Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。
ついにFGOでも水着イベントが始まりましたね!!
ガチャガチャっとガチャってます。そして早くPU2が来てほしいです。
なんだか最近はガチャラッシュで懐が寂しくなりつつあります…。

物語の内容も面白いですね。
水着に海賊、宝探し、恐竜と量産型レジライ軍団と情報量が多すぎです。
そして、ついに登場したレジライリリィ!?


FGOの水着イベントの本編も気になりますが、こっちの本編もどうぞ!!


喧嘩賭博 -決着-

588

 

 

「残影撃」

 

技名が聞こえた瞬間にジャオレンの視界から思春は消えた。

人間が消えたら誰だって驚く。そして何処に行ったのか探すものだ。しかしジャオレンはその動作が出来なかった。

思春が消えたと認識した後にすぐに思春が現れたからだ。それは第二の驚愕であり、現れた思春が2人であったからだ。

人間が消えたと思ったら2人に増えた。立て続けに分からない事が発生すればギョっとして動きが止まる。

 

(な、何が起きた。消えたかと思ったら奴が2人現れただと!?)

 

ジャオレンは脳の処理が追い付かず、訳が分からないまま攻撃を受けて地面に倒れたのである。

 

「これが鈴音の切れ味だ」

 

彼女が使う幅広刀の名は『鈴音』。最早、彼女にとって腕の延長であって自由自在に扱える。

 

「よっし。よくやったぞ思春!!」

(ほう、今の技は良い。独特な歩法を使い神速を超えるほどの速度で一撃…そして分身で二撃。一瞬で合計三撃もくらわしたか。並みの者なら何が起きたかすら分からんだろう)

 

李書文(殺)は冷静に思春が放った技を分析する。

 

「思春のやつ、また腕を上げたな。あれほどの速さを出す者は呉の人間でいないだろう」

「お主も見えたか」

「当たり前じゃ。目の良さは誰にも負けん」

 

祭にまた思春の技は見えていた。

恐らく、この賭博場で彼女の動きを見える者は限られている。

 

「錦帆賊をまとめていただけはあると言うか…武の才能が恐ろしいな。これは将来が楽しみじゃ」

 

呉には若く、新たな人材たちが力を付けつつある。もしかしたらいずれは自分が引退する日も近いと思う祭であった。

 

(ま、雪蓮様の天下取りが終わるまで引退する気はさらさら無いがのう)

「これで思春の勝ちじゃな。さて、燕青の方は…む」

 

李書文(殺)が燕青と兕が戦っている試合場に視線を向けるとある光景が見えた。

 

「うぐぐ…こ、この私が、負けるはず…がないっ!!」

「動くな。急所は外したが無理に動くと傷が開くぞ」

 

ジャオレンは思春の忠告を無視して無理やり立ち上がった。足が震えており、すぐにでも倒れそうである。

 

「私は選ばれたのだ。選ばれたからこそ力を得た!!」

「何を言っている?」

「私は負けない…負けないのだ。大丈夫だ。私は選ばれし者。これを飲んでも理性を失わず、覚醒できるはずなのだ!!」

 

ジャオレンは懐から何かを出した。「飲む」と言っていたので口にする物である事は確かだ。

 

「何を飲も…あ」

「これを飲んで貴様を…あ?」

 

ジャオレンが何かを飲もうとした瞬間に大きな何かが頭上に現れる。

 

「なんだぎゃっ!?」

 

プチっと音を立てて、ジャオレンが大きな何かに潰された。

 

「……こっちに殴り飛ばしてくるな」

 

思春はもう片方の試合場を見る。

 

 

589

 

 

兕は燕青を一撃で仕留める為に何度も突進を繰り返す。

一撃で仕留めるのに何度も突進を繰り返すというのは言葉が変であるが兕は特に変だと思っていないので気にしない。対する燕青は突進を避けながら拳や蹴りを打ち込んでいく。

兕は一発も攻撃を当てていないが燕青は何度も攻撃を当てている。しかし勝負は決まらない。

 

「どうしたどうしたっ。そんな軽い攻撃なんぞいくらくらっても痛くもかゆくもない!!」

「一発もオレに当てられねえアンタが言う台詞か?」

「そう言うがそろそろ体力の限界なんじゃないか?」

「全然」

 

お互いの体力に余裕はある。

兕としてはさっさと疲労を起こして隙を見せてもらいたいと思っている。攻撃が痛くも痒くもないので負けないとも思っているが今回は時間が掛かり過ぎているので少しの苛つきも滲み出ている。

 

「さっさとくたばれよ。観客たちはぶっ飛ばされる奴を望んでるんだからよ」

「そーだな。こういう場所の観客たちはそれを望んでるってのはあるな」

またも突進を回避。

「ならさっさとくらえ!!」

「嫌だよ。つーか、ぶっ飛ばされるのがオレって何で確定してるんだ?」

 

先ほどから敗北するのは燕青だと言ってばかりで自分が負けるとは一切思っていない。

 

「そりゃあ俺がてめえより強いからだよ」

「そうかい」

 

挑発気味に言ってみせる兕だが燕青は全く怒りもしない。

 

「じゃあ終わらせようか。そろそろだろうしな」

「そろそろだと…なんだやっと負ける覚悟が出来たか。なら一思いに決めてやろう!!」

「何言ってんだ?」

 

燕青と兕の会話が噛み合っていないが決着は確かにこれから付く。

 

「これで終わりだああああ!!」

 

一直線に突進してくる兕だが急に失速した。

 

「な、なんだ。身体が言う事を聞かねえ…」

「そりゃあ、そうなるように叩き込んだからな」

「な、なんだと!?」

 

肉体に痛みは無いが痺れを感じて上手く動かせない。

 

「な、何をしたんだ!?」

「さっき言ったろ。打ち込んだと」

「理由になってねえ!!」

 

燕青が扱う武術は秘宗拳、燕青拳、迷蹤芸と幾つか名称がある。その1つに燕青拳とあるので開祖は『水滸伝』の登場人物である燕青だと誰もが分かる。

伝説の1つとして盧俊義が伝授し、燕青から後世の伝人に伝えられたともある。

 

秘宗拳(燕青拳)にいくつか技があり、その1つとして檎拿術(きんだじゅつ)というものがある。人間の急所である関節や経穴(ツボ)を突く技だ。

簡単に言えば経穴や急所を突いて体を痺れさせたりする技。いくら強靭な肉体を持つ戦士であろうが鍛えようのない部位を攻撃すれば体格差に関係無い。

 

「足が…腕が…動かん!?」

「肉が分厚いし、堅いからかね。効き目が遅かったな。ま、でも結果オーライ」

 

普通に歩いて兕の間合いに入ってくる燕青は無防備であるが兕は何も出来ない。

 

「そういえば言ってたな。オレの拳が痛くもかゆくもないって。ならもう一回オレの拳を受けてくれよ」

「え?」

「あらよっとぉ!!」

 

渾身の突きを打ち出す。

 

「おごぉっ!?」

 

巨体が宙を浮く。殴り飛ばされたという事実が理解できない兕は思考を放棄。

そのまま隣の試合場に飛ばされて落下。落下した瞬間にプチっと音が聞こえたが燕青も兕も気にしない。

 

「よし、終わり」

「……こっちに殴り飛ばしてくるな」

 

隣の試合場から思春がジロリと睨んでくる。

 

「これだと貴様の手を借りて勝ったみたいじゃないか」

「あ、わりぃ。でも勝負はもうついてただろ」

 

燕青対兕と思春対ジャオレンの試合の勝敗は誰もが分かるように燕青と思春たち期待の新星チームの勝利である。

 

「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」

 

観客たちの大歓声が勝利の証。

 

「こ、これはす、凄いぃぃぃぃぃぃっ。あの最強の兕と最凶のジャオレンを倒したぞぉぉぉぉぉ!!」

「「「おおおおおおおおおおおおおおお!!」」」

「こ、こんな番狂わせがあったのかあぁぁぁぁっ。凄すぎるぞぉぉっ。これが期待の新星である新シンと錦帆なのかぁぁぁ!!」

 

大興奮の審判による実況は最高潮。そして観客たちも最高潮。

全ての歓声を受ける燕青と思春は完全な勝利者だ。

 

「まだだあああああああああ!!」

 

怒りの咆哮と共に起き上がったのは兕。

 

「もう動けんのかよ。いや、そうでもねえな」

「うぐぐ…まだだ。俺は負けてねえ!!」

 

立ち上がった兕であるが身体中が震えていた。無理やり立ち上がっただけでも根性があるがやせ我慢してると誰もが分かる。

 

「どっから見てもアンタの負けだろーが」

「負けてない。この歓声は俺だけのはずなのに。お前が歓声を受けるな!!」

「…何言ってんだアンタ?」

 

敵を叩き潰して観客たちの歓声に快感を感じる。彼の気持ちが理解できないわけではない。

そういう人間はいくらでもいるのだから。

 

「まだ終わってねえ。これからが本番だ!!」

「本番だぁ?」

 

懐から何かを出した兕は口に放り込んだ。

 

「俺はもっと強くなる。俺なら覚醒できる。俺ならあんな理性の無い怪物にならない。あの人も大丈夫だと言っていた!!」

(理性の無い怪物に、あの人だぁ?)

(ジャオレンも似たような事を言っていたな。まさか奴が飲んだのは推測するに例の…)

 

飲むだけで強くなる謎の薬。

 

「ぐおおおおおおおおおおお!!」

 

兕の肉体がボコッと膨れ上がった。

 

 

590

 

 

机に並ぶは美味しそうな点心。中にはフカヒレなんて高級食材も混じっている。

 

「美味しいですね!!」

 

キラキラの笑顔でもぐもぐと食事をする明命。腹が減っては戦が出来ないし、仕事も出来ない。

 

「全部、私の奢りだから遠慮なく食べてね~。この程度じゃ私の懐は痛くもかゆくもないからね」

 

賭博で勝った金は豪快に使うものだ。

 

「立香くんもたくさん食べてね」

「ふーふー。はふっ、あむ、んぐ」

 

額に汗を滲ませて麻婆豆腐を黙々と食べる藤丸立香。

 

「…辛くないの?」

「この麻婆豆腐はそこまで辛くないね」

「見た目は凄く辛そうだけど」

「これよりもっと辛い麻婆豆腐を知っている」

「たぶんソレは麻婆豆腐じゃないんじゃない?」

 

藤丸立香が知る麻婆豆腐はもはや、別の料理である。

 

「ふーーー」

「食事をしている光景じゃないわね」

 

麻婆豆腐と戦っているようにしか見えない。カランと空になった皿にレンゲを置いた事で勝利したのは藤丸立香である。

 

「ご馳走様でした」

 

藤丸立香対麻婆豆腐との勝負は藤丸立香の勝ち。

 

「食事が終わったら次は何処に向かいますか。聞き込みだと喧嘩賭博が怪しいです」

「喧嘩賭博か。確かに向かってもいいかも」

「もぐもぐ…ごくん。誰か来ました」

 

同じく食事を終えた明命はチラリと視線を横に移す。

 

「程普様ですね」

「あんたたち誰?」

「程普様は賭博がお強いですね。我々は賭博が強いお方を探しているのです」

「ふーん」

「副代表が程普様に会いたいと仰ってます。私と共に来てくれるでしょうか?」

「いいわよ」

 

釣れた、と思って心の中で笑う。

賭博場の関係者に案内されて、ある一角に到着。そこには1人の男が机に座っていた。

男は豪華な服装を纏っており、賭博場関係者とは立場が違うというのは分かる。

 

「ようこそ程普様」

「……あんた何処かで会ったでしょ」

「久しぶりって言うんだろうな。貴様に建業から叩き出された山犬団の頭目だ」

「あれ、前に黒山賊に名前変えてまた追い出されてなかったっけ?」

「そこの小僧うるさいぞ…って、貴様もあの時の小僧じゃないか!!」

 

賭博場の副代表は過去二度も渡って建業から追い出した黒山賊(山犬団)の頭目であった。

 

「あんたがここの副代表だなんてね」

 

正直言って粋怜は彼に会うまで忘れていた。

 

(てか、こいつ骨格とか変わってない?)

 

彼の事を忘れていたが「こいつこんな顔だったっけ?」とうろ覚えに記憶を探す。

 

(こんな猿顔風だったっけ?)

 

藤丸立香の方に視線を移す粋怜。彼の様子からも粋怜と似たような反応をしていた。

 

「ここでは狒々と呼ばれてる」

(狒々?)

 

その名前に聞き覚えがある藤丸立香。カルデア図書館で調べ物をしている時にある本に書かれていた気がする。

思い出すために記憶の中を漁り始める。

 

「まさか呉の国の重鎮がこんな所に来るなんてな」

「私はこれでも賭博が好きよ。賭博好きが賭博場に来てもおかしくないでしょ」

 

仕事とプライベートは別物という事だ。

 

「どうだかな。結局のところ貴様らは国の犬だ。目的はこの賭博場を調べに来たんだろう?」

(正解)

「ふん、どうせあれだろう。薬も目的か?」

(それも正解。こっちの事を分かってるみたいね)

 

狒々は粋怜たちの考えを読んでいるが如く、ペラペラと話していく。

 

「よく分かってるじゃない。そうよ」

「とやかく言われる筋合いは無いぞ。こちとら真面目に賭博場を運営してるんでね」

「真面目にねえ…」

 

何処か違和感を感じたが置いておく。

 

「賭博場を運営するのにとやかく言うつもりはないわ。でも怪しい薬が出回ってるとなると無視できないのよ」

「怪しい薬とは言ってくれるな」

 

強くなる代わりに怪物になるという噂が流れていれば怪しいのは当然だ。今は呉の領内にそこまで広まっていないが、より広まっていけば大きな災厄へと繋がる可能性が高い。

 

「その薬はここで配布されていると聞いたわ。もちろん、ここの代表が関与しているんでしょ」

 

謎の薬の配布は間違いなく賭博場の元締め(代表)が関わっている。

この賭博場で作られたのか、もしくは別の所から仕入れたのか。全ては元締め(代表)から聞き出せば全て分かる。

 

「その薬を渡せって事か?」

「それとここの代表とも会わせなさい」

 

此方の目的が分かっているというのなら堂々と態度でかく要求してみせる。

 

「勝手な」

「自覚あるわ」

 

ニコリと笑う粋怜。

 

「これだから国の犬は嫌いだ」

「私は国の安寧を壊す人が嫌いよ」

 

バチっと視線がぶつかり合う。

 

「で、ここの代表と会わしてくれるのかしら?」

「ここは賭博場だ。全ては賭博に勝ってからだ」

「へえ。ならアンタに賭博で勝てば会わしてくれるって事ね」

 

賭博場ならではの決め方である。

 

「貴様が勝てば代表に会わしてやろう。だが俺が勝ったら……そうだ、お前を好きにできるってどうだ?」

「何ですって?」

「これは賭博勝負。俺にも勝った旨みがないとな」

 

粋怜が賭博で勝てば代表に会えるが、負けたら代表に会えないというだけでは勝負して勝った狒々に何もメリットがない。

なれば狒々が賭博で勝った報酬を要求するのは当然だ。

 

「まさか貴様が負けたら何も無いなんて甘い考えをしていたわけではないだろう?」

「…いいわよ」

「ええっ、大丈夫なんですか粋怜様!?」

 

了承した粋怜を止めようとする明命であるがこれは賭博勝負。得るか失うかの勝負でなのだから、リスクが無い賭博は賭博ではない。

ここで退いたら何も始まらないからこそ彼女は狒々の要求をのんだ。

 

「大丈夫よ明命。勝てばいいんだから」

「ははっ。簡単に勝てると思うな」

「で、勝負はどうやって決めるのかしら。樗蒲、大小…まさか投壺?」

「どれも違う。勝負内容は聖戦だ」

「せい…せん?」

 

聞いた事が無い賭博勝負で粋怜だけでなく明命と藤丸立香も首を同時に傾けた。

 

「まあ、その反応は当然だな。俺も最初は同じ反応をした」

 

狒々の言う『聖戦』という賭博勝負は広く知られていないもののようだ。

 

「ま、勝負方法を説明してやるから黙って聞いとけ。おい用意しろ」

 

狒々は近くにいた従業員に用意させたのは16枚の木札。狒々と粋怜の前に8枚ずつ置かれた。

 

「木札に何か描いてある…これは槍兵?」

「そうだ。他の7枚にも別のものが描かれているぞ」

 

8枚の木札に描かれているのは剣兵、弓兵、槍兵、騎兵、暗殺者、妖術師、狂戦士、王。

 

「順に説明してくぞ。まずは木札に描かれている役についてだ」

 

剣兵は槍兵に強く、弓兵に弱い。弓兵は剣兵に強く、槍兵に弱い。槍兵は弓兵に強く、剣兵に弱い。

騎兵は妖術師に強く、暗殺者に弱い。暗殺者は騎兵に強く、妖術師に弱い。妖術師は暗殺者に強く、騎兵に弱い。

狂戦士は王以外に強い。王は狂戦士だけに強い。

 

「勝負方法は互いに一枚ずつ役を出して戦わせる。最初に出す時、木札は裏面で役を見せない。役を見せるのは別の者がする。最終的に王の役を倒した方が勝利だ」

「役の強弱は分かったわ。でも同じ役だったり、強弱に関係無い役同士だったら?」

「役には体力が2つある。同じ役同士だったら引き分けで戦いは流れる。強弱に関係無い役同士だった場合は互いに体力が1つ削れる」

 

強弱の関係無い役同士が戦っても負けないから最低でも2回は使えるという事だ。

一度、体力が1つ削られても相手の役が自分の役より弱ければ勝てる。強弱が関係無い役同士ならば別々の役同士で戦わせれば2回体力を削って勝てる。

 

「そして特殊なのが狂戦士と王の役だ。狂戦士は王以外ならば必ず勝てるが1回しか出せない。王は狂戦士に勝てるがそれ以外には負ける」

 

狂戦士は諸刃の剣で、王以外ならば勝てるという事からいつ使うかは自分次第。王の役は狂戦士以外には負けるので使い方は難しい。そもそも王の役が負けたら勝負自体が終わりだ。

 

(王の役は使いどころが難しいわね。てか意味があるのかしら)

「最初は運要素がでかい勝負になるが徐々に頭を使う勝負になる」

(確かに。最初はお互いに出方を見て、後半からは残った役を読み合って勝負するってやつね)

 

聖戦のルールを頭に叩き込んでいく。

 

(なんか聖杯戦争…サーヴァントのクラス相性と似ている。王の役割ってマスターかな)

 

聖戦という名前とルールに既視感を感じる藤丸立香。

 

(もしかして他にも役があるんだろうか?)

 

クラスは7つだけではない。他にもエクストラクラスもあるのでクラス相性は本当に戦略として大切である。

個人的に色々と聞きたいが今は置いておく。まずは聖戦で狒々に勝たないと先に進まない。

ルールは理解したので後は勝負するだけである。

 

「木札を捲る者だが、そこの小僧か娘がやってもいいぞ。こっちの関係者がやってイカサマだと言われては困るからな」

「…じゃあ明命がやって」

「わ、私ですか」

「ええ」

 

緊張していた彼女であるが深呼吸をしてスイッチを切り替える。

 

「分かりました」

 

粋怜と狒々の間に立つ。

 

「勝負内容をあらかた説明したが他に聞きたい事はあるか?」

「連続で同じ役は出せるの?」

「おおっと、抜けていたな。連続で同じ役は出せない」

「分かったわ」

「じゃあ、勝負だ」

 

聖戦の開始。

 

(さて…最初は本当に運任せ。まずは槍兵の木札を出してみるか)

「決まったか。こっちも決まったぞ」

「ならまずは一回戦ね」

 

お互いに木札を裏面にして出す。

 

「明命、捲ってちょうだい」

「はい」

 

二枚の木札を同時に捲ると粋怜の木札は槍兵、狒々は剣兵であった。

 

「一回戦は俺の勝ちだな」




読んでくれてありがとうございました。
次回の更新は未定…すいません。

ちょっとFGOの水着イベントに集中するかもしれないので。
水着シャルロットも水着アナスタシアも可愛い。
水着魔神さんも可愛いですね。まさか煉獄さんまで出てくるとは驚きです。

煉獄さんのCVはまさかのお方で驚きました。中のお人はある動画(大好きな動画チャンネルです)で再臨絵によっては自分の出番(ボイス)が聞かれないかもと懸念してましたね。
私はあるフリーライターの言う通り、あの方のお声が聞ける再臨にします!!
(まあ、まだ育て切ってないんですが)

そして早くPU2が来てほしい。
カイニス、なぎこさん、カーマちゃん。これは全員お迎えしないと!!
カーマちゃんが気になります。やはり再臨によって姿が変わるんでしょうね。

男性キャラの水着霊衣もカッコイイ!!
アキレウスにマンドリカルド、ティーーチ!!
特にティーチが活躍して嬉しいですね。今までのイベントや幕間でちょくちょく彼は活躍場面がありますが今回は特に出番がありますね。



588~589
一旦、喧嘩賭博勝負は終了です。
燕青も思春も敵を冷静に分析して倒しました。

燕青が開祖だと言われている秘宗拳(燕青拳)。
檎拿術というものを取り入れてみました。武術ってカッコイイよね。

最後に兕が何かを飲んで変化を起こしていましたが…続きはまた今度です。


590
粋怜sideです。
燕青たちが喧嘩賭博で戦っていた頃になにをしていたかの話です。

まず麻婆豆腐を食ってました。
たまに麻婆豆腐って食べたくなりますよね。
私は映画で言峰神父が麻婆豆腐を食ってるシーンを見たら食べたくなりました。
(激辛麻婆豆腐を食いたいというわけではない)

狒々。
彼がこの賭博場のナンバー2です。正体も気付いているかもしれませんね。

粋怜対狒々。勝負内容は『聖戦』です。
オリジナルゲームです。いや、オリジナルじゃないですね。
読んで分かるようにFGOのクラス相性や聖杯戦線を元に作ったものです。
探せば探す程、粗しか見つからないゲーム内容なので深く考えない方がいいかもです。
どんな勝負内容になるかは次回をゆっくりとお待ちください。

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