Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。
早めに書けたので早速更新しました。

今回の物語もどんどんと異変というか怪異が起きてます。
ほぼオリジナル展開ですね。
どのような展開になっているかは本編をどうぞ。

侍女の物語なのに何故、怪異が起きるのか…。


侍女物語-熱々のお茶は如何?-

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だいぶ馴染んできた。力も強くなっているのも実感できる。

でもまだ表には出られない。もっと力を蓄えないといけない。

 

本がたくさんあったところでトンデモナイ奴が2人いたからだ。特に人間の雄はまずい。アレはそこらの人間と違う。

 

今できる事はまだ力を蓄えるだけだ。もっと早く力を蓄える事はできるけどバレてしまう可能性があるからちょっとずつだ。

 

もっと力を。もっと強くならないと。もっと精気が必要だ。

 

 

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廊下をトコトコと歩くは月と詠だ。

侍女の仕事を終えて、休憩に入ろうとしているところである。

 

「詠ちゃん大丈夫?」

「え、何が?」

「疲れてるよね」

 

長年一緒にいるのだから相手の体調が分かるようになっており、月は詠が疲れていると判断した。

侍女の仕事も大変だと何度も説明している。慣れていても疲労は溜まるものである。

 

「月には隠し事が出来ないわね。何か最近、充分に睡眠を取っても疲れがとれないのよ」

 

肩を揉みながら首をコキコキさせる。

 

「私が休ませてもらうように掛け合ってみるよ」

「そんな事しなくても大丈夫よ。寧ろ月が休んで。だってこの頃、また妖魔だか悪霊騒動に巻き込まれてるでしょ」

「それは詠ちゃんも一緒でしょ。それに私はいつもより調子が良いよ」

「なら良かったわ。ぽるたぁがいすと現象とかで最近は他の皆も気にして精神的にちょっと参ってるみたいだし」

 

精神的な疲れは肉体的な疲れにも繋がる。

不気味な事ばかり起きていれば精神的に悪影響を及ぼす。城に住む人たちも徐々に精神が擦り減っており、肉体的にも影響が出ていくのもあり得ない話ではない。

 

「早く立香たちに解決してもらいたいものよ」

「立香さんたちも頑張ってるよ?」

「分かってるわ。文句を言ってるわけじゃないのよ?」

「うん。分かってる」

 

専門家がまだ解決できないのならば素人が文句を言うのはお門違いだ。

 

「あ、月ちゃん、詠ちゃーん!!」

 

雷々が手を振っている姿を発見。

 

「今から飲茶なの。一緒にどーかな?」

「丁度良いね詠ちゃん」

 

元々休憩に入ろうとしていた2人だ。飲茶に誘われるのは確かに丁度良いものである。

 

「珍しい茶器が手に入ったんだ。それでお茶を淹れようと思ったの」

「珍しい茶器?」

 

 

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ポルターガイスト現象がよく頻繁に起こりだす今日この頃。城では不気味だと参ってしまう状態だ。

発生する度に藤丸立香たちは現場へと急行し、ポルターガイスト現象がすぐに治まるというのが一連の流れとなっている。

発生個所は厨房から書物倉庫、武器庫、浴室、休憩室等々。色々と物が動いて、浮くだけで誰かが怪我をしたというわけではない。

実害はまだ無いがただただ不気味なだけである。

 

「う~~~ん」

 

唸る藤丸立香。

解決を任されてから進歩は未だに無い。

 

「現場に向かう度にポルターガイスト現象が治まるんだよね」

「しかし、現象は治まらん。寧ろ、発生率が多くなっている」

 

もぐりとおにぎりを食べる俵藤太。藤丸立香も食べる。中身は定番の梅干し。

 

「「すっぱうま」」

「アタシも食べるー」

 

玄奘三蔵はパクリと食べる。

 

「むぐむぐ。妖怪か悪霊か分からないけど…アタシたちが向かうだけで治まるから悪戯感覚なのかな」

 

そんじょそこらな怪異程度では俵藤太と玄奘三蔵の敵ではない。顔も出したくないはずだ。

話が少しズレるがカルデアなんか怪異や悪霊は絶対に近づきたくないはずである。何せ怪異殺しや大御所の怪異がいるのだから。

 

「悪戯程度なら構わんが、それでもどうにかせんとな」

「そうなんだけど怪異を起こしている犯人が見つからないからどうしようもないのよね」

 

2つ目のおにぎりをもぐもぐとおかわりする玄奘三蔵。

 

「このままじゃ解決もできない…まずは最初から一連の流れを纏めてみよう」

 

筆を取ってサラサラと今まで起きた事を書いていく。

発生場所、何が浮いたか、誰が居たか、時間帯。サラサラサラリと書く。

 

「こんなもんか」

 

厨房では食器や調理器具が浮き、月と詠と華雄がいた。

書物倉庫では書物が浮き、美花と月がいた。

武器庫では剣や槍等が浮き、愛紗、星、月、翠がいた。

浴室では桶や手ぬぐい等が浮き、電々、雷々、月、鈴々がいた。

休憩室では椅子や机等が浮き、傾、瑞姫、風鈴、月がいた。

時間帯は最初は夜だが、だんだんと発生する時間が早くなっている。最近だと夕方近くに起きている。

いずれは日が明るいうちに起きる可能性だって考えられる。

 

「昼にもポルターガイスト現象が起きるかもしれんな」

 

俵藤太も唸る。

 

「ん~~~」

 

藤丸立香は唸りながら起きたポルターガイスト現象を纏めたリストを見る。

 

「ん?」

 

どんなものでも纏め上げるとちょっとした事に気付くものである。

 

「藤太、三蔵ちゃん。これなんだけど……」

「どうした?」

「なになに?」

 

藤丸立香は気付いた事を話す。

 

「本当だな」

「犯人が悪霊や妖怪だとしてさ…」

「む?」

 

藤丸立香は気付いた事から可能性の事を2人に話す。

 

「う~む、確かにその可能性はあり得るな。何処に隠れてるかと探していたがそこに隠れている可能性がある」

「うん。ただ本人は気付いていないと思うわ」

「だから分かりにくかったかもしれん」

「なら確かめてみようか」

 

答えを見つける為に1つずつ怪しい部分を確かめていく事が大切だ。

3人は確かめるべく、部屋から出ていくと同時に事件が早速起きた。

 

「またポルターガイストか!?」

「行こう!!」

 

駆け足で現場へと向かうとちょっと予想外の事が起きていた。

 

「熱ちぃーー!?」

「あちゃちゃ!?」

「あっつーい!?」

 

何故かティーポットが浮いて熱々のお茶をまき散らしていた。そして逃げ回っているのは北郷一刀に電々、雷々の3人。

離れた場所では月と詠がオロオロとしていた。状況としては飲茶をしている時にポルターガイスト現象が起きたと分かる。

 

「あ、立香さん!!」

「月、詠。大丈夫か?」

「ボクたちは大丈夫だけと電々たちが結構危ない…と思う?」

「思うなんだ。疑問形なんだ」

 

今までは実害はなかったが今回でついに実害が出てしまった。そして発生時間帯もついに夜から昼と変わった。

何故、ティーポットが三国志にあるのかは置いておく。まずは北郷一刀たちを助けねばならない。

 

「今助けるぞ!!」

 

俵藤太が金の太刀を抜いて飛び出す。

 

「でや!!」

 

一太刀振るうとティーポットはすぐに離れる。

 

「今のうちにこっち来い3人とも!!」

「悪い。助かった!!」

「熱かった~」

「火傷するとこだったよ…」

 

漂うティーポットは全部で2つ。しかし変化は急に起こり、ケーキスタンドや皿、茶菓子まで浮き上がる。

 

「ティーカップとケーキスタンドまで何故あるんだ…」

「藤丸それは俺も分からん。でもあれらは変なもんじゃないぞ。司馬懿さんも変なものじゃないって言ってたんだ」

「師匠が?」

 

司馬懿(ライネス)が変な物ではないというと言っていたのなら本当にただのティーポットやケーキスタンドだ。ならば原因は怪異関係が操っているとしか考えられない。

 

「ちょっとまた襲ってきたわよ!?」

「せっかく買ったみたいだけど…壊すよ!!」

「もったいないけど…」

「しょうがないよ。お願い」

 

許可が出た瞬間に俵藤太と玄奘三蔵は飛んできたケーキスタンドと皿を打ち壊していく。

 

「お菓子は任せて!!」

「ぱくっと!!」

 

飛んでくるお菓子は怖くとも何ともない。

電々と雷々が美味しそうに全てお菓子を平らげた。

 

「まぐまぐぐー!!」

「むぐぐむぐー!!」

「ちゃんと全部飲み込んでから話そうな」

 

リスが頬袋をいっぱいにしたような電々と雷々。ちょっとだけ微笑ましい。

 

「残りはティーポットだけ!!」

 

現状三蔵が如意棒を伸ばしてティーポットを叩き割ろうとするが、スルっと躱して熱々のお茶を吹きかける。

 

「あっつーーーい!?」

「お師匠様はピンチだ!!」

 

2つのティーポットは真上に上がり、交差しながら熱々のお茶を流し落とす。

 

「概念礼装起動。氷上に輝きが舞い、奏でる音楽に滑走も弾む。ラウンズ・オン・アイス!!」

「何でその概念礼装なんだマスター?」

「熱々のお茶にはアイスかなって」

「まあ、そうだな」

 

効果としてはちゃんと対抗できているので間違いではない。

 

「すげえイケメンが4人見えた気がしたんだけど!?」

 

北郷一刀が一瞬だけ見えたイケメンはカルデアが誇る円卓の騎士である。

 

「今だ藤太」

「任せろ」

 

弓を弾き、矢を2本連続で放つと2つのティーポットを撃ち抜いた。

 

「見事!!」

 

カッシャアンっとティーポットが地面に落ちた音が響くのであった。

 

 

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ついにポルターガイスト現象は人に危害を加えてしまった。最早、妖怪や幽霊の悪戯程度ではなくなったのだ。

今回は熱々のお茶が飛び散る程度であるが火傷するほどだ。これがより危険度が増せば死人が出たっておかしくない。

 

「うむ。ただの割れたティーポットだな」

 

俵藤太は割れたティーポットを摘まんで確かめる。

 

「付喪神とかそういう類じゃないんだね?」

「ああ。正真正銘ただのティーポットだ」

 

割れた物がそのままにしては危険である為、全て回収しておく事が大切だ。

 

「ついに真昼間から怪異が起きたか…」

 

怪異は夜に起こるものだと認識されがちだが朝や昼にだって起きる。

 

「藤丸たちに任せっきりにしてたけど…やっぱ俺らも何か手伝えることはあるか?」

 

実害が起きてしまえば不安になるのは分かる。

魏や呉よりも怪異に城が墜とされるなんて冗談でも笑えない。

 

「大丈夫だよ北郷。今回の事件だけど気付いた事があってね。それを今から確かめようと思うんだ」

「気付いた事?」

「ああ。今回も今までに起きた中で共通している事があるんだ」

「それって何だ?」

「それはすぐに説明するよ。その前にコレを試してから」

 

藤丸立香の手には時計のような物が握られていた。

 

「概念礼装起動。魔力計」

「魔力計?」

「一定の閾値を超えた魔力を探知し、その方角を示すんだ」

 

魔力計が反応するということは通常ではありえない魔力の高まりがあるという事だ。そして示した先に待つものが尋常なものである保証はないと言われている。

尋常なものである保証はないという事は人間だけでなく、怪異や幻想種の可能性があると言っているようなものでもある。

 

「それでポルターガイスト現象を探してたんだ」

「ああ。今までは誰も居なくなってから現場を計測してたんだ。でも今回は誰かがいる状況で計測する」

 

魔力計がカチカチと反応し出す。

 

「お、反応したぞ」

「やっぱり…」

 

仮定した考察が正解だと分かった瞬間であった。

魔力計の示した先に答えが待っている。

 

 

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力が十分に溜まった。もう隠れてる必要は無い。そろそろ表に出よう。

 

そもそもがもうバレた。ならひっそりと隠れているのも馬鹿らしい。

 

やっと同族たちの無念を晴らせる。この人間の国を墜としてやろう。そして我らの国を造ろう。

 

クククッ。カカカッ。ケケケッ。

さあ、力を見してやる………にゃあ。




読んでくださってありがとうございました。
次回の更新予定は2週間~1週間くらいを考えております。


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また誰かの声。


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自分が働いている、住んでいる城で怪異が起きているって普通に怖いものです。
そりゃ精神的にまいってしまいますよね。


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城の様々なところで起こるポルターガイスト現象。
そんな中である事に気付く。
ある共通点ですが…恐らく読者様たちも気付くかもしれませんね。

ティーポットがお茶をかけてくる。
これは侍女雷々ちゃんの必殺技から参考にしたものです。
天下統一伝の技で『侍女の嗜み』という技です。

ケーキスタンドやお菓子が飛んでくる。
こっちは侍女電々ちゃんのですね。
天下統一伝の技で、『侍女の心得』
実際はケーキやら何やらが降り落ちてくるモーションでしたね。

天下統一伝の技のモーションを確認しまして怪異と繋げてみたのです。

概念礼装『ウンズ・オン・アイス』。イケメン4人ですよね。


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概念礼装『魔力計』
魔力を発見する道具として書かせて頂きました。そのまんま計測器ですからね。


726
またまた誰かの声。
さて、どのような存在か大体、分かったかもしれません。

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