109番目の女神   作:猫の休日

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どうも、猫の休日です。はじめましての人は初めまして。

ついつい思いついて、そして書きたくなってしまったから書いてしまった。
仕方ないね。だって書きたくなったんだもの。

とまぁ、そんなわけで始まります。D.gray-manと幼女戦記のクロスオーバーです。
幼女戦記キャラは、今のところターニャしか出す予定はないですが、ヴィーシャは出すかもしれません。

それでは、どぞ。


プロローグ

 まただ。またなのか。

 そう怒りで身を震わせながら、私は手を強く握りしめる。

 何となくではあるが、そんな気はしていたのだ。かつてのあのままならぬ感覚、もがき苦しむしかない苦痛は、意識をたやすく混濁させる。

 目を覚ました時には確信した。ああ、またなのかと。灰色のぼやけた世界。ピントの合わない眼鏡で眺める歪な世界。輪郭すらはっきりとはおぼつかない色の混濁した世界は、これで二度目になるというのに酷く心もとないものだった。

 

 前回は客観時間3年ほどの時間が過ぎ去った頃ようやく、私という自我の形を取り戻したわけではあるが、今回は少なくとも3年は過ぎてはおらず、しかしておよそ2年と半年ほどの時間は過ぎ去って、自我の形を取り戻した。

 今では少し懐かしくもある。自我を取り戻してはじめて覚えたのは、純然たる混乱であったか。初めて耳にしたのは嬰児の泣き声。私は恥ずかしくも、この声にみっともないなどどという感情を抱いたことを覚えている。確か記憶の奥底に放り込んだこの記憶を思い出したのは、これが2度目――いや、3度目になるからだろう。

 いやはや、しかし記憶というのは不思議なもので、この状況に既視感すら感じる。前回は確か山手線のホームであったが、記憶にあるのは質素ではあるが私の部屋で、年老いた私。つい先ほどまで見ていたと錯覚するほどに見慣れてしまった石造りの重厚な西洋建築の建物の中で、これまた保育士と思しき修道女に口元を拭われているのだ。私にどう笑えと。失笑しか出てこない。

 これが病院であればなるほど。私は誰かに介護を受けていると理解できただろう。あの日私は急に体が重くなり、立っていられないほどの睡魔に襲われたのだから、視野の混濁も何らかの病気が原因だったと納得できなくもないのだ。

 けれども、はっきりと見えるようになった目が、乏しい光源の中で捉えたのは、古めかしい恰好の修道女たち。光源はやはりというか時代遅れのガス灯。お久しぶりですねと応えた方がいいのだろうか。

 

「ターニャちゃん、はい、アーン」

 

 思わず白目をむきそうになった私を、どうか許して欲しい。ああ、本当に全く。やはり存在Xというものは頭の弱い輩だったのだ。

 

「ターニャちゃん? ターニャちゃん?」

 

 しかしなるほど、道理で既視感があるわけだ。もはや全く同じと言ってもいいだろう。ならばこそ、この世界にも魔法は存在するのだろうか。いやしかし、あの悪魔は確か……。

 

「こらこら、しっかり口を開けましょうね、ターニャちゃん?」

 

 ついつい考え込んでしまったため、修道女はついにしびれを切らす。

 

「好き嫌いはいけませんよ。はいアーン」

 

 顔は笑ってはいるが、目は笑っていないとはこのことを言うのだろう。にこやかながらも、拒絶を拒む笑顔で放り込んできた。

 煮込んだ野菜。それが私の口を支配する。ああ、やはりか。半ば確信しつつも、ターニャちゃんとやらが私でない可能性を考えていたのだが…いや、現実逃避はよそう。つまり、私がターニャちゃんなのだ。

 ならばこそ、私は今回も心底叫ぶとさせて頂こう。またか、と。

 

 

 

 ああ、これは失礼を、自己紹介がまだでしたね。

 私はターニャ・デグレチャフ。どうやらまたターニャ・デグレチャフになってしまったようではありますが、まぁ、以後良しなに。

 




お疲れさまでした。
幼女戦記の小説のイメージで書いてるんですが、何だこれ、むっちゃ難しい。
本当はもっと書くつもりだったのに、キリがいいところで止めてしまったじゃないか。

でも、何気に書いていて楽しいっていう。もしかしたら一番楽しかったかもしれない。

ターニャちゃんには不思議な魅力があるのです。

ということで、短かったですが本日はこれまで。
ではまた近いうちにお会いできることを願って。
ごきげんよう。
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