Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義 作:ヨツバ
FGOではぐだぐだ復刻が始まってますね。
「ぐだぐだキ神」はぐだぐだイベントでも好きな物語です。
開幕初っ端からのノッブヘッドが消えたのは面白かったです。
そして恋姫では魔王カリンちゃんRPGXはいつリリースされるんだろう。
気になりますね。
さてと、物語本編をどうぞ。
タイトルから分かるかもしれませんが今回はあのお祭りを題材にしてみました。
どっちかっていうとゲームの方ですが。
1107
三国会議は定期的に行われる。
何度も何度も飽きないのかと言われるかもしれないが、必要であるからこそ会議が行われるだ。
議題はやはり五胡の動きや各国の状況。そして五胡対策による武器や装備。
「五胡はまだ動きがありません」
桂花がスラスラと調べた情報を報告していく。
「残念ながら宝貝はまだ見つかっていません。しかし武器や装備となる素材はいくつか見つかりました」
「呉も同じく」
「蜀もですね。やはり…宝貝というものは簡単には見つかりませんね」
冥琳と朱里も同じような報告をしていく。
「なかなか宝貝というのは見つからないものね」
「伝説の武器は簡単には見つからないかー」
伝説の武器が簡単に見つかれば苦労はしない。
「宝貝捜索隊を結成し、管輅の情報を元に動くしかないわね」
管輅は確かな情報を持っていると言っていた。しかし今は場所をより確かにするために情報を精査している。
故に今はちょっとした噂でもいいから宝貝や特別の素材を捜索しているのだ。
特別な素材は見つかる事もあるが宝貝は見つからない。
「そろそろ管輅の精査も終わると言っていた。華琳の言う通り宝貝捜索隊を結成するべきだな」
宝貝捜索隊の結成。管輅の宝貝がある場所の情報精査が終わればすぐにも動き出す。
「五胡の動きは無し。宝貝は見つかっていないけど…特別な素材は見つかった。まだまだね」
五胡対策の為に宝貝の取得と特別な素材による装備品は早く準備しておきたいのだ。
実は今ある特別の素材だけで作れる装備品は作成中だ。どのような装備品が出来るか期待している。
「特別な素材も立香から奪っ…貰ったけどまだ足りないみたいだしね」
藤丸立香レイド戦。ある意味、過酷な戦いであった。
「あれは赤壁の戦いよりも過酷だったわ」
藤丸立香もあれだけ強大な敵になると華琳たち慄いた程である。
彼とレイド戦の話に関してはまたの機会に。
「さてと…五胡対策の次は三国交流について話しましょうか」
華琳から三国交流の言葉が出てピクっと反応したのが桃香と北郷一刀。
五胡対策も真剣だが、桃香は三国交流も真剣だ。三国の信頼を強固にするために交流は重要である。
「前回の雛プリンセス杯は盛況だったわ。まあ、なかなかぶっ飛んだ祭りだったけど…」
女の子を祝うお祭り。雛段を飾って甘酒は桜餅を食べる。
民衆に広めるのも良いお祭りだ。次行うのであれば雛プリンセス杯の規模を小さくした催したりするのも良いかもしれない。
「次回行うならもっと民衆に広めましょう」
雛プリンセス杯はイカした祭りであったが民衆に早すぎる。故にスケールを小さくしないといけない。
(だからひな祭りはそんなイカした祭りじゃないんだけどな…。あとで修正するように動こう)
三国外史に間違ったひな祭りは浸透しそうになるのであった。
「また一刀に聞くけどこの時期、天の国ではどのような催しをやるのかしら?」
「この時期か…エイプリルフールとかかな」
「えいぷりるふうる?」
「あ、前に言っていた」
エイプリルフール。嘘を言っていい日。
嘘を言っても良いというが楽しい嘘や面白い嘘に限る。間違っても相手も不快にさせたり、悲しませたりするような嘘は厳禁だ。
「……それ面白いの?」
蓮華はポツリと呟く。
「あれ、意外に不評?」
「悪いけどこんな状況に嘘を付くような催しはよくないわ」
華琳がエイプリルフールが今、催すのがよくない事を説明した。
「今は五胡と緊張状態のようなもの。故に嘘をついて良いなんて催しをしていたら敵が余計な事をしてくるわ」
情報操作という事だ。嘘が許される日が了承された時、敵国なら相手を混乱させるような嘘を広めるはずだ。
エイプリルフールなら、それが全て嘘と思われている。しかしその多くの嘘の中に本物が混じっていれば混乱する。
例えば五胡が急に攻めて来たと嘘を付いた。エイプリルフールなら嘘だと誰もが思う。五胡がまさか攻めてくるはずがないと思っていたが実は本当だったとなれば三国は急には動けない。
(オオカミ少年みたいなもんか)
「そんな催しが許されているなんて…やっぱ天の国は平和なのね」
噓を言っても良い日があるのは平和な証なのかもしれない。
「他のは無いのかなご主人様?」
「そうなると花見とか」
「それはこっちでもよくあるわ。まあ、花見も良いんだけど」
花見も悪くない。花を楽しみ、食事を楽しみ、コミュニケーションを取る。
「花見も良いけど他にはあるのかしら一刀?」
「他かぁ…他……アレかな。でもあの祭りを三国でやるのもどうなんだろう」
言いずらそうな北郷一刀。しかし聞いてみないとどのような催しか分からない。
「あるのなら話してみてちょうだい」
「イースター…復活祭ってのがあるんだけど」
復活祭。
その単語だけでも凄い催しな気がすると思った桃香たち。
「どんな催しなの?」
磔刑にされて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶するキリスト教においては最も重要とされる祭である。
「色々と説明が難しいんだけど…簡単に説明するとある宗教の教主が磔にされて亡くなったけど三日で蘇った事を記念する祭りかな?」
北郷一刀は華琳たちに理解しやすいように色々とシンプルにして説明した。もしもこの場にカルデアのマルタがいればヤコブ真拳で今の説明をぶち壊し、正確な説明をするかもしれない。
「「「………」」」
「どうしたんだ?」
「人は死んだら蘇らないわ」
「いや、そうなんだけど…」
現代からしてみれば死んだ人間は蘇らないが、神秘がある時代では覆る。
「俺も実際に見たわけじゃないから真実は定かじゃないんだけど…ただ昔から伝わってて、イースターという催しもあるから否定も出来ないんだよ」
世界最大規模の宗教に嘘は無いはずだ。
「天の国って人が蘇るのね」
「でもカルデアという組織に属している始皇帝陛下も不死になった言うし」
「天の国ってやっぱり凄いんだねご主人様!!」
(……俺らの世界が桃香たちにとんでもない世界だと思われてる)
現代であっても世界は全て明かされているわけではない。神秘が薄くなった現代でも謎は多い。
故に浪漫とオカルトが溢れているのだ。
「やっぱ駄目だな。流石にイースターと三国は合わないか?」
この外史がヨーロッパやアメリカ等の世界であれば合っているが中国大陸で三国時代ではイースターは合わないかもしれない。
そもそも中国大陸にキリスト教が広まり始めたのは唐の時代からである。やはりここは無難に花見の方が合うかもしれない。
「…その復活祭とやらも雛プリンセス杯みたいに何か着る衣装があったりするの?」
「え。ああ、あるぞ。バニースーツだな」
復活祭に必ず着る衣装というわけではないが、イースターバニーから着想を得た衣装だ。
尤もバニースーツ限定だけでなく、兎をモチーフとした衣装であればいい。
「ばにぃすうつって?」
「兎っぽい恰好」
「ふーん。例えばどんな感じ?」
兎をモチーフにした格好を着るのが風習というわけではないが、イースターを楽しむ1つとなっている。しかし北郷一刀は何故かバニースーツのイメージが強い。
「兎を表現する服は色々あるけど…バニースーツってのはこんなのだ」
北郷一刀が描いたバニースーツを見て華琳は目をキラーンとさせた。
「その服は女性が着る服ね?」
「ああ」
「ならその復活祭は私が…魏が催しましょう」
「え、やるの?」
何故か乗り気の華琳。
北郷一刀としては三国志外史ではイースターはミスマッチな気がするのだ。
「詳しく復活祭の内容を聞かせて」
「あ、ああ。分かった。イースター、復活祭にやるのは…」
1108
魏にて行事開催会議が開かれる。
今回の主要メンバーは華琳、桂花、燈、香風、風、栄華の6人。
「今回の天の国の催しだけど魏が主催で行うわ」
「華琳様の決定に反対はありません」
全肯定の桂花。華琳が間違いをおかしていなければ彼女は熱を上げて全てを肯定するのだ。
「あの」
「何かしら燈?」
「どのような催しなのでしょう?」
「桂花」
「お任せください。私が説明するからちゃんと聞きなさいよ」
ビシリと言う桂花。
「桂花さんの説明ならちゃんとしてますから大丈夫ですわ」
「シャン頑張って聞く」
「風も寝ないように気を付けるですよ」
「居眠りすんじゃないわよ風」
桂花がイースター(復活祭)についての説明を燈たちに話す。
「天の国にはそのような風習があるんですね」
「ええ。でもそのままを開催しても民衆たちはよく分からないから復活祭ではなく、遊戯の方が大々的にして開催するわ」
「遊戯内容はこんな感じよ」
華琳が魏で開催する遊戯大会を説明する。
イースター(復活祭)には様々な催しがある。その中で楽しむ一環としてちょっとした遊戯(ゲーム)があるのだ。
華琳は北郷一刀から聞いた復活祭の内容の中で魏に取り入られるものを考えた。国を挙げての遊戯となればちょっとした大会である。民衆たちも参加となれば良い町おこしならぬ国おこしだ。
五胡に怯えているだけでは民衆たちも不安だ。故に楽しめるのような催しを開催してストレスを発散させるという目的もある。
「栄華に相談だけど…予算はこれだけを見てるわ」
「どれどれ……まあ、これくらいならギリギリですわね」
「ちょっとした賞金や賞品を考えてるわ。そして子供と大人用で大会を分ける」
既に華琳の頭の中では、どのような催しかを完成させている。
「大人も子供も楽しめる祭りなら良いひと時を過ごせますね」
「賞金や賞品が出るなら参加費を取っても良いと思いますわ」
華琳の考えた催しが説明され、燈や栄華たちも助言や補足を加えていく。
「面白そうな祭りになりそう」
「主催者側じゃなくて風も一般で参加してみたいですねー」
午前の部は子供、午後の部は大人で別けるのも良いかもしれない。
遊戯大会で行われる範囲も決めねばならない。魏の陳留内で考えるとすると民衆たちの協力も必要である。
「ちょっとした大会であれば陳琳にも声を掛けるのも良いかもしれないわね。雛プリンセス杯では良い仕事していたわ」
雛プリンセス杯で実況や解説で活躍した陳琳。彼女の仕事ぶりに華琳だけでなく、蓮華や桃香も評価していた。
「では、陳琳に依頼を出しておきます」
イースター(復活祭)のゲームを参考に魏にて『宝卵探し祭』が開催される。
「そしてこの催しで参加者には着るべき衣装があるわ」
華琳的にはこっちが本命。
1109
五胡にて。
「曹操(暗影)殿。いますか?」
「いるわよ?」
于吉が探している人物は華琳に瓜二つ。異なる部分があるとすれば肌の色や目の色くらいである。
「貴女に仕事の依頼です」
「仕事?」
「仕事というか実験ですかね」
ある実験の依頼を曹操(暗影)に頼む于吉。
曹操(暗影)彼の背後に控える3体の鬼。恐らくその3体の鬼が実験で使う材料なのだろうと予測する。
「どのような実験?」
「ちょっとした概念の実験ですよ。何でも魏で面白い祭りがあるそうなので」
「魏ねえ…また可愛い子たちを愛でに行くのも良いかもしれないわね」
曹操(暗影)は華琳の暗殺計画での事を思い出す。思い出すは暗殺についてではなく可愛いく、美しい女性たち。
魏の陳留に行けば彼女の好みの女性たちに出会える。
「ちょっと息抜きに遊びに行くのも良いわね。行ってあげるわ」
「ありがとうございます。では、どのような実験をしてほしいか説明しますね。まずは…」
華琳たちが主催する祭りに魔の手ならぬ鬼の手が忍び寄る。
読んでくださってありがとうございます。
次回の更新は4月中。
今回のお話から『宝卵探し祭編』が始まります。
イースターのエッグハントをネタとして扱った物語になります。
まあ、だいぶ魔改造される事になりますが生暖かい目で読んでってください。
1107
三国会議。
特殊な素材は集まっていますが、宝貝はまだ集まっていません。
宝貝探しの話もいずれ書こうと思ってます。
藤丸立香レイド戦。これも機会があれば書くかも?
4月の行事。
お花見とかエイプリルフールとかイースターとか。
今回はイースターを題材にしました。まあ、上記にあるように正確にはイースターのエッグハントの方ですけどね。
流石に中国大陸の三国時代でイースターはミスマッチな気がしますね。
だって、この時代ではキリスト教も広まってませんし。
本当にイースター関係無いお話になりそうだ…。
カルデアのマルタさんがいれば「イースターはそういう祭りじゃありません!!」と本当に言いそうだ。
それにしても無知な作者はイースターを調べるとキリスト教にとってクリスマスよりも大切なお祭と知りました。とても興味深いですね。
1108
魏での行事開催会議。
流石に魏でイースターをまんま開催出来ないのでエッグハントを採用した感じになります。
この外史ではキリスト教を知らない三国がイースターをまんまやっても分からないという事もあるのでエッグハントをするのが丁度良いと思いました。
そして華琳的にはバニースーツや兎をモチーフにした服装の方が本命。
1109
五胡もそろそろ動き出します。
于吉の魔の手が魏にまた忍び寄ります。