Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。
FGOのバレンタインイベント。面白かったです。
カレンがまあ色々とメタメタというか、ゴッド、デビル、ベイビィだったというか。
今年のバレンタインも良い意味でやばたにえん。

さて、今回はなかなか話をまとめるのに時間がかかりました。
でもなんとかまとめました。
タイトルで分かるように今回は八傑衆の于毒との戦いです。
どんな物語かは本編をどうぞ!!



于毒との戦い

572

 

 

村で蔓延した流行病。その原因は蟲によって発症した病だ。

華佗の診断により薬さえ作れれば治せるものだと分かった時は安心した。材料も希少すぎるものではなく、山で採取できるものばかり。

解決への道が見えたと思った矢先に異変が起きた。村に蟲の怪異が攻めて来たのだ。

今回の流行病はただの蟲が原因ではなく、怪異の蟲が原因と分かったのだ。

 

「蟲の怪異」

 

蟲の怪異の正体は予想として出ている。

藤丸立香と華佗が予想した怪異。

同じ名前であるが発生国が違う。怪異の内容は似ているようで違う。違うはずなのだが関係が無いと言えないくらいに似ている。

 

「身体に異常はないですかマスター?」

「問題ないよユゥユゥ」

 

藤丸立香は蟲の怪異の大本を討伐するチームを組んだ。

メンバーは楊貴妃に紫苑、華雄。蟲による毒は女性には効かない事になっているが本当のところは分からない。

最大限に注意する事は怠らない。

 

「ユゥユゥはこのまま蒼炎の妖精(従者)を展開を頼む」

「はい」

「紫苑さんは周囲の警戒をお願いします。相手は小さな蟲だから気を付けて」

「任せて」

「華雄さんはいつでも襲撃に備えてください」

「おお」

 

大きな蟲である怪異は目に見えるから対応は出来る。しかし小さいダニである蟲の大きさは数ミリ程度。

気が付かずに刺される可能性はあるのだ。ただでさえ藤丸立香たちがいる場所は蟲の怪異がいる山。完全に敵の腹の中にいるようなものだ。

その為に楊貴妃に蒼炎の妖精(従者)を召喚して展開し、紫苑には眼力で小さなダニを見逃さないほどに注意してもらっている。

 

(蟲の怪異の毒…病。毒なら効かないと思うけど怪異が加わるなら安心できないからな)

 

3つ目の異聞帯での出来事を思い出す。

 

「紫苑さん。周囲に蟲はいますか?」

「いいえ、いないわ。貂蝉さんたちの話だと蟲の怪異は山から村へ降りてきたと言っていたからたくさんいるかと思ったけど」

 

警戒しながら山を登っているが蟲の怪異は発見できていない。

 

「逆に一匹も見つからないと不安だな」

 

ポツリと呟く華雄。

確かに華雄の言う通りで山道を歩いていて一匹も遭遇しないのは逆に不安になる。

 

「まさか山頂の方で我らを待ち構えているのではないか?」

「蟲の怪異が待ち構えている…か」

 

もしも蟲の怪異である大本が知的生命体なら考える力がある。おびき寄せて一気に叩く作戦かもしれない。

どんどんと山頂に向かって登っていく藤丸立香たち。もしも敵の罠だとしても進まねばならない。

 

「そう言えば怪異の正体の名前はなんだっけか?」

「ツツガムシ。もしくは恙だよ華雄さん」

 

確定ではないが蟲の怪異の正体はツツガムシと予想したのは藤丸立香だ。

ツツガムシとは妖怪でもあり、現実に存在する生物でもある。その昔、原因不明の病気があった。

 

その病気はツツガムシという妖怪に刺されたことによって発病すると信じられていたからだ。後世になって、その病気がダニの一種であるツツガムシによる感染症であることが判明した。

 

昔の人々は原因不明のものを妖怪や神の仕業と考えてしまう。ツツガムシという妖怪の発症は原因不明によるが恐怖思想からなのだ。

 

そして恙という妖怪。

過去の中国大陸で暴れた妖怪で、猛獣や人も喰らうという獅子に似た姿をしている。更に噛まれた場合は病が発症するのだ。

 

ツツガムシと恙。

同じ名を持ち、病という繋がりがある。偶然であるものかもしれないが関係が無いとも思えない。

そもそも「恙」とは、もともとは病気や災いのことを示す漢字だ。そういう面で偶然に同じ名前の妖怪として生まれたのかもしれない。

 

「よく知っているな」

 

いきなり声が響いた。発声源は上の方からのようで全員が見上げると太い枝に男が立っていた。

 

「貴様は誰だ」

 

全員が思っていた事を華雄が代弁した。

この森は蟲の怪異が発生している。もしも彼が村の人間なら森に居る事がおかしい。

彼は若い男だ。村の若い男は全員が流行病に感染していると報告がある。

全員が感染しているはずなのに森に村人がいるわけがない。その事から彼は村人ではない。

 

「私は八傑衆が1人。于毒」

 

八傑衆とはその名の通り8人で構成されている集団だと推測できる。

 

「八傑衆だと。そんなわけの分らん奴が何でこの森なんかにいる」

「何でこの森にいるか…そんなのは決まっている」

 

ストっと音を立てながら于毒は地面に降り立つと周囲からガサガサと何かが蠢いている音が聞こえてくる。

その蠢く正体は蟲の怪異であった。怪異であるツツガムシ。

 

「ツツガムシを大量に生産させるためだ。この森を基点に、あの村を基点に流行病を蜀全体に蔓延させるためにな」

 

彼の目的は流行病を蜀全体に蔓延させる事。

 

「流行病を蔓延させる事ですって?」

「ああ。私は蜀を滅ぼすためにここに来た」

 

話がきな臭くなってきた。

そもそもこの森に知らない男がいる時点で怪しいのだ。

 

「ったく…せっかくツツガムシを大量生産して1つの村で流行病を蔓延させたのに」

 

ガリガリと頭を掻く。痒いわけではなく、イライラを抑える為のちょっとした行為。

 

「お前たちはいつでも始末できるからよかった。だがあの医者は厄介だ。まさか病を治す腕を持つとは思わなかったぞ」

 

于毒にとって厄介だと思っているのは流行病を治す華佗だけ。藤丸立香たちはすぐにでも始末できると言う。

ならば彼は真っ先に厄介である華佗を狙うはずである。しかし森の中で藤丸立香たちを待ち構えていた。

 

「確実に医者を仕留める為には障害を綺麗に排除しないといけないからな」

 

ギロリと濁った眼が一直線に見てくる。周囲にはツツガムシがワシャワシャとたくさん蠢いている。

于毒は慎重な男かもしれない。目的を達するために1つ1つの障害を摘まみ取っていく。

 

「本当はお前たちの前に出るつもりはなかった。私の能力は勝手に蔓延していくからな。安全な所から高みの見物が、指示するのが良いんだ」

 

ツツガムシを自分の周囲に呼んで守るように蠢いている。

 

「そんな私がお前たちの前に出たのは確実に殺したことを確認するためだ。お前たちは簡単に始末できるが私が前に出ないといけないからな。だからこそ面倒なんだ」

 

言っている事は分かる。

彼は今ここで藤丸立香たちを殺すという事だ。話し合いの余地は無く、すぐにでも殺すつもりだ。

 

「みんな、戦闘準備!!」

 

 

573

 

 

八傑衆が1人である于毒の能力はツツガムシ。

ツツガムシを操り、病を蔓延させる。嫌らしい能力だ。

 

「ツツガムシたちよ、あいつら全員が噛み殺せ。男はちょっと噛めば終わりだ!!」

 

ウゾウゾとツツガムシが突撃してくる。

 

「ええい、気持ち悪い。こんな蟲どもは全て真っ二つにしてくれるわ!!」

 

力の限り金剛爆斧を振るってツツガムシを一掃。

 

「ほほう。やるな。だがツツガムシはまだまだいるぞ」

 

華雄の先ほどの一撃で全てのツツガムシを一掃できない。ウゾウゾとまだまだ湧いている。

 

「なら全ての蟲を一掃するまで降り続けるだけだ!!」

 

華雄は戦斧を振るって振るって振るいまくる。振るう度にツツガムシを真っ二つにしていく。

そのまま元凶の于毒に向かって戦斧を叩きこめばおしまいだ。

 

「うおおおおおお!!」

 

ツツガムシがウゾウゾ。

 

「でやあああああああ!!」

 

ツツガムシがたくさん。

 

「どりゃああああああ!!」

 

いっぱいのツツガムシ。

 

「多すぎるわーー!!」

 

ツツガムシの数は多すぎる。華雄がツツガムシを倒せる力を持っていても多すぎてはいずれ力尽きてしまう。

そもそもツツガムシが何匹いるか把握できていない。がむしゃらにツツガムシを倒すのは得策ではない。

 

「なら私の矢で」

 

弓の弦を力いっぱい引いて矢を放たれ、真っすぐに矢が于毒に向かう。

 

「甘い」

 

矢が于毒に届く前にツツガムシが自ら盾となる。

 

「ツツガムシはまだいくらでもいる。お前の矢が尽きる方が早いぞ」

 

ワシャワシャと于毒の足元を蠢くツツガムシらは盾となる役目を持つ。

自分を守り、敵を攻めるのは戦いとして鉄則だ。

 

「ならユゥユゥの蒼炎で」

 

琵琶を弾くと音色が響き、蒼炎の精霊(侍女)が炎を降らす。

 

「ちっ、流石に炎は面倒だ」

 

ツツガムシが燃えていくがそれでもまだまだ多い。

 

「本当に多い」

 

敵が多すぎる。

藤丸立香も魔術礼装を駆使して援護しているが数の有利は変わらない。

ツツガムシ1匹1匹の強さは大した事は無い。単純に戦っても油断さえしなければ負ける事は無い。しかし弱くても数が多いと、その弱さが覆る。

更にツツガムシの本当の恐ろしさは刺された時にある。弱くても1刺しでもされれば重症である。

 

「おいそこの楽士」

「あたしのことですか?」

「お前しかいないだろ。それよりもお前の蒼い炎、妖術はたいしたものだ」

 

いきなり褒められて「ありがとうございます華雄さん」と答える。しかしいきなり褒められた理由がわからない。

 

「聞くにその妖術、まだ火力は上がるか?」

「上がりますけど」

「あの者を燃やし尽くせるくらいあるか?」

「はい」

 

強く燃える蒼炎の精霊(侍女)。

 

「なら私が突破口を作ってやる」

「華雄さんもしかして」

 

ニヤっと笑う華雄。

 

「今度こそ修行の成果を見せてやる。血反吐を吐く修行を経て編み出した2つ目の奥義だ!!」

 

金剛爆斧に気を送り込む。

 

「はあああああああ!!」

 

ツツガムシの大群に向けて金剛爆斧を力の限り振り回しながら突撃した。

 

「これぞ奥義、猛撃無頼!!」

 

猛々しく乱暴に突撃する姿はまさに技名である『猛撃無頼』にピッタリである。

突撃し、前に出たツツガムシらは無惨にぶった斬られていく。

 

「私の作った道に続け!!」

 

華雄が作った決死の道。楊貴妃は琵琶を弾きながら走る。

 

「概念礼装起動。凍夜に響け、天使の詩。シュトルヒリッター!!」

 

5体のシュトルヒリッターが放たれ、2人を援護するように飛んでいく。

 

「ただ力任せに突っ込んで来ているだけではないか。単純だが馬鹿には出来ない」

 

真っすぐに突っ込んでくる華雄に対して左右からツツガムシで襲わせるがシュトルヒリッターが阻止をする。

 

「あの小僧の妖術か。くそ、邪魔な」

 

流石に華雄の猛撃無頼を直接喰らうわけにはいかない。すぐに己は後退して、ツツガムシを盾にするために前へ前へと向かわせる。

 

「いくら蟲を突っ込ませようが無駄だ。我が奥義、猛撃無頼の前では蟲の妖怪なんぞ枯れた枝に過ぎんぞ!!」

 

気合と共に駆け抜けて于毒まで追いつく。

 

「決めろ!!」

「はい!!」

 

高く跳び上がって蒼炎が付与された琵琶に乗って、一直線に突撃した。

 

「なに、飛んできただと…ぐごがっ!?」

 

蒼炎の琵琶の突撃によって突き飛ばされた于毒を逃がさない。追撃をするために笛を吹き、蒼炎の精霊(侍女)を3人召喚して于毒の周りをぐるぐると廻りながら蒼炎の竜巻を起こす。

 

「ぐおあああああ!?」

 

蒼炎の竜巻で于毒は燃え上がる。

 

「やったか!?」

 

蒼炎の竜巻はまだ発生したまま。近づくだけで肌がジリジリと熱く、触れたら火傷程度ですまない事は分かってしまう。

 

「流石の妖術だ」

「いえいえ。ユゥユゥの力なんてまだまだですよ~」

 

これで解決したのか、と藤丸立香は思ってしまう。

何かまだ嫌な予感がする。不快感、不安感のようなものがもやもやと頭をゾワゾワさせる。

 

「立香さん。まだ警戒を解かないで」

 

紫苑も同じ気持ちなのか気を緩めていない。弓矢は地面に向いているが矢をいつでも弾けるように、手から離さない。

目を大きく開いて蒼炎の竜巻を見ていた。

 

「はあ!!」

 

紫苑は一瞬の変化を見逃さない。

すぐに矢を蒼炎の竜巻へと放った。

 

「ユゥユゥ、華雄さん。そこから離れて!!」

 

藤丸立香の声を聞いた瞬間に楊貴妃と華雄は疑問も思わずに跳ねるように離れた。そして紫苑の矢はそのまま蒼炎の竜巻へ。

矢が蒼炎の竜巻に到達しようとした瞬間に何かが出て来て、その何かに矢が突き刺さる。

 

「ぐおあっ。炎の中から出たかと思えば矢か!!」

 

蒼炎の竜巻から出てきたのは于毒。

身体中が焼け焦げているが本人は倒れる事はない。顔は怒りで歪んでおり、妖気が滲み出ている。

 

「おのれよくもやってくれたな!!」

 

よく見ると身体が一回り大きくなっている。さらに特徴的に変かしているのが四肢。

四肢が何かの獣の腕と足に変化しているのだ。特に手から生えた爪はとても鋭い。

 

(なんだあの腕は?)

 

身体が変化している。

すぐに孫呉での出来事を思い出す。黄祖軍の将兵たちは于吉によって妖魔を埋め込まれた。

妖魔人間が変化する時の状況に似ているのだ。すぐに于毒の後ろに于吉が暗躍していると過ってしまう。

 

(まさか)

 

まさかもまさか。

今回の事件はまた于吉が関わっている可能性が高い。

 

「流石に熱かったぞ女!!」

 

口から牙がガギギっと生えてくる。

 

「あいつ様子がおかしいぞ。てか、身体がおかしいぞ」

 

金剛爆斧を再度、構え直す華雄。同じく楊貴妃も紫苑も武器を構え直す。

 

(ツツガムシが于毒の力じゃないのか?)

 

于毒の能力はツツガムシかと思っていた。しかし彼の変化した姿を見るにツツガムシではない。蟲でなく獣だ。

皆を援護するために概念礼装を静かに展開していく。

 

「ツツガムシだけで倒せるかと思っていたが考えが甘かったようだ。もう1つの力で殺してやる!!」

 

まるで獣のように身体を低くして狙いを定めた。その瞬間に一気に跳んだ。

狙いを定めたのは楊貴妃であった。跳躍力は高く、すぐに獣の爪が楊貴妃に迫る。

 

「ユゥユゥ!!」

 

概念礼装を起動。

 

「不倶、金剛、蛇蝎、戴天、頂経、王顕。三重結界を起動!!」

 

三重結界が楊貴妃と于毒の間に展開。

 

「な、これはまさか結界か何かか!?」

 

ギョロンと結界を展開させた人物を見る。

 

(あの小僧か!!)

 

白い鳥の妖術や結界を出した男。目立った活躍はないが援護の妖術は微妙に厄介。

 

「なら先にあの小僧を殺してやる」

 

方向展開して標的を藤丸立香へと変える。全身の筋力を利用して一気に加速。

 

「死ね小僧!!」

「させないわ!!」

 

すぐに矢を放つ紫苑。

于毒の突撃と紫苑の矢がお互いに一直線。

 

「こんな矢なぞ効くか!!」

 

矢を払い除けて突撃は止まらない。

次にすべきことを判断した紫苑は藤丸立香を抱きしめて横へ跳んだ。

于毒は一直線に突撃してきた。ならば軌道線から外れれば当たらないのは当然である。

 

「無事かしら立香さん?」

「はい。助かりました紫苑さん」

 

ただツツガムシを操って戦うだけかと思えば違う。

本人は安全な所で高みの見物をするスタイルだと言っていたが実際は自分で戦う事が出来る。

普段は駒に任せて、ここぞという時や自分の危機だと判断した時は自ら動かないと気がすまないタイプかもしれない。

 

「私の矢を簡単に弾くなんて」

 

普通に矢を射ったところで于毒には当たらない。何かしら決定打を当てるには作戦を考えねばならない。

 

(強力な一撃を喰らわせるにはどうすれば)

「紫苑さん。オレに考えがあります。まずは…」

 

概念礼装を展開していく。

紫苑は弓を引いて連続で矢を放った。

 

「概念礼装起動、援護射撃!!」

 

紫苑の放った矢とは別に魔力で作成された弾丸が放たれる。

概念礼装の『援護射撃』。その名の通りで仲間の援護をする礼装だ。魔力の弾丸が敵を惑わし、仲間の攻撃を確実に急所を捉える。

 

「ぬう」

 

矢と弾丸の雨が于毒を襲う。

 

「この程度なんぞぁ!!」

 

獣の両腕を素早く振るって矢と魔力の弾丸を全て弾いていく。

 

「概念礼装起動」

「ん!?」

「必中付与。そして竜種」

 

概念礼装『必中付与』を紫苑に、『竜種』を紫苑の武器である颶鵬に付与する。

 

「綴りは美しく、在り方は綾の織物のように。正しい射をすれば、必ず中る」

 

紫苑の弓矢の腕は達人級。更に概念礼装の『必中付与』を付与したならば絶対に外す事は無い。

 

「竜は最強の幻想種。呼吸するだけで魔力を生成し強大な力を持つ」

 

宝具になるわけではないが幻想の力を付与した紫苑の弓。

 

「喰らいなさい!!」

 

弓から比翼の羽を形どる青と紫の織り重なった幻想的な翼が展開。

魔力が付与された矢が放たれた。

 

「剛龍の矢…って所かな」

 

剛龍の矢が于毒を貫いた。

 

「ぐああああああ!?」

「よし、このまま…うぁ」

「立香さん!?」

 

ぐわんといきなり眩暈がした。魔力切れ等というものではない。

身体に異常がきたしている感覚である。

 

「や、や…やっと効きだしたか」

「な、何が…」

 

腹部に刺さった矢を引き抜く于毒。

 

「おのれ…なんて威力だ。内臓器官がいくつか駄目になったぞ。だが妖魔の力を使えば再生できるはずだ」

 

ジロリと藤丸立香を見る。

 

「気付かなかったか馬鹿め。既にツツガムシの病に冒されてるんだよ」

 

まさかと思って身体を調べる。気が付けば身体に紅斑が浮き出ていた。

全身が熱く、頭痛がし、身体に痛みが走る。

 

「まさか」

「そのまさかだ」

 

藤丸立香はツツガムシに刺されていた。

警戒していたはずだが刺された事に気付かなかったのだ。そもそもツツガムシに刺された事に気付きにくいもの。

 

「戦いの最中。小さなツツガムシを操るのは難しい事ではない」

 

于毒の指に小さなツツガムシが見える。

 

「ツツガムシにただ命令しただけでは医者の作った虫除けで近づかない。しかし私自身が操ったツツガムシに虫除けは効かない。無理やり近づけるからな」

 

虫除けは蟲が嫌がって近づかない薬だ。しかし操られた蟲は虫除けを嫌がっても虫の本能を無視してさせる。

操り人形とはどんな本能や理性を無視するものだ。

于毒自身が小さなツツガムシを無理やり操作して藤丸立香を刺したのである。

 

「大きなツツガムシを襲わせたのも、私自身が動いたのも全ては小さなツツガムシをお前らに近づかせるためだ」

「マスター!?」

 

ツツガムシの病に冒された藤丸立香の元に急いで駆け寄ろうとする楊貴妃を于毒は見逃さない。

楊貴妃の目は于毒から外れ、藤丸立香へと移動したのだ。その一瞬の隙を突かれた。

 

「次は貴様だ」

 

獣の爪がザシュリと楊貴妃の腕を切り裂いた。

ボタボタと赤い血が地面に垂れるが気にしない。楊貴妃はそのまま藤丸立香の元へと急いで駆け寄る。

 

「マスター!!」

 

ガクンと楊貴妃は倒れた。

 

「え」

 

身体が熱く、痛みが走る。気分も悪くなる。

 

「何で…」

「これが私のもう1つの力だ」

 

気が付けば楊貴妃も同じく身体に紅斑が浮き出ていた。

 

「それは…恙」

 

藤丸立香がポツリと喋った。

 

「ほう。よく分かったな」

「最初に出会った時にオレらはツツガムシと恙の話をしていた。あんたは…よく知っているなと言った。否定はしなかった」

「なるほど。しかし、それはツツガムシだけ。片方だけを正解だと言っただけかもしれなかったぞ?」

「でもさっき正解と言った。どっちにしろもう答え合わせはしている」

「チッ。ツツガムシの病に冒されているくせに」

 

ツツガムシの病はただの病ではない。怪異の力もあるがゆえに負担も大きい。

 

「あう…」

 

藤丸立香よりも楊貴妃の方が症状が重い。

 

「その女はもう終わりだ。恙も病の力を持っている。しかもツツガムシよりも症状の進行は早いぞ」

 

ツツガムシも恙も病を司る怪異。

どちらも読み方は「つつが」。同じ怪異ではないが同じ系統の力を持つ怪異だ。

 

「よくも!!」

「うおおおお!!」

 

紫苑は矢を放とうとし、華雄は戦斧を于毒に向けて振るおうとしたが2人とも身体に異変を感じる。

身体に紅斑が浮き出ていたのだ。

 

「そんな、いつの間に…」

「ツツガムシとはそういうものだ」

「馬鹿な。女には罹らない病ではなかったのか!?」

「誰が女には罹らない病だと言ったんだ?」

 

本当は于毒がこのような瞬間を作るために仕込んでいた誤情報。

ツツガムシに男だけを狙うように命令を出していた。そうなれば勝手に流行病を若い男だけが感染するものだと誤認する。

 

「手こずったがやっとこれで終わりだ」

 

紅斑がどんどんと身体に浮き出ていく。

 

「なんだ。症状の進行が早いぞ」

「そりゃそうだ。なんせ私が大本だ。私が近づくだけで症状の進行は悪化するようになる」

 

ありがちな話だ。

元凶である存在が症状をより悪化、進行させる力を持つなんてものは。

 

「しかし男のお前は他の奴らより何故か症状の進行が遅いな?」

 

藤丸立香だけは紫苑たちと比べると紅斑が浮き出る速さが遅い。

 

「おかしい。症状の進行は人によって差異はあるがここまで遅いのはありえん。私がここまで近づいているのだから等しく症状の進行は早いはずだぞ」

 

于毒は藤丸立香の毒耐性を知らない。

怪異の病も多少は耐性はあるようだが怪異の力も含まれているゆえが完全に防ぎきれていない。3つ目の異聞帯での事を思い出す。

 

「まあ、よく分からんが進行が遅いだけで効いていないわけではない。しかし気にはなる。こういう不確定な奴は先に殺しておくのが一番だ」

 

恙の爪をジャキリと突き立てる。

 

「ツツガムシの病に加えて恙の病もくれてやろう。二つの病が貴様を苦しみ殺す」

 

于毒以外の者は全員が怪異の病で倒れた。もはや于毒の独壇場である。

 

「まったく…ここまで無駄に負傷するとはな。だから戦場なぞに出たくないんだ。本当は己は安全な場所から相手を仕留める方法が一番なんだよ」

 

ツツガムシと恙。病の怪異と操る力は脅威だ。

いくら我慢した所で耐えられない。我慢したところで身体はどんどんと壊されていくのだから。

 

「このまま蜀を潰したら魏と呉にも病を蔓延させないといけないんだ。ここで無駄な邪魔をされてたまるか」

「魏と…呉にもだって?」

「ああ。最も他の八傑衆たちが赴いているから流行病が魏と呉に広がる前に潰れてるかもしれんがな」

 

八傑衆。

どんな組織か分からないが三国を狙っている事だけは分かった。

 

「さて無駄話をしてしまった。さっさとお前らを仕留めて次は村にいる医者を殺す。そうすれば私の病を止められる奴はもういるまい!!」

 

もう終わりだと言わんばかりに足を一歩踏み込んだ瞬間にゾワリと悪寒を感じた。

 

「なんだ!?」

 

すぐに背後を振り返るとゆらりと楊貴妃が不気味に立っていた。彼女の身体の至る所から蒼炎が滲み出ていた。

 

(何で立てる。何で動ける。あの女は既に恙の病で動けないはずだぞ!?)

 

楊貴妃には恙の爪で引き裂き、病という呪いを送り込んだ。

恙の病はツツガムシの病よりも進行が早く、症状が重い。立てるはずがない。

 

(何なんだあの女っ!?)

 

于毒は楊貴妃と目が合った。その目がより恐怖を感じさせる。

彼女の目が蒼白く光っていた。まるで目の中で蒼炎が燃えているように。

 

「よくもマスターを。よくも私の天子様を」

 

よく観察すると楊貴妃の燃えている身体の部分が黒く変化している。まるで別の何か変化しているようにだ。

ガンガンと本能が訴えてくる。このまま見過ごしていると取り返しのつかない事になる。

分からない恐怖がザワザワと背筋を這いずり回る感覚が走る。

 

「あなたは天子様の通る道に邪魔な有象無象。ここであたしが、私が燃やし尽くしてあげましょう」

 

楊貴妃が一歩踏み出したと同時に于毒は一歩後退してしまった。

 

(ええい、何を怖がっているのだ。よくあの女を見ろ。まだおぼつかない足取りだ。恙の病は効いている)

 

ふらふらとした様子の楊貴妃。

 

(あの女はここで殺さないと駄目だ。あの医者とは別の脅威だ。もしかしたらあのお方の脅威にもなりかねん)

 

恙の爪を両手から生やす。

 

「予定変更だ。まずはあの女を殺す!!」

 

恙の力を解放して于毒は楊貴妃へと走る。

 

「死ねぇい!!」

 

ふらふらな楊貴妃を殺そうとした瞬間に衝撃が横から走る。視界から楊貴妃が消えて、今の視界は地面しか見えない。

 

「な、なんだっ!?」

「あれ?」

 

楊貴妃もちょっとだけ呆けた。

 

「間に合ったな」

 

いきなり于毒が地面に転がった理由はある。その理由こそが先ほどの台詞だ。

台詞の声の主は華佗。跳び蹴りを于毒に食らわせて見事に地面に着地していた。

 

「華佗さんがどうしてここに?」

「そりゃ薬が完成したからな。だから応援としてこっちに来た!!」

「薬が完成しただと!?」

 

目を見開いて于毒は華佗を見る。

あり得ないという感情が頭を支配する。于毒が蔓延させた流行病はツツガムシと恙を組み合わせた怪異の病。

簡単に特効薬が作成できるはずがないのだ。それが1日も経たずに完成したなんてあり得るはずがない。

そもそも薬でなくとも特効薬無しで治療したというのも考えられない。例え、流行病の症状が軽くても簡単に治せるものではない。

 

「どうやって!?」

「五斗米道に不可能はない!!」

「答えになってないぞ!!」

 

やはりただの医者ではないと改めて驚く。

 

「華佗!!」

「おお、立香か。無事……みたいだな。なんとか」

「なんとか」

 

木を支えに身体を起こす。全身が熱く、倦怠感があるが意識は消えさせない。

確かに辛いが3つ目の異聞帯での事をまた思い出す。その時の辛さに比べればまだマシな方だと思うのだ。

 

「薬ならある。すぐに…」

「お前が医者か。私の病を、計画を邪魔する医者か」

 

華佗の視線が于毒へと向けられる。

 

「私の計画を邪魔するまさかの存在。予想できなかった存在」

 

于毒の計画は恙とツツガムシの怪異の病を蔓延させて蜀を潰すものであった。

流行病は蜀の戦力ではどうやっても勝てない。病を剣や槍で倒す事は出来るかと聞かれて「はい」と答える人間はいない。

蜀だろうが呉だろうが魏だろうが流行病を倒す事はできない。これこそが「国を潰すのに武力はいらない」の体現だ。

もしも流行病の対策を取るならば医者が必要。于毒も医者が用意されるのは予想していた。病に医者が来るのは付き物だ。

 

流行病は恙とツツガムシの怪異の病。そこらの医者程度で治せるものではない。しかし目の前にいる華佗は1日で流行病を治す薬を作成したのだ。

だからこそ華佗が異常な医者だと思い知らされる。計画の邪魔になる存在だと、予想できなかった存在。

 

「どこから計画が停滞したのか…それはやはり医者のお前が現れてからだ」

 

不気味な気配を出す楊貴妃も無視できないが于毒の計画に一番の邪魔になるのは華佗だ。

 

「こいつらを始末してからお前を殺そうとしたが、そっちから来たなら好都合だ」

 

不気味な気配の楊貴妃に警戒しながら、まずは華佗を仕留める。

 

「お前が流行病を蔓延させたのか」

 

ポツリと今まで黙っていた華佗が口を開いた。

 

「ああ? それがどうした」

 

今まで黙っていたのは状況を判断するためだ。すぐに于毒が今回の元凶だと分かった。そもそも楊貴妃を襲おうとした時点で敵だというのは分かっていたのだが。

 

「何で流行らせる必要もない病を蔓延させた」

 

華佗の声のトーンが1つ下がった。

 

「蜀を潰すためだ」

「その為に全ての人達に病を罹らせるのか!!」

「ああ。蜀を潰すのにいくら人が病に罹ろうが関係ない。そもそも蜀を潰すのに人がどんどんと掛ってくれた方がいいんだ。蔓延する範囲が広くなるからな」

 

ニヤリと笑う。

 

「何で笑った。まさか病を蔓延させるのが楽しいとでも思ってるのか」

「まあ、どんどんと私の能力が広がっていくのは楽しいっちゃ楽しく、嬉しく感じたのは嘘ではないさ」

 

与えられた己の能力が使いこなせている。能力が、力が広まっていくのはどこか満足感がある。

自分が立てた計画が順調に進んでいるのが楽しいという事だ。しかし華佗によって邪魔されたのが腹立たしい。

 

「そうか。それだけ聞ければ十分だ」

 

華佗の目には怒りが燃え上がる。

 

「俺はあまり人に対して怒った事は無い。いや、病人や患者が無理をしているのを見た時は怒るが…でも今の怒りはそういうものじゃない」

「なんだって?」

「お前みたいに病魔を健康な人たちにただの悪意で蔓延させるような奴は許さん!!」

 

怒りの闘志が燃え上がる。

 

「お前はまさに病魔そのものだ。ならここで俺が滅する!!」

「そうか。私もお前のような医者がいると計画の邪魔だ。ここで死ね!!」

 

ツツガムシたちを左右から襲撃させ、于毒は真正面から突撃。

 

(これだけの数を捌ききれるはずがない。所詮は医者だ。私に勝てるはずがない!!)

 

華佗は一瞬のうちに集中する。両手に鍼を持って全てのツツガムシに向けて投げた。

小さく細い鍼がツツガムシたちに刺さった瞬間にピタっと時が止まったように動かなくなり、地面に転がった。

 

「なに!?」

「病魔だろうが人間だろうが蟲だろうが急所というツボは存在する。そこを狙えば今のように動けなくなる」

(なら小さなツツガムシで)

「小さなダニを使って俺を狙うのは意味ないぞ。薬は既にある」

「…そうか、しかしもう私の間合いだ。引き裂かれろっ!!」

 

于毒の恙の爪が華佗を捉える。

 

「うおおおおおおお!!」

 

恙の爪を難なく避けて、気合と共に華佗は拳を握って于毒へと突き出す。

 

「おごおあああああ!?」

 

熱き怒りを乗せた拳で于毒を殴り飛ばした。

顎を撃ち抜かれた衝撃でぐらぐらする。上手く立ち上がる事が出来ない。

 

「い、医者如きが…」

「これでも鍛えている。医者は人を助ける仕事だ。そんな医者が弱いわけにはいかない」

 

大陸中を旅して病魔と闘い、病人たちを助けているのだ。そんな華佗が弱いはずがない。

 

「これで決めてやる。ここで流行病の元凶を絶つ!!」

 

鍼を持って駆け出す。今こそ流行病の撲滅させるために。

 

「うおおおおおおおお!!」

「この医者があああ!!」

 

完全変化。

于毒は大きな獅子のような獣になった。

 

「これが恙の姿だ。このまま噛み殺してやる!!」

 

大きく牙を見せて突撃してくるが、于毒の牙は届かない。

 

「私を忘れてもらっては困るな!!」

「ええ、そうね」

 

于毒の右目と左前足に激痛が走る。

 

「な、なんだぁ!?」

 

左前足に華雄の一撃。右目には紫苑の一矢。

 

「なぜ動けるんだ!?」

 

ツツガムシの病で2人はもう動けないはず。

まだ少し辛そうだが彼女たちは武器を振るえるまでに動いていた。

 

「立香さんのおかげね」

 

木の下で横たわっている藤丸立香。彼も病に冒されているはずだ。

何故か症状の進行が遅いのが気になったが、それでも彼が何か出来るはずがないとタカをくくっていた。

 

「あの男が何をしたって言うんだ!?」

 

于毒は知らない。

藤丸立香は状態異常を治療する魔術礼装を持っている事を。

簡単な毒程度なら回復する事は出来る。ただ魔術や怪異を組み込まれたものなら完全解呪は難しい。しかし少しでも症状を和らげる事が出来れば十分である。

 

「マスターを傷つけた事は許しません!!」

 

琵琶の音色が聞こえてきたかと思えば真上から蒼炎の弾が複数降り注ぐ。

 

「おのれ!!」

 

総攻撃が于毒を襲う。

 

「この程度で…ぐぼっ!?」

 

今度は左右から重い一撃が入る。

 

「なんだこの変態共は!?」

 

いつの間にか現れた筋肉オバケ。その正体を藤丸立香たちは知っている。

左右から重い一撃をお見舞したのは貂蝉と卑弥呼であった。

 

「変態なんてヒドイじゃない」

「これで終わりだ……その前に聞きたい事がある。その妖魔の力を与えたのは于吉だな」

「何故、于吉さんの名を!?」

「それだけ知れれば十分だ」

 

ガシリと掴んで卑弥呼は力の限り于毒をぶん投げた。

巨大な妖魔へと変化した自分を投げられるなんて思いもしない。

 

「なにいいいいいいいい!?」

「これで決めちゃって華佗ちゃん!!」

「病魔必滅、気合十分、一撃必中!!」

 

高く高く跳躍し、手に持っている鍼に気を送り込むと真っ赤に燃え盛った鍼となる。

 

「喰らええええ、病魔滅鍼灸!!」

 

赤く燃え上がる鍼が于毒へと真っすぐに投げられ、突き刺さった瞬間に燃え上がるように衝撃が襲う。

 

「うがあああああああああああ!?」

 

華佗の渾身の一撃が決まる。

于毒は塵のように崩れ消えるのであった。

 

「病魔調伏完了だ」

 




読んでくれてありがとうございました。
次回の更新も2週間以内で頑張ります。

今回はずっと戦いでした。
華雄が、楊貴妃が、立香が、紫苑が、于毒が、華佗が…と色んなキャラたちの活躍をまとめようとしすぎでゴチャゴチャになったのをまとめるのが難しかったです。


572
もう読者の皆さんは分かっていたかもしれませんんが今回の妖魔はツツガムシと恙の2つ。別の妖魔(怪異)ですが同じ読みで同じ病を司る妖魔。出自が日本と中国。
関係がありそうでなさそうな感じ。組み合わせとしてネタになりそうだったので今回の物語に出したのです。


573
様々なキャラの活躍を頑張って書きました。

華雄は天下統一伝の技である『猛撃無頼』。
紫苑は天下統一伝の技である『剛龍の矢』。
華佗は天下統一伝の技である『病魔滅鍼灸』。
今回はこの3つの必殺技を出させていただきました。

華雄は修行の成果で気を操作できるようになったという設定で必殺技を会得したという設定です。

紫苑の剛龍の矢は概念礼装を組み合わせて編み出したという設定にしました。
『必中付与』は…まあ、紫苑に付与すれば鬼に金棒。もう絶対に外さない。
そして『竜種』ですが紫苑の必殺技の『剛龍の矢』の『龍』という部分に掛け合わせた感じです。
天下統一伝では実際に龍の力はありませんがこの物語では『竜種』を付与したからこそ『剛龍の矢』となったという事になりました。

恐らくこれから天下統一伝の技は概念礼装を合わせて出していく展開があるまもしれません。概念礼装の解釈を独自に考えて物語に出していこうと思います。

于毒。
ツツガムシと恙の妖魔を上手く扱えた描写を目指して頑張って書きました。
男にしか罹らない流行病。
この物語では彼の計画で、そういう風になっていたのです。
(原作では実際にどんな奇病だったのか気になりますね)
最後はみんなの総攻撃で敗北。

楊貴妃。
于毒は楊貴妃の内にある脅威に気付き、怯えたのでした。
まあ、第3再臨の姿のお披露目はまた今度です。

貂蝉と卑弥呼はちょい活躍程度。
2人の活躍はこれからもっとある予定です。

最後に華佗。
最後の美味しい所を持って行った熱き漢。
医者とはいえ大陸中を旅して患者を治療する体力の持ち主。弱いはずがない。
まるでピンチに登場するヒーローをイメージして書きました。
『病魔滅鍼灸』。これも天下統一伝の技ですね。
彼ならば普通に何か必殺技を会得していても違和感ないですね。

最初の方から登場してなかなか彼の活躍が書けなくてもどかしかったですが、今回でやっと書けて良かったです。

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