す。こういう時は真直が麗羽を抑えてくれる。
「北郷。真直さんならあっち」
「あっちって」
「ぐぁーー…」
寝ていた。さんざん絡んで一人で潰れたようだ。
「真直ーーー!?」
名前を叫んでも起きない。
「あーら。桃香さんの配下とはいえ山猿はやはり山猿のようですわね? 怒り狂って棒切れを振り回す事しかできないなんて、なんて野蛮なのかしら」
「あー。始まっちゃったか」
やっぱり問題が起きてしまったかと悟りの境地並みに白蓮は頭を掻く。
「え、もしかして前にもこんなことがあったの?」
「麗羽ってさ。昔、曹操と想い人を取り合ったことがあるんだよな…」
「…へえ」
これまた初耳な過去だ。
どんな時代でも青春みたいな事があるようだ。
「…女の子だったけど」
「ちょっ!?」
普通に桃香の貞操の危機かもしれない。
「言われてみれば桃香の雰囲気ってその時の子に似ているような、似てないような…」
そんな話をしている間にも愛紗と麗羽の間に漂う空気は北郷一刀の名前を呼んだ時の比じゃないほどに険悪になっていく。
「な、なら山猿ではない所を見せてやる!!」
「まあ。どう見せてくれるんですの? まさか、その棒切れを振り回して的をたくさん落とした方が勝ち…なんてことはないのでしょうね?」
グギリと痛いところを付かれた顔をする。本当に考えていたようだ。
「ならば桃香さまが喜ぶ料理を作った方が勝ち、というのはどうだ!!」
「…へっ?」
「にゃあっ!?」
「はにゃ!?」
「ちょっと!!」
愛紗が料理出来るという話は聞いた事が無い。そして彼女の発言から鈴々や猪々子から「マジで!?」を感じさせる声色が聞こえてきた。
「料理…?」
「まさか高貴であると自称する袁本初殿が料理の一つもまともに作れない等ということは…ないだろう?」
「うわ…それ、無茶な」
猪々子の声色から麗羽が料理をしたことが無いことが分かった。
「れ、麗羽さま…?」
「いいでしょう。その勝負、受けて立ちますわ!!」
自信満々に引き受けた麗羽。この状況で引き受けないという選択肢は無いからである。
「うわ、引き受けたのこの人ぉ…」
「りょ、料理なんかしたことあるんですか麗羽さま!?」
「斗詩さんだって出来るくらいですもの。わたくしの天から叩き売り出来るほど与えられた才能をもってすれば、ちょちょいのちょいに決まってますわ!!」
「そんなことないっすから。メッチャ難しいですから料理!!」
料理とは奥が深い。簡単に出来るものではない。
「麗羽、わかっていようが助太刀を受けるのは禁止だぞ」
「当たり前ですわ。あなたこそ料理が作れないからって、わたくしの可愛い斗詩さんをたぶらかしたりしないでくださいましね」
「な、言うに事欠いて…」
「斗詩さん。料理の材料は?」
「まだ、厨房にたくさん残ってますけど」
斗詩も未だに信じられない顔。
「ではそれを使いましょう。本当なら山海の珍味を取り揃えてギャフンと言わせたいところですけれど…まあ、あなたがたの力量に合わせて差し上げますわ。おーっほっほっほ!!」
「くぅ……言わせておけば!!」
「愛紗、実力行使はダメだからな!!」
「それくらい分かってます。あと、採点にはご主人様にも協力していただきますので!!」
「俺も!? なんで!?」
北郷一刀も被害者決定。
「ではすぐに始めるぞ。麗羽!!」
「ええ。せいぜい自分の器がどのくらいちっちゃいか思い知るが良いですわ。おーっほっほっほ!!」
「おぉーーい!?」
今回の被害者になる人は桃香と北郷一刀。
「なんか、大変な事になったね北郷」
「藤丸…他人事だと思って」
「うん。他人事」
何度も言うが他人事。藤丸立香はもぐもぐと料理をまだ食べる。
「なあ、二人とも。麗羽って食事作ったこと…」
「あると思う?」
「…そっか」
麗羽の料理は高い確立で絶望的とインプット。
「愛紗さんも作ったことないんですよね?」
「…そうなのだ」
「あー、言わなくていいぜ鈴々。お前の顔でだいたい分かったから」
料理を一度も作った事が無い2人が料理を作る。それはまさに恐怖だ。
どんな料理が出てくるか分かったものではない。そもそも料理というものが出てくるかどうかの問題である。
「白蓮はこのこと予想してたのか?」
「無茶言うな。損害を減らすだけで精一杯だよ。せめて真直が無事ならもうちょっとマシだったかもしれないけどな…」
チラリと横を見ると未だに寝ている真直。彼女が起きていればマシな状況になったかもしれない。
「もう恋みたく逃げられない…よなぁ」
もしかしたら恋はこの危機を感知したから逃げたのかもしれない。そうだとしたら動物的な危機感知能力だ。
「愛紗のことだから地の果てまでお兄ちゃんを追っかけて料理を食べさせるのと思うのだ」
「麗羽さまもしつこいから地獄の底までアニキを追いかけて料理を食わせると思うぜ」
北郷一刀は何が何でも食べさせられるらしい。
「ま、諦めろ。後はせいぜい…」
「せいぜい?」
「まともな料理が出てくる事を祈るしかないだろ」
白蓮の言葉にその場にいた誰もがため息を吐いた。吐くしかなかった。
「…帰ろっか、ふーやーちゃん、ユウユウ」
「そうじゃな」
「そうですね」
この場に居ても悲惨な事しか起きないと予想したので藤丸立香たちは帰ろうとする。
「させるか!!」
「北郷!?」
ガシリと腰に手を回す北郷一刀。
「逃がすと思ってんのか」
「離すんだ北郷。オレは関係ない」
「友達だろ」
「友達ならここは帰らしてくれるだろ」
「友達なら死なばもろともって言うだろ」
「言わないよ!?」
儚き友情というか醜い友情というか。
「出来ましたわ!!」
「待たせたな皆の衆!!」
「はやぁっ!?」
料理をしに厨房に向かってから三十分も経過していない気がする。
「うむ。みなを待たせぬよう、大急ぎで仕上げてきたぞ」
机のど真ん中にドンっと置かれる二つの皿。上に掛かった覆いのおかげで中がどうなっているか確かめる術はない。
「…ねえ、なんか異臭が漂ってきてるんだけど」
「大丈夫だ。あそこには人の食べられる食材しか置いてない…はずだから」
「それ慰めになってないよ猪々子ちゃん」
美味しい匂いはしない。悪臭が漂うという状況。
「ご安心くださいませ。桃香さまに満足していただけるようこの愛紗工夫に工夫を重ねてまいりました」
素人の料理にとって、その工夫ってのが一番危ないなんて言われている。
どんな工夫をしたか聞き出したいものだ。隠し味に何を入れたか今、言って欲しい。
「麗羽さまは?」
「普通の作り方などという面白みのない物でこのわたくしが満足すると思って?」
「…思いません」
普通ではない調理法は存在しないはずだ。
「麗羽。決着方法、分かっているな」
「当然ですわ。みんなに食べてもらって美味しいと言った方が勝ち、でしたわね」
「ちょっと麗羽さまそれ前と変わってません!?」
寝耳に水。桃香と北郷一刀以外の者の顔が引きつった。
「心を込めて作った料理を一人でも多くの人に食べてほしいというわたくしの気持ち…食べてばっかりの猪々子さんには分かりませんの!?」
「い、いや、それは…」
顔から汗がダラダラと滝のように垂れる。
「うむ。同じ料理を作った者として、その気持ちは痛いほどよく分かるぞ麗羽」
「まさかあなたから同意を得られるとは思ってもみませんでしたわ関雲長」
「同じ厨房で料理の腕を競った仲だ。そんな仰々しい名ではなく、愛紗と呼んでもらって結構」
「愛紗さん…わたくし、あなたの事を少し誤解していたようですわ」
「それは私とて同じ事だ」
何故か友情が芽生えた2人。
「…なんか最初の原因のこと忘れてるみたいだな」
「だな。このまま仲良くなってくれるだけなら、めでたしめでたしなんだけど」
今回の被害者は桃香と北郷一刀だけであったが訂正。今回の被害者はこの場にいる全員。
「ならば麗羽。ここは一緒に開けようではないか!!」
「素晴らしい考えですわ!!」
二人はそれぞれの料理の覆いに手を掛ける。
「では開くぞ。三、二、一…」
「さあ、心ゆくまでお楽しみなさい!!」
覆いを取り去った瞬間に地獄が始まった。その後に何が起きたのか誰も覚えていない。
わずかな記憶として残るのはみんなの悲鳴と地獄の底から這いずり出てきたような2つのナニカだ。そのナニカのどんな姿で色だったか記憶に残っていない。
北郷一刀の耳には『どぅんどぅん』と何かパラメータのようなものが下がった音が聞こえ、更に「デバフ盛りなんだけど!?」という藤丸立香の声が聞こえた。
犠牲者の数は不明。死者だけが出なかったのが不幸中の幸いである。
もう愛紗と麗羽に知識なしに厨房に立たせてはいけないと分かった1日であった。
読んでくれてありがとうございました。
次回の更新は2週間後予定です。早く更新出来たらします。
日常編は次回で最後です。
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今回は原作にもあったデスクッキングでした。
物語の流れはほぼ原作と変わらなかったかもしれません。
オチはまさに愛紗と麗羽の死の料理でした。本編にも書きましたが英霊が食べたらまず、デバフ盛りは間違いないでしょう。
メッチャ、どぅんどぅんどぅんってデバフが掛かっていきます。