Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。
GWも後半で早いものです。やはり休みは時間が経つのが早く感じてしまうのが不思議ですね。

FGOのイベント『ミシシッピ・ミササイザーズ』をクリアしました。
あとは高難度と素材回収のため周回です。頑張ろう!!
物語ではリヨ鯖たちが活躍して面白かったです。
セイバーとアーチャーは未登場でしたね。いずれ登場するのかと期待してしまいますね。


さて、此方の物語は侍女(メイド)たちがまだまだ活躍します。
サブタイトルでどのような内容か予想できてしまうかもしれませんが物語本編をどうぞ。


侍女物語-大胆なメイドにご用心-

706

 

 

すやすやと眠るのはとても幸せだ。特に明日が休みだというのならばより幸福感が大きい。

日本で言う金曜日の夜。土曜の朝。

藤丸立香はベッドで目が覚めるがまだ眠いのですぐに目を閉じた。二度寝とは幸せ行為の1つ。

 

(ん?)

 

ここで違和感を覚えた。

温かく、柔らかい感触がしたのである。瞬時に『誰か』だと判断した。

おかしな話であるが藤丸立香のベッドに誰かが入り込んでいるのは当たり前となっている。当たり前と認識されるようになったのは溶岩水泳部を筆頭とするマスターのベッドに入り込む英霊たちのせいである。

おかげで藤丸立香のベッドに誰か居ても簡単には驚かなくなったのである。

 

(誰だろう。ふーやーちゃんかリャンさん?)

 

外史世界にレムレムレイシフトしてからより絆を深めており、何故か最近大胆になってきている2人。

武則天は当然のように同衾する。秦良玉は「護衛ですので。私の理性は鉄壁ですので」と言いながら同衾してくれる。

 

(まあ、目を開ければ分かるか)

 

パチクリと目を開けて誰なのか確認する。

 

「おはよう立香くん」

 

瑞姫がいた。普通に驚いた。

 

「朝から騒がしいぞ」

 

隣には傾がいた。また驚いた。

 

「何で!?」

 

目が一瞬で覚めた。

 

「何で2人が居るのさ」

「何でって。立香くんを起こしに来たのよ」

「そうだ。侍女として来てやったのだ」

「侍女の仕事なのか?」

 

そもそも起こしに来ているのではなく、一緒に寝ている。

 

「ほら起きて起きて」

「さっさと起きろ」

 

2人に起こされる藤丸立香。

 

「そう言えば侍女の仕事をしているんだっけ」

 

傾と瑞姫は蜀で侍女の仕事をしており、天子姉妹の世話がメインだ。黄は2人を天子姉妹の世話から外したいので色々と画策している。

 

「侍女の仕事なぞ面倒すぎるがな。全くなぜ私が侍女なぞせねばならんのだ」

「でも最近は慣れてきたじゃない」

「まあ、そうだが」

 

文句を言いながら仕事をする2人。何だかんだで根が真面目。

 

「それにしても」

 

前にも見た姿の2人。

瑞姫は屋台で売り子をしていた姿であった。

白色と蜜柑色をベースにしており、腰には大きなリボンのひらつかせている。

フリフリとした服装で可愛らしい。太ももにもお洒落に装飾の紐をリボン結びをしている。

 

傾はモノトーンな侍女服に身を包んだ姿であり、彼女本人がデザインしたものだ。

大胆にも肩や胸元、ヘソ、太ももを露出したスタイルをしている。扇情的にアレンジしたメイド服と言ってもいいかもしれない。

前回も思った事であるがとても似合っており、大人の色気を醸し出すお姉さんメイドだ。慣れるまでは目のやり場に困ってしまうものである。

姉である傾がセクシー路線ならば妹の瑞姫はキュート路線の服装である。

 

「ほらほら服を脱いで。着替えを手伝ってあげる」

「いや、自分で着替えられるから大丈夫だから」

「侍女の仕事は主人の世話をする事よ。なら着替えも手伝うのは当然だわ」

「そうだぞ」

 

2人して服を脱がせてくる。手慣れているのか上半身が裸にされた。

 

「ちょっ!?」

「良い身体じゃない」

「ああ。なかなかそそるじゃないか」

 

ぺろりと舌なめずりをする瑞姫と傾。まさに肉食獣である。

 

「だから着替えくらい1人で出来るから」

「遠慮するな。ほら下も」

「下は大丈夫だから!!」

 

ズボンに手をかけられる。ズボンまで脱がされたら何かが始まる気がする。

 

「侍女は主人を奉仕するものだろう。なら色々と奉仕してやろうと思ってな」

「奉仕が意味深に聞こえるんだけど!?」

「やだもぉ。何を想像したのよ立香くん」

 

久しぶりに大胆な行動をする傾と瑞姫。

彼女たちは色々と目的を持って動いている。過去の栄華を取り戻す為に画策しており、藤丸立香を篭絡する事になったのだ。

 

何故、藤丸立香を篭絡する事に至ったのかというと彼が特別な立場にいる存在と理解したからだ。

天の国は漢帝国や三国よりも発展した文化と技術を持っている。

瑞姫は司馬懿(ライネス)と飲茶を度々しており、天の国の話をちょくちょく聞いている。聞く限り、圧倒的に文化や技術が上だと理解できた。

 

漢帝国での雅な暮らしよりも天の国の雅な暮らしの方が良いと思ってしまうのは当然だ。漢を再興して返り咲く事や三国で上の立場を手にするよりも天の国でより良い地位を得た方が利益が大きいのである。

天の国でより良い地位を得る為ならばと考えついたのが藤丸立香の篭絡である。

藤丸立香は始皇帝一番の家臣であるという。始皇帝本人の口からも聞いているので本当の事だと思っている2人。そして度々出てくる単語「カルデア」は国ではないようだが大きな組織だというのは分かっている。

カルデアは様々な国の王や皇帝も所属しているようなので高貴な組織だと判断している。

 

(カルデアとは恐らく始皇帝陛下が降した国の王たちをまとめた組織に違いないわ)

 

始皇帝は天の国を統一したと言っていた。様々な国を降して1つに纏め上げたのが天の国ではないかと考えているのが瑞姫である。

カルデアとは才能あり、能力あり、財力ありという満遍なく完璧な人材がいる組織だとも思いこんでいる。王や皇帝たちだけで構成されている組織だと想像すれば誰だって特別だと思うはずである。

 

(でも引っかかる部分もあるのよね)

 

未だに謎が多い天の国。

 

(分からない事はまだある。でも立香くんが始皇帝陛下やカルデアにいる様々な王や皇帝に気に入られているのは司馬懿ちゃんから聞いている)

 

始皇帝だけでなく様々な王から気に入られているというのは色々と融通が利くという事だ。もしかしたら融通が利くどころではないかもしれない。

究極を言ってしまえば我儘が言えるという事になる。

 

(始皇帝だけでなく様々な国の王から気に入られる人間なんて普通いないわ。でもそんな人間が立香くんなのよね)

 

どんな事をすれば様々な国の王や皇帝から気に入られるのか知りたいものである。

 

(彼を篭絡すれば私たちは天の国での地位は盤石になること間違いないわ)

 

王や皇帝たちのお気に入りの人間を手玉に取る。それは王や皇帝と繋がりが出来るという事であり、優位な地位に就けるという事でもあるのだ。

結果、大陸で返り咲くよりも圧倒的な文化や技術を持つ天の国で優位な地位を手に入れる方が良いと判断したのである。

 

(司馬懿ちゃんに聞く限り立香くんはグイグイ来られるのは嫌いじゃないみたいだし)

 

藤丸立香を篭絡するのにガンガン誘惑していこうと実戦している。

瑞姫も傾も誰彼構わず良いというわけではない。藤丸立香なら身体を許しても良いと思っているくらい合格ラインにいるからこそだ。

彼女たちは自分が美女だと理解しているからこそ誘惑作戦である。実際に藤丸立香も彼女たちを異性として見ているのは分かっているから誘惑が効くと判断しているのだ。

 

「ほらほら。お姉さんに任せて」

「極楽を見せてやるぞ?」

「いやいや、ホントに待った待った!?」

 

美女に誘惑されるのは嬉しいが朝からいきなりすぎて混乱する。

 

「私たちの事が嫌なの?」

「そ、そんな事ないけど…ただいきなりすぎて」

 

ここでコンコンっとノックからカチャっと部屋の扉が開く。

 

「おはようございます立香さ…」

「おはよマスター。気持ちの良い朝よね。こういう日は座禅しながら瞑想し…」

 

部屋に入って来たのは月と玄奘三蔵であった。

藤丸立香が瑞姫と傾に絡まれている状況を見て顔を赤くしていく2人。ベッドの上で着崩れた男性と女性が絡み合っているのを見てしまって色々と想像が捗ったようだ。

 

「あ、朝から何やってんのーー!!」

 

朝から玄奘三蔵のありがたい説教が始まった。

 

「弟子も男の子だからっていうのは分かるけど朝からは駄目でしょ!!」

「オレが悪いの!?」

「傾さんと瑞姫さんも!!」

「あとちょっとだったのに」

「良いところで邪魔が入ったか」

 

朝の誘惑失敗。

 

「立香さん。朝からは駄目だと思います」

「月まで…」

「昼と夜なら良いって事だな」

「傾さん正座!!」

 

玄奘三蔵の説教は朝食の時間まで続いた。

 

 

707

 

 

遅い朝飯を終えた藤丸立香。朝から誘惑とありがたい説教を受けたおかげで色々とお腹がいっぱいである。

 

「瑞姫さんに傾さんは」

 

2人からの誘惑。

前々からあったが今回に関してはより誘惑が強くなったように気がする。

藤丸立香も男であり、美女からの誘惑はおもいっきり効く。カルデアでもマタハリやカーマなどの一部に誘惑されており、気を抜けば一瞬で骨抜きにされそうになるくらいだ。しかしカーマに関しては返り討ちに出来そうと思ってしまう。

誘惑に対して耐性は少しついているが美女の本気の誘惑は少しくらいの耐性など簡単に砕いてしまう。

実際に傾と瑞姫の誘惑は効いている。朝の件に関しては玄奘三蔵たちが来なければ流されていた可能性もあったのだ。

 

「2人の誘惑は効く…」

 

彼女たちは自分の事をよく分かっており、どうすれば男が誘惑されて堕とせるかも熟知している。

2人が本気を出せば男たちを簡単に操る事が出来る魔性の女にもなれるのだ。別外史の話であるが彼女たちは実際にある村の全ての男たちを美貌だけで操った事があるのだから。

 

「目的はなんだろ…いや、何となく物欲的な感じはするんだけど」

 

このような事になったのは藤丸立香たちのせいでもある。カルデアの事や始皇帝の事について真実と嘘を混ぜた説明をしてしまったがゆえに誤解されてしまった部分があるからだ。

真実も混ぜているとはいえ、嘘の説明は後々から余計な事が起きてしまう事があるものだ。

 

「やっぱいずれは全てを話すべきなんだろうな」

 

藤丸立香たちの本当の正体。

天の御遣いなんて者ではない。簡単に言ってしまえばこの異世界にとってイレギュラーの存在だ。

 

「一番良いのは全ての問題を解決してカルデアに戻る事なんだけどね」

 

全ての謎と解決への鍵を持つ者は于吉たち。彼らを捕まえる事が解決する事への近道である。

 

「八傑衆という刺客は対処した。次は何が起こるんだろう」

 

色々と考えながら歩いていると「にゃあにゃあ」と猫の鳴き声が聞こえてきた。

鳴き声の数からして猫はたくさん集まっていそうだ。気になってヒョイっと覗いてみると月が猫たちに餌を与えていた。

猫たちは餌をガツガツと我先にと食べていた。

 

「慌てなくても餌はまだありますよ。にゃあにゃあ」

 

猫の鳴き声を真似しながら猫たちを撫でている。嫌がっておらず逆に気持ちよさそうに喉を鳴らしている。

 

「猫に餌やりかな月」

「立香さん。はい、そうなんです。この子たちは野良猫ですけど気まぐれに残り物をあげていたらこんなに集まちゃって」

 

猫たちにとっては良い餌場を手に入れたようなものだ。野良にとって食事が安定して得られる場所は重宝ものである。

同じように藤丸立香が猫を撫でると気持ちよさそうに喉を鳴らした。

 

「人間慣れしてるね」

 

警戒されるかと思ったら受け入れてくれた。

 

「最初は警戒して近づいてくれませんでしたけど今ではすり寄ってくれるんですよ」

「月が餌を与えて、いっぱい話しかけたおかげじゃないからかな。にゃあにゃあって」

「あう…聞いてたんですか」

 

猫語で話しているのを聞かれてちょっと恥ずかしそうだ。

 

「猫語上手かったよ」

「あぅ」

 

猫と同じように「にゃあにゃあ」と言っても実際に伝わっているかどうか分からない。しかし時折伝わっているかのような場合もあるのだ。

言葉が通じているのではなく、なんとなく人間が何を伝えているのかが分かっているのかもしれないのだ。犬が人間が何を伝えているのが分かっているから猫もまた分かっているのかもしれない。

 

「それにしても猫って可愛いよね」

「はい。私も猫は可愛いと思います」

 

猫が可愛いというのが一般認識だ。猫の可愛さで骨抜きにされてしまう人だっているほどである。

アニマルセラピーというものがあり、猫を飼う事で癒されるという者は多い。

 

「こんなに可愛いのに苦手な人はいるんですよね」

「いるんだよね」

 

とっても身近にいる。

 

「ふーやーちゃんが苦手な理由はちょっとね」

「何があったんですか?」

「勝手に話すわけにはいかないから本人に聞いてくれ」

 

本人は苦手ではないと言うが隠しきれていない。

 

(フォウくんも猫認識になっているほどだしね)

 

圧倒的な力を持つ女帝の武則天であるが猫と幽霊が苦手。

ギャップとも言うべきか、恐れ多くも猫や幽霊に出逢った時の彼女が可愛く思えてしまう。このような事を口にしたら拷問コース一直線だ。

 

「立香さんは猫がお好きなんですか?」

「そうだね。猫は好きだよ」

「もしかして猫っぽい人も?」

「猫っぽい人も…まあ、好きかな」

「そうなんですね……どうしましょうあの服」

 

ぶつぶつと何か独り言を呟いている。最後の「あの服」というのが気になった。

 

「こんな所にいたか。って、月も一緒か。それと…猫が多いな」

「あ、傾さん」

 

今度はヒョイっと顔を出したのは傾であった。

 

「これから買い出しなんだ。手伝え」

「あ、はい」

 

朝の件があったというのに特に気にせず二つ返事で返した。

 

 

708

 

 

買い出し。

傾に買い出しの手伝いを請け負った。手伝いといっても荷物持ちくらいのものだ。

数にもよるが買い出しの大変な所は持ち運ぶ事。現代ならば大きかろうが多かろうが宅配という便利なものがある。

昔は頑張って人の手で持ち運んでいたのだから大変である。

 

「今日は何の買い出し?」

「空丹様と白湯様の化粧品やらだな」

 

口紅や髪油、香料、白粉及び色粉等だ。

 

「なるほど。でも黄さんが用意してそうだけど」

「確かに黄も用意しているがそういうのはこっちの方が上だ。正確には瑞姫がな」

「私はそういうのには詳しいからね」

 

瑞姫の美しさは誰もが認める。彼女の美しさがあって空丹の目に止まって后になったほどである。

故に彼女は美しさを追及するのは当然だ。より美しくなる為に、保つ為に色々と知識を得ているのだ。

 

「美しさを保ち続ける事は女性の宿命なのよ」

 

昔も今も女性は美しくありたいと思うのは当然だ。更に女性だけでなく男性も綺麗でありたいと思っている。

やはり見た目が良い方が有利というのも今も昔も変わらない。史実の曹操も化粧をしていたという説もあるほどだ。

 

「綺麗でありたいか。カルデアにいるなあ」

 

クレオパトラやカーミラたちが良い例だ。

 

「その人たちとは気が合いそうね。楊貴妃ちゃんとはもう気が合って色々と話してるしね」

 

瑞姫と楊貴妃が美しさについて色々と話が合うのは当然の帰結であった。

 

「化粧品を選ぶのも大変なのよ。綺麗になると言っておきながら肌が荒れてしまうものだってあるんだから」

「もしかして白粉とか口紅とか?」

「そうよ」

 

昔の白粉や口紅には有害な水銀や毒の鉛が混ぜられていると聞く。それでも使い続けたと言われているのは美への執着が勝っているからである。

 

「私も注意して使ってるし、空丹様や白湯様に変な化粧品を使わせるなんて絶対にさせられるわけないじゃない」

「だから黄さんは瑞姫さんに頼んでいるのか」

 

天子姉妹の玉肌を傷つけるなんて黄が許すはずがない。

業腹だが間違いのない化粧品を選ぶ瑞姫に任せるのが一番なのである。もしも空丹の玉肌を傷つける化粧品なんてものを用意した者がいれば殺されてもおかしくない。

 

「化粧品は女性をより美しくする物で誰もが求める。それこそ男女関係無くね」

「男女関係無くか。確かにね」

「立香くんも分かってるんじゃない」

「そう言えば男で美しくありたいって奴は官軍にも居たな」

 

ふと誰かを思い出す傾。

 

「もしかして胡才殿ですか?」

 

月がポツリと呟く。

 

「居たのか」

「ずっといましたよ傾さん」

 

買い出しの手伝いには月も参加していた。

 

「月まで荷物持ちしなくてもいいのに。それよりも月の仕事はどうしたの?」

「今は丁度空いてますから。手伝わせてください」

「過労者ねぇ」

 

月が一緒に居るのは色々と注意しているからである。

 

「ところで胡才って?」

「話が逸れたな。将軍の1人だ」

「なんか私に嫉妬の視線を向けてた不敬者よ」

 

元同僚の1人のようだ。2人の口ぶりからは良いイメージは感じない。

 

「奴は瑞姫にいちいち嫉妬の目を向け、陰口を叩く。何度殺してやろうかと思った事か」

「あいつは私が美しいのに嫉妬してるだけの男よ。自分の方が美しいとか言ってるだけの芋な大男」

「有能なんですけど色々と性格に難ありだったんですよ。いえ、個性的だったというべきかもしれません」

 

漢帝国の内情は知らない事は多い。月たちだけが国を動かしていたわけでなく、他にも動かしていた人間はいるのだ。

何でも他に濃すぎる個性的な面々もいるらしい。

 

「そう言えばそいつは結局どうなったんだ月。反董卓連合で戦死したか?」

「分かりません。反董卓連合では色々とありましたから」

 

本当に色々とありすぎて自分の事だけで手一杯だったと言われても否定できない。

 

「ま、どうせ死んだんだろ」

 

傾と瑞姫にとってどうでもいい人間であったようだ。あまり興味はなさそうである。

 

「話してたら店についたわね。はやく品を買いましょうか」

 

化粧品を見定める瑞姫。

 

「ここのお店は信用できるわ。変なモノが混ざってない化粧品だからね」

 

変なモノ。

先ほどにも思っていた事だが有害な毒物が入っていたとされていた白粉と口紅は危険であったのだ。

美しくあるために使用して酷くなるとは本末転倒。瑞姫がとても注意するのは当然である。

 

「ほんと良い店よ」

 

珍しくベタ褒め。店主も「ありがとうございます」とお辞儀をしている。

 

「いつも御贔屓にしてくれてありがとうございます。気になった化粧品があればお申し付けください。お試しに少し使用しても構いません」

「ありがとう。目に留まったのがあれば試させてもらうわね」

 

店主とも仲が良さそうだ。

 

「コレなんか良いわね。試させてもらっても?」

「どうぞ。此方をお使いください」

 

お試し品である口紅を渡される。

 

「どれ」

 

瑞姫は口紅を塗る。

その動作が何処か色っぽく見えた。

 

「いいじゃない。どう立香くん?」

「うん。凄く綺麗になったよ。とっても色っぽい」

「うふふ。正直ね」

 

より大人の色気が上がっている。

 

「姉様と月も使ってみる?」

「せっかくだし使ってみるか」

「そ、そうですね。私も使ってみますね」

 

口紅を受け取り、傾と月も口紅を塗る。

人によるかもしれないが女性が口紅を塗る姿は色気を感じるものだ。藤丸立香はその1人である。

 

「うん。良いな」

「どうですか立香さん?」

「同じ褒め言葉になっちゃうけど綺麗。凄く色っぽい」

 

傾はより色気が上がっている。元々、大人の色気がある彼女だが口紅1つ塗るだけでより色気が上がるのだから化粧品は凄いものだ。

月は色気があるというよりも可愛さある女性だ。しかし口紅のおかげで色気が急に上がったほどである。

可愛さと色気のコンボで男たちはドキドキしてしまうこと間違いなしだ。

綺麗で色っぽいと言われて嬉しそうに口元を少しだけ崩した月。

 

(侍女もといメイドに口紅。とってもいい)

 

普段にはない色気があってドキドキしてしまう。

 

「この口紅と香油も買いましょう」

 

瑞姫は店主に化粧品を買う。仲が良いのかオマケなども貰っていた。

お店の人と仲良くなると良い事が起きるというのはオマケがもらえたり、値引きをしてもらえたりするからだと言われている。

店主は女性であるが、もしも男性であった場合は瑞姫の美しさで骨抜けにしていたはずだ。実際に美しさと色気を使ってタダで商品を手にした事があるくらいである。

 

「持つよ瑞姫さん。その為の手伝いだしね」

「ありがとう立香くん。じゃあ次は衣服を買いに行きましょう」

 

天子姉妹の化粧品や衣服を揃えて管理する。まさに侍女の仕事である。

 

「オススメのお店があるから行きましょ。最初はこの成都に来た時はどうかと思ったけど良い店があって本当によかったわ」

 

洛陽にある店とは違った良い店があるという事である。

 

「さっさと買いに行くか」

 

仕立て屋に向かう最中で女性陣は周囲から視線を集めていた。

3人とも美人で侍女服(メイド)であり、口紅の彩りによる3点から皆の視線を集めているのだ。

 

(彼女たちなら現代でも視線を集めるだろうな)

 

一緒にいる藤丸立香も視線を貰っているが「あの男は誰?」とか「ツレなら羨ましい!!」とか謎の嫉妬の視線であった。

 

「ここよ。ここ」

 

仕立て屋に到着した一行。

 

「ここ良い場所なのよね。北郷くんも懇意にしている店だし」

「そうなのか?」

「ええ。何でも北郷くんが考えた服を仕立ててる店でもあるのよ」

「へえ」

 

月や詠が着ている侍女服(メイド)も北郷一刀がデザインしたものだ。

彼には服のデザインを考える才があるのかもしれない。話を聞くとちょくちょくデザインを提案しては服を仕立てているようなのだ。

実際に売れているので仕立て屋の店主としてはニコニコ顔だ。天の御遣いの考えた服という事でも注目を集めているようなのだ。

 

「北郷って本当にデザイン関係の仕事に就けるかも」

 

友人の才能を褒めながら店の中に入る。

 

「品揃えがいい」

「なかなかでしょ」

 

店主に挨拶して衣服を見定めていく。

藤丸立香もせっかくだからと衣服を見て、気に入った服があれば買おうかと思うのであった。

 

「色々な服がある……この服は北郷がデザインした服だな」

 

軽装というべきか、現代風の服が置いてあった。何となくであるが于禁が好きそうな服だとも思ったのであった。

後から知った事になるが蒼は軽装の服を購入しており、非番の日には着て出かけているらしい。

 

「この軽装とか蓮華さんや亞莎に似合いそう」

 

現代服を見ると英霊達の現代衣装とかも見てみたいと思ってしまう。

英霊正装や英霊巡遊のような服をもっと欲しいという欲求が藤丸立香にはあった。つい心の中で「霊衣開放を!!」と叫んだ。

 

「我儘だけど魔術礼装のバリエーションもっと欲しいなって思うなあ」

 

魔術礼装はいくらあっても良いと思うものだ。その中で性能が良い礼装があれば周回用や高難度用などで使い分けたいものである。

 

「おい立香」

「何かな傾さん?」

 

試着室から顔だけを出す傾。

 

「新しい服を試着してみたんだ。感想を頼む」

 

彼女の姿は紫を基調としたドレスで頭部には薔薇のような装飾品を付けている。

ドレスは大胆に背中をあけ、太ももをチラリと見せるスリットタイプ。大人の女性の魅力がある傾にとても似合っており、口紅の彩も合わさってより魅力を引き出していた。

 

「どうだ?」

「とても似合ってます。正直に言うと見惚れました」

「ふふ、そうかそうか。見惚れたか」

 

妖艶に笑う彼女にドキっとしてしまう。ポーズを取ると女優顔負けのプロポーションだ。

 

「よし」

「え」

 

グイっと腕を引っ張られて試着室に連れ込まれた。

一瞬の出来事だがこれから何が起こるか予想出来てしまった。

 

「私に見惚れたか。なら私が欲しくなったんじゃないか?」

「ちょ」

「いいぞ。お前なら私は良いと思ってるからな。私が極楽を与えてやるぞ?」

(ほらーーー!?)

 

朝からの誘惑は終わっておらず、まだ何姉妹の誘惑は続行中だ。

着衣室で男女が2人っきりなんてパターンはフィクションだけかと思ったが実際に当事者になる事になると藤丸立香自身予想できなかったものである。

このままでは傾の誘惑が藤丸立香の頭をとろかす。ただでさえ今の彼女は魅力がとても上がっているのだから男の性が開放されそうである。

 

「ふふ」

 

藤丸立香を試着室の壁に追いやって傾は両腕を伸ばして逃がさないようにする。

壁ドンというわけではないが構図は同じ状態だ。このような状態でも男の性は悲しいかな、つい目線を傾の胸元に一瞬だけ向けてしまった。

 

「立香も男だな」

 

バレバレのようだ。

 

「崖から落ちた時を思い出すな。あの時は情けない理由でヤル気が…いや、いきなり襲撃があったんだったな」

 

関羽(暗影)による襲撃が無ければ傾の誘惑に負けていたかもしれない。

 

「貴様は私の事が嫌いではないのだろう?」

「嫌いじゃないよ」

「私が許すと言っているのだ。男なら美女の誘いを断るな」

 

ここで断ればヘタレと言われてしまうのか。それとも女性に恥をかかせてしまうのか。

 

「私に任せろ」

 

最初から露出の多いドレスだが着崩すとより露出が増える。

密着してくる傾からは甘い香りと柔らかな感触が伝わってくる。

 

「待って傾さ」

「ここで大声を出せば色々とマズイんじゃないか?」

「うぐっ」

 

現状は着崩した傾が藤丸立香に密着している状況だ。これを店員たちに見られたら「うちはそういうお店じゃありません」と怒られそうである。

 

(怒られるだけならまだ大丈夫かも)

 

ストンとズボンを下ろされた。

 

(やっぱダメだ!?)

「さあ。私に身をゆだねろ」

 

するりと傾の手が藤丸立香の下半身に伸びた瞬間に試着室のカーテンが開かれた。

 

「ますたー 発見」

「あれっ哪吒!?」

 

何故か哪吒がいるのか分からないが、もう誘惑どころではない。

すぐにズボンを戻して試着室から出る。

 

「何してたの」

「何でもないよ!!」

「チッ…あと少しだったんだがな」

 

昼の誘惑失敗。

 

「ところで何で哪吒がここに?」

「項羽 呼んでる」

「項羽が?」

 

項羽が呼んでいるとは何か。

気になるが会いに行けば分かる事である。

 

「あ、哪吒さん」

「月」

 

哪吒が来ているのに気付いて挨拶をする月。その手にはある衣服。

 

「月も服を買ったんだ」

「はい。その…可愛いのがあったので」

「どんな服?」

「ええと…その、内緒です」

 

気になるが後でお披露目してくれることを願うしかなかった。

 

 

709

 

 

侍女も働きっぱなしとうわけではない。休憩くらいするのは当然である。

 

「その休憩場所が私のところなんだ」

 

優雅なティーブレイクをしている司馬懿(ライネス)のところに傾と瑞姫がいつも休憩に来るのはいつも通りなパターンになっていた。

瑞姫曰く、司馬懿(ライネス)は珍しい茶葉とお菓子を持っているからだ。休憩で美味しい物が食べられ、興味ある天の国の話が聞けるから楽しいのである。

 

「珍しいお菓子と茶葉は無限にあるわけじゃないぞ」

 

段々と減っていく司馬懿(ライネス)秘蔵のお菓子と茶葉。

飲食していれば無くなるのは当然である。そもそも何処に隠し持っているのかと聞きたいくらいであるのだ。

 

「お茶のおかわりどうぞ」

「ああ」

 

楊貴妃が紅茶を入れ直す。

 

「ユウユウまで飲茶に誘ってもらってありがとうございます」

 

楊貴妃を誘ったのは瑞姫である。

彼女とは美容についてよく話す。飲茶するのも簡単な流れであった。

 

「ユウユウから教えてもらった真珠美容法。アレ良いわね。肌の潤いが瑞々しくなるわ」

 

真珠は装飾品であるはずなのに砕いて美容品に使うという事に衝撃を受けたものである。

 

「とっても良いんだけど今はね。漢室に居た頃なら簡単に手に入ったんだけど」

 

今も昔も真珠の価値は高い。

美容の為に真珠をいくつも買うのは難しいものだ。現代では真珠エッセンスの美容品とかは売られているが昔は真珠の美容効果を解明されていないから美容品に使われるとは認知されていなかった。

 

「それにしても真珠を砕いて美容品に使うなんて凄い贅沢よね」

「高価ですけど美容への効能はとっても良いんですよ」

「そうよね。お肌プニプニになるし」

 

プニプニと楊貴妃の肌をつつく瑞姫であった。

 

「美容の話はいくらでも話が尽きないものだね」

 

紅茶を飲む司馬懿(ライネス)であった。

 

「そりゃそうよ。女はいつまでも美しくありたいんだから。ね、ユウユウに姉様」

「はい。真珠は飲みもの」

「うむ。美しいのは良い事だ。瑞姫がもっと美しくなるのは嬉しいからな」

 

美しくなるのは誰もが求める。

美しい方が良いのは誰だって有利だと思うものだ。

 

「瑞姫殿はもう十分美しいと思うけどね」

「ありがと司馬懿ちゃん。でもこんな美しい私が迫っても靡かないのが立香くんなのよねえ」

「君も色々とやってるね」

「姉様と一緒に誘惑してもなかなかね…今朝と昼にも誘惑効かなかったし」

「ああ。あれだけの誘惑が効かんとはな」

「何やってるんですか瑞姫さん、傾さん」

 

2人の美女が誘惑すれば大抵の男は墜ちる。しかし藤丸立香はなかなか堕ちないのだ。

自分自身が美女だと自覚がある2人からしてみれば誘惑が効かないというのは悔しいものだ。

 

「ほんと立香くんは誘惑が効かないのよね。全く効いていないわけじゃないんだけど最後の一押しって所で上手くいかないのよ」

「なかなか強情な奴だ。我々2人がかりでも堕ちないからな」

「何か良い手はないの司馬懿ちゃん?」

「弟子が誘惑される方法を教える師匠が何処にいる」

「私の目の前に」

「なんか前に似たような事を言ったな」

 

藤丸立香を誘惑するのを成功させる為にはどうすればいいかと言われても難しいものだ。しかし一度も誘惑が効かなかったわけではない。

ちょくちょく誘惑(魅了)を掛けられているのだ。ステンノやエウリュアレ、マタ・ハリたちが良い例である。

 

「んーー…魅力が足りないんじゃないかな」

「失礼よ司馬懿ちゃん!!」

「ごめんごめん」

 

カラカラと笑ってしまう司馬懿(ライネス)。

 

「彼の誘惑を成功した人なら何人かいるからね」

「え、立香くんの誘惑を成功した人いるの」

「ああ。誘惑しては何でもいうこと聞かせてる」

「その人と話がしてみたいわね」

 

人間ではなく言葉の通り女神であるが。

 

「何でも言う事を聞かせてしまうほどの誘惑…というか魅了させている人は文字通り女神の美しさだから参考にはならないだろうね」

「文字通りって…」

「文字通りだ。瑞姫も認める美しさだよ」

「……気になるわね」

 

本当に美しさだけで人間を虜にするのだ。女神の美しさは人間には抗えない。

抗えるのは一部の人間だけだ。それこそ英雄と言われる人間だ。

 

「もう1人もやり手だ。弟子を赤面させたり、異性としてより意識させたりしてるからな」

 

最古参のメンバーであるので絆レベルも特に高い。

絆レベルも高く、異性として意識させているので藤丸立香はマタ・ハリにドキリとさせられる。

 

「マタ・ハリさんとは話が色々と合いそうなんです!!」

 

ニコニコ笑顔の楊貴妃。

 

「今度一緒にマスターをあやそうかと計画中なんですよ」

「あやす?」

「あ…何でもないですよ?」

 

気になる台詞であった。しかし、これ以上追及すると彼女の性癖が開放されるのでお口チャックである。

 

「それにしてもカルデアって場所にはなかなかの美女がいるのね」

(なかなかどころじゃないけどね)

 

世界三大美女の称号を持っている英霊がいるくらいである。

 

「まさか性交まで…」

「それは分からないけど…でもクリスマスの時は未遂に終わったとか聞いたな」

「くりすます?」

「雪の降る時期の行事みたいなものだと思ってくれ」

 

酒の力で既成事実を狙っていたようだが2代目のサンタのプレゼントである断酒薬で失敗に終わったのである。

 

「なるほどお酒の力」

 

異性として意識させているのは理解している。瑞姫と傾の解析より藤丸立香を誘惑で落とすにはあと一手足りないのだ。

 

「あと一手としてお酒の力を借りるのは良いかもね」

「弟子は酒を飲まないぞ」

「雰囲気で酔うってあるでしょ」

 

場酔いというものだ。

酒を飲んでも無いのに酔ったと錯覚させる。本当に雰囲気だけで酔えるのか実証されているか分からない。

 

「くっくっく、酒で酔わせてそのままイケるな」

「ええ、イケるでしょうね。姉様が」

「そうだろうそうだろう……ん?」

 

瑞姫の含みのある言い方に疑問を一瞬だけ感じた傾であった。

 

「最終手段として媚薬や惚れ薬なんかも考えるけどね。なかなか良いのがないのよ。良いの持ってない?」

「持ってない事はないけど」

 

コトっと机に桃色の小瓶を置く。

 

「すぐ出せる貴女に驚きなんだけど」

「それってもしかしなくても愛の霊薬ですね」

「その通りだよ楊貴妃」

 

愛の霊薬。

概念礼装としては魅了系の力を上げる。

薬と使う分には惚れ薬や媚薬として使われているのだ。清姫(水着)のバレンタインイベントでチョコに混ぜられていた。

 

「愛の霊薬なんて良い名前じゃない」

「効果はすっごいよ」

「すっごいですね」

 

司馬懿(ライネス)と楊貴妃が効果覿面と認める。

 

「へえ」

 

妖艶に笑う。

 

「ちょうだい?」

「いいよ…と言いたいけど流石に渡せないな。面白そうだけど面倒事も起きそうだしね」

「ええ~~!?」

 

愛の霊薬を渡したら色々と面倒な事件が起きそうなのは予想出来ている。

 

「駄目?」

「可愛くて言っても駄目」

「ケチケチしよって。1つくらいよかろう」

 

傾は不満を言うが司馬懿(ライネス)は気にせずに愛の霊薬を懐に戻す。

 

「じゃあ話を変えるわ。司馬懿ちゃんに聞きたい事が他にもあったしね」

「なんだい?」

「裸えぷろんってなに?」

 

まさかの質問であった。

 

「立香と北郷が話していたの聞いてな。気になったんだ。裸というのは分かるがえぷろんの意味が分からなくてな」

「弟子もやっぱ男だな」

 

裸エプロン。

言葉通り全裸にエプロンを羽織っただけの状態の事である。

 

「エプロンとは前掛けの事だ。全裸に前掛けを羽織っただけだね」

「「ああ、なるほど」」

 

すぐに裸エプロンがどういう意味か理解できた何姉妹。

 

「立香くんはそういうのが好きなのね」

「試してみるのも手だな」

 

性的嗜好を刺激されるとより誘惑に堕ち易くなるものだ。

 

(本当に試しそうですね)

 

楊貴妃の思った事は正解だ。恐らく今夜にでも試すかもしれない。

 

「お茶とお菓子ありがとね。そろそろ侍女の仕事に戻らないと」

「また面倒な仕事か。本当ならば私がやる仕事ではないのに」

 

瑞姫と傾は侍女の仕事に戻るのであった。

 

「今夜あたりやると思うかな楊貴妃?」

「やりますね。どうせ失敗するでしょうけど」

「だろうな。だって今日はお供が付くし」

 

今晩にて。

コンコンっと扉をノックするのは瑞姫と傾。その手には前掛けを持っていた。

司馬懿(ライネス)から聞いた裸エプロンで誘惑しようと早速実行に移したのである。

 

「立香くん起きてる?」

 

ガチャリと扉が空いた。

 

「立香。侍女として奉仕に来てや…」

 

ここで傾と瑞姫の口が閉じた。

 

「なんだ。主はもう寝てんぞ」

 

部屋から出てきたのは藤丸立香ではなく燕青であった。

 

「あれ?」

「何で貴様が立香の部屋にいるんだ!?」

「主の護衛だが?」

 

実は燕青の事がちょっと苦手な2人。

見た目は美男子であるため好みであるのだが反董卓連合での出会いが良くなかったのが理由である。

 

「主はもう寝てんだ。帰れ」

「「はい…」」

 

逆らえずにトボトボと帰る2人であった。

司馬懿(ライネス)たちの予想通り夜の誘惑失敗。

 

「あいつら前掛けなんて持って何しにきたんだ?」

 

まさか裸エプロンで誘惑しに来たとは思うまい。




読んでくださってありがとうございました。
次回の更新もGW中にと考えております。

前回はメイド体験で今回はメイドによる誘惑でした。
次回はあの子たちが侍女というかメイドになって色々と動き回ります。


706
ベッドの中に誰かがいる。
藤丸立香の生活では当然になってしまった…羨ましいんだがなんだか。
この物語ではふーやーちゃんとリャンさんが大胆になってます。色々とありましたからね。色々とあるんです。

そしてついに何姉妹が動きました。
藤丸立香を誘惑するために色々と大胆な行動をします。
2人の中では立香は色々と凄い立場にいると誤解されてます。いえ、ある意味凄い立場にいるというのは本当なんですけどね。

傾のメイド姿は天下統一伝のものです。
検索すれば出てくると思います。

瑞姫の姿は革命でも登場した姿ですね。
こちらも検索すれば出ると思います。


707
藤丸立香もカルデアで誘惑されているので耐性はあるけど彼も男。
たぶんいつもギリギリのラインだと思ってます。いつ墜ちてもレベルですね。(個人的な感想です)

ネコ!!
猫は可愛いですよね。
月と猫の組み合わせなのです。


708
化粧品やら美容品やら衣服の買い出し。

昔の口紅や白粉には有毒があると聞きます。昔の人は危険よりも美を選ぶという執念が感じられます。

口紅の塗った女性。
いっきに大人の魅力を上げる化粧品だと思います。

仕立て屋(服屋)。
北郷一刀も懇意のお店。このお店はオリジナル設定で彼がデザインした服が置かれています。
これで色々と恋姫の衣装が出せるぞー!!

軽装の服。
これも天下統一伝の衣装ですね。
検索すれば出てくると思います。この衣装は蓮華や華琳たちと何人かいます。

試着室で男女が2人っきり。
どこのラブコメだかエロゲだか…。

傾の紫を基調としたドレス。
これは乙女乱舞で実装された衣装です。検索すれば出てくると思います。

最後に月が買った衣装とは?


709
司馬懿(ライネス)のティータイムにお邪魔する何姉妹。そして楊貴妃。
会話内容は美容法とカルデアと藤丸立香について。

マタ・ハリと楊貴妃のバブみ。
たぶん立香は墜ちる。

愛の霊薬。
色々とネタに出来るヤツですね。

裸エプロンで誘惑は出来ませんでした。
今夜の番は燕青でしたので。
この物語では何姉妹は燕青に苦手意識があります。本編にも書きましたが反董卓連合での出会いが最悪でしたから。


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