Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。
前回、投稿が来週予定と言っておきながら今日投稿します。
多分次回の投稿は未定になると思いますから。

何故かって? だって来週からFGOでハロウィンイベントですもん。
ネタとかも見つかるかもだから、そっち優先になるかもしれません。

すいません。



黄巾の乱の終わり

63

 

何処か。

 

「いやぁ、熱かったぜ!」

「お疲れ燕青」

 

燕青に向かって扇子で扇いで風を送る。

なんせ彼はさっきまで火の中に居たのだから。これも全て張三姉妹を助ける為である。

 

「こ、これで大丈夫なのよね?」

「すごーい! お兄さん私にそっくりだったよ!」

「へ、変装の達人?」

 

楽進は確かに張角が火の渦に入って行ったの見た。それを報告しているだろう。

だが藤丸立香の目の前には張角だけでなく、張宝に張梁も生きている。その理由は簡単だ。

 

燕青が変装して楽進の前で演技をしただけなのだから。

 

「髪の毛を切るのは躊躇っちゃったけど…」

「命が助かるなら安い物よ!」

 

命より高いモノは無い。

 

「これでお前達は表向きには死んだ事になった」

 

張三姉妹は死んだ。であれば目の前に居る彼女達は誰でも無い。

 

「黄巾党が世間から忘れられるまでおとなしくしておけ。その後は好きな様にしろ」

 

今はまだ黄巾党の熱が冷めていないので彼女達がより安全に暮らす為には今は身を隠しておくべきだろう。

元々、芸をやって旅をしている彼女達にとって酷かもしれないが今は目立つことを控えるべきなのだ。

 

「それにしても黄巾の乱の原因が勘違いからとはね…!」

「うーん…歌で大陸を取るからどうやって武力で大陸制覇に成ったのかしらね?」

「そんなのアタシが知りたいわよ! 何故か退くに退けなくなっちゃったしさ!!」

 

各諸侯が黄巾の乱の原因を知ったら眉間を抑えてしまうだろう。

実際の所諸葛孔明は眉間を抑えて居る。こんな呆れた理由ならしょうがないだろう。

 

「はあ…!」

「あ、孔明先生がため息まで!?」

 

呆れすぎて凄い溜息を吐いていた。諸葛孔明の疑似サーヴァントとしてこの三国志の世界が分からなくなってきた様だ。

 

「だが結局は今の漢に不満を持った者たちにとって利用されたというのも有るだろう。蜂起を起こす理由に指導者という形として祭り上げられたのだろうな」

 

恐らく黄巾党の拡大も張三姉妹のファンだけというわけでは無いだろう。黄巾党の熱気に充てられて暴れた者や本当に今の大陸に不満を持って動いた者も居るだろう。

 

「ほれ、戻るぞ」

 

武則天が諸葛孔明の頭をペシペシ叩く。

もうここには用は無い。戻って貂蝉達と合流して于吉と接触した事を報告するべきだろう。

そして太平要術の書が奪われた事もだ。

 

「じゃ、帰るか!」

 

よっこらせっと腰を上げて洛陽に帰る。ぞろぞろ列を組んで帰るがついで張三姉妹もついて来る。

 

「何で?」

「だって、まだ危ないし! あなた達についていけば危険は無くなるかなって」

 

確かに今は誰かに助けてくれるという状況が彼女達には好ましいだろう。今の処彼女達の正体は藤丸立香達と曹操軍しか知らないという事になっている。

ならば曹操の領地から離れれば大丈夫だろう。でも其れはただの憶測だ。もし他の者に知られていたらっと考えると危険だ。

でも、今は藤丸立香達に付いていけば安全だと思える。

だから張三姉妹は藤丸立香の後ろを付いていく。

 

「なんともまあ、アヒルの子供みたいに…」

 

彼女達も藤丸立香の傍が一番安全だという事に気が付いているのだ。彼の傍に居ればとりあえず襲われないという事と、英霊に攻撃されないという事に。

基本的に英霊たちはマスターを中心に守るように行動しているのなら、マスターの傍が一番安全である。

 

「…うーん。どうしよっか?」

「荷物になること確定だが…連れていくなら構わない。余計な事をしなければな」

「良いって!」

 

後ろにぴったり付いて居る張三姉妹に答えると顔に希望が戻った様にしている。

 

「でもこれから行く場所は洛陽…官軍の居る所だけど?」

「「「えっ!!?」」」

 

今度は顔が青くなった。

 

「大丈夫だろう。どうせ張角達の顔は分からんのだから」

 

荊軻の言う通りだし、何度も言うが張角達の顔を分かっているのはカルデア御一行と曹操軍くらいのもの。

これから洛陽に戻って彼女達の事を問われても、ただの捕まった民間人と言えば誤魔化せる。

あとは彼女達が余計な事を言わなければ大丈夫だろう。

 

「私達はお前達が余計な事をしなければ危害を加えるつもりは無い。落陽に付いてくるのも構わんがおとなしくしていろよ」

「しないわ! 助けてもらったのに仇を返すような事はしないわ!」

「そうそう!」

「大人しくしてまーす!」

 

この後、洛陽に戻って張三姉妹が呂布を見て何故か顔をより真っ青にしたのは別の話。

 

 

64

 

 

洛陽にて。

 

「で、誰なのその子たち?」

 

賈駆がジロリと見るは張三姉妹。やはり連れてきたら問われるは当たり前だ。

 

「え、えーと…!」

 

張梁は何をどう説明するか悩んだが、ここで諸葛孔明が口を挟む。

 

「あまり強く当たらないでくれ。彼女達は黄巾党に捕まっていた娘達だ。賊に若き娘が捕まっていた…大体分かるだろう?」

「あっ…!」

 

何かを察したのか賈駆は同情する顔になった。

 

「そ、そう。貴女たち大変だったわね!」

「俺たちが世話するから良いかな?」

「良いわよ。部屋を貸す用意をしておくわ」

 

どういう意味か分からなかったのは張角だけであった。

 

「大変でしたね」

「うん…うん?」

 

董卓が優しく張角の手を握って心配するのであった。

 

「ぎゃてぇ、本当に可哀そう!」

(三蔵ちゃん。それ嘘だからね!)

(どういう意味なのかな、れんほーちゃん?)

(…後で話すわてんほー姉さん)

 

だが張角達が慰め者になっていたなんて自分の姉にどうやって説明するか悩んだ。でもストレートに言った方が早いかもしれない。

どうせ嘘なのだから。でも董卓達の同情は買えた様だ。これでより彼女達を疑う理由は無くなっただろう。

 

「立香さんお疲れ様でした。皆さんもお疲れ様です。あなた方のおかげで黄巾党ももう終わりです」

「まだ残党が居るけどそれも時間の問題よ。黄巾党の首魁は曹操が打ち取ったし。徐々に黄巾党も大陸から消えるわ」

「今日はゆっくりしていってください。宴会なども開いて羽目を外しても大丈夫ですからね!」

 

ニコリと笑う董卓。だけどその前に貂蝉達に報告である。

 

「よっしゃあ。荊軻、燕青、一緒に酒を飲み交わすでー!!」

「承った」

 

既に徳利を用意している荊軻。どこからその酒を出したのだか?

 

「ほれほれ、華雄に恋、ねねも行くで!!」

 

もう張遼は打ち上げ気分であった。

それと変わって、目の前には圧倒的な筋肉(マッスル)が立ちはだかる。

 

「立ちはだかってないわよん!?」

「そう見える!」

 

この後に打ち上げがあるが此方の方が大事だ。

 

「于吉ちゃんに会ったのね!?」

「うん。ごめん、太平要術の書は奪われた」

「ぬぬぬ、于吉め! だがこれで完全に奴めが裏で暗躍していることが分かったぞ!」

 

貂蝉達が観測した異変は確定した。それに于吉には聞きたい事が有るのだ。

 

「彼は我々を知っていた。カルデアのマスターとはっきり口にしたからな」

 

その通りだ。于吉は藤丸立香に向かって「カルデアのマスター」と言ったのだ。ならば彼は何かを知っているのだろう。

それならば藤丸立香達がこの外史に転移した理由を知ってる可能性が高い。

 

「于吉ちゃんを捕まえないとね!」

「ならば儂は妖馬兵が眠っている所に行ってくる!」

「ならアタシはこのままここで見張って居るわ。潜入した結果、やっぱり張譲と于吉ちゃんが繋がっている様だしね」

(その恰好で潜入が成功したのか…!?)

「うむ! 貂蝉よ」

「何かしら?」

 

急に卑弥呼が真剣な顔になる。

 

「抜け駆けは許さんからな!!?」

「分かってるわよん。うふ!」

 

何を言っているのか分からない。

 

「儂がいない間に華陀だけでなく立香も狙ったら許さんからな!!」

「あれ、俺も狙われてる!?」

「それはアタシの漢女心が先走りしなければね!」

「不安なんだけど!?」

 

いつの間に貂蝉と卑弥呼の漢女のターゲットにされたのだろうか!?。

 

「でもでもん、立香ちゃんたちのお連れは良いオノコがいっぱいなのよねぇ!?」

 

どうやらターゲットは藤丸立香だけではないようであった。

 

「アタシ達ってばぁ移り目が多いわん!!」

「しょうがあるまい。儂等は漢女なんだからな!!」

「「はっはっはっはっはっはっは!!」」

 

ただただ怖い。

 

 

65

 

 

黄巾の乱は終わった。これでやっと次の段階に進める。この外史も次へと進む。

太平要術の書は十分に負の力は溜まったのだから妖馬兵も動かせる。しかし、まだその時では無い。妖馬兵はまだ動かさない。

 

妖馬兵を使うにはまだ早い。だから次の策を実行させよう。

 

まず、貂蝉と卑弥呼が邪魔だ。彼らは厄介だ。この外史の武将達よりも厄介すぎる。

 

同じく厄介なのがカルデアの者達。

カルデアの力は強すぎる。できれば計画の邪魔はされたくないがいずれは戦う羽目に成る。

 

だがカルデアは敵にする必要は無い。倒す必要は無い。ただ計画が完遂すれば良いのだ。

 

それまで邪魔されない様にすればよいだけなのだから。

 

だから目下の敵は貂蝉達だろう。

少し太平要術の書と張譲を利用するとしよう。ちょうど彼等が洛陽に居るのと董卓軍に居るこの時は策の実行がしやすいというものだ。

 




読んでくださってありがとうございます。
次回もゆっくりとお待ちください。

次回は未定です。ハロウィンイベントが落ち着いたらですかね。
はあー今回のガチャは大丈夫かな・・・石は貯めたけど。

次回は日常編を書こうと思います。
董卓や華佗、呂布とかのです。

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