Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義 作:ヨツバ
ちょい久しぶりの更新です!!
今回は短めです。まあ、前話の残り続きみたいなもんです。
FGOの水着イベント。
まだ途中までしか進めてませんが面白いです!!
トンチキイベントもあればシリアスなイベントもあるという…気になる!!
そしてちょっと聞きましたがクリア後のオマケシナリオが全てをもっていくという。
どういう事でしょう?
それはクリアしてからのお楽しみか!!
1183
前回のあらすじ。浮遊を倒した。
「ワガハイの方が強いぞ」
浮遊を討伐した途端、地下牢迷宮は消え去って元の地下牢へと戻った。
ぶち壊した壁も自作の広い空間も消え去った。まるで最初から何も無かったかのように元の地下牢である。
(迷宮は浮遊の力だったのか…いえ、そんな感じではなかった。では、協力者がいた?)
地下牢の迷宮化は何者かの能力だ。太公望は地下牢に浮遊以外にも敵がいたと当たりを付けたのだ。
浮遊以外の敵を探知してみたが見つからなかった。迷宮が消えた段階でもう1人の敵も退散したという事である。
(迷宮化…いえ、寧ろ異界化に近い力でしたね)
敵には厄介な能力者がいると分かって悩みの種が増えたが今は置いておく。
悪神を一柱倒しただけでも御の字なのだから。
「もう朝じゃない」
地下牢から出ると朝日が出迎えてくれる。それは一晩ぶっ通しで浮遊と追いかけっこしていたという事だ。
今が朝だと認識するとどっと疲れが身体に襲い掛かる。それもそうだと誰もが言うはずだ。
「くー…ふわぁあ」
背伸びをすると欠伸が出た。
「そうだ程普さん。孫堅さんの釈放はいつですか?」
「もう釈放ね」
炎蓮の投獄は一晩だけ。もう朝なので釈放である。
「孫堅お姉さんが投獄とか…」
「ハチャメチャだよね」
「そう言えばアンタたちは孫堅殿と知り合いなんだっけ」
異常事態の中での自己紹介だったので詳しくは話せていない粋怜と藤丸立香たち。
「うん。大分知り合い」
「私も。何なら家来にならないかって誘われた。でも私は劉表様の家来だから普通に嫌って断った」
「オレも誘われた。オレも理由があって断っちゃったけど」
「え~? 私の前に他の人たちにも声をかけていたんだ。孫堅殿って気が多いなぁ」
今の時期の炎蓮は人材探しに力を入れている。面白い人物には片っ端から声をかけているのだ。
尤も本当に「コイツが良い」と思った人物にしか声をかけていない。
「さーて、孫堅殿…いや、孫堅様を釈放してくるわ」
地下牢から出たばっかりだが、粋怜はまた地下牢に逆戻り。
「オレらはもう行きます。孫堅さんにまた会いましょうって言っておいてください」
「私もそろそろ帰ろー。眠いし」
藤丸立香たちはそろそろ次の時間軸に飛ぶと何となくで察していた。炎蓮と食事が出来なかったのは残念だが次にまた会った時に機会があればいい。
「あと、今度は投獄されないようにと言っておいて」
「あはは。私からも言っていくわ」
炎蓮は粋怜にとっての主である。流石に主が何度も投獄されるのは勘弁してほしいものだ。
「今回、投獄したの私だけど」
地下牢での事件は解決した。恐らく次に起こる事件で最後。
そろそろ今回の黒幕である韓暹が出張る頃はずだ。
1184
「……なんて事があったわね」
「そうそう…って、私たちってその時に出会っていたんですね」
「あ、あの時の子って紫苑だったの!? 意外というか大陸は狭いわね~」
粋怜と紫苑が「あー!!」と互いに指をさし合ってしまう。
呉にて粋怜と紫苑が出会っていた事。そして互いに炎蓮に勧誘を受けていた事。これらも不思議な縁である。
「粋怜と紫苑の話を聞くと本当に大陸って狭いわね~。私も小さい頃に三国の誰かに会っていたりするかもね」
雪蓮は粋怜たちの話を聞いて昔の事を思い出そうとするが出てこない。意外な出会いとは気が付かないうちに出会っているのだから。
「ていうか母様はそんな事件があったのに地下牢で寝てたの?」
「ああ。思いっきり寝てたな」
「何も無かったのー?」
「朝起きたら身体が痛かったな。牢屋は寝やすい場所じゃねえぞ」
当時の牢屋環境は酷いと聞く。
「それにしてもアイツらと飯が食えなかったなあ」
「それは炎蓮様が喧嘩したからですよ」
「お前が投獄したからじゃねえか。クク」
当時のネタ話だ。
「ねえ、母様。その謎の旅人たちの事を思い出せないの?」
「そうだよ母様に粋怜。これだけ昔話を話しているのに」
蓮華と小蓮が謎の旅人について聞いてもいるが粋怜たちは首を振る。
「何故か思い出せないのよね。私って記憶力は良い方だと思ったのに何でかしら」
粋怜だけでなく炎蓮や祭、雷火も思い出せない。更に紫苑も出会っているはずだが彼女も覚えていない。
「……もう歳」
雪蓮が余計な事を言おうとした瞬間、いの一番に反応したのは紫苑であった。
「はい?」
「何でもありません」
この時ばかりは紫苑が誰よりも怖かったと思った雪蓮であった。そして隣にいた桃香も恐怖してしまった。
(紫苑さんって年齢の事を言われると怒るんだ…)
どの時代も歳の事を気にする人はいるものだ。女性でも男性でも。
「大殿や祭殿たちの昔話を始めて聞きましたが驚きばかりですね。まあ、しょうもないのもありましたが」
冥琳がチラと祭を見る。
「おう、その喧嘩買うぞ冥琳」
「しょうもないと思われてもしょうがないでしょ祭」
昔の祭は炎蓮に出会うまでが黒歴史だ。
「何と言うか母様たちは変なのに狙われてたの?」
「まあ、変なのに狙われたな」
「洛陽での事件がある意味、最後だったのう」
「ああ。あの事件がオレらの始まりみたいなもんだったな」
炎蓮たちの始まり。それは彼女たちが活躍する時代が到来するという事。
しかし、彼女たちの活躍が到来する前に大きな闇が阻むのだ。
1185
韓暹。白波三鬼衆が1人。
三国のうち呉の弱体を狙って過去へと飛ぶというぶっ飛んだ考えを実行した危険人物。
呉を弱体するという目的だけで歴史改変する者を危険人物と言わず何というのか。
「カルデアが邪魔して上手くいかんでおじゃる」
彼は強力な力を持っている。何せ、その身に神霊を宿しているのだ。
力の一端として相柳や浮遊を遣わしたが失敗に終わっている。
その原因が藤丸立香達カルデアである。
「于吉殿が油断するなと言っておったのが分かるでおじゃる」
過去の呉であれば炎蓮たちは現在と比べれば未熟で弱い。しかしカルデアというイレギュラーに阻まれている。
「相柳と浮遊がやられたからのう。やはり妾が出るべき時がきたか」
過去に滞在できるのも制限がある。次の一手で成功にしろ失敗にしろ過去から退去する事になる。
「あれだけ息巻いて失敗で返って来たなんて胡才たちに笑われるからのう」
プライドの高い韓暹にとって任務失敗で同僚たちに笑われるのは許せない。何が何でも次で孫呉を仕留める腹積もりだ。
「……本気になるのは良いですが孫堅を殺さないでください」
「おお、お主も帰って来ておったか」
「はあ…私は貴方の監視役ですよ。なのに何で私まで働かないといけないんですか」
「よいではないか。お主の異界化の力は役に立つでおじゃるからな」
韓暹の目の前には女性が立っていた。彼女は韓暹が大きな歴史改変をさせないための于吉が一緒に過去へと送り込んだ監視員。
「海賊防衛戦の時は肝が冷えましたよ。あれだけ孫堅は殺すなと于吉殿から言われていたのに」
「いやのう…あの時は妾だって予想外だったでおじゃるよ?」
于吉が歴史改変をし過ぎるなと言われているのは計画が狂うからだ。
「于吉殿が歴史改変を許せるのは孫堅の両翼たちだけです」
炎蓮の両翼と言うと祭や粋怜。更に雷火も含まれる。
于吉の予測では彼女たちを殺しても大きすぎる歴史改変は起きないと言うのだ。
祭たちが死んでも代わりの誰かが炎蓮を支える流れになるだけだ。
「それと次で最後ですからね」
「分かっておる。だから次も力を貸してもらうでおじゃるよ」
「……私は戦いませんからね。そういう異能ではないので」
「構わぬ。妾が本気を出す時が来たのでおじゃる」
韓暹より邪悪な神気が、龍気が滲み出す。
読んでくださってありがとうございました。
次回の更新はまた未定。
1183~1184
ちょっとしたオリジナル展開でした。
粋怜が炎蓮を地下牢にぶち込んだ話をオリジナル展開に。
まあ、炎蓮はなんもしてませんけど。そして粋怜もそこまで活躍できなかったですね。
次でもっと活躍させます。そして紫苑も。
謎の旅人たちについて思い出せない炎蓮たち。
まあ、過去改変というか過去に変化が起きている弊害です。
1185
今回の黒幕がついに動き出します。
次の話で江東の虎物語編も佳境に入ります。
異界化の異能を持つ女性。
このキャラはちゃんと恋姫キャラ。実はこっちの物語にも既に登場済みだったりします。