Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義 作:ヨツバ
更新が遅くなり、失礼しました。
色々と忙しくて書けなく、更新できませんでした。
FGOでは新たなイベントが始まりましたね。
まさかクラフトとは…そしてゴッホちゃんが配布とは予想外でした。
予想外といえばツタンカーメンも英霊として登場するとは本当に驚きです。
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無双の塔 上層。「剣の間」にて。
この階の番人は騙妖鬼である。彼は武田八鬼将の最強格である故に武田信虎は最終防衛として「剣の間」の番人にした。
指揮官としては包屍鬼が有能であるから武田八鬼将のリーダーにした。しかし武力では騙妖鬼が武田八鬼将の中で頂点である。
「鬼ノ太刀 燕飛」
飛ぶ斬撃が夏侯惇へと迫る。
「おらあああ!!」
飛ぶ斬撃を夏侯惇は七星餓狼で叩っ斬る。
「ホウ」
「次はこっちだああああ!!」
気を高め、夏侯惇は駆ける。狙いは騙妖鬼の首。否、首だろうが胴体だろうが関係無い。殺せるのであれば夏侯惇は何処を斬ろうが関係無いのだ。
一撃必殺の斬撃を彼女は繰り出すが、騙妖鬼は受け止める。
「良イ斬撃ダ。並ミノ者ナラ 真ッ二ツ ダロウ」
「何だと!?」
「己ニ受ケ止メラレ、驚愕シタカ?」
押し返される夏侯惇。そして鋭い剣気が「剣の間」にて迸る。
「鬼ノ太刀 八ヶ」
八連斬撃。
八回振るわれた刀が夏侯惇へと襲う。押し返された衝撃で彼女は隙だらけだ。
八連の斬撃が夏侯惇をバラバラにしようとしたが届かなかった。その理由は簡単だ。
「させない」
徐晃が夏侯惇を守ったからである。
「ソノ体躯デ、ソノ膂力トハ…恐レイッタ」
徐晃は小柄でありながら大斧を振り回す。
「助かったぞ香風」
「気を付けて。アイツ強い」
徐晃は騙妖鬼の強さを夏侯惇の斬り合いで見抜いた。
彼は彼女が今まで戦ってきた武人の誰よりも強い。それは夏侯惇ですら一合撃っただけでも分かっている。
もしも雪蓮が騙妖鬼と戦っていればその強さは恋や炎蓮にも匹敵すると言うはずだ。
「鬼ノ太刀 猛虎。カアァァァ!!」
騙妖鬼は刀を上下に連続で振り下ろし、振り上げる。まるで猛獣が獰猛に噛付いてくるが如く。
この剣技に巻き込まれたが最期、噛み殺されるのではなく噛み斬り殺される。
「退くのだ2人。覇唖!!」
李書文(槍)は槍を連続で突く。
「カアァァァ!!」
「覇唖唖唖唖!!」
力の限り武器を振るう。
「オ主…出来ル!!」
「お主もな」
互いの猛撃を弾き、間合いを取る。
「フハハハ。三人モ強者ト 戦エルノハ 行幸。勝テバ己ハ 真ナル剣聖ヘト 至ルハズダ」
真なる剣聖に至るこそ事が騙妖鬼の望み。人間だった頃からの望みである。
強者と戦って勝利する事で己が昇華していく事が分かるのだ。彼は強者との戦いに飢えている。
三国同盟軍との戦が終わったら彼は武田信虎とも剣を交えるはずだ。
「技の練度に磨きがかかっている」
「当然。己ハ 鍛錬ヲ 欠カス事無シ」
技の練度に偽りなし。騙妖鬼は剣術を会得しており、鬼になって更に剣術を昇華している。
彼が先ほどの戦いで魅せた技こそが昇華させた剣術である。
(袈裟斬りに終始している剣術…まさかあの剣術か。しかし知っている剣術と違うな)
「次行クゾ。鬼ノ太刀…一足乃詰」
速かった。速すぎる。
間合いは取れていたはずのなのに騙妖鬼は一瞬で間合いを詰めた。具体的にはたった一歩で。
既に刀を振りかぶっており、後は振り下ろすだけで相手を袈裟斬りで殺す。
「ふっ!?」
李書文(槍)は反射の動きで槍を使って守ろうとする。しかし槍を切断され、斬られる。
「李書文!?」
左肩から右脇腹へと刀が振り下ろされた。まず直撃すれば即死である。
「見事ナ反射神経」
「ま…さに危機一髪だったな」
李書文(槍)は瞬時に身体を後ろへと傾けた。本当に危機一髪で反応が少しでも遅れれば胴体が左肩から下が綺麗に切断されていたのだ。
「シカシ 次ハ 避ケラレマイ」
完全に仕留められなかったのならば次へ移行するだけだ。もう一度刀を振りかぶってトドメの斬撃を繰り出そうとする。
「させない!!」
徐晃が大斧を既に振りかぶって騙妖鬼の背後に駆けていた。隙だらけの後ろ姿だが実際は騙妖鬼に隙無し。
「鬼ノ太刀 蜻返」
背後の徐晃に気付いた騙妖鬼は跳んだ。正確にはバク転をしたのである。
徐晃の前にいた彼は一瞬にして彼女の背後を取った。
「え…!?」
「貰ッタ」
「させるかーーーー!!」
気を纏った剣が迫りくる。その剣は騙妖鬼のではなく夏侯惇の剣である。そして向ける相手は徐晃ではなく当然 騙妖鬼だ。
「ヌゥン!!」
「でやああああ!!」
宙で受けたせいか威力を全て相殺できず、夏侯惇の一撃が騙妖鬼を吹き飛ばす。
再度、互いに間合いを取る。しかし敵は一瞬で間合いを詰める技の持ち主だ。気を抜いていたわけではなかったが、ここから更に気を抜けない。
仲間の李書文(槍)は生存しているが重症。動けるのは夏侯惇と徐晃のみ。
「いや…儂はまだ動ける」
「動かないで。傷が深い」
見ればすぐにやせ我慢だと分かる程の傷だ。そもそも意識があるだけで奇跡だ。
「…もしかして呂布より強いかも」
「そうかもな」
敵は人生の中で一番の強者かもしれない。しかし2人は曹操を救う為に逃げるという選択肢は無い。
「鬼ノ太刀 虎乱」
刀を鞘に戻し、抜刀した瞬間に飛ぶ斬撃が放たれる。ただし連続で複数で乱雑に。
連続の飛ぶ斬撃。そして軌道が読めないように乱雑に放たれた。しかし最後の斬撃だけが袈裟斬りへとなる。
「シャンも出来る!!」
大斧を構えて跳び、回転しながら振った。
「望翔大回斧!!」
大斧から放たれた飛ぶ斬撃が敵の飛ぶ斬撃と斬り崩していく。
彼女の斬撃は騙妖鬼の斬撃よりも数は少ないが大きい。敵の数には大きさで補ったという事だ。
「見事」
「まだまだ!!」
徐晃は己の技である『望翔大回斧』を止めない。気を限界まで絞って騙妖鬼を倒そうとする。
「ならば…鬼ノ太刀 超飛!!」
抜刀術からの飛ぶ斬撃。
「飛燕」という技は飛ぶ斬撃。「超飛」という技は「飛燕」を強化したもので威力と飛距離が上がっている。
「負けない。全力の望翔大回斧!!」
徐晃の斬撃と騙妖鬼の斬撃がぶつかり、弾ける。弾けた余波は周囲を吹き飛ばす。
その瞬間に騙妖鬼はすかさず動く。
「鬼ノ太刀。車輪!!」
まさに車輪のように回転しながら接近。斬り刻まれれば肉片になり、トドメの袈裟斬りで終わりだ。
「避ける」
衝撃の余波だけで敵が動けなくなるとは考えていなかった。だから徐晃は避ける事に準備していたが騙妖鬼は先読みし、次の手を打っていた。
「車輪」という技を瞬時にして止め、次の技を撃つ。それは斬撃ではなく、打撃だった。
「足蹴!!」
「うあ!?」
「更ニ 奪刀!!」
蹴りを撃ち込み、徐晃の大斧を奪い捨てた。
彼が会得した技は何も剣術だけではない。彼の編み出した流派は剣術だけでなく、体術等といった技も含まれている。
「斧が!?」
「鬼ノ太刀。八ヶ!!」
八連の斬撃が徐晃を襲い掛かる。
「させるわけないだろうがああああ!!」
「来ルト思ッテイタゾ!!」
夏侯惇の存在を忘れていたわけではない。徐晃が派手に技を放って夏侯惇を敵の死角へと移動させていたのだ。
上階での戦いは3対1。1人の騙妖鬼が一瞬でも敵の数を忘れるわけがない。
「うおおおおおおお!!」
「カアアアアアアア!!」
斬り合い。騙妖鬼は夏侯惇の実力を認めている。
彼女の技はまだ発展途上だが剣の才能だけは類稀なると認めている。そもそも彼女だけでなく、徐晃も同じであるが。
(ソシテ完成サレタ 武ヲ持ツ アノ男。今ハ動ケンヨウダガ 要注意ダ)
「余所見か!!」
「マサカ」
斬り合いを続けるが、ここで先に仕掛けるは騙妖鬼。
「鬼ノ太刀。獅憤!!」
「なに!?」
「ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
獅子が怒る如くの気合で斬りかかる。敵を叩き斬るまで振るうのを止めない。
まさに剛の剣。この剣技は敵の体勢を崩す。
「負けるかあああああああああ!!」
夏侯惇も負けていない。彼女の剣もどちらかと言えば剛の剣だ。
渡り合う彼女であるが、敵の術中に嵌っている。斬り合う事に集中してしまっているからだ。
騙妖鬼は剛の剣でなく柔の剣も使える。獅子が怒る如くの剣から一瞬にして鎮まる。
「鬼ノ太刀。行摺」
スゥッとごくわずかな隙を通って夏侯惇を斬った。
「なぁっ!?」
出会ってすれ違う様に斬る技。
相手の無意識の隙を通って放つ剣技であり、極意の1つだ。
「うぐぐ…まだまだあああああ!!」
夏侯惇は倒れない。斬られても気を発生させる。
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「ナントイウ…気ノ高マリカ」
斬られてなお、敵を倒すべく力を放つ。その覇気に武者震いを起こしてしまう。
「行くぞ…我が一撃を喰らうがいい!!」
気を高めて練り上げる。気を剣へと纏う。
「餓狼至極剣!!」
夏侯惇最強の一撃。その一撃を騙妖鬼を正面から受けきる。
「鬼ノ太刀。真乃太刀!!」
お互いに最高の一撃を持って斬り合った。
「ぐ…そんな」
「オ主ノ一撃 見事ダ。シカシ オ主ニ足リナイ モノガアル。ソレハ技ダ」
「な、何だと」
「剣ノ才能ハ認メヨウ。鍛錬モ認メヨウ。シカシ技ノ練度ハ足リヌナ」
夏侯惇と騙妖鬼の差は剣術を会得しているかどうかだ。その差で勝敗を分けた。
「良キ死合ダッタ」
「終わった気でいるな…!!」
「終ワリダ。セメテノ情ケ。痛ミナク首ヲ斬ロウ」
介錯をしようと刀を振り上げる。
「待て」
「……オ主ナラ立ツト思ッテイタ」
騙妖鬼は李書文(槍)の前へと進む。
「完成サレシ武。ソノ身体デ ソノ気迫 ソノ闘気。見事ダ」
「さぞ名のある剣士とみた」
「名カ……今ノ己ニハ」
騙妖鬼は口を閉じた。しかしすぐに構える。
「己ト再度死合ヲ。完全決着ヲ」
「うむ。儂も全力の一撃で決めよう」
「折レタ槍デカ?」
「槍がなくともコレがある」
李書文(槍)は拳を握る。李書文(槍)はランサークラスだが槍がなくとも戦える。
「ホウ…ソノ気迫。嘘デハナイナ」
騙妖鬼は妖気を放出する。李書文(槍)は魔力を練る。
この死合は己をより高みに至らせてくれると確信した。徐晃との戦いや夏侯惇との戦いも彼にとっては有意義なものだった。
李書文(槍)は完成された武人だと認めている。そのような者と戦って勝てば真なる剣聖に近づくと本能が囁いている。
(武者震イガ止マラヌ)
3人との戦いを始めてから武者震いを何度も味わう。それほどまでにこの戦いが至高に近いのだ。
致命傷を躱したとはいえ、あの斬撃を喰らって立てるはずがない。しかし李書文(槍)は立ち上がり、己を殺せる程の一撃を繰り出そうと闘気を発して練り上げる。
その姿を見て、剣士としての己は武者震いしないわけがない。一介の剣士として一合斬り合わねば失礼というものだ。
(最強ノ剣ニテ決着ヲ)
騙妖鬼と李書文(槍)は決着への一撃を撃つ。
「鬼ノ太刀。終結乃型!!」
「絶招!!」
練り上げた魔力、妖気を必殺の技として繰り出す。
「刀刀截!!」
「猛虎硬爬山!!」
互いの必殺技が撃ち出された。
猛虎硬爬山。
これは宝具として昇華された八極拳の技の1つ。李書文がもっとも得意とした技である。
刀刀截。
刀で刀を截るが如く。即ち斬鉄。剣の奥義が1つの斬鉄。
一瞬にして振りかぶり、断ち切る。回避も守りも許さない。
「カアアアアアアアアア!!」
「覇唖唖唖唖唖唖唖唖唖!!」
死合いは一瞬。達人同士の勝負は一瞬なものだ。
一般人であれば何が起きたかすら分からない。
「………見事だ」
「オ主コソ」
膝を付いたのは李書文(槍)。仰向けに倒れたのは騙妖鬼。
勝利したのは李書文(槍)。
「李書文!!」
「勝った…?」
夏侯惇と徐晃は無事だ。傷を負ったが致命傷は李書文(槍)よりは浅い。
「己ノ負ケダ。王ヲ救イニ登レ」
負けた騙妖鬼は動く事は無い。
「い、急がねば…うぐ」
「夏侯惇。儂より傷が浅いとはいえ、動かない方がいいぞ」
「断る。早く華琳様を助けに行かねばならんのだ。貴様こそそこでジっとしてろ」
夏侯惇は徐晃に支えられながら上へと登り始めた。
「…そうさせてもらう」
李書文(槍)が受けた一撃は深い。更に全力の一撃を放った後であり、身体は簡単には動けないのだ。
「………」
「どうした。儂らとの戦いが不服だったか?」
李書文(槍)は騙妖鬼の未練のような気を感じとる。
「…否。其方ラトノ死合ハ 至高デアッタ」
騙妖鬼の目的は真なる剣聖になる事だ。しかし彼は既に剣聖であったのである。彼が望む部分は「真なる」という事だ。
彼は人間であった頃は剣の才能があり、期待されていた。期待された以上に活躍し、そして挫折も味わった。晩年に至る頃には独自の流派を創り出した。
己が尊敬する師よりも剣聖と認められた。それでも彼は心残りがあるのだ。故に彼はその心残りを払拭すべく鬼となってしまった。
鬼になってまで達成したい事があるのだ。それが真なる剣聖になる事。それは東の剣聖と死合う事である。
「他に戦いたい者がいたか」
「……分カルカ」
「そういう顔をしておる」
「仮面ヲ被ッテイルノダガナ」
仮面で顔が分からないが笑った騙妖鬼。
「己ノ心残リ……其方ト剣ヲ 交エタカッタゾ 宗矩」
騙妖鬼は塵となって消えた。
「…お主の流派は未来まで受け継がれておるよ」
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無双の塔 最上階。
武田信虎と対峙するは炎蓮と雪蓮。3人とも強者であり、一瞬でも気を抜けば首を墜とされる。
「鬼火纏い」
武田信虎は太刀に鬼火を纏わせる。先に動いたのは武田信虎であった。
「気炎万丈!!」
繰り出される炎の斬撃。受け止めても燃え上がる炎が身体を焼く。
「雪蓮 受けきるな!!」
「分かってるわよ!!」
炎蓮と雪蓮は炎の斬撃を回避する。2人は左右より剣を振るう。
左右からの同時攻撃。2対1だからこそ出来る戦法である。
「効かぬわ!!」
籠手で弾く。雪蓮の剣は弾かれるが炎蓮の剣は籠手を切断する。しかし切断できたのは籠手だけだ。
「こいつ…!?」
「ちょっ、腕の方が堅いって何よ」
「金鬼纏い。堅牢堅固」
金鬼。
どんな武器も弾き返してしまう堅い体を持つ鬼。
「我は鉄のように強固。貴様らに鉄が斬れるか?」
炎の斬撃が連続で振るわれる。
受け止められない。回避して剣を振っても敵は鉄のように堅く刃が届かない。これほど戦いにくい相手はいない。
「どうするの母様」
「てめえも考えろ」
「考えている最中」
相手が怪異・妖魔の力を使っているのはすぐに理解出来た。ただ攻略法が思いつかない。
鉄のように堅牢で炎の太刀。シンプルであるが、逆にシンプル過ぎて対処法が出てこない。
「奴が鉄なら今、鉄を斬れるようになるしかねえな」
「単純過ぎでしょ。ま、私もなんだけどね」
雪蓮は気を高める。意図を理解した炎蓮は前に出て武田信虎と斬り合いをする。
「はっ、この程度の炎なんざ我慢すれば熱くねえな!!」
「こやつ…」
炎蓮には特別な力を持っている。それは鬼神の力だ。
于吉によって埋め込まれた忌々しい力だが、その力で生き延びたのだ。そして今ここでも力になっているのも事実。
「貴様…我らと同じ気配がするな」
「ああ。オレの内に鬼を飼ってるぜ」
「面白い。ならば…風鬼纏い。一路順風」
風鬼。
強風を繰り出して敵を吹き飛ばす鬼。
武田信虎の周囲に強風が吹き荒れる。その風が炎を巻き上げて、大きく燃え上がる。
「燎原之火!!」
大きく燃えがる炎の太刀。
「灰と化せ。薪尽火滅!!」
「覚悟決めるしかねえな」
受け止めれば身体は焼ける。回避すれば後ろにいる雪蓮たちに被害が及ぶ。ならば炎蓮がすべきことは決まっている。
「うおうらあああああ!!」
気を発して全力で炎の斬撃を受けきった。
「……灰にならぬとはな」
「へっ、生温いぜ」
ただの減らず口。実際は彼女の身体はボロボロだ。
彼女が受け止めたおかげで雪蓮は必殺の突きを繰り出せる。練り上げた気を南海覇王に纏わせ、爆発的に駆け出した。
「やれ雪蓮!!」
「小覇王一閃!!」
一撃必殺の突きが武田信虎へと向かっていく。
「届け!!」
「甘いわ!!」
狙いが喉と分かった瞬間にすぐに手で喉を守るが、貫いた。
「鉄を斬る。否、貫く剣か」
「嘘でしょ…」
雪蓮の剣は確かに武田信虎を貫いた。ただし、喉までは届かず、手を貫通しただけだった。
「チッ!!」
舌打ちしながら南海覇王を抜いて雪蓮を後退させる。
「慢心も油断もしていなかった。しかし我に一太刀を入れた。見事と言えよう」
貫いた武田信虎の手の傷が塞がる。
「あれだけの一撃が…」
笑いたくなるが冗談でも何でもなく事実だ。
「仕切り直しだ」
武田信虎は妖気を高める。
「金鬼纏い。解放」
武田信虎の肉体が変化していく。二本の角が伸び。左目が怪しく翠色に輝いた。
身体に炎のような文様が浮き出て、右手は真っ赤に染まる。皮膚が鎧のように盛り上がり固まる。背中からは二本の腕が伸び、まるで爪の翼のようになった。
その姿はまるで強化装甲を纏ったようなもの。
「さあ。二戦目だ」
武田信虎の底は見えない。
読んでくださってありがとうございました。
次回の更新は未定です。
でも5章は今年中に完結させます!!
1061
騙妖鬼。
彼は既に剣聖です。オリジナル設定ですが、彼の未練は東の剣聖と戦う事。
彼の流派については現実にもありますが、この物語では私の想像と妄想でオリジナル化してます。
望翔大回斧
餓狼至極剣
これらは天下統一伝の技ですね。
猛虎硬爬山
李書文の宝具。漫画版のFGOでも槍の彼が放ってましたね。
1062
武田信虎との戦い。
今のところ彼女が有している怪異は鬼火に金鬼、風鬼。
他にもまだいます。
武田信虎の技。ただ良い感じに四字熟語を叫んでるだけ。
四字熟語ってカッコイイよね。
彼女の強化装甲について
戦国†恋姫X 〜乙女絢爛☆戦国絵巻〜 ビジュアルファンブックのラフ画から参考にしました。