Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。

FGOでは聖杯戦線が始まってますね。
もうクリアしている方もいらっしゃるでしょう。
私はまだです。残り期間で頑張ってクリアします!!
物語もやっぱ面白いですね。黒幕の実装が気になります。

恋姫の『白月の灯火』では徐々に情報が出てきてますね。
新たなイラストや桃色なイラストも公開中ですね。


巴丘市街地

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荊州の巴丘市街地。

藤丸立香一行は呉より出立して蜀の手前であるところまで戻って来たのである。

 

「いやぁ、まさか呉から出る時にひと悶着あるとは思わなかった」

 

実は呉から出立する際に何故か蓮華が藤丸立香を呉から出してくれなかったのである。

彼は孫呉に降り立った天の御遣いであり、今や孫呉の重臣の立場でもある。そんな立場の彼が蜀や魏に簡単に出歩いていいはずがないという、うんたらかんたらな理由で足止めさせられていたのだ。

謎の圧力のあった蓮華に負けそうになったが藤丸立香たちにもやる事はある。色々とどうにか蓮華を説得してようやく孫呉から出立したのである。

 

「でも姉様の言う事は確かだからねー。立香は呉の大事な人なんだよ」

「いやいや、それをシャオが言う?」

 

小蓮は孫呉の姫であり、もしも蓮華の身に何かあった場合は彼女が次代の呉の王だ。蓮華の次に守らねばならない存在である。

だからこそ雷火は小蓮を蜀に行かせず、自分が向かおうと言ったのである。

 

「私は大丈夫だよー。だって立香が守ってくれるでしょ?」

 

そう言って小蓮は藤丸立香に抱き着く。

 

「まったくシャオは」

 

自分の立場を理解しているのか。その言葉には藤丸立香も突き刺される。

彼もまたカルデアのマスターであり、己が死んだらは終わりというものがある。場合によっては無茶をすることがあり、怒られる場合もあった。自分も人の事は言えないのかもしれない。

 

(それにしても蓮華様はなかなかな傾向をお持ちですね。これはマスターが監禁させられてしまうかもしれません!?)

 

楊貴妃は楊貴妃で色々とマズイ考え方をしている。

 

(ふむ、あの傾向は依存の気がありそうじゃのう。あれはあれでマスターで唆せば利用は…)

 

張角は張角で怪しい考えをしているのであった。

 

「市街地が見えてきましたよ。色々と露店でにぎわっていますね」

「あ、ホントだ。ねえねえ、シャオちょっと見ていきたーい」

「目的忘れてるって」

 

藤丸立香たちは蜀に戻って今までの事を諸葛孔明たちに報告だ。そして小蓮は同盟相手になりうるか劉備の人間性を見定めに行くのだ。

 

「そうだけど、せっかく呉の外に出たんだから少しは楽しまないと。ずっと気を張ってたら疲れちゃうから息抜きしないとね」

 

それは否定できない。肉体的にも精神的にも休息は当然必要だ。特に今の藤丸立香には精神的な休息が必要である。

このような息抜きで楽しんでこそ息抜きになるのだから。

 

「急ぎの戻りというわけじゃないですから少しくらいは良いんじゃないですかね?」

「姉さんの言う通りだと思うよ。少しくらいいいんじゃない?」

 

徴姉妹だけでなく他の皆も多少の寄り道は許してくれるようだ。皆が賛成なら自分1人だけ否定するのもよくはない。

 

「じゃあちょっと露店巡りだ。自由時間」

「立香こっちに行ってみよー!!」

「わわ」

「あ、ユウユウも行きますー!!」

 

小蓮に引かれて露店巡りに行くのであった。

 

「凄い勢いで行ってしまいましたね」

「私たちも見て回る姉さん?」

「そうだね弐っちゃん」

 

自由時間という事で露店を見て回ろうかと思った矢先、声を掛けられる。

 

「徴姉妹たちか?」

「あ、孔明さんと俵さんだ」

 

露店巡りでもしようかとしたら諸葛孔明と合流した。

 

 

945

 

 

露店巡り中の藤丸立香たち。右には楊貴妃、左には小蓮で美女、美少女を連れていれば目立つものだ。

道行く人たちがつい振り返って見てしまう。

 

「ふふ、シャオたちちょっと目立ってるかな?」

「孫呉の姫として内緒でここに来てるのなら目立つのはよくないと思うけど」

「でも立香たちの集団も目立ってると思うよ」

「否定できないな」

 

今更だがカルデア一行はメンバーにもよるが目立つか目立たないかと言われれば目立つ部類だ。

 

「あの果物とか甘そうだよ。あの装飾品とか良さそう~」

 

目をキラキラしながら露店を巡る小蓮。

 

「ねえねえ、私たちって周りからどう見えてるかな。やっぱ夫婦かな~?」

「兄妹じゃないですかね?」

「夫婦!!」

 

小蓮の夫婦発言に楊貴妃は兄妹発言でツッコミを入れる。藤丸立香も夫婦よりかは兄妹の方がしっくりくると思ってしまった。

 

「夫婦なんだからね立香!!」

「え、ああ、うん」

「もっと反応してよー。むむ~…やっぱりあの時に口づけだけじゃなくて抱くべきだったかな」

「あの時ってどの時!?」

「どういう事ですかシャオちゃん!?」

 

まさかの爆弾発言にギョっとする2人。藤丸立香は本当に記憶が無いのだが、それを知るのは小蓮と武則天のみである。

 

「どういう事ですかー!!」

「ふっふー。シャオと立香の密事だよ」

 

その密事を本当に知らない。最もその次の武則天の密事は知っているが内緒である。

 

「ん?」

 

楊貴妃と小蓮がキャイキャイと話している際に藤丸立香は視線を感じた。何かと思って周囲を見てみるとある露店の陰から見知った顔と目があった。

 

(雪蓮に炎蓮さん、荊軻に燕青だ)

 

声を掛けに行こうとかと思ったが今の状況を考えて止まる。そもそも向こうが陰に隠れている時点で声を掛けない方が良いのだ。

その理由が雪蓮たちと小蓮の件だ。雪蓮と炎蓮は死んでいる事になっており、小蓮にバレたら色々と面倒事が起きるからである。

 

(なんだろ。雪蓮と炎蓮さんが何か手で表してる?)

 

雪蓮と炎蓮が自分たちに指を向けた。

 

(雪蓮と炎蓮さん?)

 

次に指を藤丸立香に向けて、次に小蓮に向けた。

 

(オレ…がシャオに……ああ、2人の事を言うなって事かな)

 

今度は口に指を向けて口をパクパクさせてバツを指で表した。

 

(やっぱり言うなって事だね)

 

また指を藤丸立香に指して、次に小蓮に指す。

 

(もしも…言ったら?)

 

雪蓮と炎蓮は手で首を掻っ切る仕草をした。

 

(言ったら殺すと…怖っ)

 

どれだけバレたくないんだと思っていたら、まだ続きがあったのか雪蓮と炎蓮はあるハンドサインを示した。

親指と人差し指で輪っかを作り、輪っかの中にもう片方の人差し指で挿し入れしていた。

 

(………………性的に殺すと)

 

真顔になる藤丸立香。そして雪蓮たちは静かに立ち去った。

 

(これ次に会ったら色々と問われるかもな)

 

問われても呉の方で蜀との同盟を考えており、同盟する価値があるかどうか劉備の人柄を小蓮が見に来たとしか言えない。

 

「リツカお兄ちゃん?」

「この声はもしかしなくても璃々ちゃん?」

 

声が聞こえた方を振り向くと璃々がちょこんと居た。

 

「あれ、何で璃々ちゃんが」

「リツカお兄ちゃーん!!」

 

笑顔で飛び込んでくる璃々を優しく受け止めた。

 

「リツカお兄ちゃんどうしたの?」

「実はここまで戻って来たんだ。璃々ちゃんは?」

「トーカさまが荊州にようがあるっていってたの。だからりりも一緒にきたの」

「え、桃香さんもここにいるんだ」

 

これはある意味、運が良かったと言うべきかもしれない。小蓮が会いたかった件の劉備がいるのだから。

 

「あら、立香さん」

「紫苑さん」

 

璃々がいるのだから近くに紫苑も近くにいるとは思っていたが正解であったようだ。

 

「帰ってきていたのですね」

「うん。璃々ちゃんから聞いたけど荊州に用があって来たとか」

 

藤丸立香は璃々を抱っこしながら紫苑に説明を聞く。

 

「ええ、同盟よ。もう江陵との同盟も正式に締結出来たわ」

「なるほど」

 

蜀もいずれ大きな戦いが控えている。戦に消極的である桃香であるが、戦わなければならない時があると今では理解しているのだ。

そのため隣の荊州に歩み、友好的に手を組んでいきたいと進めている。その歩みは上手くいっており、先ほど紫苑が言ったように江陵との同盟を締結させたのだ。

 

上手くいった要因は桃香の人柄や臣下たちの根回しもあったが、やはり紫苑の存在も大きい。このまま上手く行けば長沙とも同盟が締結できるかもしれないのだ。

ただ荊州の夏口を手に入れている呉が黙っているかは分からない。呉もまた荊州を狙っていたのだが、荊州が何処にも属さない独立を貫いていたからこそ黄祖との一件以来は大きく手を出す事を控えていたのだ。

これで蜀が同盟を進めていき、最終的に吸収してしまえば呉との関係がどうなるか分からないのだ。

 

(呉が蜀との同盟を考えているけど…これでどうなるかな。いやいや、それを決めるのはシャオや蓮華か)

 

蜀も呉も色々と考えて動いている。もしかしたら互いに気付かずに不利益な状況に進んでいるかもしれない。それは時の運というものだ。

 

「ちょっと待って。江陵や長沙はどこにも従わないって話じゃないの?」

「貴女は…まさか孫尚香?」

 

先ほどまで楊貴妃に色々と詰められていた小蓮だったが呉の者として聞き流す事が出来ない部分があったのか急に反応した。

 

「何故、貴女がここに」

「あ、オレが連れてきました」

「立香さんが?」

 

連れてきた理由を話せば紫苑なら分かってくれると思った瞬間に霧が発生した。

 

「こんな昼間から霧?」

 

霧が発生するような気温ではなく、状況でもない。これはすぐに異変だと理解できた。

 

「みんなすぐ近くに!!」

 

 

946

 

 

巴丘市街地に謎の霧が蔓延する。

自然発生したような霧のようには見えない。徐々に霧が発生したのではなく、いきなり巴丘市街地を飲み込んだように発生したのである。

その霧は自然発生ではなく、人為的な発生だ。

 

「人為的ではなくともこのように天候を操る力は脅威だ」

「それが于吉ですから」

 

この霧は于吉が発生させたものだ。彼の天候操作の応用で霧も発生させる事が出来る。

 

「その力をこの札に込めたのも中々な技術だ」

「その符を持ってれば誰でも私の力を使えます。まあ、符に込めた力だと一定時間だけしか展開できないですけどね」

「十分だ」

 

于吉は鎧の鬼女に複数の符を渡す。

 

「これは有効活用させてもらう」

「ええ。やっと貴女の出番なのですから頑張ってください」

 

鎧の鬼女の纏う気は抑えているが于吉の目からしても強大と分かる。元々の力もあるが、于吉により彼女は強化されているのだ。

八傑衆なぞ彼女の前では手も足もでない。八傑衆が尖兵隊であれば、彼女は本隊とも言える人材。

 

「ここから三国は赤壁へと進んでいきます」

「ああ、知っている」

「この外史にとって赤壁は重要な転機です。貴女にかかってますよ?」

 

三国志演技にとって『赤壁』は重要なターニングポイントだ。三国志を知っている者なら誰もが知っている有名な戦でもある。

勝者が変われば三国志の歴史が変わるかもしれないと言われている程だ。だからこそ于吉は己の戦力でも最高のモノの1つを動かした。

 

「どう動くかは貴女に任せますよ。私が色々と言うよりも良いでしょう?」

「ああ。我が策を考える」

「ですが、あの指示だけは従ってくださいね」

「分かっている。では、行ってくる。それに色々と強化し、進化した鬼共の力も見なければならん」

「はい。では、よろしくお願いしますね武田信虎殿」

 

武田信虎は外套を纏って霧の中に消えた。

 

「………彼女もまた復讐に囚われた鬼。この外史のように彼女は本来ではあり得ない者たちと出会い敗れた者」

 

于吉は先ほどいた武田信虎の歴史を知っている。それは正史とも、彼女の外史世界の歴史の流れと外れている。

だからこそ彼女はカルデアの俵藤太に復讐を誓っている。

 

「まさに復讐鬼って奴ですね」

 




読んでくださってありがとうございました。
次回の更新も2週間を目指します。
最近は色々と忙しいのでどんどんとペースが落ちるかも…。


944
感想でもありましたがこの物語の蓮華は依存気が出てきてます。
これが彼女をどう変化させていくかは秘密。
それは置いておいて、物語は蜀の原作へと入ってます。
蜀と呉の同盟の話ですね。
原作では雪蓮と桃香のぶつかりでしたが…この物語ではそうならないので。
オリジナル展開になっていきます。蜀とや呉での流れにはならず別の流れになります。

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この時代にハンドシグナル的なものがあるかは知らないけれど…あるという設定で。
立香は雪蓮と炎蓮と結構遠慮のない仲になってます。

小蓮と紫苑(呉と蜀)の接触。しかしその前に異変?


946
異変の黒幕はやっぱり于吉たち。
そろそろ彼女が…武田信虎たちが動きます。
赤壁の戦いは確実に原作通りにはならない?

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