Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。
FGOではレディ・ライネスの事件簿復刻版が始まってますね。
バルバトス戦。ちゃんと参加できるか不安です。
なんか「頑張るぞ」→「あれ、もう終わってる?」という予想が…。

さて、本編をどうぞ。


董承という男

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桃香の元に密書が届いた。

 

「密書。誰からですか風鈴先生?」

「董承殿からよ桃香ちゃん」

 

董承という名前に聞き覚えが無いので首を傾ける。

 

「董承殿か」

「あー…あいつね」

「まさか董承殿の名を聞くとは思いませんでしたね」

 

逆に知っているのは上から楼杏、詠、月たち。

 

「知ってるのか月?」

 

北郷一刀の問に月はこくりと首を縦に振る。

 

「はい。董承殿は私の元部下です」

 

意外な答えが出て来て少し驚いた桃香。

 

「月ちゃんの元部下さんから密書かあ」

「内容はどんなだ桃香?」

「あ、いま読むねご主人様。えーっと…」

 

北郷一刀は董承という名前を聞いて三国志の歴史を思い出していた。

董承という人物が記憶にある通りならば劉備に届いた密書の内容が大体予想出来た。しかし正解か分からないので実際に答えを聞く。

 

「…………これ」

「どうしたのよ?」

「曹操さんを誅伐せよって」

「はあっ!?」

 

詠は「何言ってんの?」という意味を含んだ声を出した。

 

(やっぱり。でも史実と流れが少し違うな。本当だったら献帝からのはずだけど白湯は蜀にいる。少帝から受けたのか?)

 

北郷一刀の予想が的中した。

但し、歴史の流れが史実と異なっている。今回に関しては献帝の役割が少帝になっているかもしれないのだ。

 

「曹操さんが少帝陛下を政治の道具として利用している。少帝陛下を皇帝と思っておらず不遜な態度をしている。朝廷を私物化している。いずれ曹操さんは洛陽を手中に治めようとしている……って色々と書かれてる」

 

要は勢力を肥大化させている曹操がいずれ洛陽を飲み込む恐れがあるから討伐しろという事だ。より分かりやすくいうのであれば反董卓連合の時と同じである。

 

「可能性としては予想できた事だけど…まさか曹操が月ちゃんと同じ立場になりそうなんてね」

「反董卓連合の後で曹操は少帝陛下を即位させるために動いたわ。朝廷との繋がりが出来た結果、それは少帝陛下を利用するためと思われてもしょうがないでしょうね」

「実際に洛陽と深い繋がりがあるのは三国の中で一番は魏だしね」

 

風鈴と楼杏は唸りながら話し合う。

 

「この董承さんってどういう人なのかな?」

「董承殿は忠臣ですよ」

「ええ…そうかしら。野心家な感じもしたわよ月」

「まあ、それも否定できないね詠ちゃん」

 

董承は忠臣でありながら野心家でもある。矛盾しているような人物だ。

 

「ただ有能ではありました。彼は車騎将軍まで上り詰めましたし」

 

麗羽が良く口にしていた三公クラスの将軍位だと言えば分かりやすいかもしれない。

大将軍に次ぐ将軍になったのである。

 

「そうね。忠臣でありながら権力には貪欲そうな側面はありそうだったわ」

 

楼杏もまた月と詠の人物像に同意した。

 

「董承さんは良い人だけど悪い人?」

「どちらかというと悪い寄りね」

「う~ん。董承さんをよく知る人はいないかな?」

「なら月とは別の元上司を呼んでみるか」

 

北郷一刀の一言により呼ばれるは侍女姿の傾。

 

「董承について聞きたいだと。そうだな…あいつは他人の力をうまく利用することに長けている謀臣といったところだな」

「ほらみなさい」

 

詠がうんうんと頷く。

 

「あいつは表にも裏にも顔が効く男だ。表では良い顔をしているが裏では何をしているか分からんな」

 

「はんっ」と笑う傾。

裏で手を汚していると言っているようなものだ。

 

「ま、そんな男も白湯様だけには優しかったな」

「董承殿は白湯様を推していました。白湯様が皇帝に即位する際も董承殿は全力で準備に奔走していましたね」

 

皇帝の座を空丹から白湯へと譲渡する際に董承は上手くいくように準備した。

表の功労者が月ならば裏の功労者は董承である。

 

「董承の奴が白湯様のことを推していたのは裏表関係なく皇帝として惹かれていたのか、それとも裏があったのかは知らん。私としては皇帝となった白湯様に取り入って好き勝手しようとしてたと思うがな」

「それアンタじゃない」

「黙れ詠」

 

バチバチっと視線の火花が弾ける。

 

「なんか聞いてて董承さんが良い人に思えないんですけど…」

「董承が良い奴か悪い奴かは置いておこう。まずはこの密書の内容だ桃香」

「ご主人様?」

 

密書の内容は曹操を誅殺せよとの事。その為に軍を動かせと言っているのだ。

 

「密書には簡単に曹操を誅殺せよなんて書いてあるが簡単に曹操は倒せない。軍だって簡単に動かせないぞ」

「こいつの言う通りね。呉や魏と三竦み状態の中で軍を簡単には動かせないわ。それに敵は呉や魏だけじゃない。後ろには厄介な南蛮だっているんだからね」

 

現在の蜀は厄介な勢力と対立している。それが南蛮である。

 

「南蛮というか南中ね」

「こんな時にいきなり魏と決戦なんて馬鹿げてるわ」

「この密書が呉にも送られていたとしても孫策も動くとは限らないからな」

 

蜀も呉も今の朝廷に忠誠があるかと言われれば微妙な所だ。

劉備も孫策も己が目指す天下と平和がある。そこに朝廷への忠誠はいらない。

 

「どっちにしろ密書の返事は返さないといけないぞ」

「うん。そうだよね」

 

董承への返事。曹操誅殺への計画に参加するかどうか。

 

 

646

 

 

桃香に届いた密書は呉の雪蓮にも届いていた。

 

「あー…立香たちが出てっちゃった」

 

ぐでーんっと机に突っ伏してるのは雪蓮。

「また暇になってしまったなー」な雰囲気を醸し出している。実際は暇でも何でもないが気分的なものだ。

重要な密書は机に適当な感じで置かれている。

 

「また会えるだろう。ほら」

「そうだけどさー。あむ」

 

行儀が悪いが机に突っ伏したまま冥琳から杏仁豆腐をチュルリと食べさせてもらう。

 

「楽しみが減った感があるの」

「ふふ。雪蓮はよほど立香に執心のようだ。嫉妬してしまいそうだよ」

「なんなら今晩、その嫉妬を無くしてあげるわよ?」

「それもいいかもな。だがそれよりも曹操誅殺の件だ」

 

机に適当に置かれている密書に指さす。

 

「それ乗り気になれないのよね」

 

漢帝国将軍からの密書(勅命)を乗り気じゃないからと言っている雪蓮。

彼女の直感が怪しいと警鐘を鳴らしているのだ。

 

「そもそも勅命かどうかも怪しいな」

「密書には少帝陛下よりの勅命とか書いてないのよね。上手い具合にそれっぽく書かれてるだけ」

 

普通に読めば少帝からの勅命だと思ってしまうが実際は違う。書き方1つだけで読み手に解釈違いさせてしまうのだから不思議なものだ。

 

「どうせ何かあったとしても勝手に私たちがやったとかなんだと言うつもりでしょーね」

 

もしもの場合、曹操が雪蓮たちを撃退しても責任を有耶無耶にするためだ。

 

「読んだらこの密書を処分しろと書かれてるけど、取っとく?」

「一応、取っておけ。それよりも返事をどうするかだ」

「こんなので曹操と決着はつけたくないのよね」

 

ため息を吐く。

雪蓮としては曹操との決着は然るべき時に決めたいと思っている。それは曹操も同じではないかと予想している。

 

「これが劉備の元にも送られていて、動くというのなら考える余地はあるな」

「玄徳ちゃんと同盟して孟徳ちゃんを倒せって?」

「そういう案もあるという事だ」

 

「ふ~ん」と口を尖らせる。

それはそれで面白いと考えている雪蓮が想像出来てしまう。

 

「どうする?」

「キナ臭いから断っていいわよ。私たちを動かすならちゃんと勅命の有無を書きなさいって返事しといて」

「これで勅命の密書が来たら動くしかないな」

「だったら最初から勅命と書いて欲しいわね。勅命じゃないんだからこの董承って奴は裏があるでしょうね」

 

密書を冥琳に渡す。

 

「行儀よく断りの返事を書いておくさ」

「お願いね~」

 

部屋から出ていく冥琳をフリフリと手で振って送る。

 

「曹操との決着か。なんだか近いうちに起きそうな気がするわね」

 

ギシリと椅子に背を倒す。

曹操との、魏との戦いがそう遠くない日に起きると雪蓮は予想していた。少なくとも董承から送られた密書がきっかけによって戦争は起きない。

 

「さぁて、どうなるかな。私と決着をつける前に曹操は董承とやらに飲み込まれちゃうのかしら?」

 

 

647

 

 

洛陽にて。

 

「劉備と孫策からの返事は?」

「……雰囲気からして分からぬか?」

「分からないな」

「ふんっ。劉備も孫策も断りおったわ」

 

董承は劉備と孫策に密書を送った。内容は曹操を倒す為に力を貸せというものである。

返事は先ほど董承自身が言った通り断られたのだ。

 

「おのれ。孫策に関しては良い返事はもらえないと予想したが劉備まで断るとはな」

 

董承としては劉備は引っ掛かると思っていた。

 

「漢王朝復興の同志を募るとなれば劉備は食いつくと思ったのだがな。ただの馬鹿ではないということか」

「劉備の漢王朝に対する心もその程度ということだろう」

「ふん。やはり孫策も劉備も曹操と同じく漢王朝に要らぬ者たちだ。いずれ2人も曹操のようになる」

 

返事の手紙を恨めしそうに燃やす。

 

「追加戦力が得られなかったが問題は無いな飛燕よ」

「問題なしだ。主戦力は既に陳留近くに待機している。いつでも動けるぞ」

「ならよい」

 

劉備と孫策の力を借りられなかったとして董承にとって痛手ではなく、計画にも支障はない。

所詮ただの使い捨ての追加戦力になればいいとしか思っていない。

 

「やはり今の漢王朝を嘆いているのは儂だけだ。儂だけが漢王朝を再興するしかないのだ」

「董承殿は本当に忠臣だな。欲はないのか?」

「儂とて欲くらいはある。漢王朝を再興した暁には好きにさせてもらうわ」

「ちゃんと欲があって安心した。欲も無く国の為に心身をすり減らすなんざ気持ちわるいからな」

 

欲が無い人間はいない。欲があるからこそ人間は大抵なもの大して頑張れるのだ。

 

「儂は再興の為にどんな手も使う。どんな人間も利用する。妖魔さえ利用してやるわい」

「ははは。その意気だ董承殿。俺もいくらでも力を貸す」

(こいつもいずれは消してやるわ)

 

董承にとって飛燕との出会いはいきなりであった。

刺客のようにいきなり侵入してきて「曹操を殺したい」と口にした時は意味が分からなかった。しかし同じくして曹操が邪魔だと思っていた。

飛燕に利用価値があればと考えを巡らせた。手を組むならば力を見せよと言ったら飛燕は想像以上に見せてくれたのである。

彼が持つ力は素晴らしいほどまでに利用価値がある。だからこそ曹操を暗殺する計画を立てたのだ。そして事が済めば始末する。

力がありすぎる者は世に乱すと董承は思っている。漢王朝再興には飛燕にような力を持つ得体の知れない者は邪魔になるだけなのだ。

 

(利用だけ利用して終わりだ)

(……利用するだけって思ってんだろうなあ)

 

飛燕も董承を信頼しているわけではない。彼も曹操を、魏を潰すためだけに董承を利用しているだけだ。

漢王朝を再興させたいためではない。これからくる時代は漢王朝を超える時代である。

 

(これからは女神様がこの大陸を統治するんだ。もはや漢王朝はいらない。そもそも再興すらできる力もないんだよ董承)

 

漢王朝は終わりに近づいている。そもそも終わっているのかもしれない。

 

「あら。悪巧みかしら?」

「誰だ!?」

 

響く女性の声。コツコツと足音を強調させながら近づいてくる。

 

「安心しろ董承殿。彼女は仲間だ」

「なに?」

「計画を成功させるために余剰な戦力があってもいいだろう」

「ま、たまたまここに来たついでに手伝ってあげようと思ってね」

 

董承と飛燕の前には髑髏仮面を被った女性がいた。

 

「暗影殿が手伝ってくれるだけでも心強いな」

「使えるのか?」

「俺よりも強いさ」

 

信じられないとジロジロと見る董承。

 

(……飛燕より得体が知れんな)

 

コホンと咳ばらいをする董承。

何はともあれ計画準備は出来ており、あとは実行するだけである。

 

「始めるぞ。曹操暗殺計画をな」

 

 

648

 

 

始皇帝及び袁術と張勲は洛陽に到着した。

 

「やっと洛陽に到着したのじゃ」

「ええ。最短距離で向かっていたのですが道中の濃さが…」

 

神気溢れる山から降りて洛陽を目指した3人であるが道中で色々とまた何か起きていた。まさに珍道中、朕道中。

何か起きては始皇帝が解決・突破していた。袁術と張勲も見ていただけでなく、少しは活躍していた。

 

「よく分からん効能の蜂蜜があったり、なんか見覚えのある地下迷宮(ダンジョン)に迷い込んだりとか色々あったのう」

「なんか謎の地下迷宮では凄い見覚えのある人たちを見た気がするんですけどね」

「じゃな」

 

呉の蓮華や明命たちに似ていた気がすると張勲は呟いた。

 

(あのダンジョンってもしかしてあの世界…え、朕ってばまた向こう側に行ってたの?)

 

夢のような出来事であったとしか言いようがない。

地下迷宮を突破したと思っていたら森の中で目覚めたのだから。英霊は夢を見ないと言っているが本当かどうか分からないものだ。

 

「ま、何はともあれ洛陽に到着だ。お主らとの旅もなかなか悪くなかったぞ」

 

元々は洛陽まで一緒に行動するという話だ。現地に到着すれば解散するのは当然である。

 

「あ、それなんですが…」

「うむ。お主はなかなか見込みある者だと妾は確証を得たぞ。いずれ妾が大陸の天下をとった暁には…っていないのじゃ!?」

「あれっ、本当だ!?」

 

先ほどまで一緒であった始皇帝が消えていた。

どうにかして仙人(始皇帝)を引き込もうと交渉をしようとしていたが呆気なく失敗。

 

「ど、何処に行ったのじゃーー!?」

 

袁術と張勲の朕道中はここまで。

彼女たちがまた始皇帝と出会うのは案外、遠くない未来だったりする。

 

「ふむ。ここが洛陽か」

 

始皇帝は空におり、洛陽の街並みを見下ろしていた。

 

「禁城はあれだな」

 

 

649

 

 

カッポカッポと馬が歩く音が響く。

馬に乗って道を進むは曹操の小隊。曹操は荀彧と司馬懿(ライネス)、哪吒及び兵士たちを引き連れて洛陽へと向かっているのだ。

 

「洛陽か」

「どうしたの司馬懿?」

「いや、洛陽に行くのは初めてだと思ってね」

「あら、そうなの」

 

なんとなくだが藤丸立香と合流した後に洛陽を訪れていたと思っていた曹操。

 

「哪吒殿はもう訪れているようだけどね」

「今回 3回目」

 

この外史世界に来てから最初に1回目と反董卓連合で2回目。そして今回を含めれば哪吒は3回目である。

 

「どんな所かと思ってさ」

「大陸の中心、都だからね。新しいもので溢れているでしょうね」

「新しいものねえ」

 

現代で言うのであらば都会であるため最先端のものが色々とある、活気がある、優れているというイメージだ。

 

「ま、表向きは良いでしょうね。でも裏側…内側がドロドロしているわ」

「それは朝廷内だろ?」

 

何故か国の上層部はドロドロ魑魅魍魎という嫌なイメージ。

運営をしていく上層部ならば厳かに清廉潔白さがあってもおかしくないと思われるが、良くないイメージがついてしまったものだ。

何処も国を運営していくにはドロドロ魑魅魍魎というわけではないはずだが、綺麗ごとだけでは運営できないという現実が変に誇張されてしまったという事から嫌な認識へと変化したのかもしれない。

 

「今回の件もノリ気じゃなかったけど、朝廷からの呼び出しじゃしょうがないわ」

「呼び出しという名の歓迎会。美味しい物でも出るかもね」

「毒でも入ってそうだから食べたくないわよ」

「なかなか言うね。場所が場所なだけに一流の料理人が作ってるだろうに」

「その一流の料理人を潰しているのが魑魅魍魎たちよ」

 

悪態がつかない曹操。

彼女にとって禁城の中で権力争いをしている者たちは極力関わりたくないという事だ。

 

「腹黒さならば曹操や荀彧の方がマシってところか」

「アンタに言われたくないわよ」

 

荀彧が言い返す。

この中で腹黒くないのは哪吒くらいである。

 

「さっさと歓迎を終わらせて帰りたいわ。今は忙しいけどもう少しで落ち着きそうだから」

「はい。各箇所から来た報告からは順調との事です」

「落ち着いたら私は動くわ」

「動くということは現在の硬直状態を崩すという事か」

 

硬直状態とは三国の事である。

 

「蜀と呉のどちらを攻めるんだい?」

「それは内緒よ」

 

人差し指を口にあてる曹操。その仕草に「はうっ」と隣でキュンキュンした荀彧。

いずれは三国はぶつかるはずだがこの外史世界では史実通りに進むのかは分からない。どのような結果になるか分からないが司馬懿(ライネス)たちがどうこう言う事も手出しする事は無いのだ。

 

「ところで貴女の妖術は本当に便利ね」

 

曹操が言っているのはトリムマウの事だ。現在、トリムマウは馬に変形して司馬懿(ライネス)を乗せている。

 

「ウチのとっておきさ」

「それを軍に取り込めたら…」

「曹操は妖術師ではないだろう。変に妖術を組み込むのはオススメしないな」

「そういうものかしらね?」

 

曹操ならば妖術を武器として取り込めそうではある。

 

「ま、うちにはお抱えの妖術師なんていないから難しいか。だから貴女が欲しいんだけどね」

「熱烈な視線をありがとう。でも魏に所属するつもりはないよ」

「また振られちゃったわ」

 

ヤレヤレといった感じで曹操は手を振った。

 

「見えた」

 

哪吒がポツリと呟いた。洛陽が見えたという事である。

 

「さて、早く終わらせて帰りたいけど……色々とあるでしょうねえ」

「色々と?」

「ええ」

 

曹操御一行、洛陽に到着。

 




読んでくれてありがとうございました。
次回の更新は2週間後予定です。


645~647
桃香たちが董承について話している場面ですね。
史実や演義だと董卓の元部下だったりとかあったので、この物語でも組み込んでみました。性格とかも史実や演義のを組み込んでおります。
忠臣だったり、野心家だったりと史実や演義で違ったりするようですね。

本来だと確か献帝から曹操を誅殺せよとの密勅を受けて暗殺計画を進めたんですよね。
この物語だと献帝(白湯)は蜀がいるので違いますが…。
この物語では八傑衆の飛燕が董承と協力し、曹操を暗殺するという流れになっております。

そして暗影も参加。


648
朕道中終了。
始皇帝と袁術、張勲は色々と寄り道があったようですが無事に洛陽に到着。
なんかまた異世界に始皇帝は行ってました。(特に伏線とかありません)


649
曹操と司馬懿(ライネス)たちも洛陽に到着。
次回から曹操暗殺計画が開始です。

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