Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義 作:ヨツバ
いやあ、今年も本当に暑い。冷房がないと本当にキツイですね。
FGOではランサーの冠位戴冠戦が開始されています。
皆さんは誰をグランドランサーにしましたか?
悩みますよね。私も悩みました…悩んだ結果でメリュ子です。
ランサーの冠位戴冠戦が終わったら次は何が来るのか
そしてもう少し経てば水着の時期がくるぞ…!!
1163
徐州の宿にて。
「張昭さん遅いね」
「チョウチョウ帰ってこないぞー」
「確かに遅ぇな」
雷火は陶謙に仕官の断りの返事をしに行ったきり帰ってこない。
話が長くなるにしては長すぎる。それこそ夜遅くになるまで帰ってこないと心配になるものだ。
もしも話が拗れて仕官断りの返事が出来なくなっていたとしても雷火ならば炎蓮たちに「遅くなる」または「城で泊まる」等の一報を伝えてくれる。
その一報すら無いのは藤丸立香や炎蓮たちもおかしいと思うレベルである。
「帰りにその辺の店で一杯酒でも呑んでるではないかのう?」
「お前じゃねぇんだぞ祭」
雷火は酒は飲むが祭ほどの飲兵衛ではない。
「これは…陶謙さんの城で何かあったって事になるかな?」
「かもしれねぇな」
陶謙の城で何かあって帰れない状態の可能性がある。
これを異変または事件だと考えるならば雷火の元へと行かねばならない。
「これは……陶謙さんの城に侵入もとい潜入か?」
「面白いこと考えるじゃねえか。だが気に入った」
藤丸立香のお城潜入作戦にニヤリと笑う炎蓮。
「お城に潜入だー!!」
「本当にし、城に潜入するのか姉貴?」
「ンだよビビったか祭?」
「そんなわけないわい!!」
普通であれば城に潜入もとい侵入すれば侵入者として捕縛され罰される可能性がある。
それが雷火の関係者であろいと役人仲間であったとしてもだ。しかし炎蓮は良い経験だと思って陶謙の城へと潜入(侵入)を試みた。
「張昭も言ってたからな。見分を広めろって」
もしもここに雷火がいれば「そういう意味で言ったわけではないわ!!」とすぐさま注意・説教すること間違いなし。
1164
陶謙の城前。
「さて、城に来たはいいが…どうやって侵入するか」
もう潜入ではなく侵入すると堂々と言う炎蓮。
「何か案はあるか?」
「うーむ…儂そういうの考えるのは苦手じゃ」
「立香はどうだ?」
「二手に分かれるかな。片方が城門で暴れて気を引く。そしてもう片方が侵入する」
「それいいな。だが…」
「うん。こっちはたった四人で相手はそれ以上…ちょっと厳しいかな」
もう少し人数がいれば可能かもしれないがたった数人程度では厳しい。作戦自体は悪く無いが戦力的な問題がある。
「どうにかして城門で騒ぎを起こす方法があれば…」
「ワガハイがどうにかしようか?」
「出来るのか?」
挙手する太歳星君。
「出来るぞ」
太歳星君が魔力を込めると周囲に小さな生物が現れた。というか地面から生えてきた。
「な、なんだコイツら?」
「小っさいのう」
「コン!!」
小さく生物の正体は太歳星君が分身である『コン』であった。
「わはー」
「はんなまー」
「あれはお城なのかー」
ふよふよとコンは藤丸立香や炎蓮の周囲に浮いて近づく。
「ワガハイはコンだぞー」
「コンコンだー」
「よろしくー」
まずは自己紹介よろしくのコンたち。さも普通に挨拶してくる謎生物に「「お。おお…」」と小さい相槌を打つ炎蓮と祭であった。
「であであのマスター」
「はんなまー」
「ここどこ?」
「あはは。コンたちは相変わらず元気だ」
わちゃわちゃと藤丸立香にくっつくコンたち。
「コイツらは太歳星君の分身なのか?」
「そうだぞイェンイェン」
「まあ、喋り方は似てるが…」
「何となく似てるような?」
「あと食べれるぞ。食べるか?」
「「食うかっ!?」」
太歳星君がコンたちを「食べるか?」と聞いているので炎蓮と祭は気に入られているようだ。
「で、コイツらを使うのか?」
「おう。行っけー!!」
太歳星君が指さす先は城門。そして城門を守る兵士たちである。
「任務を遂行するぞ」
「そんな装備で大丈夫か」
「大丈夫だ。問題ない」
何やらコンたちがノリノリで城門の兵士たちへとわらわらと突撃するのであった。
「本当に大丈夫なのか?」
「大丈夫だぞ。コンたちならやれる」
コンたちのワンポイントであるお尻の緑色部分と頭に生えている部分が仄かに発光する。
((発光もするのか…))
仄かに発光するコンたちを発見する兵士たちが何事かと驚くのは無理もない。ただでさえわらわらと多いのだから。
「な、なんだぁ!?」
「物の怪か妖魔の類か!?」
「はんなまー」
「ミッション開始だぞ」
わらわらと小さい謎の生物たちが城門に集まる光景はある意味、異変である。更に発行し、人語も話すのだから尚更だ。
「こ、こいつら!?」
兵士が槍を構える。
「人に槍を向けるのは初めてかー?」
「手が振るえてるぞー」
「な、何だと!?」
コンたちはシュバっと隠し持っていた槍を同じように突き出す。
「出来るか新米」
「し、新米ではない!!」
まさか謎生物から挑発されるとは思わなかった兵士たち。怒りよりも困惑の方が勝ってしまう状況だ。
「嘘をつけー。視線が定まらず自信が感じられない目つきだぞー」
「新兵特有の目だー」
視線が定まらないのはコンたちがたくさんいるからである。自信が無い目ではなく、困惑している目である。
「生身の人間を槍で突いたこと無いだろー」
「お前ら人間じゃないだろ!?」
兵士たちの正論である。
「安全装置が外れてないぞー」
「何を言ってるんだ!?」
兵士たちからしてみれば本当に意味不明な事を言っているに違いない。
謎生物であるコンたちがわらわらと騒ぐ(?)事で他の兵士たちも集まってくる。
「どうしたどうした?」
「なんだソイツら……物の怪?」
「よく見ると何だか可愛いじゃないか」
「ぷにぷにしててそうで柔らかそうだな」
ある意味、騒ぎの的になってくれたので見張り兵士たちの視線は手薄になる。
炎蓮と藤丸立香たちはその隙に塀を登って城の中へと見事に潜入(侵入)を成功させた。
「こちらシェー(蛇)、潜入に成功した。これよりミッションを開始する」
「予定通りだな。ブランクがあるとは思えんぞー」
「立香と太歳星君まで何言ってんだ」
コンたちに影響されているのか藤丸立香と太歳星君もノリよく意味が分からない事を言い出す。もっともコンたちの本体が太歳星君なのでノリの原因全ては彼に当たるのだが。
「侵入に成功したから張昭さんを探す事になるけど」
「見つからないように城ン中を移動しねえとな」
城の中は広く、探す場所は張昭がいる箇所。目的ははっきりしているが探す場所が何処なのか分からない。
城内を手当たり次第に探し回るしかないかもしれない。もしくは聞き耳を立てれば雷火の居場所を確認する事が出来るかもしれない。
「さっき立香が言っていたように二手に分かれるか。四人で動いていたらバレやすいからな」
二手に分かれた方が雷火を見つける可能性が上がり、見つかる可能性は低くなる。
「じゃあ儂と姉貴で…」
「よし、来い太歳星君。お前の力は役に立つ」
「いいぞ。イェンイェンと一緒だー」
炎蓮と太歳星君コンビ結成。
「なぬ、姉貴ぃ!?」
「お前は立香と行け」
「そ、そんな~」
第一の家臣として炎蓮の役に立とうとしたがまたも見せ場を逃した祭であった。
「まあ、見せ場はまたあるよ」
藤丸立香はすかさずフォローするのであった。
「むう…儂の足は引っ張るなよ藤丸」
「うん。気を付けるよ黄蓋さん」
藤丸立香と祭のコンビ結成。
これより四人は陶謙の城にて雷火を見つけ出す為に動き出す。
雷火発見作戦開始である。
1165
炎蓮と太歳星君コンビにて。
「張昭のガキ居ねえな」
「チョウチョウ居ないぞー」
炎蓮と太歳星君は見張りの兵士たちに見つからないように城内を調べていた。
調べる箇所は客間だ。雷火は陶謙にとって大事な客である為、何処かにいるとすれば客間と判断したからである。
客間も数は限られるため、総当たりすればいつかは見つかる算段だ。注意すべき事は見張りの兵士に見つからない事だ。
「居ないぞチョウチョウ」
「居ねえな。張昭のガキは何処にいやがる」
見張りの兵士を回避しながら部屋を覗きこんで調べていく。
「かくれんぼが上手なんだなチョウチョウ」
「ガキらしい遊びまで上手いのか張昭のやつは」
なかなか見つからない雷火に炎蓮はため息が吐きそうになる。見つからない雷火は何も悪くないのだが。
「まさか客間に居ないってんじゃないだろうな?」
全ての客間を調べていないが、ここまで居ないとなると疑問が浮かぶ。
「なあ、どう思うよ太歳星君……なんだオレの顔に何か付いてるか?」
ジィィィっと太歳星君が炎蓮の顔を見つめていた。眼を見開いて炎蓮の顔というか額を見つめている。
「ん」
太歳星君がゆっくりと炎蓮の額を触った。その動作を炎蓮は何故か反応出来なかった。
「な、ンだよ」
「んーん。なんとなく」
意味が分からない動作は本当に意味が分からない。しかし太歳星君は何か感じ取っていた。
炎蓮の額には何もないが太歳星君は何かを感じ取っている。まさに互いに不思議なものだ。
「……お前は何者ンだよ」
「ワガハイは太歳星君だぞ」
「いやだから…」
「わはー」
「……ああ、ったく」
太歳星君の無垢な笑顔に聞く気が失せる炎蓮。
彼が只者ではないのは確かだが悪い奴ではない。しかし何か嫌な力というか危険な力を感じなくもない。
「イェンイェンの部屋で最後だぞ。チョウチョウ居ない」
「ンだと。おいおい張昭のやつ何処に居やがんだよ」
見つからない張昭。客間だと判断していたがどうやら外れであったようだ。
客間じゃないとすると何処だと分からなくなってしまう。
「客間じゃなきゃ何処に居んだよ。まさか今も陶謙と話してんじゃねえだろうな?」
もしも今も話をしているんだったら何時間かけて仕官の断りをしているんだとツッコミを入れたくなるものだ。
「イェンイェン」
「ン、なん…?」
何処からか人の声が聞こえてくる。聞き耳を立てる炎蓮と太歳星君。
「張昭様大丈夫ですかね?」
「問題無い。ちゃんとした食事も出したし、布団等もちゃんとしたものだ。まあ、場所は悪いが」
「ですよね……まさか陶謙様が張昭様を投獄するなんて思いませんでしたよ」
噴き出しそうになる炎蓮。
(はあ? 張昭のやつ投獄させられてんのかよ!?)
まさかの内容が耳に跳び込んできた。
「まさか張昭様が陶謙様の仕官を断るとは…」
「私としても張昭様が仕官してくれた方が凄く助かる。しかし、張昭様が断るのなら我らから何も言えん」
仕官を受ける断るは本人の判断だ。雷火が仕官を断るというのなら陶謙に仕える兵士たちは何も言えない。
中には陶謙に忠誠を誓いまくっている兵士は「陶謙の仕官を断るとは何ごとだ!!」と心の中で思っているかもしれない。しかし仕官を断る事は禁止でも不敬でもない。
「いや、本当に張昭様が仕官を断って陶謙様が張昭様を投獄したのは流石に驚きましたよ…」
「それほど陶謙様が張昭様を欲しかったという事だ」
「だからって投獄までするのは…陶謙様がご乱心したかと思いました」
「まあ、そう…だな……陶謙様も流石に明日には我に返るだろう」
「ところで城門が騒がしいのですが…」
「見に行ってみるか」
見張りの兵士2人は城門に様子を見に行く。そしてコンたちにある意味、驚かされる未来が待っている。
「チョウチョウ投獄させられてるって」
「そのようだが……陶謙ってヤバイ奴だったんだな」
仕官を断った張昭を投獄させたと聞いて炎蓮は陶謙をヤバイ奴と認定した。
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藤丸立香と祭コンビにて。
2人は雷火を見つける為に陶謙の城内を動き回る。炎蓮組は客間を探すと言っており、藤丸立香たちは応接間などの部屋を探す。
「全く…何故、儂は姉貴と一緒ではないんじゃ」
「まあまあ」
祭は藤丸立香とチームを組んだのは不満のようだ。彼女としては炎蓮とチームを組みたかったのだ。
その理由は忠誠を誓った炎蓮にカッコイイ活躍や、己が役に立つ姿を見せたいからである。
「儂は姉貴の一番の臣下なのに……何故近くにおる事が出来ぬのじゃ」
「まあまあ」
「まあまあと五月蠅いぞ」
ここで藤丸立香がとやかく言っても祭は聞かない。ならばと宥めるしかないのだ。
(それに姉貴はコイツを妙に信頼しておるんじゃよな)
祭は藤丸立香を睨む。睨まれた藤丸立香は「ん?」という顔をした。
(こんな奴が姉貴の恩人か。気に食わんのう)
話しを聞くに彼は炎蓮の命の恩人。海賊防衛戦で炎蓮の命を救ったという。そのせいか炎蓮と藤丸立香の仲は近いのだ。
そんな事実のせいで祭が炎蓮の一番の臣下であるはずなのに、どちらかというと藤丸立香の方が一番の臣下に見える。
祭の中では炎蓮の臣下ランキング藤丸立香が1位、太歳星君が2位、3位が自分だと思ってしまっている。
(あのチビッ子にも負けているのが気に食わん!!)
どうにかして自分が臣下ランキング1位になれないかと考える。彼女の忠誠心はそれ程までにである。
(姉貴はこんな奴の何処が良いんじゃまったく…)
炎蓮と一緒であれば自分の活躍を魅せられる。そんな事ばかり思ってしまう。
「黄蓋さんは炎蓮さんに良い所を見せたいんだよね?」
「んんむ? そうじゃが…」
「なら一番に張昭さんを見つけよう。今回の目的が張昭さんだからね」
「あんな頭の固いやつを見つけるのは面倒じゃが姉貴がソレを望んでおるからのぉ」
「じゃあ頑張って見つけよう」
もしも炎蓮よりも先に雷火を見つければ、祭は彼女の役に立った。力になれたという証拠だ。
「なら足を引っ張るなよ藤丸」
「うん。黄蓋さんの力になるように頑張るよ」
「いーい心がけじゃ」
何はともあれ雷火を見つけねばならない。
「見つけるといってもあのガキんちょは何処におるんじゃ」
「意外と見つからないね」
祭の愚痴をぐちぐちと聞きながらも雷火を探すが見つからない。
本当に何処に居るのか分からないレベルだ。雷火は陶謙にとって客人であるのだから城に居ないなんて事はないはずである。
(まさか本当に居ないなんて事ないよな。まさか城から出て帰宅途中で何かあったっていうならマズイ)
もしも藤丸立香の考えが的中していたら今の行動はただのリスクでしかない。
そんな考えをしていたら見張りの兵士の話声が聞こえてくる。
「陶謙様も今回の事は流石にやりすぎだよなあ」
「だな。いくら張昭殿を仕官したいからって、考えが変わるまで投獄させるのはやりすぎだ」
「まあ、それだけ陶謙様も本気という現れだな」
「陶謙様の本気度スゲェです」
そんな話声が藤丸立香と祭の耳に聞こえてくる。
「「え?」」
最初は何を言ってるか分からなかった。そして後から理解が追い付いた。
「張昭のガキは投獄されとんのか。儂を笑い殺す気か」
「何で投獄されてるのさ張昭さん」
「まあ、陶謙がヤバイ奴というのは分かった」
藤丸立香と祭側でも陶謙がヤバイ奴というのが理解出来てしまった。
「張昭殿を地下牢に投獄したけど大丈夫ですかね?」
「あまり良い環境とは言えんが…マズかったらすぐに出すさ。陶謙様も張昭殿を仕官させたいだけで、苦痛を与えたいわけではないからな」
((地下牢か))
雷火の居場所が確定した瞬間である。
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地下牢にて。
「ふむ…まさか陶謙殿がわしを投獄するとは思わんかった」
雷火が投獄されたのは何か犯罪を犯したり、陶謙に不敬を働いたわけではない。ただ仕官の断りを入れただけである。
何も不敬を働かず、角が立たないよう丁重に断りの返事をしたのだが陶謙はそれを許さなかった。雷火が仕官を断ったから投獄させられたのだ。
簡単に言えば陶謙が駄々をこね、雷火を仕官させたいが為に投獄させた。雷火が考えを改めさせる為に投獄させたのである。
それ程までに陶謙は雷火を仕官させたいという現れである。
「ふーむ…評価してくれるのは嬉しいのだが、投獄までさせるのは流石にのぉ」
ため息を吐くしかない。これではより逆効果だと気付いて欲しいとものだと愚痴る。
投獄されても雷火の気持ちは変わらない。逆に陶謙が諦める事を願うしかない。こうなると我慢比べである。
「陶謙殿も人格者………のはず。一晩経てば冷静になるじゃろ」
明日になれば牢屋から出れるはずだと思って就寝するかと考える。きっと明日は体のあちこちが痛いかもしれないが我慢である。
「くっくックックっく」
地下牢にて笑い声が響く。
「何じゃ?」
「いイ気味ダナ張昭」
「誰じゃ?」
薄暗い地下牢に不気味に現れる男。
その男を雷火は知っていた。何せ自分が働きかけた事で潰した男なのだから。
「お、お主は!?」
「久しブリだナ張昭。貴様ガ投獄さレテいル姿を見て少シ溜飲が下がル。しかし許さんゾ」
雷火の前に現れたのは昔の呉の県令であった。
この男はろくでもない人間で県令であった頃は侠や江賊、山賊どもと手を組んで民の暮らしを脅かしていたのだ。
その為、雷火が太守に働きかけて裁きにかけられた結果と投獄されたという過去を持つ。
「なぜ、お主がここにおる。陶謙殿がお主を仕官するとは思えん!!」
陶謙が自分を投獄させるのは予想外であったが目の前の男を陶謙が仕官するのだけはあり得ないを言い切る。
「クッくっクっく、確カにオレは陶謙ニ仕エテない。おレがここにイルのハ貴様を殺ス為ダ!!」
彼はさも当然のように陶謙に仕える者として堂々と城に侵入したのだ。堂々としていれば意外にも周囲は疑問に思わないもの。
特に仕官している者が多く、末端の者は上の者は気付かない。その隙を突かれて侵入されたのである。
「わしを殺すじゃと!?」
「あア。その為に力も手に入レタのダ!!」
彼の身体が異様に変化していく。その変化とは顔が九つになった事であった。
「うええ何じゃぁ!?」
急に人の顔が九つになって十八個の目玉全てが己に視線を注ぐ。ある意味、恐怖体験である。
読んでくださってありがとうございました。
次回の更新は未定です。
1163
雷火が帰ってこない。なので陶謙の城に潜入(侵入)します。
1164
ここでちっちゃなコンたちが登場。
コンちゃんたち可愛いよね。
彼らって設定では発光するみたいです。
色々とネタに走った部分はあります。
とくに蛇。
分かる人は分かるネタです。
中国語で蛇はシェーと発音するらしい。
1165
この時点で炎蓮の額に何かあるわけではありません。
太歳星君も何もない事を理解してます。でも何かを感じ取りました。それは未来での話。
未来予知的な感覚が太歳星君は感じ取ったのかもしれません。
1166
祭は炎蓮の役に立ちたいという気持ちがいっぱいです。
やっぱり憧れであり、忠誠を誓う相手には自分のカッコイイところを魅せたいですからね。
藤丸立香もそれが分かっているからこそ祭をフォローしていく。
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雷火の前に現れるは昔の呉の県令。
碌でもない県令であった為、雷火が太守に進言して投獄させた男。
これは原作でもある設定です。原作の本編でもチラっと語られただけでした。
これから活躍する彼はオリジナル展開と設定となります。
顔が九つの妖魔。
このヒントでどんな妖魔か分かるかも?