Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義 作:ヨツバ
更新がお盆明けになっちゃいました。
お盆頃と予定していましたが…難しいものですね。
そして今回は短いです。まあ、最後の八傑衆編の締めなのでスパッと終わらせました。
FGO…妖精騎士の水着がピックアップされましたね。
私はがむしゃらにガチャり、全員をお迎え出来ました。
どれくらい使ったかは内緒です…。
なんだか妖精組が夏を満喫している姿を見ると良いですねえ。
マテリアルや再臨を見ると色々と興味深い。
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八傑衆の浮雲は倒された。呉の城に掛けられた術は消え、元の外装・内装へと戻っていく。
自分たちが幻術で城の中で迷っていたというに驚かされたが今は後回しだ。冥琳たちにとって重要な事は呉王である蓮華の安否である。
慌ただしく廊下を駆けて蓮華を探す。
「蓮華様どちらにおられるのですか!!」
扉をバンっと開けると件の蓮華を発見。その横には藤丸立香もいた。
「マスター!!」
楊貴妃たちも一緒に入ってくる。
「皆も無事だったのね」
「蓮華様もご無事で何よりです」
八傑衆と鬼たちの襲撃があったが全員が軽傷だ。最も戦闘で色々と内装や外装が壊れたのは大きい。
これに関しては藤丸立香たちも修繕に手伝う羽目になる。特に一番の被害を出したのは包の術と陳宮が呂布に自爆させた2つである。
(皆 無事で良かった…)
蓮華は全員が生存していた事に心から安心した。
チラリと蓮華は藤丸立香を見ると、彼は視線を合わしてコクリと頷いた。
「冥琳。それに皆の者、聞け!!」
彼女は透き通る声を発した。
(なんと覇気ある声か!!)
(どうしたのだ。蓮華様の変わりようは!?)
彼女は臣下たちから分かるように焦り、余裕が無かった。しかし今はまるで人が変わったようであったのだ。
王者としての風格が彼女を表していた。
(異変が起きる前と後では別人のようではないか)
垢ぬけたというよりも殻を破ったというかもしれしない。
「今まさに異変を解決したばかりだが問題は残っている」
「壊れた城ですか?」
「陳宮ちょっとお口チャック」
壊れた城は一旦、後回し。
「山越族だ」
浮雲の起こした異変で忘れていたが山越族の反乱があるのだ。
「亞莎」
「は、はい!!」
「急ぎ慮陵に使者を向かわせ、太守に伝えよ。すぐに援軍を出すゆえ、一歩も出るなとな」
「承知いたしました!!」
異変が起こる前は山越族と戦うか否かで悩んでいた。しかし今は答えを決めていた。
「では蓮華様」
「ああ。山越族と戦だ!!」
山越族との戦が始まる。
「梨晏には我らが到着するまで動くなと伝えよ。呉の全軍をもって山越族を叩き潰す!!」
「ハッ!!」
蓮華は強く雄々しく言葉を発する。
「冥琳、ただちに出陣の支度を!!」
「はい。かようなこともあろうかと、兵の動員も兵糧の確保も二日で整えられるよう準備を進めておりました」
「流石は冥琳だ。もしや最初から戦すると考えていたな?」
「いえ、何事も準備していただけですよ」
軽く「フッ」と微笑する冥琳。確かに何事も事前準備は大切だ。
「皆の者。奴らは姉様が身罷られた途端、我らとの盟約を破棄し、戦を仕掛けてくるような下衆どもは許しておけん。この呉より一人残らず駆逐するのだ!!」
「「「ハッ!!」」」
蓮華は己の運命を受け入れた。自分がこの先、どうなるか分からない。しかし己が目指すゴールまでは止まらないと決めたのだ。
(母様、姉様…私を見ていてください)
王者としての風格を纏い、彼女は臣下たちと共に山越族の反乱を鎮圧させに行く。
今の彼女に流れが来ている。その流れに冥琳たちもまた乗っている。士気が高い孫呉は山越族に負けるはずが無かった。
その後、呉は叛乱した豪族たちをたちまち抑え込み、再統一を果たすのであった。
「立香」
「なにかな冥琳さん?」
廊下を歩いていると冥琳から声を掛けられた。
「何をしたんだ?」
「唐突な質問だ」
いきなり声を掛けられて「何をした」と言われても困惑しかない。最も彼女が聞きたい事は察しがついている。
「蓮華様の事だ」
心の中で「やっぱり」と思うのであった。
「お前も知っていたと思うが蓮華様は王という責務に追い詰められていた。しかし異変解決後では吹っ切れていた…王として成長していた」
八傑衆の浮雲を倒した後、蓮華はすぐに山越族の対処について臣下たちに指示した。その姿がまるで別人のように王として成長していたのだ。
たった数時間での変化でこうも変化したのに冥琳だけでなく粋怜たちも驚いていた程だ。
何があったのか気になるのは当然である。何かあったとしたら蓮華と一緒にいた藤丸立香が理由だ。
「お前が何かしたのだろう?」
焦り、余裕が無くなっていた蓮華は臣下の声すら聞かなくなっていた。聞いても判断出来なかった。
そんな彼女が1人で乗り越えるのは考えられなかった。だからこそ藤丸立香がどうにかしたと考えたのである。
「…特別な事はしてないよ。ただ蓮華さんの気持ちが分かっただけなんだ」
「蓮華様の気持ちが分かった?」
「少しね」
藤丸立香は蓮華を慰めたというよりは傷のなめ合いをしただけかもしれない。
ただお互いに辛い。しかし同じだからこそ共感でき、自分だけではないという安心感があるのかもしれない。
「お互いの傷をなめ合う」という表現は良くないイメージがあるが、同じ辛さを持つ者でしか共感できないのも確かなのだ。
「本音を言ったんだ」
「本音?」
「ああ。それだけなんだ」
本音を言えた仲だからこそ心の距離が少しだけ縮まる。そこから信頼にへと繋がるかもしれない。
「だから蓮華さんはオレの言葉を聞いてくれたのかもしれない。そして共感できたからこそ蓮華さんもオレと同じようにゴールを…目指す到達地点に向けて歩きだしたんだと思う」
「目指す到達地点?」
「蓮華さんの目標だよ」
藤丸立香と蓮華の目指すゴールは違うがゴールに向けて様々なタスクをこなしていくはずだ。
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八傑衆は全滅。
于吉が並行世界を視て、この外史世界で集めたならず者たち。妖魔を埋め込み強化したが敗北した。
「八傑衆が全滅しましたね」
「朕の鬼を持っていたくせに負けたのか」
「いやあ…陛下の鬼を借りたのに面目ありませんね」
「全然、面目なさそうだな」
于吉にとって八傑衆の敗北は痛くも痒くもない。
人間と妖魔の融合の実験や、外史の流れの変化等が本命なのだ。八傑衆の勝利はそこまで重要ではない。
「それでも八傑衆は少しは良い仕事をしてくれましたよ。この外史はまた次へと進みました」
于吉の策は順調に進んでいる。どれも破られたかと思われてるかもしれないが貂蝉たちすら気付けていない策が進んでいるのだ。
「そろそろ重要なターニングポイントが来ますね」
「たぁにんぐぽいんと…分岐点という意味だったか?」
「流石陛下。物知りでいらっしゃる」
于吉の言うターニングポイントとは『赤壁』である。
「ついにここまで来ましたね。彼女には頑張ってもらいましょう」
「あの蟲も育っているようであるな」
「それとまた陛下の鬼をお借りしようと思います。浮雲に貸した中級ではなく上級の鬼を」
鬼には階級がある。下級、中級、上級だ。
上級の鬼は下級や中級と比べて圧倒的な強さを持つ個体なのである。
「今貴方を守るように囲う4体…四天王も貸して欲しいですけど」
「こ奴らは駄目だ」
「それは残念です」
四天王と呼ばれた鬼は上級の鬼の中でも更に特別な鬼。
「信虎にはちゃんと上級の鬼がいる。それにお主も妖魔を渡しているだろう」
「そうでしたね。いやあ、赤壁の戦いが楽しみになってきました」
『赤壁の戦い』が近づく。
読んでくださってありがとうございました。
次回の更新は未定です。
次回は孫呉の幕間の話を書こうと思ってます。
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蓮華は呉王として1つ成長しました。
己の甘い夢から覚め、辛い現実を見ても足を進めていきます。
藤丸立香はその為に少しだけ語っただけです。
目を背けてますけど…実際は城の中で暴れてたので外装や内装がなあ。
山越族との戦はカットになります。
ほぼ原作通りの流れです。どういう内容かは原作の方をどうぞ!!
これから呉の再統一の話がありますがそっちもカットになると思います。
赤壁にへと進んでいく予定です。
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于吉side
鬼の四天王と言ったらあの鬼たちです。
恋姫の戦国のあの鬼たち。
やっと『彼女』たちが活躍するのも近いです。