Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。

FGO 聖杯戦線おもしろかったです!!
テュフォンが実装されるのかされないかの…気になります!!
まあ、他にも実装待ちの英霊はたくさんいるのですけどね。

恋姫 白月の灯火では体験版が公開されているようですね。
私はまだダウンロードしてません。はやくプレイしてみたいですけど…なかなか忙しくてできん…!!


では、本編をどうぞ。


霧の中の戦い

947

 

 

霧が市街地に発生した。そして藤丸立香の目の前に鎧を纏い大きな刀を持った大鬼が現れた。

 

「鬼!?」

「あの鎧に刀って…」

 

霧の中から武装した大鬼が現れたのは勿論驚いた。そして冷静に現れた大鬼の姿を見ると違和感があった。

それは武装だ。大陸製というよりも日本製と思えたからだ。

 

「グオオオ」

「マズイ、璃々ちゃんこっちに!!」

 

藤丸立香は璃々を抱き抱えて刀を持った大鬼から離れる。璃々を危険な目にこれ以上合わせるわけにはいかない。

 

「シャオもこっちに!!」

「う、うん」

 

小蓮の手を引き、刀大鬼からより離れる。

 

「マスター、ユウユウが!!」

「立香さん璃々を頼みます!!」

 

楊貴妃と紫苑が刀大鬼の前に立ち、武器を構える。

 

「ここ最近色々と異変を見てきましたがまさか鬼にまで遭遇するとは思いませんでしたね」

「そうですか。ユウユウたちは色々な怪異や妖魔と出会ってますよ」

「それは心強いですね」

 

色々な怪異と遭遇し、今まで元気にやって来ているのであれば全て解決してきたという事だ。そういう意味ではとても心強い。

紫苑としては絶対に負けられない。何故なら命よりも大事な娘がいるのだから。

 

「はっ!!」

 

弓を強く放つが刀大鬼は刀で斬る。

 

「なかなか芸達者のようですね」

 

刀大鬼は刀を構えた。

楊貴妃は琴を奏で、蒼炎の精霊を召喚する。蒼炎の精霊は刀大鬼を囲うように踊る。

 

「グオオオオオ!!」

 

蒼炎の精霊を斬ろうと刀を振るう刀大鬼。しかし蒼炎に刀という物理は効かない。

 

「燃えろッゴーゴー!!」

 

蒼炎の柱を立て、刀大鬼を飲み込む。

 

「ゴオオオオオ!?」

「立香さん私に力を!!」

「任せて。概念礼装起動、必中付与。そして竜種!!」

 

概念礼装の力が紫苑の弓に宿る。弓から比翼の羽を形どる青と紫の織り重なった幻想的な翼が展開。

 

「喰らいなさい。剛龍の矢!!」

 

必中の龍の矢が刀大鬼を貫いた。

 

「お母さんすごーい!!」

 

紫苑の見事な一矢に目を輝かせる璃々。普通であれば怖がるものだが璃々もまた大物の素質があるのかもしれない。

 

「リツカお兄ちゃんもさっきのなになに。ピカって光ったよ!!」

「あはは今のはね…」

「立香後ろ!!」

 

小蓮の声に振り返る。

刀大鬼は1体だけではなかった。もう1体いたのだ。

 

「マスター!?」

「璃々!?」

「ガンド!!」

 

もう1体の刀大鬼にガンドが直撃すると動きが止まる。

 

「立香、私にも何か妖術で力を貸して!!」

「概念礼装起動。技巧、先制、破壊」

 

小蓮はチャクラムをすぐに構えて跳んだ。

 

「くらえ月下美人!!」

 

強化された小蓮の一撃が刀大鬼を屠った。

 

「…妖術って凄っ」

 

小蓮も自分が出した威力とは思わなかったのか驚いていた。

妖術・魔術とは常識を超えた力だ。常識に捉えられていたら妖術・魔術に飲まれる。

まさに狐に化かされると言ったところだ。

 

「璃々!!」

「お母さん!!」

 

紫苑は璃々を優しく抱擁した。

 

「大丈夫?」

「うん。リツカお兄ちゃんとお姉ちゃんが守ってくれたから!!」

「ありがとう2人とも」

 

 

948

 

 

市街地に発生した霧が消えた。町民たちにとって季節外れの霧くらいしか思っていない。もしくは異常気象だ。

それだけの反応という事は鬼に遭遇していないということである。鬼に遭遇したのは藤丸立香たちくらいだという事。

 

「何だったのかしらあのほら貝持った鬼は?」

 

雪蓮は剣を鞘に納める。

 

「ほら貝鬼だろ」

 

燕青はそのままの名前を付けた。

 

「ふむ。市民たちには被害は無さそうだ。どうやら最初から我々が目当てだったかもな」

「オレらが目当てか。そうなると間違いなく于吉関連だな」

 

炎蓮にとって鬼や怪異関連になると于吉という黒幕説に至ってしまう。それほどまでに于吉とは因縁があるのだ。

 

「何がしたかったんだ?」

「私たちを殺しに来たってところかしら」

「それにしては雑な気もするがねぇ」

 

霧を発生させて視界を悪くするまでは分かるが雪蓮たちを仕留めるには戦力が少なすぎる気がするのだ。

どちらかと言えば此方の力を試すかのような戦い方のように思える。

 

「周囲を見るに市民たちが襲われたような気配はないが確認した方が良かろう。マスターたちも心配だ」

「そうだな。急いで見て来ようぜ」

「そうね…シャオも心配だし」

 

心配しているが藤丸立香ならば小蓮を守ってくれるという安心感もある。最も妹である小蓮の気質なら寧ろ鬼を倒しに行きそうなので、そっちの方が心配である。

 

「シャオも私や母様と同じで荒々しい気の持ち主だからねー」

「シャオはオレらよりも豪傑になるぜ」

 

2人とも末妹には甘い。

 

「他にも何処で鬼が襲撃してきたか調べるぞ。最悪、誘拐なんてものがあったらマズイからな」

 

荊軻たちは市街地を駆け巡る。

 

 

949

 

 

徴姉妹たちはすぐにマスターの元へと向かう。

彼女たちもまた鬼に襲われたのだ。以前にも矢を放つ鬼に襲われ、今回に関しては鎧を纏った矢を放つ鬼に襲われたのだ。

弓大鬼と勝手に呼んで、問題なく倒したが他にもいるかもしれないという事で急いでマスターの元に向かっている。

 

「楊貴妃さんがいるから大丈夫だと思いますが…鬼が何体いるか分かりません」

「急ごう姉さん」

 

徴姉妹が市街地を駆け抜ける中で前方に俵藤太と李書文(槍)がおり、合流。

 

「俵さんに李書文さん」

「おお、徴姉妹殿たちか。もしやお主らも鬼に襲われたか?」

「はい。討伐しましたがまだいるかもしれないのでマスターの元へと急いでます」

 

霧は晴れたが警戒はまだ解けない。

 

「同じだな。此方も鬼に襲われた。鎧を纏った槍の鬼だ」

 

李書文(槍)たちが襲われたの槍大鬼だ。呉で襲われた鬼よりも強かったのは確かである。

強化されていたが同じ鬼系統だ。黒幕は于吉関連だとすぐに分かった。

 

「陳宮殿や孔明殿も周囲を確認中だ」

 

先ほどまで一緒であったが霧が発生し、分断させられていた彼女たち。

霧が発生する前にはせっかく合流して話たい事があったが先ほどまでの状況ではゆっくりと話している間もない。

 

「孔明さんと話すのも一旦、この異変を解決してからですね」

 

霧が晴れて異変は解決したようにも見えるがマスターと合流するまでは安心できない。

俵藤太たちが周囲の警戒とマスターの身の安全を確認しに行っているのに孔明たちも市街地で起きた異変を調べている。

 

「大きな槍を持った鬼なぞ我が無敵君主の前では敵ではありませんね」

 

眼鏡をクイっとする陳宮。

陳宮たちの前にも鎧を纏い、槍を持った大鬼が現れたのだ。しかし呂布奉先の力の前では無意味だった。

 

「鬼が現れた瞬間にお主が速攻、呂布を突撃させたのが良かったのぉ。判断が早いと言うやつじゃ」

 

槍大鬼に何もさせずに呂布奉先を突撃させ、潰したのだ。

 

「敵に遠慮する事はありませんね」

 

敵に遠慮していたら此方が殺される。そういう時代を生きた陳宮や張角だからこそ敵を速攻に仕留めるのだ。

そもそもどの時代も敵に遠慮をするわけにはいかない。名乗りや口上があったら聞く者もいるかもしれないが人それぞれだ。

武人にとって名乗りや口上はある意味、重要なのでその辺りも陳宮や張角も理解はしている。

 

「まあ、あの鬼は名乗りをするような奴じゃなさそうだったのでいいんですよ」

「じゃのう」

「張角殿」

「何じゃ孔明よ?」

「先ほど発生していた霧は魔術によるものだと思うか?」

 

鬼を倒したと同時に霧は消えていった。諸葛孔明も張角に聞かなくとも発生した霧は自然的ではなく、魔術によるものだと予想している。

張角は天候操作の術が使える。であれば、天候系の術は張角に聞いた方がより理解が早いはずだ。

 

「うむ、間違いなく術によるものじゃ。それに儂の術と似た系統じゃな」

 

似た系統の術。それを聞いて思いつくのは于吉であった。

張角の力は太平要術であり、于吉の力も太平要術だ。世界は違えど『太平要術』の力は変わりない。

張角が似た系統の術と言っても当然だ。

 

「この世界の于吉か。儂はまだ会っておらぬが…はてさてどのような者かのう」

 

市街地で鬼に襲われたのは藤丸立香たちカルデアだけではない。

視察・調査で来ていた北郷一刀たちも襲われていたのだ。

 

「何だったんだあの鬼は」

「大きくて、大きな槍持ってたねー!!」

「うんうん。強くてちょっと怖かったよー」

 

電々と雷々はまさかの鬼の登場に恐怖したがすぐに戦いとなれば覚悟は決まる。

 

「あの程度の鬼であれば私の敵ではありませんな」

「星ちゃんは一番槍で向かってカッコよかったよ!!」

「そしてご主人様の一太刀も凄かったよ!!」

 

電々たちは星と北郷一刀を褒めちぎる。

星が大槍鬼に一番槍で突撃し、電々と雷々が攪乱させ、隙が出来た瞬間に北郷一刀が空間を斬る刀で仕留めたのだ。

 

「電々と雷々が攪乱してくれたおかげだよ。そうじゃなきゃ俺は近づけなかったんだから」

「主殿。私は無いのですか?」

「もちろん星のお陰でもあるさ」

 

星がいの一番に動いてくれたからこそ襲撃してきた鬼に対応出来たのである。

敵に向かって臆さずに誰かが動いてくれるのは味方にとって大きな支えになり、士気の向上になるのだ。

 

「市街地に被害が出ていないか確認しないと。それに紫苑や璃々ちゃん達が心配だ」

 

異変の発生。この黒幕はやはり于吉と北郷一刀たちも予想する。それほどまでに于吉は各国で色々と暗躍しているのだ。

 

「一刀かー!!」

「この声は…立香!!」

 

遠くから手を振っている藤丸立香が見えた。呉から帰って来たと嬉しく思うが今は異変の解決が先である。

 

「紫苑さんと璃々ちゃんも一緒だよ!!」

「良かった。紫苑と璃々ちゃんも無事か」

 

仲間が無事でホッと撫でおろす。

藤丸立香がいるのであれば他の仲間である李書文(槍)たちも一緒のはずだ。

帰って来たばかりで申し訳ないが市街地に被害が無いかどうか一緒に調査してもらおうかとお願いしようかと思ったがまさかの人物が視界に入る。

 

「おや?」

「どうした星?」

「立香殿の横にいるのはもしや……しかし何故?」

「んん!?」

 

異変が発生しただけでも頭が混乱しそうになっていたが、更に混乱させてくれる人物が藤丸立香の横にいた。

 

「あの子は孫尚香…だよな?」

 

何故、彼女が藤丸立香たちと一緒にいる理由はすぐに分かる事になる。

 

 

950

 

 

巴丘市街地で起きた異変だが、その後にて特に被害は無かった。

あったのは藤丸立香たちが襲われたくらいである。市街地にいた人たちは急に深い霧が発生したくらいにしか思っていない。

市民たちにとって、その程度の事件として思われていた方がよい。これで鬼やら何やらと言って混乱させ、恐怖させる必要はないのだから。

まずこの一件に関しては蜀の中でだけで収めておく事にしたのだ。

 

「みんなが無事で良かったよ~」

 

桃香はホッと胸を撫でおろす。まさか仲間が危機にあっており、更に無関係な人たちまで危険な目に合っていたかと思うと気が気でなかった。

 

「八傑衆の件があり、怪異の類…そして鬼」

「どんどんと異変が起きてるね朱里ちゃん」

「はい。警戒する相手は他にもいるという事になります」

 

蜀にとって警戒相手は魏と呉だけではない。魏が一番警戒対象かと思っていたが怪しすぎる于吉が読めないのだ。

いきなり仕掛けてくるとなると質が悪すぎる。ある意味、魏や呉よりも厄介な相手である。しかし魏も呉も于吉に関しては頭を悩ませる相手であるのは違いない。

于吉は三国を相手にしているのだから。

 

「ところで…」

 

チラリと桃香はある人物を見る。彼女だけでなく北郷一刀や朱里だって視線を一か所に向けた。

 

「孫尚香さん…」

「劉備も久しぶりね。元気だった?」

 

久しぶりと言っても過去にたった少しの顔合わせをした程度だ。

 

「あ…うん。元気だけど」

 

街で孫呉の姫である小蓮がいた。藤丸立香たちが一緒にいたので良くない事ではないと分かっていたが、すぐにその情報は桃香たちの元へと届けられた。

その後はこうやって桃香と小蓮が面会している。小蓮が会談を申し出たこともあって慌てて桃香は顔を出したのである。

 

「尚香さんこそどうしたの。連絡は特に受けていなかったけど」

「シャオが立香たちと一緒に内緒で来たんだもん。そりゃそうよ」

「ええええええ」

 

内緒で来たというのは嘘だ。蓮華たちには言っている。しかし使者として蜀に向かうとは言っていない。そう言う意味では蜀に内緒で来たと言うべきだ。

 

「だ、大丈夫なのですかご主人様?」

「立香と話したし、紫苑にも武装の確認はしてもらったよ。外の様子もいま美花に偵察に出てもらっている」

 

取り合えず桃香を暗殺しに来たわけではない。孫家の姫君なのだから流石にそんな危険は冒さない。

 

「言ったでしょ。シャオは話を聞きに来ただけだってば」

「…どう思う朱里?」

「孫尚香さんが1人でここに来る事を呉の皆さんが許すとは思えません。虚位虚勢の類ではないでしょう」

 

もしも小蓮が戻らなければ全面戦争になってる。

 

「ですよねー」

「ところでオレの状態に皆は何とも思わないの?」

 

藤丸立香がここで話を割る。今の彼は椅子に座っており、その膝に小蓮が座ってる状態だ。

蜀の王と呉の姫との会談には似つかわしくない。

 

「えーと違和感あまりないよ?」

「立香の膝はシャオ専用だからねー」

「おかしいと思わないの一刀?」

「まあ、会談出来てるしいいかな」

 

結構ゆるい会談になっていた。

 

「それで話って何かな尚香さん?」

「直接、貴女の事を聞きに来たんだけど…その前に、何で劉備がここにいるの?」

 

蜀の王である桃香が中立の荊州にいる理由。

 

「それはーー」

 

桃香は嘘偽りなく荊州にいる理由を話した。荊州との繋がり、紫苑との繋がり、その他諸々を。

中立である荊州が蜀と同盟を結び始めているのは、そういう理由があったのだ。

 

「なるほどねー。そっか、そういう事かぁ」

 

出されたお茶とお菓子を片手に小蓮は桃香と朱里の話をちゃんと聞いてくれた。そして相変わらず藤丸立香の膝の上に小蓮。

 

「黄忠とそういう関係なら長沙も劉備の側に付きたいって思うよねー」

 

桃香が荊州にいる理由に納得の小蓮。結んだ縁というものはなかなか馬鹿には出来ない。

呉よりも蜀の方が荊州と結んだ縁が深かったという事だ。

 

「シャオも江東を取っちゃってるから何とも言えないよ」

「呉に攻めた黄祖の件はこっちも言い訳のしようがないけどな」

 

黄祖の件は桃香や北郷一刀にとって預かり知らぬことだ。何も落ち度はない。

 

「もういなくなっちゃった人だからね」

「うん…それでね、尚香ちゃん。呉が国力を高めたいって思うのは…魏の曹操さんに対抗するためなんだよね?」

「劉備の言いたい事は分かるよ。魏に対抗して、呉と同盟を組もうって言いたいんでしょ?」

 

曹操の目的は大陸の天下統一。蜀と呉に攻めるのは確実である。

実際に呉へ攻めた事もあり、桃香は曹操からいずれ攻めるとも言われている。

 

「シャオもその方がいいと思う。蜀を手に入れた経緯も聞いたし、そういう事情なら呉を攻めたりしないよね?」

「必要も無いのに攻めたりしないよ」

「だったらわざわざ戦わないで、とりあえず魏を倒してから考えてもいいよねー」

 

小蓮はわずかな会話から桃香の人間性を観察していた。小蓮にとって劉備という人間は善か悪かと言えば善であった。

 

(確かに優しくて善人だ。本当にみんなの為に、平和の為に戦っている)

 

夢想家と言われていようが本気で目指している。

 

(甘い考えだけど…現実も見てるみたい。のほほんとしていそうに見えて内側はちゃんと考えてそう)

 

呉の穏のようなタイプに近いと思った。しかし穏と桃香とでは何かが違うと違和感が頭を悩ませる。

 

(不思議な人だね。良い人だと思うけど得体の知れないというのも分かる。雷火が信用できないと言っている意味も分かる。それでもシャオは劉備が悪い人とは思えないな)

 

小蓮的には桃香という人間は信用出来るか出来ないかと言われれば信用できる方だ。

 

「わかった。蓮華姉様にシャオからも話してみるよ」

「ありがとう尚香ちゃん!!」

 

桃香としては小蓮に好印象を与えられた。呉と揉めずに同盟を結べるというのであれば心の底から嬉しいものだ。

対話による平和への実現。皆が平和を目指しているのであれば争わなくてもいい。皆が仲良く手を取り合えば平和になれると信じている。

だからこそ甘い考えで夢想家と言われるのだ。それであっても彼女は夢を諦めない。

 

 

951

 

 

武田信虎は気配を消し、外套を纏って誰にも見つからないように市街地での戦闘を観察していた。

 

「ふむ。やはりカルデアの戦力は強い。中級の鬼程度では相手にならんか」

 

鬼をカルデアに襲わせたのは戦力を見極めるためだ。

 

「やはりカルデアと戦うには上級の鬼が必要か」

 

カルデアの戦力は強い。それこそ軍を単体で潰せる程だ。

 

「各国の武将共も中々の実力だ。バラつきはあるが…どいつも上級の鬼が必要そうだな」

 

下級と中級の鬼では武将クラスは手こずるくらいだと判断。

 

「八傑衆共が下級と中級の鬼を使って魏と呉を攻めた情報だと一般兵程度ならどうとでもなる」

 

戦力が分断されていたが魏の精鋭兵を下級の鬼で苦戦させられていた。

呉では中級の鬼で呉の武将たちを翻弄させていた。最も八傑衆の能力も込みであったが。

 

「策を講じれば中級でもやりようはあるな」

 

彼女が相手をするは三国とカルデアだ。この大陸の者であれば三国と戦うなんてただの馬鹿だと思われるかもしれない。しかし彼女は馬鹿ではなく、『力』を持っているのだ。

力があればどんな相手であろうとも戦える事が出来る。

 

「ふふふ。相手は強大だというのに楽しくなってきたな」

 

彼女は生粋の武人であり、本能が戦いを求めている。

 

「いずれくる大戦が楽しみだ。その為にも戦力は揃え、選出しなければならん」

 

各国の兵士は下級や中級の鬼を揃えれば問題なし。カルデアや武将レベルの者たちには上級の鬼が必要だ。

 

「カルデアの連中は私と蟲で戦う…油断はせん」

 

『蟲』という存在は彼女の切り札の1つだ。その『蟲』だけで三国を相手に出来るくらいである。

 

「此方側の将は白川とあいつだけでは足らん。やはり上級の鬼を見繕う必要があるな」

 

上級の鬼。下級と中級の鬼とは雲泥の差がある程の化け物である。

特に上級の鬼は独自の進化をしており、特別な能力を宿している事もあるのだ。

 

「時たま変な進化をしている上級鬼がいるが…まあ、実力は確かだからな。恰好は目を瞑ろう」

 

三国とカルデアを食い殺す鬼の軍団が水面下で蠢き始めるのであった。

 




読んでくださってありがとうございました。
次回の更新は2週間以内を目指します。
だめだったら気長にお待ちください。


947
難なく刀大鬼を倒しました。
刀大鬼は戦国オンラインの[大鬼]防御鬼ろ型という奴です。

小蓮の技である『月下美人』。これは武器の名前であり、天下統一伝での必殺技です。

948~949
戦闘はスキップ。
まあ、難なく倒せたという事です。
残りの鬼も戦国オンラインで登場する鬼たちです。
[大鬼]攻撃鬼ろ型 槍大鬼
[大鬼]特殊鬼ろ型 弓大鬼
[大鬼]支援鬼ろ型 ほら貝大鬼
どこも黒幕は于吉と確定済みです。まあ、動いているのは彼ではないんですけどね。

950
ここは革命の蜀ルートと流れは同じですね。
ただ、ここから先が原作から外れていきます。原作では呉と蜀がぶつかりますけど、ここではぶつかりません。話合いに進みます。桃香の望む未来ですね。
立香は小蓮の椅子になっており空気。

951
武田信虎がついに暗躍していきます。
戦国オンラインをプレイしている方は分かるかもしれません。ユニークな鬼や恐ろしい鬼が登場するかもしれません。



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