Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。今日中の更新です。
今回で4章:歪んだ群雄割拠編は終了です。
いやあ、長かった。何だかんだで10ヵ月以上もかかりました。
ほぼ1年のペースじゃないか…。

まあ、それよりも本編をどうぞ。


桃香の告白

521

 

 

月明りに照らされ、花の匂いを肴に酒を飲む者たちがいる。

荊軻に白蓮、桔梗の3人だ。

 

「そうか。桃香さまのお母上は…」

「ああ、面倒を見るために仕官の話を蹴って郷里に戻ったのは知ってたからな。平原に出て、黄巾の連中に旗揚げしてるって報告を受けた時はびっくりしたよ」

 

彼女たちの話の内容は桃香について。正確には彼女の過去。

 

「それは本人からか?」

 

酒をチビリと口に含みながら荊軻は白蓮に話の続きを促す。

 

「いや、桃香も話したくない雰囲気だったから、桃香が平原に戻った後で内緒で調べさせたんだけどさ…言うなよ?」

「酒の席の話は忘れるのが作法じゃよ」

「その通りだな」

 

荊軻と桔梗は同時に酒を喉に流し込んだ。

 

「して、その話お館様は知っておるのか?」

「知らない様子だったな。桃香は一度黙るって決めたら絶対喋らないし…あの様子じゃ、愛紗や鈴々も聞いてないんじゃないか?」

 

人間には必ず1つくらい話したくない事はあるものだ。

墓まで持っていく誰にも言えないような事か、それともただ話す勇気がないのか。どのようなものかは分からない。

 

「じゃが…他人のわしが言うのもなんだが、その程度の話、珍しくも無いだろうに。桃香さまとて、ここまで来る間にそれはご存じであろう」

 

乱世の時代で人が、家族が死んでしまうのは珍しくもない。不謹慎かもしれないが盗賊に殺されるなんて当たり前であったのだ。

今の時代は現代と比べて殺人がずっと近くにあったのである。

 

「ああ、多分それが直接の原因じゃないんだろ」

 

桃香の心を縛る何か。それは誰も分からない。

 

「姉貴分のお主でも分からんか」

「たいした姉貴分じゃないからぁ。見当も付かないよ。せめて、北郷くらいには話してくれればいいんだけどな」

 

どんなに親しい人でも分からないものは必ずあるものだ。

 

「北郷に話してくれるかは桃香さん次第だよ。そしてそれは北郷次第でもある」

「お、マスター」

 

明かりを持った藤丸立香が3人の酒飲み場に到着した。

 

「藤丸も飲むか?」

「オレは飲めないんで…前に言わなかったけ?」

「そうだったか?」

 

腰を下ろして輪に加わる。

 

「そう言えば良い匂いがするね。何かの花かな?」

「ああ。恐らくこの花は…」

 

 

522

 

 

「桃香が嘘つき?」

 

信じられない言葉が出てきた。『嘘』は桃香にとって無縁の言葉と言っていいくらいのものだ。

 

「うん。ご主人様は愛紗ちゃんからどんな話を聞いたの?」

 

桃香の村が賊に襲われた事。それと同じ時期に愛紗と鈴々が行き倒れていた事。それを桃香が助けた事。

3人で夜通し語って、意気投合して賊を退治した後、桃香を姉と仰ぐようになった事。その後しばらくして北郷一刀に出会った事。

北郷一刀は愛紗から聞いた話を、要点を外さないように簡潔に話していく。

 

「この話に嘘があるのか?」

 

首を小さく縦に振って肯定した。

 

「盗賊が来たのは本当だよ。お母さんも巻き込まれて、わたしも村の人たちも困ってたのも…本当」

「やっぱり、お母さんはそこで…」

「うん。別に、珍しい話でもないけどね」

 

彼女たちはそんな人たちを数えきれないくらい見てきた。そんな人たちを助けたくてここまで頑張って来た。

桃香がその事を思い出して落ち込むなら今までにも何度かあったはずだ。それが桃香の秘密ではないと判断すると彼女が言う『嘘』は別にある。

 

「夜通し語ったていう話か?」

 

彼女の性格からして、そんな事件があった直後に目を輝かせて何かを語れるほど精神は強くないかもしれない。

 

「わたし、お母さんがいなくなって…ね。どうしても仇が討ちたくて…でも、お礼に払えるお金も、お願い出来る勇気もなくて。そんな時に愛紗ちゃんと鈴々ちゃんに出会ったんだ」

 

北郷一刀の言いたい事が何となく表情で察したのかもしれない。彼女は感情を込めるでもなく、淡々とその時の事を語り始めた。

 

「だけど二人にもね。仇を討ってくださいって、どうしても言えなくて。それで、愛紗ちゃんが喜びそうな話をいっぱいしたんだよ。愛紗ちゃん、真面目だから…最初にそういう旅をしてるって言ってくれたしね。そうやって…」

「そうやって自分から賊退治を申し出てくれるように仕向けた」

 

その先を言い淀む彼女に小さく助け舟を出せば、寂しそうな顔で頷いてみせた。

 

「……わたしに仇を討って欲しいって言った女の子がいたでしょ?」

 

例の女の子を思い出す。

 

「あの子はすごいなって思ったんだよ。ちゃんと、助けてくださいって言えて」

 

誰かに助けを求める。当然の行為かもしれないが実際は勇気のある行動だ。

現代でも誰かに助けを求める行為は当然ある。助けるといっても小さいものから大きいものと様々。

簡単な手伝いレベルの助けならば誰もが引き受ける。しかし大きなものだと助けを求める方もなかなか言えないものだ。

 

「本当はわたしもあの子と同じなんだよ。愛紗ちゃんに助けてもらって、次の日にまた旅に出る愛紗ちゃんに、ありがとうございましたって言うだけの……ただの女の子なんだ」

 

本当の彼女は正史の歴史に名を刻むような英雄ではない。劉備でなく、桃香という女の子なのだ。

 

「だから、その後は逃げなかったのか?」

 

それは曹操からも言われていた事だ。そして北郷一刀としても一番の不思議だと思っていた事。

辛いなら、悲しいなら逃げればよかったはずだ。

 

「逃げられなかっただけだよ」

 

最大の疑問を桃香は寂しそうに笑って流すだけであった。

彼女は逃げたくても逃げられなかったのだ。

 

「こんな嘘つきなわたし……あの人は偉業を成すなんて言ってくれたけど、そんな事ないよ。あの人に申し訳ないよ」

 

あの人とは自ら悪役になった『彼』の事だ。

 

「あの人は命を賭けてわたしに覚悟を決めさせてくれた…でも本当は覚悟なんて決めてない。だって、わたしは嘘つきだから」

 

嘘付きの自分は覚悟を決めたと言っても嘘になってしまうと思っている。嘘付きな自分だからこそ曹操や『彼』との対話では何も言い返せなかった。

何を言っても、大きな夢や目標を掲げても全てが嘘だと思ってしまう。自分の言葉が嘘に聞こえてしまうのだ。

 

「愛紗ちゃんたちを騙して村を出て、嘘のわたしで居続けて…そこからまた逃げたら、わたしの居場所なんて本当になくなっちゃうもの」

 

今までにも仇を討ちたいと言う人はたくさんいた。それを理由に兵に加わってくれた人もいる。

自分の想いに正直な人たちを見る度に桃香は、その事を思い出していたのだ。嘘付きの自分に着いて来てくれる。それだけでも心が傷付く。

だからがむしゃらにみんなのために頑張って来た。嘘の自分を見ないようにして。

 

「まあ、それでもみんなで徐州から逃げたから、今、ここにいるんだけどね」

 

そんな桃香が気付けば皇帝や王になろうかと言う話になっている。確かに、どうしたらいいのか分からなくなるのは当たり前だ。

 

「………だそうだよ、2人とも」

「…えっ!?」

 

北郷一刀の言葉と共に東屋の影から姿を見せたのは愛紗と鈴々であった。

 

「もうしわけありません桃香さま。庭に明かりが見えたもので」

「ご主人様…あのっ」

 

急に顔が青くなる桃香。この本音は愛紗たちに言いたくなかったという表情だ。

 

「ごめん。2人が来てるのは見えてたんだけど…声を掛けなかった」

 

愛紗も桃香の様子を察していたのだ。話が落ち着くまで鈴々を連れて物陰に隠れていたのである。

 

「その………愛紗ちゃん。どこから聞いてたの?」

「今のお話は…多分、初めから」

「そっかぁ…じゃあ、全部聞かれちゃったのか」

 

何処か諦めた顔をしている。

 

「はい。結果的に盗み聞きする形になってしまって、すみません」

「ううん。ご主人様にも言ったけど…多分、良い機会だったんだと思うし」

 

いつまでも嘘は隠せない。

 

「そんなわけで…ね。愛紗ちゃんが認めてくれたっていう最初のわたしの話は…全部、わたしが二人を利用するために言った嘘だったんだ」

 

観念したように口を開いて、ポツリポツリと呟いていく。

 

「わたし、本当はただの村娘なんです。今まで、みんなの事を騙して……本当にすみませんでした」

 

深く深く頭を下げた桃香に愛紗は何も答えない。

 

「真名も預かったけど…イヤだったら、お返しします。謝罪もしますし…それでも許せなかったら何をしてくれても構いません。ううん、許してくれとも言いません。みんなの思うようにしてくれて構いませんから」

 

全ての真実を吐き出して謝った桃香は何処か憑き物が落ちたような雰囲気であった。

 

「ねえねえ、お兄ちゃん。お姉ちゃん、なんで謝ってるの?」

 

鈴々はこの重い空気が分かっていない。

 

「鈴々ちゃんもごめんね。鈴々ちゃんたちを騙して、村を襲った賊を退治させて…危ない目にも、いっぱい遭わせちゃって…」

「んー、わかんないのだ」

 

鈴々は頭を下げたままの桃香を不思議そうに見る。

 

「鈴々と愛紗はご飯が食べられて助かったでしょ? 村も賊がいなくなって助かったでしょ? お姉ちゃんもお母さんの仇が討てたから良かったでしょ?」

 

何処かおかしな部分が無いか確認するように喋っていく。

 

「…何が悪いの?」

 

そして何も悪いところが無いのを確認した。

 

「え…でも、鈴々ちゃんたちに嘘を付いて、賊をやっつけさせたんだよ?」

「鈴々も愛紗も、もともと賊はやっつけるつもりだったのだ。お姉ちゃんが何を言ったか鈴々はよく覚えてないけど、別に何も言わなくてもやっつけてたよ?」

「…へっ?」

 

まさかの返しに変な声が出た。

 

「あっ、もしかしてお母さんの仇を討ってくれて、ありがとうって言うのを忘れてたの? そんなの、気にしなくて良いのだ!!」

「ええっと…ね、鈴々ちゃん」

「…桃香さま」

 

いつも通りの鈴々に戸惑う桃香であったが、そこに割り込んだのは愛紗であった。

 

「まさか、最近ずっとお悩みだった原因は…そんな事だったのですか?」

「え…そ、そんな事って…でも」

 

そんな事と言うが桃香にとってが大きな心の問題である。しかし愛紗は気にせずに口を開いた。

 

「桃香さまが我々を騙していたのではないかと、気に病んでいらしたのは分かりました。ですが私も鈴々ももともと、世直しのために旅をしていたのです。確かにその…一宿一飯の恩義はありましたがそれだけで賊を退治したわけではありません」

「でも、あの話は…」

「嘘なら嘘でも別に結構。それが嘘なら、騙された私が悪い」

 

愛紗の言葉には怒りはもちろん、鈴々のような戸惑いさえも無い。ただ、自分に対する自信のようなものがあるだけだ。

 

「ですがあの晩の……その話を語る桃香様の目は本当に輝いていましたよ…この関雲長が見事に騙されるほどに」

 

軽く笑う愛紗。その笑顔はとても優しかった。

 

「そもそも許されなくても構わないというのであれば、罰を受ける必要もないでしょうに…それでも私に罰を与えて欲しいというのでしたら…」

 

愛紗はおずおずと顔を上げた桃香の目をじっと見つめると、言葉を選ぶようにゆっくりと口を開いた。

 

「その嘘をつき続けて下さいませ」

「愛紗ちゃん…」

「貫けば本物になると言いますし、それに少なくとも、ご主人様より後に加わった皆は私を騙した嘘とやらに踊らされたわけではないでしょう」

 

まさかの台詞であった。

 

「いかがですか?」

「俺としてはどっちでもいいんだけどね。そもそも3人が旅に出てくれないと、俺はこの世界に着いた時点で賊に襲われて終わってたわけだし」

 

「ご主人様」と呼ばれているが北郷一刀にとって彼女たちはまごう事無き命の恩人なのだ。

 

「っていうか、今はどうなの? 戦いのない国を作りたいとか、村の人を助けられて良かったとか、益州を何とかしたいっていうのも全部嘘?」

「ううん。それは本当だよ!!」

 

自分の言葉は嘘になると思っていた。しかし本当に全ての言葉が嘘であるなんて無い。

桃香が願う『大陸への平和』は本物だ。

 

「ここまで大陸のいろんな所を見て来て…白蓮ちゃんの力になりたいって思ったのも、平原や徐州を良い国にしたいって思ったのも…曹操さんを止めたいって思ってるのも全部嘘じゃないよ」

「なら、それでいいよ。一歩目が嘘でも、その後に続いたものまで全部嘘って事にはならないんだから」

 

彼女は人に言う言葉は全部嘘に思ってしまう。ただ彼女がそう思っているだけだ。

 

「あの『彼』に申し訳ないって言ってたけどさ…あの覚悟まで嘘じゃないだろ?」

 

あの戦いで口にした覚悟は嘘じゃない。桃香は嘘だと思っていたとしても北郷一刀は、『彼』は嘘だと思っていない。本物の覚悟だと確信しているのだ。

 

「天の国には嘘から出た真って言葉もあるわけだしさ」

「ご主人様…」

 

その時だった。

東の山の端から差し込んできたのは静かな朝日。

 

「夜明けだ」

「もうそんな時間か…」

「あれ…ねえ、ご主人様、愛紗ちゃん、鈴々ちゃん。見て!!」

 

先ほどまで沈んだ声とは対照的な弾んだ声を上げる桃香の指す先には桃の花が満開に咲いていた。

朝日に照らされた庭に広がるは一面の桃の木。

 

「なんだか良い匂いがするとは思ったけど、これだったのか」

「なんと見事な」

「桃。なってないかなー」

「実がなるのはもっとずっと後だよ」

「えー、でも1つくらい、愛紗みたいなうっかりした桃があるかもしれないのだ」

「どういう意味だ鈴々」

 

桃の実を探して桃園を走り回る鈴々に苦笑しつつ、ゆっくりと桃園に足を踏み入れる。

 

「ねえ、愛紗ちゃんに鈴々ちゃん」

「はい?」

「何なのだ?」

「あのね、お願いがあるんだけど…」

 

穏やかに咲き誇る桃園を鈴々や愛紗から少し遅れて歩いてきた桃香はそっと足を止めた。

 

「改めて、わたしの真名を預かってほしいの」

 

勇気を込めて彼女は3人を真名を預けたいと話した。

 

「わたしの姉妹として、新しい国を作る力を貸してくれないかな。もちろんご主人様も一緒に」

 

今度は嘘ではなく、本当に。

 

「言われるまでもありませんよ桃香さま」

「鈴々もなのだ!!」

「俺だって、ここまで来て3人と離れるつもりなんてないさ」

「みんな、ありがとう」

 

桃香の感謝の言葉を聞きながら皆は誰からともなく、腰や脇に下げられた自分の武器を取り上げてみせる。

そして口から出たのはあの言葉。

 

「我ら4人!!」

「姓は違えども、姉妹の契りを結びしからは!!」

「心を同じくして助け合い、みんなで力無き人々を救うのだ!!」

「同年、同月、同日に生まれることを得ずとも!!」

「願わくば同年、同月、同日に死せんことを!!」

 

ゆっくりと昇っていく朝日に照らされて、重なった刃はいつまでもきらきらと輝いているのであった。

 

 

523

 

 

『本当の覚悟』を決めた桃香。

 

成都に戻った後、彼女は主要なみんなを集めて桃香での告白を話した。話す必要は無いのだが、彼女はどうしても仲間たちに本音を出したかったのだ。

「嘘を付いて、すみませんでした」と謝られても仲間からしてみれば特に悪い事をされたと思ってない。愛紗たちがいいと言っているなら気にしないだけだ。

 

全員が桃香に対して幻滅なんてしない。寧ろ正直に告白したことで。やっぱり彼女は優しい人なんだと一層、理解したのである。

 

桃香の悩みは無くなったのだ。後はこれからどうしていくか。

やはり新しい国を興すという事。

 

桃香は今までたくさん与えられてきた。白蓮から任された平原。陶謙から譲られた徐州。劉表から預かった新野。

彼女は十分すぎる受け取った。なら今度は桃香が与える、受け継がせるものを用意する番だ。

 

平和へと繋げる新たな国が誕生する。その国の名は『蜀』。

 

 

524

 

 

「はっはっはっは。そうか、ついにこの益州が蜀になったのか」

 

始皇帝は笑いながら蜀に至った経緯を聞いた。

 

「あの娘がついにか。最初見た時は覇気の無い娘だと思ったが…やはり劉備は劉備だったというわけだ」

「楽しそうですね始皇帝は」

「そうか立香?」

 

曹操の魏。劉備の蜀。孫策の呉。ついに三国志の三国が揃ったのである。

 

「このまま朕の知る桃園ブラザーズになっていくのかのう」

「う~ん…流石にならない気がする」

 

始皇帝が知る異聞帯の劉備とこの外史世界の劉備(桃香)はきっと似ても似つかない気がするのだ。

 

「まあ、あの娘は元気よく国盗りはせんだろうからな」

「桃香さんは国盗りするような性格じゃないしね」

「しかし、やっと三国が揃ったのだ。正史のようにこれから大きな戦いになるのではないか?」

 

大きな戦い。三国志をよく知らない者でも『赤壁の戦い』という戦は誰でも知っているはずだ。

 

「覚悟を決めたらしいが…ま、どうなるかは劉備次第か」

「うん。桃香さん次第」

 

口にお茶を流し込む。

 

「この世界のお茶も美味いな。カルデアに来てから味覚を大いに感じられる」

「点心もいっぱいありますよ」

「いただこう」

「あ、私がよそりますので!!」

 

楊貴妃が皿に料理をよそっていく。

 

「そう言えば兵馬妖がそっちにも襲ってきたらしいけど大丈夫だった?」

 

無事に目の前にいるから要らない質問だったがつい聞いてしまった。

 

「はい、大丈夫でしたよ。始皇帝陛下に武則天様が軽く倒しちゃいましたので」

「ユゥユゥも頑張ったんでしょ」

 

楊貴妃も兵馬妖と戦った事を知っている。そういう報告はちゃんと聞いているからだ。

 

「偉い!!」

「あ、ありがとうございますマスター!!」

 

マスターとして頑張った英霊を褒めるのは当然である。そして何か違うような気もする。

 

「ほほう。弟子は英霊を褒めるくらい偉くなったか」

「師匠…なんかトゲがある言い方なんですけど」

「いやいや。弟子が調子に乗らないようにするための師匠のありがた~い言葉さ」

 

人間は調子に乗ったら碌な事が無いらしい。

 

「まあ、オレは師匠に褒めてもらいたいけど」

「なら私に褒めてもらうような事をするといい」

 

ニヤニヤと小悪魔スマイルで弟子を見る師匠。

 

「頑張ります!!」

 

金髪少女の師匠は良いものだ。

 

「このお茶を淹れたのは其方か?」

「はい、始皇帝陛下。正確にはトリムマウです」

「うむ。朕と同じ水銀使いとして流石だ。大義である」

 

お茶を淹れるのに大義と褒められるのはどうかと思うがここは素直に受け取っておく。

水銀が嫌いだけど好きな始皇帝としてはトリムマウを結構お気に召しているのかもしれない。

 

「衛士長も飲むといい。おっと其方は衛士長ではなかったな」

「好きに呼んでくれても構いませぬ」

 

恐れ多くも始皇帝からお茶を受け取る李書文(殺)。

 

「ん? そうか。なら好きに…いや、其方は朕の知る衛士長ではない。ちゃんと名を呼ぼう…李書文よ」

 

一瞬だけ憂い顔を見せたがすぐに元の顔に戻った。

 

「儂はこの世界に来てから馬超の…翠のところにおったが、異変が色々とあるようだな」

 

異変とは于吉の事だ。この外史世界の管理者であり、藤丸立香たちがこの世界に転移した理由を知っているかもしれない存在。

 

「そう言えば老師や楊貴妃はどうやってこの世界に?」

「私は気が付けば荊州付近にいました」

「儂も似たようなものだ。涼州辺りに居た」

 

楊貴妃たちも藤丸立香たちのように気が付けばこの異世界に転移していたとの事だ。

蘭陵王や司馬懿(ライネス)たちも同じであった。

 

「聖杯に呼ばれた…と言う可能性は?」

「あるやもしれんな」

「でも今まで旅をしてきたけど聖杯は見つかってないんだよなあ」

 

于吉が聖杯を持っているかと思えば、それらしい気配は無い。

聖杯のせの字も発見していないがこの世界の何処かにある気がする。それは今まで藤丸立香が経験してきた異変は最終的に聖杯へと収束するからだ。

 

「やっぱ于吉に近づかないといけないって事か」

 

于吉はまだ遠い存在。しかし近いうちに向こうから大々的に近づいてくる。

 

 

525

 

 

「今戻ったぞ!!」

 

卑弥呼が元気よく帰って来た。

 

「ちょっと卑弥呼ったら何処に行ってたのよん」

「何処って、五胡の方まで偵察しに行くと言ったであろうが」

「そうだったかしら?」

 

卑弥呼は五胡の方まで偵察に向かっていた。少し気になる事があって、単独で行動していたのだ。

 

「そっちで何かあったのか?」

「ええ。やっと桃香ちゃんたちが蜀を建国したのよん」

「おお、ついにか!!」

 

この外史もやっと代表的な国が出てきた。やっと三国時代が訪れるのだ。

 

「そうか…この外史もついにここまで来たか」

「ええ、ここからが本番よ」

 

貂蝉が言う『本番』とはこの外史が辿る未来について。

この外史は蜀ルートを辿っている事になっている。2人は蜀ルートのゴールを知っているからこそ管理者として無事に到達出来るか心配しているのだ。

 

「ゴールは分かっていても外史はどのような結果になるか分からないわ。実は気になる事も出てきたしね」

「そうだな。必ずしも我々が予想する結果になるは限らんからな…って、気になる事だと?」

「ええ。そもそもこの外史は異様だし」

 

イレギュラーのカルデア。于吉による介入。大幅に変化した流れ。

 

「桃香ちゃんが益州を手に入れる時ですら本来には無かったはずの出来事が起きたわ」

「何があった?」

「劉備を名乗る男が現れ、兵馬妖を用いて攻めてきたのよ。そして愛紗ちゃんソックリの子もね」

「……そうか」

「于吉ちゃんの手引きでしょうね。でも桃香ちゃんたちは乗り越えたわよ」

 

愛紗にそっくりの人物と聞いて卑弥呼は何かを思う。

 

「愛紗にそっくりの人物か…もしやあの世界線の」

「正直なところ考えたくないけど、彼女たちがいるという事はあの『女神』もいるかもね」

「そうなるとこの外史は私たちが予想する流れから大きく変わるぞ」

「かもね。もしかしたらこの外史は蜀ルートではなくなっているのかもしれないわ」

 

この外史はもう異様な流れを辿っている。管理者として貂蝉たちは正しい流れに戻そうとしているが2人の顔からして順調そうではなさそうだ。

 

「今のところ結果的に流れは蜀ルートになってるけど……油断はできないわ」

「その通りだな。そして納得がいった」

「何が納得いったのよ?」

「実は五胡に偵察に行ったが…失敗した」

「あらま…そりゃどうして」

 

卑弥呼の偵察が失敗とは驚きだ。そんな顔をする貂蝉。

 

「五胡に向かっている最中で変な4人組に襲われたのだ」

「変な4人組?」

「うむ。なかなかの手練れだった…あれは妖魔の力を埋め込まれていたな」

「于吉ちゃんの差し金かしら」

 

変な4人組によって阻まれ、五胡の偵察は失敗した。

 

「偵察は失敗したが分かった事がある。それは五胡に何かがあるという事だ」

 

五胡の偵察を邪魔するために手練れを4人も寄こす。それほど情報を外に出したくないと言っているようなものだ。

 

「その何かが知りたいんだけどね」

「それはいずれ嫌でも分かる事になるだろう」

 

この外史は異様にズレている。管理者である貂蝉たちも本格的に動き出す時がくるかもしれない。

 

 

526

 

 

カツンカツンと神聖な廊下を歩く2人。

 

「ああ、久しぶりに左慈に出会えて嬉しいです」

「お前は変わらんな」

「ええ、変わりませんとも」

 

于吉と左慈である。

 

「疲れてませんか左慈。マッサージしましょうか?」

「しなくていい……だが、疲れたのは確かだ。100を超える外史を周る旅は本当に疲れた」

「ならマッサージを」

 

両手をクネクネといやらしく動かし、左慈に近づく。

 

「触るな」

「いいじゃないですか」

「ええい、触るな」

「左慈はツンデレですねえ」

「眼科行け」

 

カツンカツンと音が響く。

 

「で、銅鏡の方は?」

「完成している…いや、半分完成していると言うべきか」

 

懐から半分に割れた銅鏡を取り出して、于吉に見せる。

 

「…確かに。その銅鏡にちゃんと込められてますね」

 

于吉も同じように懐から半分に割れた銅鏡を取り出す。

 

「こっちはまだですね…董卓、袁紹、袁術という3つの勢力が消えましたが残りは4つ…そのうちの3つが曹操、劉備、孫策」

「残り1つが我々…というよりはこの陣営か。この陣営が三国を滅ぼせば…」

 

ここは五胡。そして2人がいる場所はある神殿。

 

「私の策でこの外史にいろいろとズレを作ってますが…なかなか順調ですよ」

「ズレか。この外史は確か蜀ルートだったな」

「はい。蜀ルートの流れをずらし、別のルートにする。そうすればあの女神も動けますからね」

「そう言えば、あの女神は外史世界に縛られてるからな」

 

于吉が外史にズレを作っている理由は女神のため。

 

「女神の力は私が用意した策のとっておきです。まあ、こっちが利用されないように気を付けてますがね」

「そしてもう1つあるのだろう」

「はい。そっちも準備中ですよ。ただ、そっちも女神並みに危険な策ですけどね」

 

左慈と于吉を割れた銅鏡を合わせると1つとなった。

 

「それはお前に渡しておく」

「大事に持っておきますよ。これであとは本当に三国を滅ぼすだけです」

 

ニヤリと笑う于吉。

 

「さて、そろそろ私の策も本格的に三国を滅ぼす策へと移行しますか」

「三国を滅ぼすのは絶対だが…銅鏡の方は本当に大丈夫なんだろうな。あの術式はちゃんと起動してるんだろうな?」

「もちろんですよ。貂蝉たちは気付いていないでしょう……カルデアのマスターが我々の仕掛けた術式によって利用されてるのをね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回。

第5章:三国怪異乱戦 編

 

この外史の物語は次のステージに移行する。

やっと大陸に三国志の代表的な国が出たからだ。その3つの国こそが『魏』、『蜀』、『呉』である。

ここからが本番。大きな異変がついに動き出していく。

 

 

・・・・・・・

 

 

謎の勢力が表舞台に現る。

三国を苦しめるべく、刺客が放たれた。

『八傑衆』。于吉の力によって生まれた怪異の集団が魏を、蜀を、呉を襲う。

 

 

・・・・・・・

 

 

八傑衆。

 

「我ら八傑衆にお任せを。偉大なる女神よ」

「八傑衆とか言ってますけど、もう2人やられちゃって6人しかいないですけどね」

「それを言わないでください于吉殿」

 

それでは八傑衆じゃくて六傑衆だ。

 

「あ、八傑衆のまとめ役は貴方にお願いしますね」

 

 

・・・・・・・

 

 

益州にて病が蔓延する。

 

「流行り病か!!」

 

流行り病と聞いて華佗は黙ってはいられない。

 

「若いオノコがハァハァ喘ぐだと!?」

「眺めに…じゃなくて診に行きましょう!!」

 

漢女2名にある意味、邪気を感じる。

 

「国を亡ぼすのに武力は要らないんだよ」

 

武力を行使せず、国を亡ぼす。どんな武将も剣や槍を振るっても適わない。

病とは恐ろしいものだ。

 

「殺すのは楽しいな。たったひと振りするだけで死んでいく」

 

どんなに強い武将だろうが一撃を加えれば殺せる。彼は大きな金棒を振るった。

 

「俺こそが八傑衆最強だ!!」

 

 

・・・・・・・

 

 

呉に戻ってくる藤丸立香。

 

「やっと帰って来たわね立香ー!!」

「雪蓮さん!? 首、首が締まってる締まってる!?」

 

なんかデジャブ。

 

「ぐっちゃんパイセーン!!」

「項羽様はどこよ後輩!!」

 

偉大なる先輩とついに合流。何故か出合い頭にラリアットを食らう。

 

「残念ながら項羽はいません」

「様を付けろ後輩。てか、項羽様がいないってどういう事よ!!」

 

首を絞められる。

 

「理不尽なんですけど」

 

虞美人の登場に驚く呉の面々。

 

「貴女があの項羽の妻である虞美人ねえ」

「人では無かったのか!?」

「なんだ人間」

 

彼女は外史世界で何を思うのか。

 

「武将がほぼ女性ってどういう事なのよ」

 

それはもう今更である。

 

 

・・・・・・・

 

 

「がはははははは!!」

 

騒音以上の笑い声が響く。五月蠅い。五月蠅すぎる。

 

「がああああああああ!!」

 

笑い声でなく、咆哮。

 

「がはははは。吼えるだけで人がこうもぶっ飛ぶとはな!!」

 

声という音の力は侮れない。

 

「ここは一体?」

 

気が付けば豪華絢爛な建物内にいた。まさに贅を尽くした装飾が施された内装である。

ここが洛陽の禁城だと言ってもいいくらいだ。もしくはそれ以上かもしれない。

 

「私たちって建業に居たはずよね?」

 

瞬間移動をしたはずがないのに知らない場所にいる。それは何故なのか。

 

「呉の奴らはボクの術中にいるのも気づかないんだね」

 

謎の豪華絢爛な建物内で迷う藤丸立香と蓮華。

 

「大奥を思い出す」

「おおおく?」

「レッツダンシング!!」

「どうしたの立香!?」

 

大奥の踊りたくなる廊下を思い出した。

 

「そんな…嘘」

 

蓮華は夢を見ているのかもしれない。目の前にはもう会えない人がいるのだから。

 

「良い夢は見れたかい孫権?」

 

 

・・・・・・・

 

 

項羽は人造人間だ。人型の姿ならば人間社会に溶け込むことが出来るが人馬型ならば騒ぎになるのは当たり前。

 

「んなぁああああああああ!?」

 

彼の前で悲鳴を上げる女性が1人。

 

(怖がらせてしまったか…この体躯では致し方ない)

「凄いやん!!」

「なに?」

 

恐怖ではなく、歓喜の雄たけび。

 

「隅々まで調べさせてーな!!」

 

彼女の名前は真桜。絡繰りが大好きな魏の武将である。

項羽を見てすぐさま理解したのである。目の前にいる存在こそ絡繰りの真髄だと。

 

 

・・・・・・・

 

 

「こ、項羽様…その女は誰なのですか?」

「誰やこの美人さん」

「虞よ。誤解だ」

 

項羽は自慢の高速演算機能でこれから起こる未来が分かった。

 

「いやー、項羽はんの身体は凄くてな。ウチ興奮しっぱなしや」

「虞よ…違う」

「もう触っただけでウチは…」

「誤解である」

 

こんな項羽を見るのは初めてかもしれない。

 

「この泥棒猫がぁああああああああ!!」

 

本当にそんなセリフを聞くとは思わなかった。

 

「虞美人はん。一晩、旦那はん貸して?」

「誰が貸すかあああああああああ!!」

 

虞美人は怒りのあまり宝具を発動しそうである。

 

「憐みの涙で命を…」

「グっちゃんパイセン本当に宝具を発動しないでください」

 

 

・・・・・・・

 

 

曹操暗殺計画始動。

 

「曹操は物凄い速さで権力を得りつつある。少帝陛下を傀儡にしているではないか」

 

急激に勢力は広げつつある曹操を危険視する者が現れる。どの時代も勢力を拡大する者を危険視するのは当たり前。

特に皇帝よりも力を持つ者ならば尚更だ。

 

「曹操は危険だ」

 

 

・・・・・・・

 

 

「この八傑衆頭目に任せろ。見事、曹操を始末してみせよう」

 

曹操に魔の手が迫る。

 

「曹操を殺すために色々と根回しが必要だな。様々な諸侯たちに書状を送るか」

「劉備や孫策にも送っておけ。2人が乗るかどうか知らんがな」

 

水面下で着実に曹操暗殺計画が進んでいく。

 

「ば、馬鹿な。何で剣があたらんのだ!?」

「矢も当たりません春蘭様」

「なにー!?」

 

剣が、槍が、矢が届かない謎の人物が春蘭の目の前に現る。

 

「私に武器は届かない」

「貴様は何者だ!!」

「曹操を殺す者だ」

 

白馬に乗った男の周りには彼を矢が避けて放たれたような跡になっていた。

 

 

・・・・・・・

 

 

ついに魏と呉がぶつかり合う。

 

「曹操からの宣戦布告ね」

「雌雄を決しましょう孫策」

 

覇王と小覇王の戦い。誰にも邪魔されない戦いかと思われていた。

 

「孫策に刺客を放て」

 

無情な一言で魏と呉の戦争に大きな変化を起こす。

曹操の想像した戦いでは、孫策の想像した戦いではなかった。

 

 

・・・・・・・

 

 

南蛮の大王

 

「南蛮はいいところにゃ!! あったかくて、おいしいものもたくさんあるにゃ!!」

「なにかわすれてるにょ…ってこともついさっきまでわすれたにょ」

「おやつのじかんにゃ!!」

「…ふぁあ。にゃん」

 

なんかよく分からない、ふわっとした感じの勢力が蜀に侵攻してきた。

 

 

・・・・・・・

 

 

「か、可愛い…」

「ケモノ娘?」

「猫ぉおおおおおおお!?」

 

蜀と南蛮との戦争(?)で異変が起きる。

 

「み、耳が生えたーー!?」

「まさか獣になっているのか!?」

「愛紗ちゃん可愛い~猫さんだ。鈴々ちゃんは兔さんだね」

 

何故かケモノ娘(獣人)になってしまった武将たち。

 

「こ、これはパンダなのですー!?」

「音々音殿。可愛いです」

「恋は犬のようだけど…何でカウボーイ風?」

 

これには蜀陣営も大混乱。そしてケモノ化は彼女たちだけではなかった。

 

「今日からフジミャルと呼んでくれ」

 

藤丸立香がアライグマ化した。今のところケモノ化率7パーセント。100パーセントになると完全にアライグマになる。

 

 

・・・・・・・

 

 

「なんだこれ」

 

ケモノ化の呪いなのかケモノ化の薬なのか。

そんなの関係なしに南蛮の勢力はふわっと侵攻してくる。

 

「彼女たちを捕まえれば何か解決の糸口が分かるかもしれません」

 

今までの戦いの中で一番よくわからなく、緊張感の無い戦かもしれない。たぶん楽して勝てるかも。

そう思っていた時期が蜀陣営にもあったのだ。

 

「こ、こんな戦法を使ってくるなんて!?」

「一ヶ所に固まるな!!」

「そんな…こんなのって無いよ!?」

 

ふわっとした南蛮の勢力にしては似付かわしくない戦法で蜀陣営は苦しめられる。

 

 

・・・・・・・

 

 

「たーのしー!!」

「馬だーーー!?」

 

よく分からないUMAが蜀陣営を苦しめるかもしれない。

 

「そこで自爆です」

 

冷徹な軍師が蜀陣営を苦しめる。そして南蛮の勢力も大変。彼こそが黒幕かもしれない。

 




読んでくれてありがとうございました。
次回は未定です。そのうち更新しますので。(たぶんFGOの新イベントが終わった後かな)


はい。前書きにも書きましたが今回で4章は終了です。長かった…本当に長かった。
ほぼ1年のペースでこれとは…この物語の完結っていつになる事やら。
私としては7章まで考えているので…え、3年もかかるの!?
頑張るか!!(本当に3年で完結するか分からないけど)

521
月の美しさと桃の花の香りで飲む酒。
美味しいかもしれない。


522
タイトルにもあった桃香の告白。
彼女が弱かった理由は嘘付きだったから。嘘から始まった彼女は嘘でしかない。
だから自分の言葉に自信が無かったのかもしれませんね。
ですが一刀や愛紗たちにとってはどうでもいい。彼女の過去を軽視するつもりはないが今まで旅をしてきた事実は嘘じゃない。彼女の夢も嘘じゃない。彼女を信じて共にいるのも嘘じゃない。
『嘘から出た真』という言葉。桃香はこの言葉を実現するために頑張っていくのでしょう。
今度の桃園の誓いは本物。

原作と同じ展開でしかたが、このシーンはなかなか必見だと思います。
桃園の誓いのイラストは綺麗で素晴らしかったです。グっときますね。


523
やーっと魏、蜀、呉が揃いました。
この物語もやっと三国時代。ついに本番です。


524
カルデア会議みたいなもん。
最近の物語はカルデア成分が少なかったからね。ちょっとだけ増量。
まあ、これからカルデア側も恋姫側も波乱な展開になって行くんですけどね。
李書文(殺)も楊貴妃も5章で活躍予定です。


525
貂蝉と卑弥呼もこれからもっと活躍する予定です。
管理者として傍観してましたけど異変が大きくなるなら動くしかありませんから。
2人のメチャクチャな活躍はいつになるやら。


526
左慈と于吉。敵sideですね。
そろそろ敵も本格的に動き出します。今まで隠してきましたけどそろそろ5章でお披露目です。
5章では敵sideでたくさん新キャラが出てきます。

于吉と左慈の銅鏡を使った計画とは。女神の力ともう1つ用意した危険策とは。
そして貂蝉たちも気付いていない藤丸立香にかけた術式とは。
これもいずれ分かりますのでゆっくりとお待ちくださいね。



そして予告では色々と書きましたが…これは5章で!!

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