Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。
世間では色々と事件が起きてますね…。コロナもまた気を付けないといけません。
そしてこの物語を完結に向けてこれからも頑張って行こうと思います!!

では、本編の方をどうぞ!!
一応今回で「謎の蠟人形の洋館編」は後半に突入してます。


恐怖の蠟人形

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おぞましいという感情と怖いという感情が精神を塗りつぶす。

桃香の目の前にいる蠟人形結合体はまさに恐怖の象徴だ。カタカタと動くだけで驚いたのに複数の蝋人形が砕けて、溶けたのが結合したモノは不気味でおぞましい。

元々、人間そっくりな蝋人形が溶けた時点でホラーである。それが動いて襲ってくるというのならばより恐ろしい。

 

「□□□□!!」

 

呂布奉先が方天画戟を持って蠟人形結合体を攻撃する。

先手必勝。どんな不気味な奴でもさっさと潰せば問題ない。

 

「□□」

 

そんじょそこらな敵ならば呂布奉先が方天画戟を振り下ろせば一撃だ。しかし蠟人形結合体は「そんじょそこらな」程度ではなかったようである。

蠟人形結合体は身体から生えた複数の手足で方天画戟を防いだのである。

 

「んにゃ。呂布おじちゃんの攻撃を防いだのだ」

 

ただの蠟人形ではないと分かっていた。しかし呂布奉先の一撃を防ぐとなると脅威である。

 

「む~~?」

 

楊貴妃が蠟人形結合体をよく観察する。

 

「なるほど。あの蠟人形から余程の魔力があります」

 

蠟人形結合体の魔力量は大きい。その結果、呂布奉先の一撃を防いだ。

 

「□□(次なる一撃はより強く)」

 

次なる攻撃を放とうとしたが先に蠟人形結合体の手が伸びてくる。

 

「呂布のおじちゃん!?」

「□□(ぬう。これは)」

 

蠟人形結合体に触れられている部分から蠟が広がり、固まっていく。

これでは生きたまま蠟人形にさせられてしまう。すぐに振り払う。

「呂布奉先様は大きいので大丈夫だとしてユウユウたちはあんなのに覆いかぶされたら一瞬で蠟人形ですね」

 

「それって…」

「お前も蠟人形にしてやろうかってやつです」

「よく分かんないけど、マズイ事だけは分かったよユウユウちゃん」

 

蠟人形結合体は大きな魔力と相手を蠟人形にする能力を有している。接近戦による接触は危険だ。

 

「でも近づかないと倒せないのだ」

 

鈴々の言う通りで近づいて攻撃しなければ倒せない。そして部屋に閉じ込められた北郷一刀と藤丸立香が心配なのだ。

 

「早くどうにかしてマスターと北郷さんを助けましょう」

「うん!!」

 

呂布奉先は方天画戟を大剣に変形させる。鈴々は蛇矛は構える。

 

「ここは鈴々と呂布のおじちゃんに任せるのだ。2人同時に攻撃すればあんなのぶっ飛ばせるのだ!!」

 

全力の力を込めての2人同時の攻撃ならば蠟人形結合体の耐久値を越えられると判断。

すぐに攻撃を繰り出そうとするが蠟人形結合体は予想外な行動をした。

 

「え!?」

 

蠟人形結合体は複数の手を振り上げて床に向けて振り下ろした。

床は破壊されて全員が下階へと落ちていく。

 

 

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蠟人形結合体によって床が破壊されて全員が下階に落下。楊貴妃は桃香を抱えて着地。

 

「あ、ありがとうユウユウちゃん。これで2回目だね」

「いえいえ。これくらい大丈夫ですよ」

 

お礼はこれくらいにして周囲を確認。鈴々と呂布奉先、蠟人形結合体が居ない。

 

「鈴々ちゃんたちは何処に…」

 

隣が何か激突音が聞こえてきた。

 

「どうやら隣で戦ってるみたいですね」

 

落下した時に丁度二手に分かれてしまったのだ。

 

「早く応援に行こう」

「そうですね。私の炎で……」

「どうしたのユウユウちゃん?」

「これが敵の策略なのでしょうか。それともたまたまなのか」

 

琵琶を構える楊貴妃。急に戦闘態勢の理由に桃香はすぐに気付く。

 

「あれ、孫策さんに孫権さん。それと確か…張昭さん。って、空丹様まで!?」

 

全て蝋人形だ。という事は襲ってくるという事でもある。

 

「蠟人形の後ろに誰か居る」

 

眼を細めてよく見ると蠟人形ではない誰かがいる。

 

「え、何でここに曹洪さんが…」

 

ただ曹洪の眼は虚ろで生気を感じられない。そして曹洪の後ろにも誰かいる。居ると言うか倒れていると言った方が正しい。

 

「愛紗ちゃん、月ちゃん!?」

 

倒れているのは探し人である愛紗と月であった。

声をかけるが反応はなく、気を失っているのが分かった。

 

「曹洪さんがどうしてここに居るんですか。もしかして2人に何かしたんですか」

 

質問をするが虚ろな眼のまま返事はない。

 

「私はまだ曹洪さんという方に会った事はないですけど、あのように生気のない人なんですか?」

「ううん…そんな事ない。どちらかというとキりっとしてて元気のある人だと思う」

 

美少女を前にすればより元気になる。それは普段のキャラとは異なるくらいに。

 

「操られているか、偽物かのどちらかですね」

 

曹洪はゆっくりと腕を上げて指を楊貴妃と桃香に向ける。すると蝋人形の孫策たちが襲い掛かってくる。

 

「桃香ちゃんはユウユウの後ろに!!」

 

琵琶を演奏すると蒼炎が巻き起こり、蠟人形を燃やし尽くす。

 

「あっ桃香ちゃん避けるよ!!」

「え、わわっ!?」

 

楊貴妃は桃香の腕を引っ張って右へと跳んだ。

孫権と張昭の蝋人形が壁となって蒼炎を受け、後ろにいた孫策と空丹の蝋人形が襲い掛かったのである。

チラリと曹洪を見ると、分かりやすいように手を動かして操作しているのだと理解できた。手を交差する動作をすると孫策と空丹の蠟人形が左右から襲い掛かってくる。

 

「わわっ!?」

「ただの蠟人形が動くだけ。なら!!」

 

楊貴妃は笛を持ち、舞踊のように動き、蠟人形を叩き砕く。

孫策と空丹の蠟人形がバラバラになって床へと転がる。

 

「うう…」

 

知り合いの蠟人形とはいえ、バラバラになった姿は桃香にとって良い印象ではない。しかしそんな事は言っていられない。

抵抗しなければ襲われているのは桃香たちの方なのだから。

 

「大丈夫ユウユウちゃん?」

「ええ。これくらい平気ですよ」

 

全くもって無傷の楊貴妃。残りは怪しい雰囲気の曹洪のみだ。

 

「曹洪さん。どうしてこんな事をするんですか!!」

 

声をかけてもやはり無反応。すると両手をグっと握りしめると溶けた蝋人形とバラバラになった蝋人形が集まっていく。

 

「わあ」

「あ、あれは…」

 

蠟人形結合体。孫策、孫権、張昭、空丹の結合した蠟人形。

どろどろになっており、手足や首が様々な方向に生えているような蝋人形になっている。

 

「……もしかしてよりホラー要素が強いのはあたしが溶かしてどろどろにしちゃったからかな」

 

否定はできない。

 

「これもさっきと同じで触れられたら蝋で身体を固められちゃうかな」

「確実にそうですね。さて、先ほども見ていましたがあの曹洪さんが蠟人形を操っているのは明白です。ならこういう時は術者をどうにかすればいいですね」

 

術者を倒せば操作されているモノを封じるのは当然の原理。

 

「桃香ちゃんって戦えますか?」

「え?」

「あたしが蠟人形をどうにかしますから桃香ちゃんには曹洪さんを捕縛して欲しんですけど、できますか?」

 

桃香は武人ではない事は理解している。しかし剣を持っているのはただの飾りではないと思っている。

少しくらい剣の心得があるのならば相手を捕縛する事は出来る。

 

「う、うん。わたしだって戦える!!」

 

たどたどしく剣を鞘から抜く桃香。彼女が抜いた剣は靖王伝家。

 

(桃香ちゃんって武人じゃないけど魔力はあるんだよね)

 

楊貴妃は桃香が内包している魔力に気付いている。彼女が開花すればより大物になるだろうと予想しているのだ。

 

「曹洪さんも武人じゃないからわたしでも大丈夫…のはず」

 

少し不安はあるから楊貴妃は琵琶を鳴らすと蒼炎の侍女(精霊)を1人、桃香の横に漂わせる。

 

「彼女が援護してくれます。気を付けてくださいね」

「ありがとうユウユウちゃん」

 

怪しい雰囲気で生気のない目をしている曹洪。警戒を怠ってはいけない。

 

「いくよ」

「うん」

 

お互いに戦うために走り出す。

 

「もうドロドロに溶けかけてるけど…なら動けなくなるくらいもっと溶かしてあげる」

 

琵琶を演奏すると蒼炎の精霊が3人出現し、蠟人形結合体を囲うように周りだ出して蒼炎の竜巻を発生させる。

相手は結局のところ蠟人形だ。蠟は炎で溶けるのが当然の摂理。

 

「このまま溶かします!!」

 

蠟人形結合体は蒼炎の竜巻から抜け出せず、飲み込まれた。

 

(あれだけの巨体ですからね。完全に溶解するまで蒼炎の竜巻は消せません)

 

成人女性の蝋人形5体分の結合体だ。大きさは相当あるので完全溶解まで時間は多少かかる。動かなくなるまで溶かすのだ。

 

「桃香ちゃんは大丈夫かな」

 

チラリと曹洪を捕縛しに行った桃香の様子を見る。

彼女には1人蒼炎の妖精を付けている。守るのと援護するように指示しているが気にならないというわけではない。

 

「曹洪さん。何でこんな事をするんですか」

 

桃香はまた曹洪に声をかけるがやはり何も返事はしない。彼女は無言で生気の無い目をしたままである。

曹洪は無言のまま両手を桃香へと向ける。そして風の回転刃が放たれた。

 

「えっ」

 

襲い掛かる風の回転刃を蒼炎の精霊が振り払う。

 

「よ、妖術…。って、大丈夫なの!?」

 

桃香は蒼炎の精霊を心配する。手で振り払ったので片腕が切断されていた。

 

『無問題』

 

切断されたとはいえ、蒼炎の身体であるため再生していく。

楊貴妃の魔力さえ枯渇しなければ蒼炎の精霊は再生可能である。

 

「よ、よかった」

 

安心している場合ではないと桃香はもう一度、靖王伝家を構える。

心の何処かで分かっていた事だが会話は通じないようだ。しかし必ず対話から始めるという事を決めている。それだけは譲れない。

彼女は声を掛け続けながら戦う事を決意する。

 

「何でこんな事をするか分からないけど……曹洪さん。捕縛させていただきます」

 

桃香は靖王伝家を振り上げて駆け出す。

 

「やあーー!!」

 

武人からして見れば隙だらけであるが、補うように蒼炎の精霊がそこをカバーだ。放たれる風の回転刃を防いでくれるの桃香は脚を止めないようにする。

間合いに入り、靖王伝家を振るう。何故このような事をするのか、謎の洋館について聞きだすために殺しはしない。

狙うは脚。動きを封じる為に桃香は勇気と覚悟を持って剣を振るったのだ。

 

「ほえ?」

 

間抜けな声が出てしまった。

その理由は曹洪が靖王伝家を素手て受け止めたからである。相手が素人の桃香とはいえ、剣を素手で受け止めるとは誰も予想できない。

そもそも曹洪が素手で剣を受け止められる人間だと思わなかった桃香。

 

「あっ…」

 

曹洪は残った片手で突き出す。攻撃されると思ったが何もされない。曹洪の片手は桃香ではなく、楊貴妃の方に向けられていた。

 

「もしかして!?」

 

楊貴妃も何かされると警戒をし出した時に蒼炎の竜巻の中から蠟人形結合体が飛び出してくる。

蠟人形結合体はもはやどろどろで形は保ってない。ただのどろどろの蠟だ。

マグマのように熱い蝋は楊貴妃を飲み込んだ。

 

「ユウユウちゃん!?」

 

桃香の意識は曹洪から楊貴妃に移った。隙だらけの彼女の懐に曹洪は妖術で形成した風の刃で貫こうとするが、蒼炎の手で握りしめられた。

蒼炎の精霊はそのまま曹洪の片手を焼き尽くす。

 

「ええ!?」

 

燃え上がった曹洪の手で驚いた桃香であったが冷静になろうとする。守ってくれなかったら殺されていたのは桃香だ。

更に桃香は息を飲んだ。急に周囲の空気が変化したからである。

 

「イア、イア、ングア、グア」

 

理解出来ない言葉が耳に入った。どういう意味なのか分からない。

楊貴妃が飲み込まれたどろどろの蝋を見た瞬間に蒼い爆炎が発生した。そして蒼い爆炎の中心からは黒く蒼白い発光する外装を纏った者が現れたのである。

 

「ユ、ユウユウ…ちゃん?」

 

素直で可愛らしい女性というのが桃香の楊貴妃に対する感想だ。しかし視界に写っている楊貴妃は目を奪われるような美女であり、何処か何とも言えない不気味さを醸し出している。

美しさと恐怖を両立させた存在とも言うべきか、このような状況であっても桃香は楊貴妃から目を離せなかった。

 

「蓬莱の秘術の一輪を」

 

蒼白い眼光が曹洪を捉えた。すると蒼炎の精霊は人型から金魚の形態へと変化。

 

「か、変わった!?」

「闇夜に瞬く帆屑となれ」

 

蒼炎の精霊は曹洪を飲み込み、焼き尽くした。完全に燃やし尽くされ、ボロボロのクズとなって崩れた。

 

「そ、曹洪さん!?」

 

目の前で知り合いが燃やされた。普通であればトラウマものである。

 

「ご安心を。独自に調べた結果ソレは人間ではありません」

「ユウユウちゃん?」

 

ゆらゆらと浮遊しながら燃え尽きた曹洪の残骸を手に取る。

 

「これは肉が焼けたモノではありません」

「え?」

 

人間が燃やされたというのに焼けた臭いや骨が残されてない。

楊貴妃の手にあるのは黒くてボロボロの粒だ。

 

「これは砂…いえ、元は泥ですね」

「ど、泥なの?」

「はい。人間ではなく泥人形の類です。偽物ですよ」

 

戦っていた曹洪は偽物であった。その答えに桃香はホッとしてしまった。本来は敵だが本物でなくて良かったと思っているのだ。

 

「でも…泥人形だなんて」

「コレを操る者がいるという事です」

 

まだまだ警戒を怠ってはいけない。

 

(それにしても…)

 

目の前にいる雰囲気がガラリと変わった楊貴妃。威厳、風格共に大きく感じられる。

時折、武則天が魅せる女帝の風格に似ていると思ってしまった。『皇后』という言葉も思い浮かべてしまう。

 

「どうしましたか桃香殿?」

「へ、いや、ユウユウちゃん…だよね?」

「………ええ」

 

楊貴妃が纏う黒くて蒼白い発光をする外装が消えるといつもの楊貴妃へと戻る。

 

「うん。あたしはユウユウだよ桃香ちゃん」

(戻った!?)

 

先ほどまで感じていた威厳と風格は消えていた。

 

(さっきのは何だったんだろう。妖術の類なのかな…それとも)

 

桃香は握っている靖王伝家を見る。

今は亡きもう一人の劉備は靖王伝家の力を解放して鎧を纏った。楊貴妃も似たような力なのかと思ってしまう。

例えば彼女が使っている琵琶や笛が特別な楽器なのかもしれない。

 

(あの人はわたしもいずれ力を解放できると言っていた…)

 

いずれ靖王伝家の力が必要な時がくるかもしれない。ならば楊貴妃が似たような力を持っているとしたら教えてもらうべきか考えてしまう。

 

「桃香ちゃん。愛紗さんと月ちゃんの容体を診ないと」

 

「そ、そうだよね」

 

頭の中を一旦整理する。まず優先するべきは愛紗と月を助ける事である。

すぐに倒れている2人に駆けつけた時、壁が破壊されて極太の熱線が放たれてきた。

 

「わあああ!?」

「何々!?」

 

 

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楊貴妃と桃香とは別に部屋に落ちた呂布奉先と鈴々は蠟人形結合体と戦っていた。

 

「□□□□!!」

「うりゃああああ!!」

 

蠟人形結合体を攻撃する度に蝋が跳ねて身体に付着する。付着した箇所はすぐに固まっていく。

蠟人形になってしまうというのが冗談でも言っていられなくなる。

呂布奉先は身体が大きいのですぐに蝋で固まられる事はないが鈴々は逆に小さいので注意しなければならない。

 

「むー。いくら攻撃しても倒れないのだ」

 

蠟人形結合体に攻撃をさせないくらい鈴々たちが攻撃しているが倒せない。

連続で攻撃しているので蠟人形結合体は元々の原型は留めていない。もはやどろどろした何かだ。

蠟人形結合体は魔力によって動いているだけと判断。ならば原型を消し去るくらいの威力を持って潰すしかない。

 

「こうなったら鈴々の大技で決めるのだ!!」

 

鈴々が蠟人形結合体の前に立つ。

 

「いっくぞー!!」

 

蛇矛を地面に立てて手放すと腕を顔の前で交差させて気を溜める。

 

「だあああああああ!!」

 

鈴々は気を開放するとともに吠えた。大虎が咆哮したかのような大きさで、人によっては彼女から大虎の幻覚を見せられるほど気合であった。

気と咆哮で相手を吹き飛ばす『虎魂大喝』とも言うべき技。大きな蠟人形結合体は小さな体躯の鈴々により吹き飛ばされる。

 

「□□□□□(全て蹴散らす)!!」

 

更に呂布奉先が追撃をする。全てを消し飛ばす威力を持って蠟人形結合体を倒す。

呂布奉先の胸部に魔力が集約する。そして大口径が開き熱線が発射された。曰く呂布ビーム。

呂布ビームによって蠟人形結合体は飲み込まれ、壁を破壊し、突き破った。

 

「わあああ!?」

「何々!?」

 

壁を破壊したので隣の部屋から声が聞こえてくる。

 

「あっ、桃香お姉ちゃんとユウユウなのだ」

「鈴々ちゃん?」

 

破壊された壁からひょっこりと鈴々が登場。その後ろからズズイと呂布奉先。

 

「どろどろの奴は鈴々と呂布のおじちゃんが倒したのだ」

「うん。すっごい何かが壁を突き破ったので何となく分かる」

 

蠟人形結合体を倒した鈴々と呂布奉先。そして桃香と楊貴妃は偽物の曹洪と蠟人形たちを倒した。

 

「桃香お姉ちゃんたちも倒したのかー」

「まあ…全部ユウユウちゃんが倒したけどね。それよりも愛紗ちゃんと月ちゃん」

 

呂布ビームで驚いていたが愛紗と月の容体を診なければならない。

 

「愛紗ちゃん、月ちゃん大丈夫?」

 

身体を揺さぶってみると2人ともゆっくりと目を開ける。

 

「こ、ここは…。え、桃香様?」

「私たちは…」

 

目覚めた2人は自分がなぜ洋館にいるのか理解していない。

落ち着いてもらってから記憶で覚えている部分から説明してもらうと、2人は山菜を採取している時に謎の香炉を発見したとの事。そして謎の香炉を発見してから今までの記憶が無い。

謎の香炉によって2人が気を失ったというのは分かった。しかし誰が謎の香炉を用意し、洋館まで運んだのかは解明できていない。動く蝋人形や偽物の曹洪を操っている者もだ。

謎は謎のままである。

 

「何はともあれ無事でよかったよ2人とも」

 

ホッと胸を撫でおろす桃香。

 

「って、まだ安心できないよ!!」

 

これで終わりではない。

桃香たちは北郷一刀と藤丸立香の2人と逸れているのだ。

 

「マスター。ユウユウが今行きますー!!」

 

楊貴妃は既に走り出していた。

 

「ご主人様がどうしたのですか!?」

「逸れちゃったの」

 

北郷一刀と藤丸立香はある部屋に入った瞬間に扉が勝手に閉まったのだ。

ただ事ではないと思ってすぐに扉を開けようとした時に蝋人形結合体と接触した為に後回しになってしまったのである。

 

「早くあの部屋に戻らなきゃ」




読んでくださってありがとうございました。
次回の更新も2週間内を目指しております。

さてさて。桃香や楊貴妃の視点は終了し、次回から北郷一刀の視点に入ります。
はい、次回で元々話していた北郷一刀のメインになりますね。
久しぶりに北郷一刀が活躍できる。


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蠟人形結合体。
前回にも書きましたがホラーそのもの。モデルになった恋姫たちには申し訳ない。
そして能力というか攻撃方法は相手も蝋で固めてしまう。
閣下の顔がチラつきます。

床下が壊され落ちる。これもちょっとした定番ネタだと思ってます。


745~746
落ちた先には曹洪、別の蝋人形たち。
そんでもって始まる戦闘です。楊貴妃と桃香のペアによる戦いを書いたつもりですけど、あまり桃香があまり活躍できなかったですね。
まあ、いきなり戦闘でガンガン活躍する彼女だと違和感があると思って徐々に戦える描写になればと思います。
原作だとあまり戦わないけど天下統一伝ではガンガン戦ってるので大丈夫なはず。

楊貴妃の第三再臨の姿。
あの姿だと傾国モードの楊貴妃。桃香も何かを感じてます。
一応、桃香が靖王伝家の開放フラグになればと思って。

鈴々と呂布奉先側。
特に苦戦することなく普通に勝利。(ちょっとは蝋人形にさせられかけた)

呂布ビームは強い。
別のイベントで呂布奉先と源為朝の交流が見てみたいですね。項羽やメカエリチャンとかも。

『虎魂大喝』
これは天下統一伝の鈴々の技ですね。


さて、もしかしたら読者様の中には今回の話の舞台について知っている方がいるかもしれません。
今回の話はアプリ版恋姫の(確か)乙女乱舞のイベントを元に書いております。
そこで洋館や蠟人形とか曹洪とか登場でしているのです。

乙女乱舞では曹洪(偽物)の正体は結局謎のままでしたがこの物語では楊貴妃が言っていたように泥人形の曹洪です。
泥人形。誰が用意したか分かっちゃいますね。

前書きにも書きましたが今回で後半です。
そして次回がやっと今回のメインである北郷一刀の話になります。
色々とまた何か謎が分かったり、増えたりするかもです。

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