Fate/Grand Order 幻想創造大陸 『外史』 三国次元演義   作:ヨツバ

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こんにちは。
ついにハロウィンの時期が近付いてきた!!
いや、まだ早いか?
でもFGOではハロウィンが…来る!!

今年は様々なキャラの霊威がどれくらい来るのかな?


月のドキドキ宝探し-海より這い出るナマモノ-

2071

 

 

海でビーチコーミングの結果は大収穫。

様々な物をたくさん手に入れる事が出来た。素材っぽい物からガラクタっぽい物まで色々。

本当に武具や魔術の触媒になるかは戻ってから確認するしかない。武具に組み込んでみたり、魔術の触媒になるか実験する事になる。

 

「いっぱい見つかりましたね」

「海豚の骨とかは妖術の触媒になりそう」

「このシーグラスは本当に人魚の涙だったら凄いかも」

「貝殻は…カルデアでも再臨素材になっているから、この貝殻も素材になるかもな」

「ヒトデや珊瑚は素材になるかな?」

 

各々が見つけてきた素材を確認し合っている。武具や魔術・妖術の素材になるかどうか意見を出し合っている。

 

「そう言えば季衣が戻ってきてませんね」

「太歳星君もいないね」

「恋殿もいないですぞ!!」

 

ビーチコーミングが終わり、全員が集合したかと思えば居ない面々がいる。

普通に考えればまだビーチコーミングから帰ってきてないだけだ。もう少し待てば季衣たちは戻ってくる。

 

「おーい!!」

「あ、戻って来た」

 

早速戻って来た。太歳星君と恋も片手をブンブン振っている。

 

「あれ。季衣が何か持ってる?」

 

季衣の片手には何か筒のような物を持っていた。

 

「なにそれ?」

「分かんない。でも見つけてきた」

「それ瓶じゃないか…?」

 

彼女が持っていたのは北郷一刀が呟いたようにまさに瓶であった。その中に何か入っている。

 

「コレ食べ物かな?」

「う…う~ん」

 

流琉は分からない。

 

「一刀兄ちゃんコレ何か分かる?」

(……完璧に瓶じゃないか。コレこの時代にこの精度の瓶が造れるのか?)

 

外史世界の不思議が1つ。この時代に無い物が存在しているのは本当に不思議としか言えない。

 

「兄ちゃん?」

「あ、悪い。考え事してた。この中身だけど俺も分からないな……ただ食べ物だとしても腐ってると思うぞ」

 

瓶の中身はどろっとした液体と固形物が入っている。

流琉も中身は分からないが腐っているという事だけは分かる。

 

「…やっぱ食えない」

 

一緒に居た恋も瓶の中身が食べ物だとしても腐っているだろうと予測していた。

同じく太歳星君もまた腐っていると理解していた。

 

「そっか…やっぱ腐ってるかぁ」

 

季衣も予想はしていたが、もしかしたらと思っていただけである。

発酵食品があるのだから、もしかしたらの可能性を見出していたのだ。しかし大抵こういう物は絶対に口に入れてはいけない。

 

「まだお酒だったら可能性があったかな」

「コレお酒じゃないよね」

「どう見てもな」

 

最初から分かっていた事だ。

 

「でも取りあえず匂いだけでも確認してみよっと」

 

季衣は好奇心旺盛で勇気いっぱいだ。怖いもの知らずとも言う。

 

「こうやって外すのかな」

 

瓶の蓋をキュポっと回して開ける。

 

「くんくん…………すぁーーーー」

 

季衣が宇宙猫みたいな顔をした。

 

「…すんすん…………うぁーーーーー」

 

恋も何となくで瓶の中の匂いを嗅ぐと同じように宇宙猫になった。

 

「吾輩も…クンカクンカ…………うぼぁーーーーー」

 

太歳星君も宇宙猫になった。

 

「何やってんの季衣」

「恋殿。そんな物を嗅いじゃ駄目ですぞ!!」

「もうこの子ったら」

 

流琉、音々音、徴側の三人保護者が心配というか、子供に「メッ」と注意するような感じだ。

 

「兄ちゃんも嗅ぐ?」

「嗅がない」

 

臭いと分かって自分から嗅ぐわけがない。

 

「臭かったよ?」

「臭いなら嗅がないだろーが」

 

何かの遊びで罰ゲームで嗅ぐというのならしょうがないかもしれない。罰ゲームでも嗅ぎたくないが。

 

「さて、素材探しも終わったし…あとは海をもっと楽しもうぜ」

 

ここからは海でお遊びタイムだ。皆で好きに遊ぶだけである。

なんなら本当に罰ゲームで季衣が持ってきた瓶の中身を嗅ぐというのも嫌だけと面白いかもしれない。

 

「何して遊ぶかな」

 

海で泳ぐ。砂遊びをする。彩玉勝負をする。

どんな遊びもドンと来いだ。

 

「彩玉なら私出来ます」

「月ってめっちゃ上手いよね」

「そうなんだ。じゃあ彩玉やってみる?」

 

二名ずつペアを作って彩玉勝負。これまた面白そうである。

 

「じゃあ組を作って…ん?」

 

何処からか歌声が聞こえてくる。

 

「海から?」

 

 

2072

 

 

海から歌声が響いてくる。

藤丸立香たち全員の耳が海へと向けられる。

 

「何だ?」

 

雑音の歌声がどんどんと鮮明に聞こえている。

何の歌か気になってより耳を傾けてしまう。

 

『海鮮隊 海鮮隊 海鮮隊 海鮮隊!!』

 

『アータシ ハ メデタイ メデタイ 鬼ナノヨ~』

『メデタイ技 デ 三国ノ武将ヲ チョチョイノチョイ~』

 

『自慢ノ鼻デ ドンナ硬イ奴モ 貫イテヤル~』

『オイラ ノ 鼻 ハ 最強ノ 矛ナノサ~』

 

『紅一点 儚クモ 美シイ ノガ 私ナノ~』

『ドンナ敵モ 私ノ 触手デ 死ノ淵~』

 

『チョッキン チョッキン チョッキンナァ!!』

『儂ノ鋏 デ 絶対切断ジャア 文句アル奴ハ ブチシバクゥゥゥ!!』

 

『鮫肌デ 削リ 殺シマショウ 鮫牙デ 殺シマショウ』

『冷徹ニ 残忍ニ 残虐ニ 喰ライマショウ』

 

『海鮮隊 海鮮隊 海鮮隊 海鮮隊!!』

『フフッフッーーー!!』

 

『我ラ 海鬼海鮮隊!!』

 

海からざっぱーんっとカッコよく登場し、決めポーズを披露。

その姿に太歳星君と季衣と恋はパチパチと拍手。

 

「「「「…………」」」」

 

色々とツッコミを入れたい。

 

「海鮮隊って何?」

「海鮮じゃないのがいるような…いや、全員海鮮じゃないでしょ」

「なんかさっきの歌どっかで聞いた事あるような…」

「特戦隊的な?」

「ナマモノばっかりじゃないですか」

「鬼にもあんなのがいるんですね…」

「歌って登場する鬼ってなんなのさ」

 

もうツッコミが止まらない。

 

「決マッタワネ」

「決マッタ決マッタ。トテモ カッコ良ク 決マッタゾ」

「ッシャア。ダラッシャア。イイノウ イイノウ。バシット 登場ガ決マルト ヤル気ガ 迸ルノォ!!」

 

現れた敵は五体の鬼。全員が海生物をモチーフにした鬼のようだ。

此方が注目しているように相手方も藤丸立香たちに視線を移す。

 

「アラァッ!!」

 

鯛のような鬼が喜色の声を挙げた。

 

「良イ男ガ イッパイ ジャナーイ!!」

「エエ…ソウネ。デモ 私ノ好ミハ アノ美男子ネ」

 

クラゲのような鬼が蘭陵王に熱視線を送った。それを見て流琉が両手を広げてガード。

 

「アタシハ 天ノ御遣イガ 好ミダワァ。ドッチモ 可愛イシ カッコイイワネ!!」

 

藤丸立香と北郷一刀は一歩引いた。

 

「選ブトシタラ ドッチガ イイノサ?」

「エ~ソウネェ。ドッチモ 好ミダケド…選ブナラ 悩ンデ悩ンデ ヤッパ 蜀ノ天ノ御遣イ カシラァ!!」

 

北郷一刀が二歩引いた。

 

「ジャア コレカラモ 長イ オ付キ合イ ノ為ニ モット 自己紹介 シマショ!!」

 

鬼達の自己紹介が始まる。

 

「アタシ ノ 名前ハ 魔鯛鬼。煮テ良シ 焼イテ良シ タタキハ最高 ノ 魔鯛鬼!!」

 

金色の鎧を纏いし、鯛の鬼。片手には酒瓶を持つ。トレードカラーは赤。一応は海鮮隊のリーダー。

鬼だが鯛寄りの鬼。ちなみに雄でオネエ言葉なのは変なカタツムリを食べたかららしい。

 

「オイラ ハ 貫魚鬼。自慢ノ尖ッタ鼻デ 突貫突貫。背中ニ 猿ト大猩猩 乗セテモ スイスイ!!」

 

カジキマグロの鬼。サングラス・アロハシャツ・トランクス型の海パン・ひび割れしたサーフボードという装い。

三本螺旋角と二の腕に刃状の角が三つ並びで生えている。トレードカラーは青。

友達に猿と猩猩がいるらしい。五体の鬼の中で良心らしい。

 

「儂ァ 鋏蟹鬼ジャァ!! ドンナ野郎モ 儂ノ鋏デ チョッキンナァジャァ!!」

 

大蟹の鬼。海パンスタイルであり、腕六本を生やし、強固ま甲羅と鋏を持つ。

二本の角を触覚のように生やしている。トレードカラーは緑。

ライバルは何故かエイらしい。狂暴性は五体の鬼の中で随一。

 

「私ハ 海朔鬼ヨ。妖艶ニ ユラユラ 相手ヲ ユックリ ジワジワ 仕留メルワ」

 

クラゲの鬼女。クラゲの大きな傘をかぶり、美しいベールのように降ろしている。

更にクラゲを模した着物を着ており、額には角を生やす。トレードカラーは白。

毒と電気を体内で発生させる事が出来る強力な鬼だ。怖い物は桃玉の悪魔らしい。

 

「シャ。私ハ 泳咬鬼。私ノ鮫肌デ 削リ殺シテアゲマスヨ」

 

鮫の鬼。鬼の角を生やし、後頭部と背中にヒレ、四本指の手に水かきがある。肘と踵に小さめの角、短パン下辺りのふくらはぎにも三本角が生えている。

ヒトデ柄のアロハシャツとチェック柄の短パンを着ている。五体の鬼の中で一番冷静沈着で一番残忍である。トレードカラーは黒。

実は忍に興味があるらしいので哭闇鬼と交流がある。

 

(やっぱり個性的な鬼ばっかりだ…)

 

何だか個性的な鬼たちだが滲み出る妖力は間違いなく上級鬼。個性的だが強さは間違いない。

 

「お前ら何者だ!!」

「アラ?」

「サッキ 自己紹介シタケド モウ一回 必要カナ?」

「ジャア 歌カラ モウ一度!!」

「いや、それはいい」

 

そう言う意味で北郷一刀は聞き返したわけではない。単純に敵の所属を聞いただけだ。

尤も三国の敵となると1つに絞れるのだが。

 

「五胡?」

 

詠が代わりに鬼たちに問う。

 

「エエ、ソウヨ。アタシ達ハ 胡才様ニヨリ 結成サレタ 特別部隊」

「胡才だって!?」

 

胡才の名を聞いて反応したのは月と詠、そして音々音。恋は「…何か聞いた事あるような」みたいな顔をしている。

全員が漢帝国の所属していた者たち。胡才と月たちは元同僚だ。

 

「まさか胡才さんが…」

「アイツが五胡に付いたってのは知ってたけど、ここで仕掛けてくるとはね」

「胡才の奴ですか。アイツはなぁ」

「…胡才?」

 

四者四様の反応を示す。

 

「確か同僚だったよね月」

「はい。漢帝国の将の一人でした」

 

漢帝国の将だった胡才は今や五胡の将。そして刺客として鬼を五体も寄越してきたのだ。

 

「目的は…私達の暗殺ですか?」

 

朱里が冷や汗を垂らしながらも敵の目的を再確認。

既に歌詞や自己紹介から三国を仕留めるような言葉があった。そもそも五胡とは敵対関係。

出会えば殺し合いになる可能性は大いにあるというものだ。

 

「勿論ヨ。胡才様ノ為ニ 貴方達ヲ メデタイ 位ニ 倒シテミセルワ。ソレコソ 堂々ト 真正面カラ!!」

 

堂々と真正面から殺しに来れば暗殺ではない。

 

「ココデ 皆殺シジャア!!」

 

五体の鬼は妖気を開放して飛び掛かる。

 

「アタシ ハ コッチ。蜀ノ天ノ御遣イ ガ 好ミダカラ!!」

「ジャア 私ハ アノ 美形男ヲ。ヤッパ好ミ ダカラ。ウフフ…触手ガ 反応シチャウワ」

「オイラ ハ アノ少年ト 戦ウ。突キ応エガ アリソウ」

「儂ハ 呂布ヲ ブチ殺ォス。一番 強インジャヨナァ!!」

「シャ。ヤレヤレ…私ハ 残リ物ニ シマショウカネ」

 

五体の鬼が藤丸立香たちを分断する。

 

魔鯛鬼は北郷一刀、朱里、季衣に攻撃を仕掛ける。

その攻撃はまさにメデタイ。そしてご利益は無い。   

 

海朔鬼は蘭陵王、流琉、雛里に触手を伸ばす。

その触手は妖しくも美しい。

 

貫魚鬼は太歳星君、詠に突貫する。

その突貫は恐ろしく速く、恐ろしく鋭い。

 

鋏蟹鬼は恋と音々音に鋏を開く。

その鋏は見事なまでに狂暴で、荒々しく硬い。

 

泳咬鬼は藤丸立香、月、徴姉妹に牙を向く。

その牙は残忍で残虐で、恐怖を増長させる。

 

海鬼海鮮隊の魔の手がもう目の前に伸びている。




読んでくださってありがとうございました。
次回の更新もまた未定。


2071
ビーチコーミングは終了。たくさん素材が集まりましたね。
この素材がどのように使われるのか…。

瓶に入った謎の物。
海岸にたまに落ちてたりしますよね。
開けて中を嗅いではならない。


2072
色々とネタを詰め込みました。
八茶けたとも言う。(適当)

ついに海鬼の魔の手が藤丸立香達を襲う。
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