Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義 作:ヨツバ
FGOのCBC2025イベントをクリアしました!!
今回の物語も面白かったです。そして心が温かくなりました。
別れた友人と再会できてよかったねエレノア。
そして以蔵さんは登場する度に話題になるし、株が上がるなぁ。
次のイベントはついに奏章Ⅳかな?
これはドキドキしながら待つしかないですね。
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雛プリンセス杯は中盤。
「そろそろ休憩がてら軽食にしましょう」
桃香たちの机に桜餅と甘酒が置かれる。桜餅と甘酒を置いてくれたのは秋蘭、朱里、雛里。
「あら、秋蘭。とても似合っているわ」
「ありがとうございます。華琳様」
「朱里ちゃん、雛里ちゃん可愛い!!」
「あわわ、ありがとうございます」
「はわわ、ありがとうございます」
秋蘭は青色を基調とした十二単衣を着ており、和の美しさが彼女の可憐さを引き立たせている。
朱里は赤色と花柄の十二単衣を着ている。彼女の可愛らしさをより引き立たせている。
雛里は桃色を基調とした十二単衣を着ており、秋蘭と朱里とは違って花魁風となっている。可愛らしさと艶やかさを見事に合わさって見せている。
「秋蘭も素晴らしいけど、朱里と雛里も可愛いわ」
「ええ。とても似合わっているわ」
「華琳さんと蓮華さんに褒められるなんて光栄です」
「はわわ嬉しいです」
甘酒と桜餅と十二単衣を着る女性。まさにひな祭りだ。
「甘酒甘ーい」
「この桜餅美味しいわね」
「その甘酒と桜餅は俵藤太殿が作ってくださいました。この陳琳も頂いております。とっても美味しいです!!」
「俵藤太。米や食材を出す奇跡を持つ男。正直に言うと兵糧兵として完璧ね」
人材として喉から出るほど欲しいものだ。武将としても力強く、飢えからも救える英雄でもある。
「さて、此方は桜餅と甘酒を両手に現場の状況を確認しましょー!!」
5段目 仕丁もしくは衛士。
仕丁とは令制で公民の成年男子に課せられた力役。衛士とは令制で衛門府、左右衛士府に配属された兵士だ。
雛人形の場合は宮中の雑務をこなす男性となっている。雛人形で仕丁もしくは衛士よりも「怒り上戸」、「泣き上戸」、「笑い上戸」の「三人上戸」の段と言えば分かりやすい。
「あははははは 酒が美味い!!」
「はっはっはっはっはっは。荊軻殿も粋怜殿もお強いな」
「いやあ、楽しいわね。あっははははは!!」
三人上戸の役割を担ったのは荊軻、星、粋怜。
「「笑い上戸しかいねえ!?」」
「「「あははははははははははは!!」」」
何故か笑い上戸しかいない巨大雛段5段目。
「お、来たかマスター」
「シャオ様と立香くんやっときたわねー」
こっちへ来いと手招きする荊軻。
この段はの試練はどのようなものか分からないが戦いがあるようではない。
既に美以チームと季衣チームが試練を突破し、4段目の巨大雛段へと登っていた。
5段目にいるのは小蓮チームと鈴々チームと白湯チームだ。
「あれ、鈴々と白湯様の組がいるよ」
「一刀たちには追いつけるかと思ったけど白湯たちまで追いつけるとは」
よく見ると北郷一刀たちが悩んでいるのが見えた。
「おーい一刀」
「立香か」
「どうしたの?」
「いや、これだ」
北郷一刀たちの前には甘酒が置かれた机が置かれていた。
「まだ選んでなかったか主」
「選ぶのには勇気がいるだろコレ」
星たちが酒を飲みながらここでの試練を説明してくれる。
「ここでの試練は簡単。その机に置かれた甘酒を飲むだけだ」
「それだけ?」
「それだけ」
「ただし…1つだけとっても酒精が強い甘酒があるわ」
酒精が強い甘酒は甘酒ではない。
「ここでは全員が1人1つ甘酒を飲んで次に向かう。酒精の強い酒を飲んでも大丈夫なら次に向かっても構わない」
荊軻が甘酒をクピリと飲む。
ここの試練では1人が脱落する仕組みであるが、引いた者によっては脱落しないという事だ。
「酒精が強いってどれくらい?」
「私たちでもマズイかもね」
粋怜たちでもマズイと言う程の酒精。どのような酒か気になるものだ。
「もしかして奇奇神酒?」
「正解だ」
「また勝手に…」
確かにとんでもない酒精だ。しかし飲める者は飲める。
「それと色々とブレンドしてある。試しにスピリタスみたいの作ってみて混ぜてみた」
「それってただのアルコール…」
悪酔いする所ではないような気がする。そもそもよくスピリタスを作れたものだ。
「安心しろ。飲んで拙そうだったら医療班もいる。無理やり吐かせてやろう」
「一刀たちがここで悩んでいるという事は季衣たちは外れを引かなかったという事か」
「そうだ。甘酒がただのほぼ純度アルコールだと飲みたくない」
それでも先に進むには飲むしかない。
「ところで白湯たちと一緒にいるけど」
「ああ、同盟を組んだ」
「同盟。なるほどな」
この勝負は一番最初に頂点に到達した者の勝ち。それ以外は特に何も言われていない。
ならば同盟を組んではいけないというルールも無いのだ。
「ねねだけでは白湯様を背負って段を登れませんからね」
「私がもっと力があれば…これから鍛錬しようかな」
ちなみに白湯を背負って段を登るは北郷一刀。
「シャオ様、立香君、武則天ちゃん。倒れたら介抱してあげるね~」
「主よ。倒れたら膝枕してやろう」
「膝枕は私の専売特許だぞ。なあマスター?」
閻魔亭で藤丸立香を膝枕した戦歴がある。
「では選んで飲んでくれ。あ、飲む時は一気飲みは駄目だぞ」
机に置かれる甘酒。そのうち1つはほぼただのアルコール。
「まあ、飲んでも死にはしないだろ。ただ気持ち悪くなるだけ」
もしも外れを引いても飲まずに棄権を宣言すれば良いだけだ。
全員が甘酒を手に取って口に運んで一口クピリと飲む。そして「きゅ~」と倒れるは音々音。
「「「ねねーーーー!?」」」
どうやら外れの甘酒を飲んでしまったのは音々音のようである。
「いかん、吐き出させろ」
「まさか全部飲んでないわよね?」
「残った量的にほんのちょっとだけだ」
「口に水入れて吐き出させろ。華佗呼んで来い」
テキパキと介抱していく星たち。
このような事になるなら、こんな試練は最初からさせないで欲しいものだ。
「よし、残った者たちは試練突破だ。頑張って次に行って来い」
音々音脱落。
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4段目 随身。
貴人の警衛を行う随身を表す。左近衛中将、右近衛少将とも言われる。
童謡の『うれしいひなまつり』の歌詞に「右大臣」とあるのが有名だ。
「なんだこりゃ!?」
4段目では矢の雨が降っていた。
北郷一刀が驚く。その雨の矢は1人の武将が降らしているのだ。
「右大臣の祭じゃ。矢毒・戦陣雨!!」
「祭だ!!」
矢毒と言っているが毒はなし。鏃も付いていないので直撃したら痛いだけだ。
矢の雨が挑戦者たちの進行を拒んでいる。先に進んだ美羽チームや季衣チームが足止めを喰らっているのが良い証拠だ。
「右大臣がいるって事は…左大臣も」
ヒュカっと北郷一刀の足元に矢が刺さる。
「左大臣の焔耶だ!!」
「焔耶か。その恰好似合ってるぞ!!」
焔耶の服装は紫色を基調とした隋身服。頭に冠、左手に弓矢、右手に矢、背中には胡簶。
カッコ良さを現しておきながら隠れた可愛さもある。北郷一刀や桃香たちに高評価だ。
「五月蠅いぞ!!」
焔耶の矢が北郷一刀の狙う。
「うおおおおおおおおおお!?」
照れ隠しか分からないが一点集中されている。
「おい焔耶 1人だけを狙うな。儂らの作戦を違えるな」
「分かっている。矢は紫苑様や桔梗様程じゃないんだがな」
北郷一刀が狙われている隙に美羽たちが先に進もうとしているのを確認し、焔耶は美羽たちに矢を放つ。
4段目の試練は矢の雨を突破するだけだ。雨の矢を降らすは祭。焔耶は雨の矢を掻い潜る挑戦者たちを狙う。
如何に雨の矢を回避し、突破するかが勝負だ。周囲には矢から身を守る岩があるが最後は走り切るしかない。
「こりゃ凄い矢の雨だ」
「こらー祭。道を開けてー!!」
「シャオ様。そうしたいのは山々ですが贔屓はできませぬぞ」
身内が居たらつい手を抜いてしまう場合があるが祭はそういう事はしない。
「私に当てたら許さないからね!!」
「そう言われものう…」
やりにくい事この上ないが祭は雛段の番人として仕事を全うするしかない。
「ちゃんと仕事しろよ祭」
そう言う焔耶であるが挑戦者に桃香がいればとても葛藤して、手を抜いていたかもしれない。
「焔耶よ まず袁術を狙え。奴なら鏃を付けても良いぞ」
「何でじゃああああああ!?」
穏の時もそうだったが、美羽は孫呉からの恨みを買われ過ぎ問題。彼女がやって来た事を考えればしょうがないというしかない。
「私たちだけ差別するのは反対ですー!!」
「差別ではないぞ。優遇しておる」
「それ優遇じゃないですー!?」
雨の矢は降り続く。しかし永遠に矢の雨が降っているわけではない。
雨の矢を降らしているのは祭という1人の人間。絶え間なく矢を放つ事は出来ない。その間は焔耶しか狙ってこない。
タイミングを狙っては矢を回避・防ぐかで走り切るしかない。
「おらおら。この文醜が雨の矢を薙ぎ払ってやるぜー!!」
タイミングを狙うと言っていたが場合によっては力技もある。猪々子は大剣を振り回し、雨の矢を突き進んでいるのだ。
「突っ込むのじゃー!!」
「流石は肉壁…じゃなくて麗羽様の二大看板が1人。猪々子さん!!」
「何て言った?」
「猪々子さんはとってもお強いと言いましたー」
「そうだろうそうだろう!!」
力技と押し通る事が出来るのは本当に力がある者だけだ。
「ふむ」
祭は猪々子の動きを冷静に観察して矢を放った。放たれた矢は振るわれる大剣を通り抜け、猪々子の額に直撃した。
「あでぇっ!?」
猪々子脱落。
「こりゃ何気絶しておるかー!?」
「あれあれ、貴女は矢の雨を降らすだけじゃなかったですか!?」
「儂は一言も矢の雨だけを降らすとは言っておらんぞ?」
猪々子という肉壁が脱落した事で美羽と七乃を守る盾が消えた。
「終わりじゃ」
「よいしょっと」
七乃は気絶した猪々子を文字通り肉壁にして矢の雨を突き進む。
「…人でなしじゃのう」
七乃の何でも利用するという精神に呆れた祭であった。
美羽チームは猪々子を犠牲(肉壁にして)に試練を突破。
「おおっとぉ、袁術組が第4試練を突破。現段階だと立て続けに1位突破です。優勝候補間違いなーし!!」
祭が美羽たちを狙っていた隙に残りのチームが進んでいた。
「通らせるか!!」
「通るよ!!」
「通らせてもらいます」
「とおるー」
季衣たちは己よりも大きな武器を使って矢を薙ぎ払っていく。
「あいつら戦の時も思ってたが、あの背丈であんな大きな武器をよく振るえるな!?」
「「「力持ち!!」」」
大きな武器は盾にもなる。焔耶の矢の腕は紫苑や祭とは違う。
「くっ、突破された!?」
季衣チームは脱落者無く第4の試練を突破。
残りのチームは鈴々チームと小蓮チーム。
「シャオ様そして立香よ手加減せんぞ。毒矢。戦雨陣!!」
「お館、鈴々、電々。そして白湯様。行くぞ!!」
矢の雨が降り注ぐ。
「うおおおおおお!?」
「鈴々が守るのだ!!」
鈴々が丈八蛇矛を回転させながら矢の雨を防いでいく。
「ふん、この程度。酷吏召喚じゃ」
酷吏が複数人召喚される。
「妾たちを守りながら進めい」
「「「アイアイサー」」」
「私も何か妖術覚えたいなー。何かと便利そう」
鈴々チームと小蓮チームは矢の雨を防ぎながら進む。
「やるのう。ならば…!!」
祭は猪々子の時のように酷吏たちの動きを観察する。そして隙間を見つけて矢を放った。狙いは酷吏たちの召喚者でる武則天。
「させないよ月下美人!!」
小蓮は己の武器であるチャクラムで矢を弾く。
「おお、お見事ですシャオ様!!」
小蓮チーム第4の試練突破。
「お館覚悟ーーー!!」
「焔耶が俺狙いな件!?」
焔耶は相手が北郷一刀だからと言って手加減はしない。
「渾身の一矢を受けよ!!」
「何か気を溜め込んでるよ!?」
「電々それマジか!?」
「ご主人様と焔耶は最近仲悪いの?」
北郷一刀と焔耶は仲が悪いわけではない。ただ焔耶が北郷一刀に対して素直になれていないだけである。
ただ表向き的にそういう関係なだけだ。実際は深い仲ではある。
「そんな事無いぞ。つい最近は桃香と…ゲフンゴフン。何でもない」
とても深い仲が良い事だけは確かだ。
「こら、お館。変な事言ったらぶっとばすぞ!?」
そんな事を言いながら焔耶は気の込めた渾身の矢を放った。
「させないのだ。蛇矛一念!!」
渾身の一矢を薙ぎ払う鈴々。
「へへーんだ。焔耶の矢なんて効かないのだ!!」
「くそ。やはり紫苑様や桔梗様程じゃないから、ここまでが限界か」
鈴々チームも第4の試練を突破。
雛プリンセス杯も後半へと入っていく。
読んでくださってありがとうございました。
次回の更新も3月中にします。
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ここでの試練はまあ、お酒のロシアンルーレットですね。
外れが奇奇神酒やらスピリタスやらの混ぜもんとか…ヤバァイ。
良い子の皆様は真似しませんように。
お酒は楽しく自分に合うように飲みましょうね。
秋蘭、朱里、雛里の十二単衣姿は乙女乱舞での姿です。
登場人物全員分の雛祭りの恰好があれば良かったけど…流石に無理ですからね。
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ここの試練は矢の雨を突破しろ。
至ってシンプルな障害物競走みたいなものですね。
焔耶の服装は英雄列伝での姿となります。
祭もしくか、他にも随身の恰好をした恋姫がいれば登場させたんですが…随身の恰好は焔耶しかいなかったんですよね。
さて、雛プリンセス杯も後半に突入します。
このまま順調に3月中に雛プリンセス杯編も完結出来そうです。