Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。

運命の三女神編のウルズ編。(ダビデがめちゃ活躍した所で一旦止まってます)
まだ作者はクリアしてません。そんな中で夏予習版の閻魔亭が始まっただと!?
まさか紅閻魔ちゃんが夏に来るのか!?
今年の夏はどうなるのか…来るのかオルタが!!

恋姫†大戦や魔王カリンちゃんRPGもどんな水着キャラが来るかきになります。
では、こっちの物語をどうぞ。


三国夏物語 -曹魏三羽烏さまーれっすん-

2043

 

 

砂山崩し。

砂山を作り、頂上に棒(枝など)を立て、棒を倒さないように一人ずつ順番に砂を取っていく。

取る砂の量は多くても少なくても問題ない。自分の順番の時に棒が倒れてしまったら負け。

 

「この内容に加え、自分の技で砂山を崩すのです。武器は容易済みです」

 

凪は皆の武器を持ってくる。

 

「各陣営事に一人ずつ選出して技を放ち、砂山を崩してください。各陣営は選手を連続で選出できません。必ず一人ずつ選出して全員が回れるようにしてください」

 

技で砂山を崩せと言うが必ずしも必殺技を放てというわけではない。

技とは自分で鍛えた戦い方である。何が言いたいかというと普通に武器や拳を使って砂山を崩してもいいという事である。

 

「では順番を決めるのー」

 

順番は厳選なる話し合いの結果、魏、蜀、呉、カルデア、三羽烏という事になった。

 

「よっし。全力で行くぞ」

 

魏のトップバッターは春蘭。

己が得物の七星餓狼を握る。

 

「春蘭。砂山の右をを狙いなさい」

「承知しました華琳様」

 

気を練り上げ、纏わせる。

 

「はああ。怒髪衝天!!」

 

貯湯猛進が如く突撃し、気を込めた剣撃を砂山に叩きこむ。

巨大な砂山の右側にぽっかりと空洞が空くのであった。兵の軍隊すらも一直線にぶっ飛ばせる威力である。

 

「流石は春蘭様や。ウチらが頑張って作った砂山右半分がほぼ消し飛んだで」

 

砂山の右半分が崩された事で刺さっていた棒が傾く。

次は蜀陣営で鈴々が選出された。

 

「どうするのだ。鈴々も思いっきりやる?」

「うーん。左を攻撃して均等にしてみるか?」

「鈴々よ、少し加減するんだぞ」

「分かったのだ」

 

丈八蛇矛を構えて鈴々は走り出す。

 

「突撃敢行!!」

 

丈八蛇矛を突くと同時に燕のような気が具現化し、砂山に一撃を放った。

加減したとはいえ、だいぶ砂が崩れた。もしも相手が砂山でなく、人であったらあの世に直行だったかもしれない。

 

「ありゃりゃ」

「っぶね~」

 

棒は倒れなかったので、すぐに砂山崩しが終了せずに済んだ。

 

「ここからは繊細さも求められるな」

 

呉の陣営からは蓮華が選出。

南海覇王を構える。集中し、気を纏う。

春蘭と鈴々による威力ある技により砂山は左右とも崩れた。北郷一刀が言っていたように力めばいいだけではない。繊細な技術が必要となってくる。

沙和たちの言う『技』を鍛えるという意味が分かってきた。

 

「ふー…的確に狙いを定めて」

 

蓮華は南海覇王を素早く振るう。

 

「玉案攻!!」

 

難解覇王を上段に振り上げて一気に振り下ろす。まさに唐竹割りであり、一刀両断だ。

褒めすぎかもしれない斬鉄だって可能かもしれない。春蘭たちと比べて迫力は無いが棒を動かせることなく砂を削りとった。

 

「流石です華蓮様」

「動きに無駄が無かったよ」

「ありがとう。次は立香が出るの?」

「ああ」

 

カルデア陣営からは藤丸立香が選出。

他の陣営も意外といった反応が見られる。

 

「さてと」

 

魔術礼装を起動し、指先に魔力を込める。

砂山を崩すのに英霊の影は召喚しない。そもそも砂山崩しで影とはいえ、英霊も召喚に応じてくれないかもしれない。

 

「狙いを定めるのようにして棒を狙う。ガンド!!」

 

放たれたガンドは砂を削りながら棒に掠る。

掠った影響で棒は少し傾く。

砂を削っているのでルール違反はしていない。たまたま棒に掠っただけである。

 

「うげっ。藤丸はん中々やってくれるやん」

 

三羽烏からは真桜が選出。

螺旋槍を起動させ、高速回転を見せつける。

北郷一刀は彼女の武器を見ていつも思う事がある。三国時代からしてみれば中々のオーバーテクノロジーだと。

そんな武器を開発する真桜は天才なのだ。

 

「行くで。ちょい螺旋天衝!!」

 

砂山の左側をちょい削った。

 

「真桜ちゃん日和ったのー」

「真桜。それは逃げだぞー」

「うるさいで沙和、一刀はん!!」

 

これにて各陣営一巡した。これより二巡目に突入。

砂山は現在、右側が大きく削れて棒もまた右に傾いている。

 

「秋蘭。藤丸のように棒を狙うように砂を削りなさい」

「お任せを」

 

餓狼爪を手にして構える。

集中し、矢を射った。放たれた矢は砂山を削りながら貫通し、棒も少し掠った。まさにギリギリを狙った狙撃だ。

相手が敵で合ったら一矢で仕留めたはずだ。

 

「一矢一殺」

「中々の精度じゃのう。あの矢ならばどんな敵も撃ち落とすじゃろうなあ」

「祭にも負けないくらいの弓の腕。流石は魏の将軍ね」

「ふ、褒めても何も出ませんよ」

 

武則天と蓮華の高評価に満足気味だ。秋蘭としては華琳の片腕として恥じない実力を求め続け鍛錬している。

さも当然の腕だと静かに表していた。

 

「次は俺らか」

「これは厳しい状況ですねご主人様」

「ああ。普通に砂山を攻撃したら、いつ棒が倒れてもおかしくないぞ」

 

棒はより右に倒れかけている。ここから先はよく考えて砂を削らなければどの陣営も負ける可能性は高い。

 

「はい。わたしが行きます!!」

 

挙手するは桃香。

その手には宝剣『靖王伝家』。

 

「お、何か策でもあるか桃香」

「ううん。特には」

「ありゃ」

 

ガクっとする北郷一刀。

 

「でもわたしは鈴々ちゃんみたいに力があるわけじゃないから、棒を力加減間違って倒す事は無いと思う」

「なるほど」

 

言い方はアレだが桃香は力が弱い。

砂山を崩すのも最低限に抑えられる。ゲームで言うなれば一ターンやり過ごせるという事である。

 

「やあああああ!!」

 

ザフリと砂山を靖王伝家で削る。しかし棒はピクリとも動かない。

彼女はこれでも鍛錬している。まだまだ弱いがいつか靖王伝家を使いこなす日が近いかもしれない。

 

「なんや桃香様も日和ってるやん」

「真桜は分かってないなぁ。今のは戦で言う戦略的撤退だぜ?」

「そうだぞ真桜。困難な時、一時的にやり過ごすのも立派な戦術だ」

「なんかウチの時と全然評価ちゃうねんけど!?」

 

気のせいだと北郷一刀と凪はう呟く。

 

「また私達の番。桃香達は上手くこっちに渡したわね」

「私達もここはやり過ごしますか?」

「いえ、攻めるわ」

 

ここでやり過ごしても良いかもしれないが後が辛くなるだけだ。ならばここで勝負に仕掛ける事にした呉陣営。

 

「思春。棒直下の砂を崩すのよ」

「はっ」

 

気を練って鈴音を振るう。

 

「冥誘斬!!」

 

飛ぶ斬撃。

鋭い一撃が砂山の下部を削り崩す。

 

「おおー、凄いのー!!」

「おいおい斬撃が飛んだぞ。今のって普通に奥義じゃないのか?」

 

飛ぶ斬撃は達人の中の達人でしか出来ない技である。

普通に放った思春は平然としているが周囲は驚きで騒いでいる。

 

「やるな思春め」

 

棒は倒れず砂山のみを削る。そして次から何処を削ろうともいつ倒れてもおかしくない。

この状況で次はカルデア陣営だ。

 

「難しいのパスしてきたな蓮華たち」

「ここは妾に任せよ」

 

カルデアからは武則天が選出。

 

「頑張ってください!!」

「妾がそろそろ終わらせようぞ。皇帝特権発動じゃ」

「あ、それずるくないですか?」

「これもスキル。技じゃぞ」

 

皇帝特権というスキルは本来有していないスキルを短期間獲得できる。騎乗、剣術、芸術、軍略と多岐に渡る。

故に砂山崩しの攻略法を獲得する。言うなれば砂山崩し術。

 

「くっらえーい!!」

 

武則天は軽やかに跳んだ。砂山をスキルで得た砂山崩し術を用いて鞭を振るった。

砂山は崩れるが棒はピクリとも動かず。

 

「なんやて!?」

「あの状態で砂山を崩して、棒が動かないのは凄いな。余程な技術だぞ」

「くっふっふー。妾に掛かればこんなものじゃ」

 

二巡目の曹魏三羽烏陣営。

選出は沙和。

 

「これは責任重大なの。でも沙和はやれば出来る!!」

 

沙和は気を練る。

 

「重圧を跳ね返す女。それは沙和。いっくのー!!」

「策でもあるのか沙和?」

 

凪の質問に沙和は自信満々に答える。

 

「ないの」

「ないんかい!!」

 

素早い真桜のツッコミが炸裂した。

 

「当たって砕けろなの!!」

「ほんとに当たって砕けそうやな」

 

元気よく走り出す。手には双剣である「二天」を握る。

 

「必殺。二天墜爪!!」

 

鋭すぎる一撃が砂山を崩す。

威力に申し分はなく、もしも相手が砂山ではなく敵兵だったのならば一撃で沈んだはずである。

 

「決まったの!!」

 

砂山は崩れ、棒もまた見事に倒れた。

 

「確かに勝敗が決まったな」

「普通にウチらの負けやん」

 

敗北陣営は曹魏三羽烏に決まったのであった。

企画者が勝負に負ける。これもまた「あるある」である。

 

「う~ん…なんか盛り上がりに少し欠けるかな?」

「まだ全員活躍してないしね」

 

活躍していない者達は少し不完全燃焼になるのであった。

 

「あ、なら海に向かってどーぞなの」

「いやまあ、海に必殺技を放つってのは定番のようなそうでもないような」

 

色々と拗らせたり、多感な時期は海に向かって必殺技を大声で叫びながら放ったかもしれない。特に「波」とか。

 

「華琳や愛紗の技とか見てみたかったよ」

「ふふ、また別の機会にね」

「ご主人様がお望みなら海に向かって放ちましょうか?」

 

何はともあれ砂山崩しを楽しんだのであった。

 

 

2044

 

 

砂山崩しは終了。

各々が磨いた技を出し合って砂山を崩した。鍛錬という名の遊びであるが技を放つ際は真剣だ。

 

巨大な砂山を崩す際の技を放つ光景はとても見応えがあるものであり、お互いに勉強になるものであった。

それに技名を叫びながら技を放つのはちょっとスッキリするというか気持ちが良いというのもある。

 

「思春殿の剣は凄かったのだ」

「そういう鈴々の一撃もなかなかだったぞ。気の練度が高いな」

「武則天って妖術だけでなく、鞭捌きも見事だったわ」

「くっふっふー、妾じゃぞ。当然じゃろう。蓮華よ お主の剣もなかなかじゃったぞ。あの母親にして娘ありといったところかの」

「華琳さんの両翼なだけあって春蘭さんも秋蘭さんも凄かったです」

「そうだろうそうだろう!!」

「ふふ、褒めても何もでませんよ桃香様。それに桃香様の剣も中々でした」

「いやあ、まだまだ未熟だよ」

「真桜も沙和も見事だったわ。これからも精進なさい」

「ありがとうございますなの!!」

「華琳様から褒められるなんて部下冥利につきますわ」

「立香の魔術ってやっぱすげーな」

「オレこれでも魔術の才能ないよ。オレよりも一刀の剣術が凄いよ」

「いやいや、俺活躍してねーから」

 

全員活躍していないが、お互いの技を褒め合っては満足のいく勝負だったと再認識できたのであった。

 

「海辺で技を思いっきり放てるのもスッキリしていいな」

「そこには同感だな」

「楽しんでもらえてなによりなのー」

 

曹魏三羽鴉のサマーレクリエーションは成功だ。これにて前半は終了であり、休憩後は後半が始まる。

 

「後半は何をするんだ?」

「あっちに巨大砂浜が五つあるやろ」

「本当だ…って、いつの間に。まさかまた砂山を崩すのか?」

「まあ、砂山を崩すっちゃ崩すな」

 

気がついたら巨大な五つの砂山。もしかして凪たちが頑張って作ったのかもしれない。

 

「砂山で何かを作るんや」

「砂山を崩して何かを作る?」

 

サンドアートである。

 

「それ『技』関係あるか?」

「あるのー!!」

 

ピョンと挙手して跳んでくる沙和。

 

「こんもりした砂山を綺麗な何かに変える。それは『技』がなければ出来ないのー!!」

「まあ、確かにそうかもしれないけど」

 

サンドアートはただ砂を崩して固めて形を作ればいいってわけではない。

繊細さと技術と集中力とセンスが問われるのだ。

 

「これもまた『技』に繋がるのー!!」

「そ…そうなのか?」

 

何となく分かるような分からないような。

 

「……実際は?」

「沙和が砂遊びをしてみたいだけなのー!!」

 

ただ遊びたいだけだった。尤も海で砂遊びをしたいという理由はおかしい事ではない。

後半戦も砂遊び全開だ。




読んでくださってありがとうございました。
次回の更新も未定です。


2043
砂山崩し勝負。
己が鍛えた技で砂山を崩します。

各恋姫たちが放った技。
「怒髪衝天」「突撃敢行」「玉案攻」
「一矢一殺」「冥誘斬」
これらは恋姫†演武での技となります。

砂山崩しの勝敗だけどすんなりと決まりました。
なんとなく盛り上がりが欠けるような気がしなくもないですが…。
まあ、演武の技を出したかっただけの回なんですけどね。


2044
お互いの技を褒め合う話。
まだまだ演武の技はあるので、またどこかで。今度は本当にバトルの時に!!

後半はサンドアート。
「技」の鍛錬に関連があるかは適当です。
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