Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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連続更新です!!



江東の虎物語-張昭の依頼-

1157

 

 

建業の屋敷にて。

 

「…というのが儂と大殿の出会いじゃな。あの頃から大殿の威光は凄かったぞ」

「さっすが母様!!」

 

祭から昔話を聞いていて、まさか炎蓮と決闘していたのは驚いたが勝敗の結果ばかりは何となく察していた。

娘目線になってしまうが誇らしい母親が決闘で負けるはずが無い。負けるのはあり得ないと思っているからだ。

予想通りでホッとしていた蓮華であるが、雪蓮と小蓮は己の母親が祭に負ける事はないと最初から負けるはずが無いと思っていたので「当然でしょ」という感じであった。

 

「母様が祭を一発で倒すとか予想通りだわ」

「大殿が強すぎるんじゃ」

 

当時から炎蓮が規格外過ぎて祭が弱いように聞こえるが、当時でも実際は祭も強者の1人だ。そこを誤解してはいけない。

 

「それにしても祭が鉄弓党を結成してヤンチャしてたのは知らなかったわ」

「祭の昔はただの迷惑な奴じゃったぞ」

「なんじゃと雷火。ちゃんと町は守っておったわ」

「守っていても好き勝手されてはたまらん」

「そうねー」

 

雷火の言い分は正しく、粋怜も賛同していた。その返答に祭は「ぐぬぬ…」唸り、蓮華は「あはは…」と苦笑い。

 

「それと祭が変に話を盛らなくて良かったわ」

「途中で話を盛ろうとしていたがな」

「五月蠅いぞ粋怜、雷火」

 

決闘で炎蓮と祭が互角の戦いをして認め合った的な話だったり、炎蓮の方から祭を仲間に誘ったり、あまつさえ炎蓮が「仲間になってくれてありがとう」と祭に言ったと話を盛りそうな時があったのだ。

ツッコミが粋怜と雷火から入るのは当然であった。

当の本人である炎蓮は「そうだったっけか?」と言っていたくらいだ。

 

「そういえば旅人と再会を果たしたみたいだけど特に何も無かったのね」

「まあな」

 

華琳も炎蓮の過去話は興味深いと思っているが謎の旅人との話も興味深いと思っている。どちらかと言えば謎の旅人と関わった時の話の方が面白いのだ。

 

「何かあるのはこの後だ」

「あら、話の続きがあるのね」

「勿論だ。祭との決闘の後だが徐州に行く機会があってな」

 

炎蓮の過去話はまだまだ続く。

 

 

1158

 

 

太公望の仮拠点。

海賊防衛戦から時が経ち、仮拠点が撤去されているかと思われていたがそのままであった。

変わっていたのは掃除をしないといけないくらい埃やら何やらで汚れていたくらいである。

仮拠点にまた住まうにはまず、掃除が必要であった。

 

「で、掃除していた僕らでしたがマスターは炎蓮殿たちと再会。そして祭殿とも出会ったんですね」

「うん。炎蓮さんと祭さんの決闘見届け人になるとは思わなかったけど」

 

過去の孫呉にて祭と合流できたのは上場。

敵の目的は過去の孫呉の歴史改変なのかもしれないのだから。

 

「それとマスターに太歳星君。遅くなるなら連絡しなさい」

「すいませんでした」

「ごめんだぞ」

 

黄飛虎がお父さんよろしくのように藤丸立香と太歳星君に説教。

何せなにも報告せずに炎蓮と祭の決闘を見届けたのだから。その決闘自体が夜遅くであったのだから尚更だ。

 

「あと異変は何もなかったようだな」

 

無事に藤丸立香と太歳星君が仮拠点に帰還した事が証拠である。

 

「炎蓮さんと祭さんの決闘だから何かあるかと警戒していたけど特に何も起こらずだったよ。それはそれで良い事なんだけどね」

 

何も異変が起きないのであれば問題ないのは当然だ。しかし今まで流れからいずれは異変が起きる。

太歳星君に組まれた術式が可能性を示しているのだ。異変を解決する度に時を超える術式。太公望の見立てだと残り2回術式が組まれているとの事だ。

現状と2回の転移術式を考えるならば3回は異変が発生する可能性がある。この時代ではこれから異変が発生するのだ。

 

「現状維持。周囲警戒。異変探索」

「哪吒殿の言う通りだ。今後も炎蓮殿の周囲を見張った方が良いかもしれん。それと粋怜殿の行方も探さねばな」

 

炎蓮、雷火、祭を見つける事に成功。過去の孫呉の関係者で残りは粋怜だけだ。

 

「粋怜は何処に居るんだろう…もしかしてこの時代では呉に居ない?」

「可能性あり」

「確か粋怜の出身は呉じゃなくて幽州って言ってたような…」

「そうなると彼女はこの地域を探しても見つかりませんね」

 

粋怜を見つけるには遠出をしなければならない。

今後の動きを藤丸立香たちは計画する。計画すると言っても以前と変わらずだ。

炎蓮たちの周囲を調査する事と孫呉の関係者を捜索する事。

 

「マスターと太歳星君は変わらず炎蓮殿たちと行動してください。僕は情報収集に努めます」

「では某と哪吒殿は粋怜殿を捜索しよう」

「捜索受注」

 

これからの行動を再確認。

 

「では某らは幽州にでも脚を運んでみるか」

「幽州出発」

「明日にだな」

 

 

1159

 

 

炎蓮と祭の決闘後の翌日。

彼女たちは藤丸立香と太歳星君と合流して雷火の屋敷へと足を運んでいた。

 

「おい。お主らは何じゃ?」

「オレは藤丸立香です」

「ワハガイは太歳星君だぞ。はんなまー!!」

 

昨日の決闘で藤丸立香と太歳星君は決闘の見届け人。

祭は2人を特に覚えていなかったので自己紹介から始まった。

 

「藤丸に太歳星君か。儂は見ての通り姉貴の一の家臣じゃ」

「姉貴呼びやめろ。そして誰が一の家臣だよ。つーかオレはお前を家臣にした覚えはねえ」

「姉貴ぃ~」

「だからやめろ」

 

炎蓮が祭を決闘で一発KOした結果、何故か祭は炎蓮に惹かれて家臣を望むようになる。

それこそ鉄弓党から脱退し、解散。そして役人まで辞める程の本気具合だ。

 

「お主らは姉貴とどういう関係じゃ。まさか儂よりも先に姉貴に認められた家臣か!?」

 

自分が一番かと思っていたが既に炎蓮に認められた家臣がいると思って2人に嫉妬の視線を送る祭。

 

「えーと、違うかな」

「違うぞ」

 

藤丸立香と太歳星君は炎蓮の家臣ではない。

 

「こいつらはオレの命の恩人だよ」

「姉貴の恩人じゃと!?」

「ああ。危なかったところを助けてもらった過去がある」

 

祭から藤丸立香と太歳星君が己の家臣かと言われて、心の中で「案外それもいいかもな」と思う炎蓮であった。

 

「な、何があったのじゃ?」

「ああ、それは」

「その話はしなくていい」

 

さっさと雷火の屋敷へ行くぞと炎蓮はズンズンと足を歩める。

 

「ところで炎蓮さんに聞きたい事があるんだけど」

「んだよ立香?」

「塩城で県丞をクビになったと聞いたけど…今更だけど本当に大丈夫なの?」

「大丈夫だよ。どうとでもなる」

「姉貴…県丞をクビってどういう事じゃ?」

「ああ、それはーー」

 

その話はしてくれるのかと思う祭であったが、話の内容を聞いて笑ってしまった。

 

「うはははは、それで県丞を辞め、呉に戻ってこられたのか。いやはや、さすがは儂の姉貴じゃ」

「おう、まあ、そういうわけでオレは無職だ」

 

県丞をクビになって無職になったのであれば普通は嘆くものだが炎蓮は特に気にもしていない。

 

「姉貴、これからどこへ行くのじゃ?」

「だからよぉ…さっきから言ってるがオレがいつからテメーの姉貴になったんだ?」

「昨日じゃ。決闘が済んだ後、家臣にしてくれると姉貴が言うたではないか」

「ンなことは言ってねえ。テメーが勝手に決めたんじゃねえか」

 

先ほどから藤丸立香と太歳星君は炎蓮と祭のやり取りを見ているが、祭の熱意が強い。このような人物には初めてなのか炎蓮もちょい押され気味である。

先ほどから「ついてくんな」と言っているのに祭は炎蓮の後を付いてくる始末だ。

 

「儂は姉貴の腕に惚れたのじゃ。姉貴はこの儂を一発でのしたのじゃからな」

「それはテメーが弱いだけだろ」

「わ、儂は弱くないわ。姉貴が強すぎるのじゃ。そして儂は確信したのじゃ。姉貴は必ずや天下に立つお人じゃと」」

「天下か……」

 

天下統一は炎蓮の夢だ。彼女の言葉には思うところはある。

 

「とにかく。オレはこれから張昭の家に行くからよ。黄蓋、テメーは邪魔だからどっか行ってろ」

「張昭じゃと。あんな石頭の儒者に何の用があるのじゃ?」

 

祭は勝手に付いてきているだけなので行先を知らなかった。雷火の名前が出た事で「ウゲッ」とした顔をする。

 

「オレがテメーを懲らしめたのは張昭のガキに頼まれてやったことなんだよ」

「そ、そうじゃったのか…くぬ~、張昭め。いや、結果として姉貴にお仕えできたのじゃから、まあ良しとしておくか」

(いいんだ)

(いいのか)

 

文句を言いたそうな顔をしていたが炎蓮に出会えた事が何よりの収穫であった祭。ある意味、雷火が炎蓮を引き合わせてくれたようなものであるので感謝と怒りが混ざって相殺したようだ。

 

「オレは黄蓋を家来にした覚えはねえっての」

「姉貴、二人だけの時は祭と呼んでくだされい」

「はー…頼んでもいねえのに真名まで教えやがって」

 

祭は炎蓮に首ったけだ。そんなこんなで張昭の館に到着。

 

「孫堅、此度はまことにご苦労であったの。これで郭雄殿も県令の務めに専念できるじゃろう」

「郭雄殿が?」

「ああ。オレはもともと郭雄殿の部下だからよ。あのオッサンにも泣きつかれたんだ。黄蓋が手に負えないから、どうにかしてくれってな」

「うぐ」

 

思う所があったのが祭は気まずい顔をする。

 

「黄蓋よ。お主もこれに懲りたら今後は心を改めるのじゃ。郭雄殿のもとで一役人としてお役目に励むが良い」

「はん、何を偉そうに。儂は役人などもう辞めてやったわ」

「辞めた?」

「応よ。儂は一介の武人として孫堅殿にお仕えすると心に決めたのじゃ」

「なんじゃと!?」

 

祭を懲らしめろと言ったが、まさか役人まで辞めたのは予想外の結果である。

チラリと藤丸立香と太歳星君を見て、2人共首を縦に振ったのに対して「本当なのか…」と呟く。

 

「おい張昭、コイツになんとか言ってくれよ。オレは黄蓋と決闘して勝っただけで家来にするなんて一言も言ってねーんだ」

「姉貴ーッ!!」

 

未だに祭の熱烈なアピールが鬱陶しい炎蓮。寧ろ厄介過ぎて調子が狂うくらいだ。

 

「むむむ…これはおかしな展開になったものじゃ。おい黄蓋、お主は何故孫堅へ仕える気になったのか?」

「ふん、お主のような儒者に言っても仕方ないわ。拳を交えた者同士にしか分からぬ話よ」

 

拳を握ってキラキラな思い出に美化する決闘。祭はジーンと炎蓮の強さを思い出して震えるくらい心酔していた。

 

「オレにもさっぱりわからねーが」

「姉貴ぃ!!」

「だからその姉貴ってのをやめろ」

「ふ~む…じゃが、孫堅には似合いの家来かも知れぬの」

 

まさかの言葉に炎蓮と祭が同時に雷火を見る。

 

「お?」

「はあ?」

「孫堅よ。以前、お主はこのわしの前でいつか己は天下に立つなどと大言壮言語をしておったの?」

「それが何だよ?」

 

天下統一の夢は変わらずだ。

 

「いかな豪傑だろうと一人で天下に辿り着く事はできん。お主がまっことその気なら今から人材を集めておくべきではないか?」

「人材か」

 

人材、部下、臣下。

思う所はある炎蓮。大陸の天下を獲るにはたった1人では不可能だ。

多くの仲間と共に勢力を拡大し、国レベルの勢力を築かねば天下統一なんて夢のまた夢である。

 

「では、儂が孫堅殿の一の家来というわけじゃな」

「家来ねえ…そう言われても、オレは県丞をクビになって今はただの宿無しだぜ」

「ふむ…この先はいかにするつもりか。何処にも行く当てがないのであれば…」

「んん?」

 

雷火が少し言いにくそうに口を紡ぐ。

 

「ん……コホン。何ならしばらくの間、わしの屋敷に置いてやっても良いぞ?」

「バーか。オレはそこまで困ってねえよ」

「馬鹿とはなんじゃ。宿無しと申したのはお主のほうじゃろうが!!」

 

せっかくの善意を断られ、ムキっとする雷火。

 

「言葉のあやだよ。呉にも自分の屋敷だってあるし、県丞をクビになった今も交易をやっているから家にも食い物にも別に困っちゃいねえよ」

「そうか…お主、交易をしておったの」

 

そう言えば、と思い出す雷火。それは藤丸立香も同じだ。

炎蓮は交易をしており、独自のルートを開拓し、順調に売り上げを出しているのだ。

屋敷もあり、食べ物には困っていないので県丞をクビになっても普通の生活には困らない。

 

「ほおぉ。姉貴には商才まであるのか」

「それでは尚の事、家来の一人ぐらいはおったところで困るまい」

「テメーも黄蓋を家来にしろってのか?」

「黄蓋はお主にないものを持っておる。今のままではお主は一匹の虎に過ぎん」

「どういう意味だよ?」

 

雷火は真剣に炎蓮の天下統一へのアドバイスを送る。

 

「黄蓋には人を統べる不思議な力がある。ゴロツキ共をまとめた手腕は素直に評価しても良いと思うが?」

「張昭…」

 

まさかの評価に祭は嬉しく思う。

 

「そうだね。黄蓋さんの統率力は凄いよ。あの我の強い侠客たちを纏めてたんだから」

「藤丸まで…」

 

雷火と藤丸立香の祭に対する評価は嘘ではない。

 

「まっ…腕っぷしもな」

 

炎蓮もまた祭の実力は認めている。

一発KOで敗北した祭であるが、そこらの賊やゴロツキ共、侠客たちに負ける弱さはない。

今まで出会った者の中でも上位に入る強さである。

 

「おお…!!」

 

心酔する炎蓮からの評価により嬉しくなる祭。

 

「喧嘩は勝負にならなかったが黄蓋の言う通りオレが強すぎるからよ。テメーの強さも並みじゃねえのは勝負をして分かったぜ」

「姉貴ぃ!!」

「しょうがねえ。家来にしてやるか」

 

雷火と藤丸立香からの評価。そして炎蓮の人を見る目を信じて祭をついに臣下にする事を認めた。

 

「おおおおっ!!」

 

嬉しさ絶頂の祭。

人の屋敷内であるが雄叫びを上げるような嬉しさを爆発させた。

 

「うむ。しっかりと面倒を見てやれい」

「姉貴、改めてよろしくお頼み申す。この黄蓋、身命を賭して姉貴にお仕えしますぞ」

「わかったわかった。テメーはいちいち暑苦しいんだよ」

 

そう言う炎蓮だが、「これから面白くなるかもな」と心の中で思うのであった。

 

「ふっ…あのならず者の黄蓋がここまで孫堅に惚れこんでしまうとはの。して、話を戻すが孫堅はこの先のことをいかに考えておるのじゃ?」

「天下の話か。しばらくはじっくりと力を蓄えるぜ。金と人脈をつくり、時期がくればまた動く」

 

本格的に天下統一に向けて動き出す事になる。今は蓄える時だ。

 

「ふむ。されど何の肩書きもないというのはのぉ」

「なんだよ張昭。えらくオレのことを心配してくれるじゃねえか」

 

肩書、名声、有名、噂。

己の実力を広めるには肩書は必要だ。既に「狂った虎」なんて二つ名はあるがより良い二つ名もとい肩書があってもいい。

 

「心配などしておらんわ。お主のような野良犬が呉の街をうろついておっては。わしの心が休まらんからの」

「へッ」

「姉貴ほどの人物であれば、また刺史や太守からもお声がかかるじゃろう」

「結局、役人に戻るしかねえのか。兵士なら金でも雇えるが…」

 

無職から成り上がっても限界がある。役人であれば活躍する機会は無職よりは多いはずだ。

 

「何よりも必要なのは人であるぞ?」

「ああ?」

「孫堅、お主は何事も己一人で片付けようとし過ぎる」

「他人を頼ったり使ったりするのは面倒だろ?」

 

今までほぼ1人で問題を解決してきた。しかしそれには限界がある事を海賊防衛戦で嫌でも理解してしまっている。

 

「それではいかん。まことに天下を狙う気があるならば人を集め、使う術を今からでも学ぶのじゃ」

「ああ…」

「身軽な今はちょうど良い時期かもしれん。呉の街に腰を据え、人材を集めてみることじゃな」

 

炎蓮には仲間が必要だ。そう諭す雷火であった。

 

(……ったく、鈍いヤローだな。オレが欲しいのは張昭、テメーなんだよ)

 

ポリポリと頭を掻く炎蓮であった。海賊防衛戦以降、彼女は雷火を仲間として欲していた。

 

(それと…)

 

炎蓮はチラリと藤丸立香と太歳星君も見る。

 

(アイツらも仲間に欲しいな)

 

藤丸立香と太歳星君たちの実力も認めている。彼らを自分の補佐として仲間に向かい入れたいとも思っていた。

海賊防衛戦での実力と勇気、冷静さを評価しているのだ。そして今ここにいない彼の仲間も。

 

「……そうじゃ」

「なんだ張昭?」

「先ほど呉の街に腰を据え、人材を集めてみよと言ってみたが見分を広めるのも良いかもしれん」

「だから何だよ?」

 

雷火が思いついたようにポンっと手を叩く。

 

「実はな徐州に行く機会があっての。一緒にくるか?」

 

呉で生まれ、呉の周辺しか知らぬのは勿体ない。それこそ大陸の天下統一を目指しているのであれば呉だけしか知らないのでは話にならない。

別の州、街に行けば新しい発見があるかもしれない。それこそ祭のような素晴らしい人材だって発見できる可能性だってある。

 

「それは面白そうだ」

「なら道中の護衛は任せたぞ」

「それが狙いかよ!!」

 

これは「仕事を押し付けられた」と思うしかなかった。しかし徐州に行くのは確かに見分を広めることができ、自分の糧にはなる。

 

「無論、報酬は払う。良い仕事を頼むぞ未来の天下統一者よ」

「言うじゃねえか」

 

お互いに笑う2人であった。

 

「ところで何しに行くんだよ。まさかオレの見分を広めさせてくれるだけに徐州に行くわけじゃねえだろ?」

「うむ。徐州の陶謙殿に会いに行くのじゃ」




読んでくださってありがとうございました。
次回の更新はこのあと。


1157~1158
ここからオリジナル展開になっていきます。
藤丸立香たちの方針は変わらず炎蓮たちを守護し、異変を解決する事。


1159
英雄譚4や後日談と流れは同じですけど、やっとオリジナル展開に進みます。
徐州の陶謙のところへ向かう。
オリジナル展開で張昭と陶謙の話を書きます。
まあ、陶謙は登場しないけど。

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