Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。
FGOでは二部七章が配信されたかと思えばすぐに奏章プロローグが配信されました。
私はまだ二部七章をクリアしていないので奏章プロローグが気になります!!

てか、もう来週にはバレンタインイベントだ…それまでに奏章プロローグまで駆け抜けられるかな。

う~ん。二部七章から奏章プロローグ、そしてバレンタインイベント。
これは忙しいですね。


さて、では此方の本編もどうぞ。
ついに立香たちと一刀たちが合流します。最後の方で。





南蛮大乱戦-合流-

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南蛮反乱勢拠点。

既に今は明け方。昨夜は桃香たちと徴姉妹たちは孟獲との和解をする為の戦いについて作戦会議を進めていたがカルデアの諸葛孔明たちも含めて作戦会議をしようと決まった。

陳宮としては「必要ありません。私の策だけで十分です」と言っていたが徴側はそれを許さなかった。

 

「早く起きすぎたな」

 

誰よりも早く起きたのは焔耶であった。外はうっすらと明るくなってきたくらいである。

彼女は己の肉体を確認する。爆発を受けた傷は完全完治とも言わずとも痛みは引いている。

 

「あの鬼畜眼鏡め」

 

焔耶はカルデアの陳宮に対して思い出しただけでビキっと苛つく。話しかけられた際に「南蛮たちの自爆を受けたと聞きました。どうでした?」と悪ぶれもなく聞いてきたのだ。

その彼こそが自爆を教え込んだ張本人だと知った時は文句しかなかったのだ。それでもすまし顔で「ふむ。もう少し威力を上げたいですね」と言っていた程である。

 

「あの鬼畜眼鏡なんなんだ」

 

冷徹で鬼畜な軍師である。

 

「ふん!!」

 

焔耶は己の得物である鈍砕骨を力強く振るう。やはり問題はなく、戦いに支障が無い事を再確認。

 

「戦えるな」

 

思い浮かべた相手は兀突骨であり、南蛮にて出会った復讐者だ。焔耶は彼女の姉と戦ったのだ。そして勝利したが死んだというのは知らなかった。

戦ったというが殺し合いという意味でなく、武闘大会での試合だ。殺しは禁止であったがお互いに手加減できる程の試合にできず兀突骨の姉に深い傷を与えてしまったのは事実である。

今だからこそ、その時の過去が頭に鮮明に蘇る。

兀突骨の姉は兀突骨を大柄で筋骨隆々でロングヘアーにしたような姿をしている。試合で手加減できなかった程に実力者であった。焔耶の中でも上位に組み込むほどだ。

 

「朝から鍛錬か焔耶。身体はもう大丈夫なのか?」

「大丈夫だよご主人様。焔耶は丈夫なのが取り柄なんだから」

「お館に蒲公英か……おい、丈夫だけが取り柄ってなんだ」

 

蒲公英の挑発にいつも噛みついてしまうが今は噛みつく気にもなれない。

てっきりギャンギャンと言い返すかと思った蒲公英だったが冷静に返されてちょっとだけ予想外であった。

 

「もう身体は平気だ。孟獲との戦いには出るぞ」

「出るなって言っても焔耶は出るだろ」

 

北郷一刀は焔耶の性格が分かっている。今回の戦いは桃香もいるので活躍をより見せたいはずだからより戦いに出るはずだ。

 

「……兀突骨との話は聞いたよ」

「そうか」

 

焔耶は特に何も話さない。

 

「あんた毒を使ってゴツコツコツの姉に毒を使って殺したらしいね」

「そんなわけあるか」

「だろうな」

 

北郷一刀も焔耶の弁明に同意した。蒲公英も彼女が戦いに毒を使うような人物だと思っていないのだ。

 

「桃香だって焔耶が毒を使って相手を殺すなんてしないって言っていたよ」

「桃香様…」

 

主君が信じてくれるというのがとても嬉しく感じる。

 

「なのに何で否定しなかったのよ」

「あいつは怒りで何を言っても無駄だと思ったからだ」

 

怒り狂った復讐者に何を言っても無駄。それこそ復讐対象者である焔耶の言葉は何も聞きはしない。

桔梗の言葉や他の者であっても兀突骨は信じはしない。ただ焔耶を殺す為だけにしか目的にしていないからだ。

 

「でも違うのなら否定した方がいい。黙ってるのはよくないぞ。違うなら違うって言うべきだ」

 

違うならば違うと言う。間違っていないのに間違ってると言われて否定しないと悪い方向にしか進まない。

 

「じゃあ次からはそうする」

「ああ。みんな焔耶を信じてるんだ。それなのにお前が否定しないのはよくないからな」

「お館の言う通りだな」

 

太陽が徐々に昇り、周囲がどんどんと明るくなる。朝日が気持ちいいと感じる。

 

「兀突骨との決着はワタシがつける。手は出さないでくれ」

「ああ」

「言われなくてもそんな面倒そうのには手を出すないわけないじゃん。ま、頑張ってね」

 

軽口を叩く蒲公英に焔耶は「ほんと軽口が減らないな。お前らしいが」と言うのであった。

彼女には南蛮とは別の戦いがある。しかしさっさと決着をつけて南蛮との戦いに戻るつもりだ。

兀突骨は特別な力がある。それをどう対処すればよいかはわからない。それでも戦わなければならない。そして勝つのだ。

 

「腹が減ったな」

 

北郷一刀のお腹からぐぐうっと腹の虫の鳴き声が響いた。

 

「確かに腹減ったな」

「朝ごはんは何だろ。南蛮の料理って案外美味しいよね」

(南蛮料理っていうかベトナム料理だな)

 

徴姉妹はベトナム出身なのでベトナム料理が作れる。フォー・ボーやゴイ・クン生(春巻き)等だ。

 

「腹が減っては戦は出来ぬって言うしな」

「天の国の言葉?」

「ああ」

 

似たようなことわざは他の国にもあるらしい。

 

 

850

 

 

南蛮勢力の拠点。

祭壇にて孟獲たちは呪いの儀式を昨晩から行っていた。ぐるぐると踊りながら「にゃんぱっぱー。にゃんぱっぱー。にゃんぱっぱー」と呪文のように発声している。

太陽も昇って辺りはもう明るい。孟獲たちは昨夜からぶっ続けで踊りながら呪いの儀式を行っているのだから体力が驚異的だ。

 

「こんなにも長い儀式とは……効率が悪いですね」

「孟獲曰く複数人分の呪いをかけるから時間が掛かっているらしいですよ」

 

影姫と兀突骨はそろそろ呪いの儀式が完了するとの事で祭壇に戻って来たのだ。

 

「にゃんぱっぱー。にゃーにゃーにゃー。ぶうぶうぶう。がおがおがお。わんわんわん。めぇあんめぇあん。きゅきゅきゅ。めえめえめえ」

「「「にゃんぱっぱー。にゃんぱっぱー。にゃんぱっぱー」」」

 

呪いの儀式ももうすぐ完了であり、魔力が膨れ上がっているのが分かる。

 

「ふむ、時間を掛けているだけはあります。確かに呪いの力が強いですね」

「孟獲も一応は本物の術者です」

「よく分からない言葉を言ってますけど」

「あれが孟獲式らしいです」

 

南蛮式というよりも孟獲式の呪術。

 

「あ、もう終わりそうです」

 

呪力の塊が孟獲たちの頭上に膨れ上がって集約していく。

 

「「「にゃんぱっぱー。うんにゃんかぱっぱー。にゃんぱっぱー」」」

「にゃむにゃむ。うにゃうにゃうにゃ。てっかんのおーーー!!」

 

集約した呪力の塊は輝き、空にへと打ち上がった。

 

「疲れたにゃ~。おなか空いたにゃ~。眠いにゃ~」

「つれた~」

「おなかすいた~」

「ねむい~~」

 

孟獲たちはそのまま祭壇に眠るように倒れる。昨夜からぶっ続けで踊りながら呪いの儀式を行っていたのだから当然の結果だ。

 

「お疲れさま孟獲。お腹が空いたでしょう。果物にお肉ですよ」

 

影姫は杖を振るうとふよふよ山盛りの果物とお肉が孟獲たちの前に置かれる。涎を垂らしながら孟獲たちはがっつくのであった。

これはおかわりが必要だと思って影姫はすぐにおかわりを用意する。

 

「ところでどんな呪いを放ったのですか?」

「とっても恐ろしい呪いにゃ。それは…」

「それは?」

「人を動物にかえてしまう呪いにゃーー!!」

「はあ」

 

人間を動物にしてしまう呪い。場合によっては恐ろしい呪いかもしれない。

 

 

851

 

 

桃香たちは朝食を済ませ、支度が完了したらカルデアの諸葛孔明たちと合流すべき場所へと向かう。

全員がぞろぞろと行く必要はないので向かうメンバーは徴姉妹、桃香、愛紗、鈴々、北郷一刀、恋、音々音、傾の9名。

 

「徴側さんの料理美味しかったです」

「ありがとう桃香さん」

 

仲良く会話する徴側と桃香。会話の内容はベトナム料理だ。

 

「春巻きはお肉や野菜、香草がふんだんに入ってて美味しかった」

「鈴々は肉団子が美味しかったのだ!!」

「肉を扱うにかけて右に出ない私も美味いと感じたな。鶏肉料理は上手かったぞ」

 

恐らくそれはネム・ヌンとコムガー。

 

「ねねは魚料理が美味かったです」

 

それは恐らくチャーカーラーヴォン。

 

「…どれも美味しかった」

 

皆が徴側の手料理を褒めるので妹の徴弐が凄く誇らしげだ。

 

「姉さんの料理は逸品だからね」

「何でお前が誇らしげなんだ」

 

ツッコミの愛紗。実際は姉が褒められて嬉しいのは愛紗も同じである。

呑気な話をしているが周囲の警戒は怠らない。いきなり孟獲派閥の南蛮兵や僵巴兵たちが襲ってくるかもしれないのだ。

 

愛紗や鈴々たちは楽しそうに話しながら周囲を警戒中だ。少しでも異変が起これば武器を構える事が出来る。傾や恋も己の得物に最初から手にかけている。

警戒中の彼女ならば少しの音が響いただけでもすぐに気付く。だからこそ草を掻き分ける音が聞こえた瞬間に愛紗たち全員の視線がすぐに集まる。

 

「誰だ?」

 

ジャングルの奥から出てきたのは藤丸立香たちであった。

 

「立香か?」

「一刀!!」

 

まさかの再会である。確か彼らは呉に向かっていたはずだが用事が済んで何故か南蛮に訪れていた事になる。

 

「何で南蛮に…って、え?」

 

藤丸立香の背後には何故か戦死したと情報が流れた孫策の姿。

 

「孫策さん!?」

 

まさかの人物が藤丸立香と同行して混乱しそうになったが、この後の出来事により混乱する羽目になる。

 

「全員しゅうご」

 

キラリと光が落ちてきた。

 

「「「え?」」」

 

いきなりの展開である。

謎の光は9つに分かれて北郷一刀たちの元に落ちてくるというのが理解できたのだ。

 

「ご主人様ーー!!」

「マスター!!」

「避けろ雪蓮!!」

 

様々な叫び声が響く。謎の光に触れてはならないと理解できたが避けられはしなかった。

9つに分かれた謎の光は北郷一刀たちの元に落下した。

落下した瞬間に9つの光は強く爆発したように発光し、治まっていくのであった。

 

「み、みんな…無事か?」

 

北郷一刀は自分の身体に異変が無いのを確認し、今度は皆に向けて無事を確認する。光が強すぎて視界がぼやけるがだんだんと視力が戻る。

 

「だ、大丈夫だよご主人様」

「鈴々も大丈夫なのだー」

「オレも平気。特に痛みも無い」

「何なのよさっきの光は」

 

謎の9つの光は何だったのか分からない。しかし視界が戻った瞬間に異変がまさに発生している事を理解した。

 

「立香…その耳は?」

「耳?」

 

藤丸立香は耳を触るが何ともない。

 

「いや、頭に生えてる方。それとしましまの尻尾も生えてるんだけど」

「え」

 

頭を触るとふわふわした物が2つほど生えていた。そして腰から臀部にかけてふわふわした尻尾も生えている。

 

「愛紗ちゃん、鈴々ちゃんその耳と尻尾なに!?」

「天和姉さんその角は!?」

「恋殿その耳と尻尾はなんですか!?」

「…ねねも。傾も」

「私もだと!?」

「はっはっはっは。なんだ雪蓮その耳」

「母様も人の事言えてないわよ」

 

無事な者もいれば異変が起きている者もいる。

 

「マスターなんか面白い事になってるな」

「どういう事なのコレ!?」

 

はっきり言うと藤丸立香及び一部の者たちは何故かアニマル化していた。

 

「……取り合えず今日からフジミャルかな」

「順応早いな!?」




読んでくださってありがとうございました。
次回の更新も2週間以内を予定しております。


849
焔耶にスポットを置いた話ですね。

焔耶と兀突骨との決着。アニメ版を見ていた読者様なら兀突骨の恨みはどうかと思いますが…唯一の肉親を失った原因が少なからず焔耶のせいにしたいという現れかもしれませんね。
それをどうするかは焔耶次第です。
まあ、何を言っても無駄であれば戦って決めるしかないのです。


850
孟獲の呪いがやっと完了。
流石に呪いの儀式が長すぎたかな?

呪文みたいのはアニメ版や動物の鳴き声を基にしております。

そして呪いというのは人間を動物にしてしまう呪いでした。
案外、恐ろしい呪いです。そしてこれが天下統一伝ネタに繋がります。


851
やっとサブタイトル通り合流です。

ベトナム料理…実のところ作者はあまり食べた事はありません。
いつかは食べてみたいですね。

前回の謎の光とは察していた読者もいかもしれませんが孟獲の呪いでした。
その呪いは上記に書いたように人間を動物にする呪いです。

アニマル化になったの藤丸立香、雪蓮、炎蓮、天和、愛紗、鈴々、傾、恋、音々音。

愛紗、鈴々、天和、傾、恋、音々音は天下統一伝のです。
炎蓮と雪蓮は乙女乱舞のです。
藤丸立香はラスカルコラボのです。

次回でより詳しく書いていこうと思います。

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