Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。
5月に入りましたね。そしてゴールデンウイーク!!
家でゆっくりしたり、出かけたり、仕事だったりと様々ですね。


FGO
ついに奏章Ⅳが配信されました。
まだ私はプレイしてませんが、楽しみです!!
ガチャ石の用意をしないと…!!


恋姫
魔王カリンちゃんRPG
あれ…もう水着のキャラが登場した?


宝卵探し祭-龍成る兎-

1120

 

 

藤丸立香が媚妖鬼(長女)に襲われかけてた頃、北郷一刀もまた媚妖鬼(次女)に襲われかけていた。

 

「私ト交尾シナサイ!!」

「いやああああああ!?」

「ご主人様を守れ!!」

 

北郷一刀を追いかける媚妖鬼(次女)。そして媚妖鬼(次女)討とうする愛紗たち。

 

「何故 逃ゲルノ。モシカシテ 恥ズカシイノ?」

「そうじゃないんだよ」

「ナラバ コノ酒ヲ 飲マセテアゲル。酒飲ンデ 交尾ヨ!!」

 

媚妖鬼(次女)は己の持つ徳利とお猪口を用意。

魅惑の身体と強い酒で相手を骨抜きにするつもりである。

 

「口開ケ!!」

「いやぁ!? 無理やり飲まされる!?」

 

酒を飲ませて、酔わせて襲うという段取りである。

 

「いい加減にしろ!!」

 

愛紗の青龍偃月刀が徳利とお猪口を切断する。

 

「ナンテコトヲ!?」

 

己の主であり、好きな人をウサギのような鬼に襲わせてなるものかと愛紗は闘気を放つ。

 

「焔耶は右に行け。儂は左から攻める」

「はい桔梗様」

「ご主人様こっちこっち!!」

「すまん皆。助かった」

 

気が付けば藤丸立香と逸れてしまった。心配だが、此方も貞操の危機である。

無事を祈りながらも自分自身の無事を考えないといけない。

 

「ねえ、ご主人様」

「何だ桃香?」

「その…出すの手伝った方がいいかな?」

「桃香!?」

 

まさかの発言に驚いてしまう。

 

「桃香様は何を言ってるのですか!?」

「だってだって傾さんの言う通りかなって?」

 

媚妖鬼(次女)の狙いは北郷一刀の胤である。ならば彼から胤が出ないよう事前に搾り取ってしまえばいいという事だ。

 

「まあ、悪くはないな」

「桔梗様!?」

 

桔梗は案外ノリ気である。

 

「桃香様も桔梗様も何を言ってるんですか」

 

焔耶は冷静にツッコミを入れる。

 

「泥棒ウサギ共ガ ソコナ雄ウサギハ 私ガ先ニ 見ツケタノヨ!!」

 

媚妖鬼(次女)は妖気を口元に集中させる。

 

「コノ必殺ノデ…雄ウサギヲ 一発でメロメロ」

「何する気だ?」

「媚妖ノ口ヅケ(直接)!!」

 

媚妖鬼(次女)が跳んで、直接北郷一刀の唇を奪おうとする。ちなみに口の中にはお酒を含んでいる。

 

「うおおおおおおお!?」

「だからさせんといっている!!」

 

愛紗が横入り、媚妖鬼(次女)をなぎ倒す。

 

「ブホォ!?」

「焔耶、桔梗。追撃を頼む!!」

「任せろ!!」

「豪天砲!!」

 

2人追撃により必殺の口づけは失敗する。

もしも成功されたら酒を流し込まれ、色々と蹂躙されていたかもしれない。

 

「グヌヌ。邪魔バカリヲ!!」

 

媚妖鬼(次女)はムンっと脚を魅せ付ける。

 

「ナラバ 私ノ脚線美 本気ヲ 魅セル時ガ 来タワネ!!」

「脚線美の本気って何だ?」

「ならこっちも真打を出してやろうではないか」

 

ニヤリと笑う桔梗。彼女の言う真打とは何だ気になるが、その答えは視線で分かった。桔梗の視線は焔耶へと向けられれている。

 

「え、ワタシ?」

「焔耶が?」

「焔耶よ。新たな姿を見せるといい」

「ええ!?」

「新たな姿?」

 

焔耶の新たな姿は気になる。

 

「ちょっと桔梗様」

「あやつを徹底的に潰すには、あやつの自慢の脚線美を負かす必要がある、故にお主だ」

 

何となく納得がいかないまま焔耶は着ているウサギの着ぐるみを脱いだ。

 

「なに!?」

「焔耶ちゃん!!」

 

彼女は着ぐるみの下にバニースーツを隠していた。

黒を基調とした燕尾服のバニースーツ。赤い蝶ネクタイにカフス、網タイツを履いている。

可愛らしいウサギの恰好服から大人の魅力を溢れるバニースーツへと変身。ギャップというもので焔耶の印象がいっきに良い意味で変わる。

 

「似合ってるよ焔耶ちゃん!!」

「そ、そうですか桃香様?」

「ああ、似合ってるぞ」

「お館まで…ま、まあワタシだしな」

 

二段構えの服装とは恐れ入ったものだ。

 

「フン。姿ガ変ワッタ所デ!!」

 

媚妖鬼(次女)が脚に力を入れて跳びはねた。

周囲の壁や屋根、柱を足場にして縦横無尽に跳び跳ねて北郷一刀たちを攪乱させていく。

 

「コレガ 私ノ脚力 脚線美ノ力!!」

「やっぱ早い!?」

「コノ速サデ 今度コソ 雄ウサギノ 唇ヲ頂ク。ソシテ交尾ヨ!!」

 

媚妖鬼(次女)はまた口に妖気を集中させ、酒を流し込む。

 

「させんぞ。これを見よ!!」

 

桔梗は堂々と焔耶の脚に手を向けた。

 

「こやつの脚もなかなかだ。正直、儂も羨ましいと思う脚線美じゃからな」

「え、桔梗様そんな風に思っててくれてたんですか?」

 

焔耶も巨乳であるが、実は彼女の強みは脚だったりする。

健康的で鍛え上げられながらもスラリとして艶めかしい。意外にも焔耶の脚線美を羨む女性は多いという。

 

「うん。焔耶ちゃんの脚はとっても綺麗って思ってた。羨ましいくらいに」

「え、そうなのですか桃香様」

「更に今は網タイツを履いているからめっちゃセクシーなんだよな」

 

北郷一刀もつい目が釘付けになってしまう。

 

「ソンナ 雌ウサギノ 脚ガ ドウダッテイウノヨ。私ノ脚ノ方ガ 綺麗ニ 決マッテルジャナイ!!」

「いや、俺は焔耶の方が綺麗だと思うぞ」

「ズゴーーーーーーー!?」

 

北郷一刀が媚妖鬼(次女)よりも焔耶を選んだ事で媚妖鬼(次女)は動揺し、脚を縺れさせて転倒。

 

「何故!?」

「何故って言われても焔耶の方が綺麗だし」

「ソ、ソンナ馬鹿ナ!?」

 

媚妖鬼(次女)は北郷一刀に振られる。

 

「鬼子ハ諦メナイワヨ。コウナッタラ 無理ヤリ襲ウシカナイワネ!!」

「最初からだろうが」

 

ギロリと睨む愛紗。最早、外に連れ出す前に青龍偃月刀の錆にしてやろうかと思い始める。

 

「マダ…ヨ?」

 

急遽街中に全体に何故の鳴き声が急に響いた。その謎の鳴き声は「ブーブー、ブッ、ブーブー!!」というものだった。

 

「なんだ今の鳴き声みたいの?」

「今ノハ…ソウカ ツイニ」

 

媚妖鬼(次女)は北郷一刀から方向転換。来た道を戻り始める。

 

「何故戻る!?」

「オ姉チャンガ 今行クワ 三女!!」

 

 

1121

 

 

媚妖鬼(三女)は長女と次女のために足止めをしている。しかし足止めと言っておきながら愛紗や秦良玉たちは無視していた。

相手の数が多すぎたと言えばしょうがないのだが、媚妖鬼(三女)は追いかけて愛紗たちの足止めをするような動きもない。

 

「コイツすばしっこいな。しかし当てられないわけじゃない」

「私の金光鉄槌が直撃すれば…」

「アタシの技が全然当たらないわ。アタシだけ当たらないんだけどー!!」

 

媚妖鬼(三女)は翠、斗詩、玄奘三蔵の攻撃を回避し続ける。しかし回避力が高くとも3人相手は厳しいようだ。

翠と斗詩の攻撃は度々は当たってるが玄奘三蔵の攻撃は何故か当たらない。

その様子を観察する太公望と真直。戦に勝つには情報を集める事こそが大事である。

情報収集の大切さを嫌と言う程、分かっているからこそ敵の動きは見逃さない。

 

「ウサギ鬼はこの場から離れる気はなさそうですね」

「ええ。長女と次女を優先すると言っておきながら此方から離れない。そして僕を狙っているわけではなさそうです」

 

媚妖鬼(三女)は元々、太公望を狙っていた。そして現在では足止めをすると言って玄奘三蔵たちと戦っている。

太公望への興味はもう無くなっている。それでは媚妖鬼三姉妹の計画がなっていない。

 

「もしや鬼子を孕む云々は…」

「可能性はあります。まあ、僕なんかよりも天の御遣いの方が優先って事もありますけど」

(天の御遣いの血は特別ですけど…太公望殿も大概ですよ)

 

太公望の血(胤)もまた特別である。彼の事を知り、彼の後継を生み出すのならば女性を宛がう者たちは多いはずだ。

実際に華琳は魏の繁栄のために考えていない事もない。炎蓮もまだ王であれば、藤丸立香のように孫呉に組み込む事を考えていたはずだ。

 

「そして気になるのが三蔵殿の攻撃は何が何でも回避している」

「はい。翠さんと斗詩さんの攻撃は当たっているようですけど三蔵さんの攻撃は避けてます。というか絶対に当たってたまるかってくらいの気概ですね」

 

媚妖鬼(三女)の警戒度は斗詩や翠よりも玄奘三蔵の方が高い。

2人の攻撃は当たっても玄奘三蔵の攻撃はどんな状況であっても回避する。例えば左右に挟まれ、片方の技を直撃してでも玄奘三蔵の攻撃は回避しているくらいだ。

 

「攻撃を受けたくない。触られるのも嫌だって感じですね」

「はい。何故、三蔵殿だけ…もしや三蔵殿の持つ何かが弱点だったり」

「可能性は無くは無いですが何か違うような…お?」

 

媚妖鬼の弱点を見つける為に観察していると緑と斗詩が大技を決める。

 

「秘技・旋回斬!!」

「渾身の電光を喰らえー!!」

「キャアアアアアアア!?」

 

2人の大技が直撃した媚妖鬼(三女)は膝を付く。

 

「翠さんも斗詩さんも凄い。アタシは一打も当てられなかったのに」

「すばしっこかったが何とか倒せたか?」

 

膝をついた媚妖鬼(三女)は黙る。何も喋らず、動かないが警戒は怠らない。

これから尋問でもし、情報を抜き取るべきかと思った瞬間に彼女は空に向かって吼えた。

 

「ブーブー、ブッ、ブーブー!!」

 

吼えたというか鳴いたと言うべきか。

 

「な、何だ?」

「何かの合図か?」

 

空に向かって大きく鳴いた媚妖鬼(三女)。

 

「コレデ 良インデス。ツイニ 私タチノ 計画ガ 達成サレルノデス」

「え、どういう事?」

「やっぱ鬼子を孕む云々は嘘…演技だったて事なのね」

「鬼子ヲ 孕ム事ハ オマケデス」

 

媚妖鬼三姉妹にとって鬼子を孕む事はついでに過ぎない。

真なる計画は別にある。その全貌が明かされる。

 

「姉サンガ 来タワヨ!!」

「姉サン!!」

「1羽戻って来た!?」

「異能解放ヨ!!」

 

媚妖鬼(次女)が戻ってきて異能を開放。

 

「私ノ力ハ 玉兎。兎児爺」

「兎児爺ですと?」

 

その言葉に反応する太公望。

兎児爺。

中国北京の伝統玩具だ。兎児爺がかたどっているのは玉兎である。

兎児爺と呼ばれる玉兎は病を治す力を持つとされる。兎児爺の実際の起源は月神の崇拝と言われてもいる。

 

「病ヲ…傷ヲ治ス力ヨ!!」

 

媚妖鬼(次女)は媚妖鬼(三女)の傷を瞬く間に治していく。

 

「アリガトウ 姉サン」

「イイノヨ。妹チャン 材料ハ、準備ハ 出来上ガッテル。最後ハ 貴女ガ 荒波トイウ 奴ラノ間ヲ 勢イヨク 跳ネテ 空ヘ!!」

「ウン 姉サン。私ハ龍ニ 成ルデス!!」

 

媚妖鬼(三女)は勢いよく翠や斗詩たちの間を跳んで空へと舞い上がった。

 

「龍成ル兎!!」

 

媚妖鬼(三女)は肉体を変化させ、みるみるうちに金色に光り輝いて龍へと成った。

 

「「「「何で!?」」」」

 

玄奘三蔵や真直たちは兎が龍になった状況に驚くしかなかった。

 

「なるほど…もしや龍王兎伝説」

 

太公望は媚妖鬼三姉妹の計画について理解出来たのであった。

 

 

1122

 

 

魏の陳留 その一角。

『宝卵探し祭』の会場にある建物屋上にて龍となった媚妖鬼(三女)を観察するは髑髏仮面の怪人。

 

「可能かどうか賭けではあったけど成功したのね。思いのほか神秘が濃くなり、概念という力が働くようになっているわ。これも計画通りって所かしら」

「何の独り言?」

「あら」

 

髑髏仮面の怪人の元に現れるは華琳と風香。

 

「また会ったわね。そしてまた可愛い子を侍らせてるわね。私にちょうだい?」

「嫌よ。シャンは私の可愛い臣下だからあげない」

「この人…強いよ華琳様」

 

謎の髑髏仮面の怪人に警戒し、香風は華琳を守る為に武器を構えて前に出る。

 

「そして良い恰好してる。そそられるわ」

 

うっとりとしている骸骨仮面の怪人。

 

「貴女がウサギ鬼たちの首謀者ね」

「まあ、実験結果の確認をしているだけなんだけどね」

「実験とは今の状況の事かしら」

 

空に浮かぶは黄金に光輝く龍。

 

「ええ。兎が龍になる実験」

「兎が龍に成るなんて聞いた事無いわね」

「実はそういう逸話があるのよ。大陸は広し…いえ、世界は広しって言うのかしら」

 

華琳も得物である絶を構えて骸骨仮面の怪人に向ける。

 

「どういった事か聞かせてもらおうかしら」

 

恐らく聞いても言わないはずだ。

その時は力づくで口を開かせるまでと華琳と風香は臨戦態勢を取る。しかし華琳と風香の予想とは逆をいくものであった。

 

「いいわよ。隠すつもりはないし」

 

骸骨仮面の怪人は気にせず、実験の内容を語り始める。

 

「ま、言っても理解できるか知らないけどね」

 

骸骨仮面の怪人が実験内容を喋るのは、どうせ理解出来ないだろうという部分もあるからだ。そして于吉の実験について守秘するつもりも無いという点もある。

 

「龍王兎伝説」

「龍王…兎伝説?」

「兎が龍になる話よ。それが実現できるかの実験」

 

華琳も風香も聞いた事がない物語。それは当然で、華琳たちよりも未来の物語なのであるからだ。

 

「ある僧が狼に襲われている兎を助けた。僧は兎と共に故郷に帰国するために船で海を渡った。しかし嵐に見まわれて難破しそうになるが助けた兎が波間へと跳ねまと嵐は収まり、僧を助けたというわ。そして兎は金の龍となり天へと昇って行ったと言われているわ」

「そんな話やっぱ聞いた事ない」

「私もよ」

 

一時、大陸を旅をしていた風香も知らない物語だ。

 

「その逸話より兎は龍になる生き物と言われているわ」

「兎がねえ」

「ま、その兎の正体が実は龍って事もあるけど」

 

龍になる兎なのだから、ただの兎なはずがない。しかしここで大事なのは兎が龍に成ったという部分だ。

 

「正体が龍だったというオチでも…兎が龍に成ったという結果がある。ソコを妖術や儀式で再現できるかという実験なのよね」

「龍を創るという事ね」

「ええ。兎から龍を創る…それが可能ならとても強い軍団を作れないかしら?」

「龍率いる軍団。それはとても脅威ね」

「でしょう。五胡も貴女たち三国を蹂躙するために本気よ?」

 

骸骨仮面の怪人の言葉より「五胡」が出た。やはり今回の事件は于吉や五胡が絡んでいる。

 

「兎から龍を創ると言ったわね。妖術や儀式がどうとか」

「ええ。さっき言った龍王兎伝説の模倣…それを儀式術式にし、色々と補強したものよ。賭けだったけどギリ成功ってとこかしら」

 

空に浮かぶ金色に輝く龍こそが実験結果である。

 

「模倣と言ったわね」

「ええ。媚妖鬼三姉妹のうち龍になる役割は三女」

 

媚妖鬼(三女)こそが龍となるウサギ。彼女には龍の細胞を埋め込んでいた。

ウサギの正体が実は龍だったという部分を補強する為と、龍になるのであれば龍の細胞があった方が良いという2点である。

 

「1つ目の段階としてウサギは狼に襲われてなければならない」

「その狼ってのが私たちだとでも?」

「ええ」

 

兎を襲う狼という部分を媚妖鬼(三女)を襲う翠たちという形にしたのだ。

 

「どっちかって言うと襲ってきたのはそっちだけどね」

「結果的に媚妖鬼(三女)は傷をつけられた。それは襲われたって事になるでしょ?」

 

傷を付けられた媚妖鬼(三女)。そして武器を持つ翠たち。結果だけ見れば襲ったのは翠たちという事になる。

 

「でも僧…三蔵はウサギの鬼を助けてないわよ」

「そこで媚妖鬼(次女)の出番よ。彼女の力は病や傷を治す力」

「でも僧に助けられてないじゃない。模倣するなら僧が助けるべきだった」

「ええ。ソコが難点だった…故に媚妖鬼(三女)には絶対に玄奘三蔵の攻撃を喰らってはいけないと伝えてあったの」

 

助けてくれる僧に攻撃を受けるのは本末転倒。

媚妖鬼(三女)が玄奘三蔵の攻撃を何が何でも回避していた理由である。

 

「結果だけを残すという意味では、僧に助けられた兎という部分を…僧、助かったウサギという部分だけにしたってところね」

 

儀式成功率は下がるが、結果論だけ残す事にしたのだ。『僧』と『助かったウサギ』がその場にいれば良い。

 

「助かったという部分は傷を治してくれて助かったという点に変えられる。だからそこが媚妖鬼(次女)の役目だったわ」

 

媚妖鬼(次女)の力は「玉兎(兎児爺)」。媚妖鬼(三女)を助ける役目だ。

次女が三女を助けた事で『僧』と『助かった兎』という結果が出来上がる。

 

「次は嵐に見まわれ、波間を飛び跳ねると言う部分。嵐は人を拒む障壁…障害。なら媚妖鬼たちの邪魔をする奴らは障害で嵐とならない?」

「結構無理やりすぎない?」

「まあ、私もそう思うけどね」

 

龍王兎伝説の模倣儀式術。色々と穴があるが故に代用や補強が必要であったのだ。

 

「そして補強部分で媚妖鬼(長女)の力が必要だった」

 

媚妖鬼(長女)の力は『アルミラージ』。

 

「アルミラージは一本角が生える兎だけど…重要なのはアルミラージが生息している島という部分なのよね」

 

アルミラージが生息する島は『竜の島』と言われている。

 

「竜がいる島に生息するアルミラージ。なら今ここにアルミラージがいるのだから竜(龍)がいてもおかしくないとなる」

「そんな屁理屈は…」

「通るものよ。妖術や概念って色々と組み合わせる事で便利なんだから」

 

媚妖鬼(長女)がアルミラージと成り、中国大陸を『竜の島』へと合わせたのだ。

アルミラージが生息するならば、そこは『竜の島』である。『竜の住む島』なのだから竜(龍)は現れてはおかしくないという形が出来上がる。

 

「材料は揃った。あとは本当に成るかは賭けだった」

「でも成功してしまったと」

「ええ。面白いものね」

 

空を泳ぐ金色に輝く龍は媚妖鬼龍とでも言うべきか。

 

「あとは媚妖鬼龍がどれくらい使えるか。戦力になるかを見るだけよ」

「見ている暇はある?」

 

華琳と風香は武器を構えたまま。

 

「そっちこそ私に構ってる暇あるの?」

 

魏の上空には媚妖鬼龍が泳ぐ。

 

「ええ。私の臣下たちは龍を対応ぐらい出来るわ」

 

実際に龍と戦った事がある魏軍。尤も龍の力を手に入れた麗羽なのだが。

 

「ふぅん。ただの強がりかしらね」

 

骸骨仮面の怪人は説明をし終えたのか視線を華琳から外す。一応今回の仕事は媚妖鬼たちの実験結果を観察する事。

そんな仕事が無ければ骸骨仮面の怪人は好みの女の子を探して軟派している頃だ。

 

「あら、もうこっちには興味なし?」

「そんな事は無いけど仕事はちゃんとしないといけないからね」

「もう少し私とお話しましょうよ……暗影と呼ばれる私」

 

骸骨仮面の怪人の事を華琳は「暗影の私」と口にした。その言葉にピクっと固まる骸骨仮面の怪人。

ゆっくりと彼女は視線を華琳に戻す。

 

「何の事?」

「今さら惚けなくていいわ。孫権と関羽の暗影が存在している…その事から他の者もいてもおかしくない」

「まあね」

「で、私を暗殺しようとした事件で私は貴女を見た…正直似ていると思ってたわ。そして暗影の事を聞いて確信した。貴女は私の暗影だと」

 

骸骨仮面で顔を隠していても分かる者には分かる。

 

「服装や肌色も…性格だって違うと思うんだけど」

 

骸骨仮面の怪人は己の仮面を外す。

 

「正解」

 

骸骨仮面の下には華琳の顔があった。何故かとても嬉しそうな顔をしていた。

彼女の名前は曹操(暗影)である。

 

「あと胸は私の方が大きいわね」

「同じでしょうが」




読んでくださってありがとうございます。
次回の更新はGW中に何とか…
あとGW中に『宝卵探し祭』編を完結させたいですね。


1120
媚妖鬼の「媚妖の口づけ」は戦国恋姫オンラインでの技名です。

焔耶のバニースーツ二段構え。
これは恋姫乙女乱舞からのものです。
ウサギの着ぐるみからのバニースーツ。ギャップがあって良いですよね。


1121~1122
媚妖鬼三姉妹の真なる計画は龍に成る事。「龍王兎伝説」の模倣。
今回の話で色々と考えたモノですけど実際は色々と穴がたくさんありますよね。
自分で書いていてコレ無理やり過ぎるなあっと思ってしまいましたし。
なんとか成功したって事に…何卒なにとぞ…。

媚妖鬼(次女)の力は玉兎(兎児爺)。
媚妖鬼(三女)は龍の細胞を埋め込まれてます。

ついに曹操(暗影)と会う華琳。
暗殺事件の時に会ってますけど、正体が分かった場合の出会いは初。
どうなるか?

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