Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは!!
新たに追加された幕間は面白かったですね。
カーマの幕間なんか普通にイチャイチャイベントでした。
赤兎馬の幕間は…まさに『馬』でした。
アヴィケブロンとか鈴鹿御前の幕間とかの感想を言いたいけど、書くと前書きが本編になりそうだ…。
(鈴鹿御前の幕間であったけど私もドクターと同じでアタランテ派です)

スカサハ師匠がバニーだって!?
ついにBOXが始まりましたね。ガンガン周回中です。
それにしても聖杯戦線…けっこう難しいですね。(ムニエルの登場にもビックリです。そしてマスター同士の殴り合いも)


さて、前書きが長くなりましたが本編をどうぞ!!
オリジナル展開になっていきます。



益州の劉備

489

 

 

懐から貴重な葉巻を取り出し、シガーカッターで吸い口を作る。口に咥えて葉巻に火を付ける。

軽く吸って、ゆっくりと煙を吐く。

 

「ふぅ~」

 

仕事終わりの一服は格別な味わいだ。

 

「お疲れさま孔明先生」

「マスターか」

 

葉巻を吸うのは諸葛孔明。

 

「おいおい、我が弟子よ。私には労いの言葉は無いのかい?」

「そんな事ないよ。師匠もお疲れ様」

 

司馬懿(ライネス)はトリムマウの淹れた紅茶を優雅に飲んでいた。

 

「アンタたちなんだか余裕そうね。まあ今回の戦いはそこまで大変じゃなかったけどさ」

 

トコトコと歩いてきた詠も2人を労う。

 

「手伝ってくれてありがとね」

「これくらい構わんさ」

 

最初こそバタバタしていた乗り越えれば落ち着いたものであった。

 

「これくらいマスターの鬼周回に比べれば優しいものさ」

 

遠くの空を見る諸葛孔明。

 

「ああ…兄上は弟子からどんなイベントだろうが連れまわされてるからな」

「マーリンにスカディ様、アルトリアキャスターは最高の相棒です」

 

他にも玉藻の前などがいるが、よく連れまわしているのがやっぱり諸葛孔明だったりするのだ。

嫌がる諸葛孔明やマーリンはガンドを撃ってでも連れまわしている。スカサハ・スカディやアルトリア・キャスターはアイスやチョコで何とか説得する。それがダメなら抱きかかえてでも連れて行っているほど。

こういう時だけは藤丸立香は無駄に力強いのが不思議だ。

 

「最高の相棒という言葉で綺麗に誤魔化すな。実際は過労死組だからな」

「でも絆はどんどんと深まっていくんだよね」

 

ニッコリと笑う藤丸立香。時たまその笑顔が悪魔のスマイルに見える。

 

「鬼周回の時だけマスターの事が鬼畜に見える」

「大変だね」

「ライネスも他人事じゃないだろが」

「私は兄上よりマシだ」

 

マシだと言う司馬懿(ライネス)であるが彼女も連れ回される事がある。スキル強化をした時なんかは様々な戦略を考案する為に様々な英霊と組んではシュミレーターで戦闘を行ったほどだ。

いつもは藤丸立香を困らせる司馬懿(ライネス)であったが、その時だけは立場が逆転してしまってサディスト気質の彼女もお手上げ状態になる。

 

「その時の意志の強さはどの英霊も口出しできないからな。どうなっているんだ我が弟子は」

「いやあ」

「褒めてないからな」

 

3人の会話内容に分からない所が度々あるが藤丸立香が諸葛孔明たちに無理難題を命令しているような事をしているのは分かった。

 

「アンタ優しいかと思ったけど…そうでもないの?」

「やっぱ人間って厳しい時は厳しくしないとね」

「なんかソレ違くない?」

 

恐らく違う。

 

「そう言えば立香は今まで何処に居たのよ?」

「書文先生が戦場に老師が出てるかもしれないって言って連れ回されてました」

 

李書文曰く、李書文(老)が劉備軍の兵士を攻撃してたら叩き潰す気だったらしい。

 

「ああ…だから定時報告で各戦場から李書文が走り回っていたっていう報告があったのね」

「何をしてるんだマスター」

「書文先生に言ってください」

 

成都の戦いで実は色んな戦場を走り回っていた李書文と藤丸立香であった。

なので愛紗や馬超の一騎打ち、紫苑の活躍、馬岱と焔耶の追いかけっこを見ていた。

 

「戦場でよくそんな事できたものだよ。非常識じゃない?」

「返す言葉もありません」

 

何はともあれ成都の決戦は決着。報告によると愛紗は馬超を降し、鈴々は厳顔を降した。

劉備軍の勝利である。後は成都に入り、劉璋を捕まえれば終わりだ。

 

「戦場に老師が出てなかったら成都にいるかも。オレたちは老師を探しに行こうか」

「そうだな」

 

葉巻を吸い終わった諸葛孔明が立ち上がる。これからゆっくり成都に向かおうとした時に事件は起きる。

 

「詠さん!!」

「わっ、何よ雛里」

 

一息つき終わった瞬間に雛里が急いで走って来た。

 

「星さんからの報告です。まだ戦いは終わってません!!」

「ええ!?」

 

 

490

 

 

城門の上に立つ男の名前は劉備。

厳顔の話を聞くと益州にフラっと来たかと思えば劉璋に気に入られたのか、気が付けばなかなかなポジションにまで成り上がっていた男だ。

 

「我が名は劉備。この益州を守る者である!!」

 

彼の声が戦場に響き渡った。

 

「え?」

 

桃香はキョトンとした。まさか名前が全く同じの者が現れればの反応だ。

 

「あやつは益州の劉備だ。わしも最初はちと驚いたがな」

「えーっと?」

 

同じ名前の者が現れてもどうすればよいか分からない。どうしようと思いながら取り合えず挨拶でもした方が良いのかなっと考えていた。

 

「おい劉備!!」

「あ、はい!!」

「いや、お主じゃなくて」

 

同じ名前だからついつい反応してしまう桃香。しかし厳顔が呼んだ劉備は城門の上にいる劉備である。

 

「劉備よ。戦いが終わっていないとはどういうことだ。この結果を見よ。わしらは負けたのだ」

「厳顔殿。確かに貴女は投降した。そして馬超殿も投降した。だが、それが何だ。まだ私が負けを認めていない。まだ益州は負けていないのだ!!」

「何を言う。もはやわしらは戦えん」

 

そもそも益州の全軍を預かる大将である厳顔が投降しているのだ。実質、益州は陥落したのと同じである。

 

「安心しろ。今から私が益州の全軍を預かる大将だ」

「何を言っておる。お主が大将だとわけの分らんことを抜かすな!!」

「いや、私は益州全軍の大将だ。劉璋殿にも認めてもらってる」

「なんだとっ、証拠でもあるのか!!」

 

証拠を出せと言われ益州の劉備はため息をついた。

 

「証拠か…物理的な証拠はない。なにせ劉璋殿の口から厳顔殿が敗北した場合に私が大将になるようにと言われたからな」

 

「証拠が無いのがな~」っとわざとらしい動きをする。

 

「貴様が本当に劉璋殿から大将の任を承ったとしてもよく見ろ。戦う者はもういない!!」

 

益州の劉備は確か劉璋に気に入られている。能力もそこら辺の者よりあるのだから気に入られている彼ならば本当に大将を任されるのも不思議ではないかもしれない。

もしもの話であって実際は分からないし、彼自身が言ったように証拠がないのだから嘘かもしれない。だが今は関係ない。益州の劉備はまだ戦う気があるようだが戦場ではもう戦う気のある者はいない。新たな大将として戦うと宣言しても投降した兵士たちは「何言ってんだ?」くらいしか思わないはずだ。

 

「益州に生きる者よ。ここで負けていいのか、誇りは無いのか。相手は我らの国を侵略しに来た者ぞ。侵略者に従っていいのか!!」

 

益州の劉備は兵士たちに戦う意志を蘇るように鼓舞するが意味は無い。

 

「やめろ。貴様の声はもう兵士たちには届かん。もう皆も分かっておるのだ…我らは負けたのだと」

 

今の益州の劉備は滑稽にしか見えない。兵士たちも益州の劉備が悪い奴ではないと思っているが今の姿を見てしまうと残念だと思ってしまうくらいだ。

そもそも先ほどの戦いで彼は何処で戦っていたのかと思うくらいだ。今まで城門の上で見ていただけで、負けた後で「まだ負けていない」発言をしているのならば兵士たちの評価は下がるだけである。

 

「戦う気はもう無いという事か厳顔殿。そして益州の兵士たちよ」

「ああ。我らは正面から戦い負けたのだ。負けたのにあがいたところで恥を晒すだけだ」

「そうだぜ。あたしらは負けた。負けて投降した…そして真名を預けたんだ。今さら戦えと言われても戦わない。これ以上は武人としての恥になっちまう。つーか、今まであんたは何処に居たんだよ」

 

馬超も厳顔と同じように益州の劉備に言葉を投げかける。

 

「そうか…そうか。貴様らは劉璋殿を裏切るという事だな」

「違う。裏切りではない!!」

「裏切りではないか。戦いに負けて、そっちの劉備に着く。何処からどう見ても裏切りだ。劉璋殿に忠誠を誓うなら死ぬまで戦うべきだ!!」

 

益州の劉備の今の言葉は完全に否定できない。

主君に忠誠を誓うのならば敗北と分かっていても死ぬまで戦う者はいる。例えば曹操の右腕である夏侯惇はまさに当てはまる。

 

「そうか…この戦場にいる者たちは全員が裏切り者か」

「何を考えている劉備」

「ならば私だけでも戦おう!!」

 

益州の劉備は自分だけでも戦うと言った。この状況で自分だけで戦うと言ったところでどうするのかと疑問だが彼の目は本気だった。

 

「待ってください!!」

「なんだそっちの劉備よ?」

 

ここで桃香が大きく叫んだ。

 

「え、えと…劉備さん」

 

自分と同じ名前を呼ぶのは少し不思議な感覚だ。もしかしたら朱里もカルデアの諸葛孔明と出会った時は今の自分と同じ気持ちだったのかもしれない。

 

「何で戦うんですか。もう戦いは終わりました。これ以上は戦っても意味はありません。互いに傷付くだけです」

「意味はある」

 

益州の劉備は桃香を見てニヤリと笑った。

 

「私には夢がある。この大陸の平和だ」

 

平和を望む者は大陸中に幾人もいる。彼が口にした夢は驚くような事ではない。

 

「わたしも平和を願っています」

「ああ、知っているよ劉備。だが私は本気で大陸を平和にするために動いている。君と違ってね」

 

桃香と違う。まるで彼女が本気で平和を目指していないような言い方だ。

 

「先ほど意味があると言ったのは、この戦いが始まりだからだ。今ここで戦に勝つことで平和への一歩となるのだ!!」

「平和への一歩って…」

「ああ。この戦に私は勝利し、益州の州牧となる!!」

「え…」

「何を言うか劉備!!」

 

桃香が何かを言う前に厳顔は口を開いた。

 

「大将になったからと言って良い気になっておるのか。貴様が州牧になるだと? 馬鹿も休み休み言え!!」

「馬鹿な話ではないよ。劉璋殿はもう州牧として力はない。そして厳顔殿たちはそっちの劉備に投降している。もはや益州を守る者は私だけしかいないからだ」

 

今の益州は空っぽに近い状態だ。劉璋は既に州牧としての力が無いのは厳顔も分かっている。厳顔はもう劉璋の顔を数か月も見ていない。

劉備が益州に攻めてくると分かっても何も言わずに臣下たちに全て任せていたくらいだ。これでは州牧として力が無いと言われてもしょうがない。

 

「劉璋殿も州牧を辞めたがっている。この戦で勝てば私を州牧にしてくれるとも約束してくれたよ」

「嘘を付くな!!」

「嘘ではないよ」

 

嘘か本当か分からない。劉璋と顔を合わせていない弊害だ。

劉璋が益州の劉備を気に入っているからこそ彼の言葉が嘘だと断定できない。

 

「それに私は劉璋殿の後継にふさわしい理由もある。同じ劉の姓を持つ者だからな」

「同じ劉の姓を持つからか。それにお主が劉姓を持つ者だというのも怪しいものだがな」

「私は中山靖王の末裔だという証拠はある…これだ」

 

益州の劉備は腰に携えた剣を掲げて見せる。

 

「この宝剣は靖王伝家。これこそ私が中山靖王の末裔を証明する物だ!!」

 

そう言えば前に彼は代々伝わる宝剣だと言っていた。中山靖王の末裔を証明する本物かどうか分からないがあの宝剣が業物なのは確かだ。

 

「それは…」

 

桃香が目を見開いて益州の劉備が持つ宝剣を見ていた。愛紗や鈴々、北郷一刀も驚いて見ている。

あの宝剣は間違いなく宝剣『靖王伝家』である。見て断定できる理由は簡単だ。

 

「その剣はわたしのです!!」

 

宝剣『靖王伝家』は桃香の剣だからだ。

 

「なんだと?」

 

厳顔は桃香に視線を移す。

 

「その剣はわたしのなんです!!」

「おい貴様、その剣を何処で手に入れた!!」

 

愛紗は怒るように声を荒げた。

 

「何処で手に入れたかだと? この宝剣は我が家に代々伝わる宝剣だ。何処で手に入れた云々ではない。もともと、この宝剣は私のだよ」

「ふざけるなっ!! その剣は桃香さまの剣だ!!」

 

桃香が大切にしていた宝剣を間違えるはずがない。宝剣『靖王伝家』は2本もあるはずがないのだ。

 

「返してください!!」

「返してくださいだと? この剣が貴様の物だという証拠があるのか?」

「そ、それは…」

 

間違いなく益州の劉備が持っている宝剣は桃香の剣だ。しかし証拠は無い。

 

「証拠も何もその剣は桃香さまの剣だ。私が見間違えるはずがない。桃香さまだって見間違えるものか!!」

「それだけの理由では証明されないよ関羽。それに今の発言は私が劉璋殿から大将を、州牧になることを認めてくれたというのを信じないと言っているのと同じだぞ」

 

益州の劉備が言っている事が嘘か本当か分からないのと同じで、宝剣『靖王伝家』が桃香の剣というのも分からないのも同じである。

 

「でも…その剣はわたしのなんです」

「この宝剣があくまで貴様の剣だと言うのなら奪ってみるがいい。この益州を奪ったようにな」

「っ…!?」

「いや、まだ益州は奪われてないか」

 

益州の劉備は宝剣『靖王伝家』を腰に戻す。

 

「私は益州を守り、州牧となる。その為に劉備…貴様をここで倒す。裏切り者である厳顔と馬超たちもまとめてな!!」

「おいそっちの劉備。いい加減にしろよ」

 

馬超が怒りを込めて益州の劉備を睨む。

 

「あたしたちが裏切り者だって? あたしの事はいいさ。でもよ益州のために戦った兵士たちまで裏切り者ってのはおかしいだろが」

「大将である私に従わないのだ。それは益州を…劉璋殿を裏切るのと同じだろう」

「勝手な事を言ってんじゃねえ!! それにてめえ1人でどうやって戦うつもりだよ!!」

 

益州の劉備に軍はいない。益州の全ての戦力は先ほどまで厳顔たちと共に戦っていたのだ。そして桃香に敗北して投降している。

もう益州に戦える戦力はいないはずである。

 

「兵はあるさ。誰にも負けぬ兵士たちがな」

「何だと!?」

 

城門が音を立てて開門すると中から土人形が整列していた。

 

「兵馬妖よ。劉備を、裏切り者どもを倒せ!!」

 

土人形の正体は兵馬妖。

 

「私は優しいから投降する者は許してやる。だが投降しない者は殺せ!!」

「なんだアレ!?」

「なんだ…あんなものは成都の何処にもなかったはずだぞ!!」

 

馬超も厳顔も兵馬妖の出現に驚いていた。全軍を預かる厳顔ですら兵馬妖の存在を知らなかったようだ。

兵馬妖は洗練された軍隊のようにバラつきもなく真っすぐに向かってくる。その姿に恐怖を覚えてしまう。

 

「益州のみんなにまで刃を向けるんですか!?」

「それが?」

「貴方の仲間じゃないんですか!?」

 

桃香は益州の劉備に戦を止めるように叫ぶが、当人は聞く耳を持たない。

 

「元…だ。戦わない者は裏切り者だ」

「そんな、酷すぎます!!」

「酷くは無い。劉備よ、貴様は裏切り者を可哀そうと思うのか?」

「これは裏切りとかそういうんじゃないです!!」

 

桃香は益州の劉備の言い分に納得できない。

 

「今すぐ戦を止めてください!!」

「これから戦だと言うのに口が回るな劉備よ。私ともっと話したいならここまで来るといい」

「え?」

 

兵馬妖の列がズレて道が出来る。

 

「私の元まで来て説得する気があるなら手を出さん。ただし1人で来るならな」

 

先ほど腰に携えた宝剣『靖王伝家』を見せつける。

 

「それにこの宝剣は私の剣だが…この剣があくまで君の剣だと言うなら奪ってみるがいいさ」

 

ニヤリと笑う益州の劉備。

 

「来れるか?」

 

真っすぐに益州の劉備の顔を見る桃香。カタカタと小さく振るえる自分の腕を掴んで無理やり止める。

意を決して足を踏み出そうとした瞬間に愛紗が止める。

 

「駄目です桃香さま。罠です!!」

 

第三者目線から聞けば何処からどう見ても罠にしか見えない。みすみす自分の主を虎の穴に行かせる臣下はいるはずがないのだ。

 

「で、でも…」

「でも、じゃありません。危険です。私があの男をぶん殴って戦を止めます。そして剣を取り戻してみせます」

「愛紗ちゃん…」

「愛紗の言う通りだ。危険すぎる」

「ご主人様」

 

北郷一刀も益州の劉備のやり取りを見て罠にしか思えなかった。

手を出さないなんて言っているが実際は分からない。雰囲気的に一対一で対談するような感じであったが、向こうは部下を連れているかもしれない。

用意周到な人間なら何かしら策を準備しているものだ。みすみす桃香を1人で行かせて益州の劉備が部下と共に待ち構えていたら簡単に捕縛されるし、殺されるかもしれない。

 

「ここは愛紗に任せるべきだ」

「勝手な事を言ってくれるな」

 

愛紗と北郷一刀のやり取りを城門の上から見ていた益州の劉備が口を出す。

 

「安心しろ。ここには私しかいない。一対一の対談だ」

「それが本当だって証拠はないだろ」

「それは私を信じて貰うしかないな。人徳の劉備なら人を信じるのは得意だろう?」

 

何処かイラつかせるような男に思える益州の劉備。そして何処かワザと煽っている感じにも思えてしまう。

 

「五月蠅いな天の御使いとやらは。私はお前の事をよく知らないが…貴様がいるかいないかだけでだいぶ流れが変わるらしいな」

「なんだって?」

 

今の台詞に何処か引っかかる。

 

「あいつの言葉なんか無視していいぜ一刀」

「馬超…いや、翠」

「任せろ。あたしも行かせてくれ。あいつは前々から気に食わなかったんだ。いいよな愛紗」

「構わん。絶対にあの不届き者を成敗してみせる。そして桃香さまの剣を取り返す!!」

 

馬超もとい翠と愛紗が城門の上にいる益州の劉備を睨む。

 

「関羽か」

 

ゆっくりと自分の頬に手を当てる。まるで殴られた顔を手で添えるような動きだ。

 

「あまり良い思い出じゃ……いや、あれは私の思い出では無かったな」

 

静かに呟いたため、誰も聞こえない台詞であった。

 

「今からてめえをぶった切りに行くからな。待ってろ!!」

「ぶった切りに行くのは構わんがまずはあいつらをどうにかせねばならんぞ翠」

 

厳顔が言う「あいつら」とは兵馬妖の事だ。ゆっくりと鍛錬された兵士のように近づいてくる。

益州の劉備を止めるのは賛成だが、まずは兵馬妖をどうにかせねばならない。

 

「劉備殿…いや、桃香様。ここはあの土人形を倒し、あっちの劉備を止めるべきでしょうな。なぁにわしらはまだまだ戦えます」

「う、うん。まずは朱里ちゃんたちに連絡しないと…」

「ご安心ください。星が既に報告しに戻っています」

「紫苑さん。そっか、星ちゃんが」

 

兵馬妖の事を既に報告に向かっている。兵馬妖を見て反董卓連合で発生した怪異を思い出す。あの時は骸の怪物であったが、今回は土人形の怪物だ。

 

「むう…兵馬妖か。蓮華殿たちと黄祖と戦った以来だな」

 

黄祖との戦いで兵馬妖は消滅したかと思っていたが勘違いであったようだと反省する。

 

「星殿が報告に行っているからマスターや孔明殿の耳に入るのもすぐだろう。それならすぐに援軍がくるな」

 

すぐさま厳顔と桃香の傍に寄って兵馬妖の事を伝える。

 

「兵馬妖は見た通り動く土人形だ。痛みや恐怖の概念が無い。完全に破壊せねばいくらでも襲ってくる」

「それは厄介だな」

「単騎で向かうな。複数で掛かれ。先に狙うは足だ」

「対処法をよく知ってるな」

「以前に戦った事があるからな」

 

最近だとやはり蓮華たちと一緒に戦った時だ。

 

「紫苑も焔耶も手伝えい」

「分かっているわ桔梗」

「もちろんです。しかしワタシとしてはあそこに桃香さまの名を驕る男をぶっ飛ばしたいのですが」

「それは翠たちがやるから焔耶はこっちを手伝え」

 

兵馬妖と戦うために劉備軍と益州軍がすぐさま戦いの準備を始める。

先ほどまで争っていたというのに今から一緒に戦うというのは何とも不思議なものだ。

 

「益州の軍の指揮はわしに任せてもらいたい。投降したとは言え、流石に先ほどまで戦っていたお主たちの命令を兵士たちは聞かんだろうからな」

「はい。お願いします桔梗さん」

 

兵馬妖の出現には驚いたが怪異の相手は既に反董卓連合で経験済みだ。すぐに冷静になっていく。

 

「蒲公英たちは桔梗たちと一緒にあの土人形を倒してくれ」

「分かった姉さま」

「姉さんも気を付けて」

「あんな奴、すぐにぶった切ってやるさ。行くぞ愛紗」

「分かっている。桃香さまは安全な場所まで下がってください」

 

桃香は益州の劉備が気になるが総大将としてここに居ては邪魔になると思って北郷一刀と共に退がる。しかし安全な所まで後退するはずであったのだが出来なかった。

 

「きゃっ」

「うわっ」

 

2人が驚いたのは理由がある。そして後退できなかった理由もだ。

 

「だ、誰だ」

 

背後には龍の仮面を被った女性が立っていたからである。気配もなく気付くことが出来なかった。

2人の悲鳴に愛紗たちはすぐに視線を向けるが既に遅かった。

 

「桃香さま!?」

「お姉ちゃん!?」

 

隣にいた北郷一刀が反射的に桃香を守るように前に出るが突き飛ばされる。

龍仮面の怪人とも言うべき女性は桃香を捕まえて思いっきり上空へと投げ飛ばした。

 

「……せん……香さま」

「きゃあああああああああああ!?」

 

投げ飛ばされる前に桃香は龍仮面の怪人が小さく何かを呟いたのを聞いたが、何を呟いたかまでは分からなかった。そして投げ飛ばされた先は益州の劉備がいる城門の上。

 

「いかん、哪吒よ。桃香殿を受け止めに行ってきてくれ」

「了解」

 

すぐさま飛んで桃香を救出しに行こうとするが兵馬妖が下から槍を放ってきた為、あと少しのところで手が届かなかった。

桃香は悲鳴を上げながら城門の上にへと行ってしまった。

 

「不覚」

 

 

491

 

 

龍仮面の怪人に桃香が城門の上に投げ飛ばされた。その一瞬の出来事に脳がフリーズするがすぐに起動する。

 

「と、桃香ぁあああ!?」

「桃香さまああああ!?」

 

北郷一刀たちが叫ぶが桃香からの返事は無い。

ギラリと愛紗は龍仮面の怪人を睨む。

 

「貴様よくも桃香さまを!!」

 

濃厚な怒りを込めた声が発せられる。愛紗はすぐにでも青龍偃月刀で目の前の不埒者を切り殺したいと思ってしまった。

彼女の気持ちは分かるがまずは主の無事を確認しなければならない。しかし自分の不甲斐なさと主が無事かどうかで不安に支配されそうになる。

 

「油断しすぎだな」

 

そんな心情を理解してかどうか分からないがポツリと機械的な声を出す龍仮面の怪人。

 

「貴様ぁ!!」

「それで劉備の右腕か?」

「なんだと!?」

「落ち着け愛紗」

「翠、しかしこいつは桃香さまを」

「分かってる」

 

愛紗の怒りを落ち着かせようと翠が宥める。

 

「あいつは暗影」

「暗影?」

「ああ、城門の上にいるあいつの仲間だ」

 

龍仮面の怪人の名前は暗影。

聞いて偽名っぽく感じるが今はどうでもいい。

 

「てめえ、今までどこにいやがった?」

「またお前か」

 

翠を見て龍仮面の怪人もとい暗影は面倒くさそうに翠を見る。そんな素振りが翠をイラつかせるのには十分であった。

 

「あいつはあたしに任せな。愛紗ははやく桃香を助けに行ってこい」

「ぐ…すまん、頼む翠」

 

すぐさま城門へと向かおうとするが濃厚な殺気が周囲を支配する。

 

「あぶねえ!!」

 

凶刃が愛紗に届く前に翠の銀閃十文字槍が受け止める。

 

「早いっ」

 

暗影が一瞬で間合いを詰めて愛紗を斬ろうとしたのだ。

 

「てめえの相手はあたしだ!!」

「お前は邪魔だ」

「ぐあっ!?」

 

己の武器を回転させながら翠の槍を崩し、拳を叩きこむ。

視線をすぐに愛紗に向ける。

 

「死ね」

 

大きな金属音が響き渡った。青龍偃月刀で受け止めた証拠の音だ。

 

「そのまま斬られていればいいものを」

「おらあ!!」

 

すぐに立ち上がった翠が槍を振るう。

 

「悪ぃ愛紗」

「いや、翠が間に入ってくれなかったら防ぐのに間に合わなかった。感謝する」

 

すぐに城門に走りたかったが暗影の視線のせいで不用意に背中を見せられない。

先ほどの打ち合いで敵の強さは分かった。油断は絶対に出来ない相手だ。一瞬で距離を詰める脚力に、人を城門の上まで投げ飛ばす筋力の持ち主である。

 

「貴様らを城門に行かせるつもりはない。ここで殺す。特に関羽…貴様は徹底的にな」

「こっちは貴様の相手をしているつもりはない。早く桃香さまを助けに行かねばならんのだ」

「自分の主を守れなかった失態を帳消しにするためにか?」

 

ギロリと睨む。しかし主をみすみす敵に捕まれて投げ飛ばされるなんて失態は愛紗にとってとても恥ずべき行為なのは確かである。言い返したくとも事実だ。

 

「貴様を見ていると苛々する」

「それは私もだ」

 

暗影の発言に同意する愛紗。

 

「貴様は弱い。弱いから自分の主を先ほどのように守れないのだ」

「私が弱いだと?」

「ああ。物凄くな…貴様のように弱いくせに主を守ってみせるなどと…義だの誇りなどと言っているのを見るととても不愉快だ」

 

武器の柄を握る力が増してくる。いきなりわけも分からない奴に好き勝手に言われていい気分ではない。

目の前にいる相手との面識は無いはずだが最初から殺意100パーセントだ。もしかしたら過去に出会った事があったのかと思い出そうとするが思い当たる人物が記憶にない。

 

「貴様は大切な人を守れん弱い人間だ」

「色々と言ってくれるな」

 

今ここで切り殺したい衝動に駆られるが愛紗にとって優先すべき事は桃香を助ける事だ。しかし暗影が邪魔をしてくるため難しい。

こうなってくると別の者が桃香を助けに行くしかない。

 

「俺が行く」

「ご主人様!?」

 

名乗り出たのは北郷一刀であった。

 

「危険ですご主人様!!」

「分かってる。でも行かせてくれ」

 

一緒に居たのに目の前で桃香を奪われた。

この外史に来てから助けてくれた女の子であり、彼女の夢を一緒に叶えたいとも思った。

愛した女性を守れず、指を咥えたままでいるなんて男としてできない。

 

「なら一緒に助けに行きましょう」

 

更に別の声が周囲に響いた。

 

「蘭陵王!!」

 

静かに現れたのは蘭陵王であった。

 

「状況は星殿から聞いてます。もはやこれはただ事ではありません。我らも本格的に助太刀します。マスターたちも既に動いてます」

「藤丸たちも、そうか。なら百人力だな」

「愛紗殿。貴方の心配も分かりますがここは私を信じてもらえないでしょうか」

「…分かった。頼む蘭陵王殿。ご主人様と桃香さまをお願いする」

「承知しました」

 

蘭陵王は北郷一刀に近づいて抱える。

 

「失礼します北郷殿」

「え?」

 

そのまま馬に乗る。

 

「とばします。舌を噛まないように」

「うおっ!?」

 

蘭陵王は北郷一刀と共に城門へと駆けていく。

 

「大丈夫か?」

「ああ。こっちはあの者を斬る」

「なら、あたしも手伝わせてくれ」

「私ひとりであいつを斬るつもりなんだがな」

 

視線を暗影に向ける。もしかしたら愛紗の時のように邪魔してくるかと警戒していたが大人しかった。

愛紗が助けに行く時は邪魔したのに北郷一刀と蘭陵王の時は邪魔しなかったのが不思議であるが今は置いておく。やはり最優先は桃香を助けに行くことなのだ。

誰かが救出しに行っただけでも少しは心が落ち着くというものである。

 

「おい!!」

「ご……様」

 

暗影が離れていく北郷一刀たちに向けて小さく何か呟いたが聞き取る事が出来なかった。

ギョロリと暗影の視線が愛紗の視線に重なる。

 

「彼は構わない。仮面の男は……まあ、見なかったことにしよう」

「何だと?」

「そもそも私の目的は関羽…貴様だ」

 

カチャリと凶刃が愛紗に向く。その凶刃は何処か青龍偃月刀に似ていた。

 

 

492

 

 

兵馬妖の出現は成都城門だけではない。様々な場所で出現している。

例えば天子姉妹のいる場所だったり。

 

「な、ななな…なんですかアレは!?」

 

最初に叫んだのは黄である。

いきなり不気味な土人形たちが囲うように出現すれば叫びたくもなる。

天子姉妹は成都よりも離れた位置で待機していた。戦に巻き込まれないように離れているのだ。

もしもの為に護衛部隊はいるが現れたのが不気味な土人形相手では動揺が走る。

 

「ちょっと麗羽。早速、貴方の出番ですよ!!」

「わ、分かってますわよ。猪々子さん、斗詩さん!!」

 

己の信じる配下の名を呼ぶが返事は帰ってこない。

おずおずと楊貴妃が返事が返ってこない理由を口にする。

 

「あの…猪々子さんと斗詩さんは成都の方で戦っていると思うんですけど」

「そうでしたわ」

 

「あ、そういえば」みたいな顔で楊貴妃を見る麗羽。

この場にいる将は誰かと言われれば麗羽だけだ。他の者たちは成都の戦に回されているのだから当たり前である。

最初は誰かしら護衛部隊を指揮する将を付けるつもりであったが麗羽がその将を志願したのである。この場を先導するべき将は彼女である。

 

「な、なら兵士たち。空丹さまたちを守りなさい。絶対にですわよ!!」

 

麗羽の言葉の意味は誰もが重く受け止めている。馬車の中にはこの大陸で一番貴い人物たちがいるからである。

既に皇帝でなくとも天子姉妹の存在は大きい。更に瑞姫や始皇帝もいる。麗羽たちは歴史的に知らないからしょうがないが武則天や楊貴妃も空丹や瑞姫と似たような立場だ。

この場には様々な時代の大陸の頂点に居た者たちの集っている。全てを知っている者ならば命を賭して守らねばならないと思うほどである。

 

「絶対に何とかしなさいよ!!」

「分かってますわよ!!」

「ああ、もう…桃香殿は何をやっているのです。なぜもっと此方に兵を寄こさないのですか」

 

まさかの窮地に黄は不安とイラつきが生じる。勝手ながら桃香たちに心の中で悪態を付く。

 

(本当に桃香殿たちは空丹様たちを軽んじてますね。まったく…!!)

 

軽んじているつもりはないのだが今の黄には関係ない。

護衛部隊は奮戦するが矢を撃たれようと、剣で斬られようと、槍で突かれようとも兵馬妖は進んでくる。

兵馬妖は人間ではないため、斬られようが突かれようが死にはしない。恐怖も痛みも感じない兵士という恐怖そのもの。

止めるには完全に破壊しなければならない。しかし護衛部隊は兵馬妖の対処法なんてわかるはずもない。

生きている人間と戦う訓練はしていても人外もしくは生き物ですらない物と戦う経験はない。護衛部隊の中には反董卓連合で怪異と遭遇した者いるがその時とは違う異変だ。

 

「ふーむ。あれが兵馬俑…じゃなくて兵馬妖か」

 

馬車の窓から始皇帝かヒョコリと顔を出して兵馬妖を見る。

 

「はい。土人形の兵士ですじゃ。妖具の類のものです」

 

武則天は既に戦っているので情報を始皇帝に話していく。

この大陸での出来事をマスターから聞いており、兵馬妖の事も聞いていたが実際に目で見ているとなかなか興味深いと思う始皇帝。

 

「なるほどのう。こっちの朕は仙術よりも妖術を選んだのか」

 

世界は違えど同じ始皇帝の事が気になるのは当たり前だ。

この世界の始皇帝も汎人類史と似たような道を辿ったようだが調べてみると何かしら違う部分がある事は分かっている。

兵馬妖や玉璽など妖具などを作成しているようだ。

 

「兵馬妖か…朕の作った傀儡兵と似ているな」

 

兵馬妖と傀儡兵。造りは違うが結果的に似たような物。

兵站要らずで休眠も不要。痛みも恐怖も無い兵士だ。軍師からしてみれば新たな軍略や新たな戦術が浮かぶかもしれない。

世界は違えど同じ始皇帝だからなのか考えつくことが似ているのかもしれない。

もともとこの世界の始皇帝が気になっていたがより興味を持つ。

 

(今度、この世界の朕を調べてみようかな)

 

兵馬妖や玉璽を作ったこの世界の始皇帝。恐らくまだ何かあるのではないかと予想している。

その『何か』は分からないし、予想でしかないが調べれば分かるかもしれない。

 

(それにしてもこの世界の朕も不老不死を求めたようだが…結局は不死にはなれなかった。本当になれなかったのか?)

 

以前にマスターである藤丸立香と共に別の自分が起こした特異点を思い出す。

中華全土の隅々からありとあらゆる外法や禁術をかき集めていた事もあった。もしもこの世界の始皇帝も似たような思考をしていいれば同じように外法や禁術に手を出していてもおかしくない。

そのまま深く考え事をしていたが護衛部隊の悲鳴が聞こえたので中断した。

 

「ふむ…劣勢だな」

 

馬車から降りる始皇帝。

 

「始皇帝陛下。危険ですので馬車にお戻りください!!」

「平気だ麗羽よ。ここは朕に全て任せよ」

 

始皇帝はただ守られているつもりはない。確かに守られる存在ではあるが今は英霊としての始皇帝なので戦うこともする。

そもそも彼がここにいるのは空丹たちを守るという役目があるのだ。

 

「武則天、楊貴妃。共をせい」

「はいですじゃ」

「は、はい!!」

 

武則天と楊貴妃も馬車から降りる。

武則天は鞭を持ち、楊貴妃は琵琶を持っている。戦闘準備は出来ている。始皇帝に「共をせい」と言われた時点で戦闘が行われるのは分かっていた。そもそも兵馬妖が出現した時点で、「あ、これ異変だ」と思ったものだ。

 

「兵を退かせるのだ」

「ええっ!?」

「この土人形どもは朕たちで片付けよう」

「それは危険ですわ!!」

「大丈夫。だって朕ってば強いから」

 

武則天は酷吏を召喚し、楊貴妃は琵琶を弾いて蒼炎の精霊を召喚した。

 

「くっふっふー。土人形を拷問したところでつまらんがしょうがないのう」

(うう…2人の足を引っ張らないようにしないと)

 

始皇帝が片腕を上げると水銀がグニャリと変化し、大きな水銀の剣が背後で生成された。

 

「では、すぐに片付けよう」




読んでくれてありがとうございました。
次回は2週間後予定です。(早く更新できたら更新します)

ついにオリジナル展開!!
藤丸立香たちカルデア側もこれからどんどん関わっていきます!!


489
仕事終わりの一服は格別なものらしいです。
葉巻をかっこよく吸う大人はちょっと憧れたりしますね。(ダンディ)

BOXイベントの時はマスターも鬼になります。
諸葛孔明たちを無理やり引き摺ってでも出撃します。
BOXイベントじゃないですけど魔神柱戦(採集決戦)では逆に魔神柱に恐れられてますからね。
こういう時だけはどんな英霊もマスターには逆らえません。


490
益州の劉備がついに本性を見せる。
兵馬妖を用いて戦争を吹っ掛けた来た状態になります。

行方不明になっていた宝剣『靖王伝家』も出てきましたね。この宝剣もこれから使われます(益州の劉備によって)。
彼はちょこちょこ気になるというか違和感のある台詞を言ってますが、その意味が分かるのは後になりますのでお待ちください。

そして暗影の登場によって桃香が空高く投げ飛ばされる。


491
今度は暗影の登場です。
彼女の正体はきっと読者の皆さんは分かっているでしょうがまだちょっと物語では隠します。
彼女がどういう存在かは公式でもまだ情報が足らないんですよね。なのでオリジナル設定も含みながら書いています。
暗影が愛紗を敵視するのもいずれ物語で書いていきます。

そして北郷一刀と蘭陵王は桃香を救出しに城門へ。


492
場面が変わり始皇帝たちのside
始皇帝もこの世界の始皇帝が作った兵馬妖に興味津々。
恋姫原作(アニメ)ではちょこっとだけしか登場しなかった始皇帝(しかもシルエットだけ)。彼もきっと規格外の天才でしょうね。
玉璽やら兵馬妖を作ったとなるとやはり妖術を極めようとしたかもしれません。
恋姫世界の始皇帝も不老不死になるための過程で色々と外法や禁術に手を出してそうですね。

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