正真正銘無個性少女! ヒーロー目指してやったるわぁ!! 作:めありい
私は生きている!強く生きておるぞー!!
遅れてほんとすみません!
言い訳させてもらうと、先日ヒアリに刺されたところが悪化しまして、皮膚科に行っておりました……
痒し!
ご指摘、ご感想、ありがとうございます!
読んでくださってる実感が湧いてめちゃ嬉しいです!
これからもよろしく頼もー!
おはよーみんなー!
朝練が終わったつーちゃんでーす!
昨日マザーから衝撃的な事を聞いてしまったつーちゃん、あの後マザーにどんな要望を出したのか問いただしたにょ
マザーのやることに油断はできんぜよ…
まとめるとこんな感じかな?
・白黒でシンプルに
・和服をモチーフに
・肌の露出は少なく
・機能性重視に
・断熱性、耐寒性、非通電性、耐刃性、摩擦軽減、不燃性、完全防水
・靴裏の硬いブーツ
・非致死性拳銃
・柄のない刀
・飛び道具
・ホルスター
・上に着る長めの羽織
・耐毒マスク
・スカート
うん、最後のやつ以外は問題ないね、最後のやつ以外は。マザーはこういうところはしっかりしてるから任せたんだけど今回は後悔したにょ…メンドくさくても自分で出すべきだったにょ
マザーの気遣いで付け足された長めの羽織というやつだが、かなり長いらしい。内側のコスチュームはほぼ隠れるそうだ。
そこはナイス!!
しばらくはその羽織は手放せなさそうだにょ!
ただ、その羽織を着ている状態だと太腿に設置したホルスターが取り出せないから刀と足技オンリーになってしまうのだ…
今は銃の扱い慣れてないし使わないからいいんだけど、使うようになったら脱がなきゃだよねー…いつまでも足技と剣技だけでいられるほどヒーロー科は甘くないだろうから性別のことは早めに話しといたほうがいいかもだにょ……
まあコスチュームの件はこの辺にして、もう一つ大事なことがあるのだ。ズバリ、話し相手の件でし。
これね! いいこと思いついたんよ!
少ない原作知識を絞り込んで思いついたのだ!
原作の『かっちゃん』、この人と基本行動することにいたしましたぜ
確かかっちゃんさんは『クソを下水で煮込んだような性格』と称されていたはず、なんか印象的で覚えてたフレーズだ。その某クソ煮込みくんならきっと他の人は寄ってこないに違いない。
これなら話す人が多過ぎない&ボッチではないの条件を完璧クリアだにょ!!
僕天才!
それでは今日も学校に行ってきまする!
…そういえば犬顔さんに『話を合わせてくれ』って言われてたけど、今日何か話されるんだろうか…?
***
《出久視点》
よし、今日は余裕を持って電車に乗れた。
昨日は初日からドタバタだったからな…
学校に着き、記憶を辿りながら1-Aの教室へ向かう。一度来たとはいえ校舎が広いのであまり慣れない。教室に入ると既に生徒が何人かいた。まだ全員の顔と名前が分からないな…早めに覚えないと
駅から学校までの道で昨日の三人の誰かと一緒にならないかなと思っていたけど結局顔見知りとは誰とも会えなかった。今度は誘ってみようかな
席についてからそんな事を考えているといつのまにか予鈴は鳴っていて、ホームルームが始まった。
「おはよう、全員出席だな…なぎさき、あとで話がある。職員室に来い。」
…なんか薙崎くん昨日からずっと絡まれてないだろうか…
事情でもあるのかな?
「今日から通常授業だ。昨日よりもっと過酷な試練の目白押しだ。覚悟しとけ」
そう言って相澤先生は出ていった。
***
芋虫先生に呼び出し受けますたーつーちゃんでーす!
おそらく十中八九戸籍のことだろうなぁ…入学2日目に名前が変わるとか色々手続き面倒くさそう…
お、ここが職員室か、
「失礼します、相澤先生いらっしゃいますか」
「…薙崎か…職員室の場所は分かったようだな。それじゃあ早速だが本題に入る。警察の方から話は聞いた。大変だったそうだな。」
なんかよく分かんないけど話を合わせろって言われてるからとりま頷いとこ
「名前は戻るそうだが制服の件はどうする?もし変えたければこちらで手続きを済ましておくが…「そのままでお願いします」……そうか、わかった。詳しい事情については生徒達にも話して大丈夫か?」
これも頷いとこ
「了解した、午後の訓練の際にオールマイトから全体に話してもらえるよう言っておこう。もう帰っていいぞ」
「失礼しました」
おお!なんか何も聞いてなかったけど普通に会話が成立した!すげえ(小並感)
とりま終わったし教室戻ろっと……えーとまだ道覚えてないからナビナビ
さっきは芋虫先生の後を急いでついていったからここが分かったけど覚えてるわけではないのだよ
校内でナビを使うつーちゃんであった…
***
《出久視点》
今日から普通授業が始まった。
雄英高ヒーロー科のカリキュラム、午前は必須科目や英語などの普通の授業……正直思ってたよりも普通だった。
また、昼食には大食堂にてプロヒーローのランチラッシュの料理を安価で購入できる。僕は飯田くんと麗日さんに誘われてそこで食べた。薙崎くんも誘おうかと思ったのだけれど何故だか見当たらなかった。
そして午後の授業、ヒーロー基礎学…ヒーロー科の生徒だけが受けられる特別な科目だ。ここにいる全員がこの授業を受けるために雄英に来ている。
「ワーターシーがー…」
「来っ…!」
「普通にドアから来たー!!」
オールマイトの登場に教室中が沸き立つ。
今ばかりはかっちゃんも嬉しそうだな…
かく言う僕も結構盛り上がってる。ヒーローになるための授業、単位数の話をされてるけどそんなもの関係なく重要なものだ。
「今日は早速だが、戦闘訓練だ!!」
「戦闘…!」
「訓練…」
戦闘という言葉を聞いてかっちゃんがさらに嬉しそうに声を上げた。……少しヴィランっぽいと思ってしまったのは内緒だ。
「そしてそいつに伴ってー……こちら!!入学前に送ってもらった個性届けと要望に沿って誂えたコスチューム!」
なんかオールマイトが来てから興奮の連続だな…
ん? 薙崎くんのコスチュームだけオールマイトから手渡しされてるな…というか、教室の壁に設置されたコスチュームケースに空きがないみたいだ。
あれ?そう言えばおかしいぞ? クラスの籍は入試の時に20と聞いていたのに在籍者が21人…ケースに空きがないのはそのせいみたいだけど、なんで一人多いんだろう?
昨日から何か不自然だとは思ってたし、薙崎くんに何か関係がありそうな気がする…
そんなことを考えながら更衣室に移動した。ふと気になって周りを見てみたが薙崎くんは見当たらず、オールマイトに指示されたグラウンドに行くと既に彼はそこにいた。
……謎が多過ぎるな…籍のことはオールマイトが知っているかもしれない。聞いてみるか。
「あっデクくん!カッコいいねぇ!!地に足ついた感じ!」
「う、麗日さ…ぅおお…!」
「要望ちゃんと書けばよかったよぉ…パツパツスーツんなった……恥ずかしい…」
眩しいとも感じるその姿を初めは直視できなかったが、直ぐに目が離せなくなる。
小柄な男子こと、峰田くんが何やらサムズアップをしていたのを見てつい『えっ』となってしまった。
「さあ、戦闘訓練のお時間だ」
「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか?」
飯田くんが質問をする。
このコスチュームは飯田くんだったんだ…カッコいい…!
「いや、もう二歩先に踏み込む。ヴィラン退治は主に屋外で見られるが、統計で言えば屋内の方が凶悪ヴィラン出現率は高いんだ。監禁、軟禁、裏商売…真に賢しいヴィランは闇に潜む。
君らにはこれから、ヴィラン組とヒーロー組とで分かれて二対二の屋内戦を行ってもらう。」
「基礎訓練無しに?」
「その基礎を知るための実践さ!…ただし!今度はぶっ壊せばオーケーなロボじゃないのがミソだ。」
「勝敗のシステムはどうなります?」
「ぶっ飛ばしてもいいんすか?」
「相澤先生の時みたいな除籍とかあるんですか…?」
「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか?」
「このマント、ヤバくない?」
立て続けに質問が飛び、オールマイトもタジタジになっている。
……最後のは質問の内なのだろうか…?
オールマイトも教職は慣れないのだろう。どこからかカンペを取り出して読み始めた。
「いいかい? 状況設定はヴィランがアジトのどこかに核兵器を隠していて、ヒーローはそれを処理しようとしている。ヒーローは時間内にヴィランを捕まえるか、核兵器を回収すること。ヴィランは制限時間まで核兵器を守るか、ヒーローを捕まえること」
設定がアメリカンだな!
「コンビ及び、対戦相手はくじだ!」
「……先生! 先程『二対二』とおっしゃっていましたが、このクラスは21名です!」
「あ、そうだった! 始まる前に君らに話さなきゃいけないことがあったんだった」
それは僕も先程から気になっていたことだ。なんだかオールマイトの授業始まったばかりから少しグダグダだな…頑張ってくださいね。
心の中で密かに応援の言葉を送る。
「実は、今年の1-Aは在籍者が特例で例年より一人多いんだ」
オールマイトの言葉に周囲がざわつく。
「君たち、10年前に無個性の子供がヴィランを沈静化させた強盗未遂事件は知っているかい?」
知ってる。忘れもしない。でも、一体何の関係が…?
「その時の子供が薙崎少年だ」
……は?
「あの事件で捕縛されたヴィランが大きなヴィラン組織の所属だったため、組織に狙われないよう、彼は今まで証人保護プログラムを受けていたんだ。つい先日その組織がヒーローと政府の間で内密に解体されてね、彼の戸籍を戻せるようになった。そうだね、『なぎさ少年』?」
オールマイトの言っていることが上手く頭に入らない。薙崎くんがオールマイトの言葉に頷いているのを見て視界が歪んできた。
「入学二日目で名前が変わるなんて、と思うかもしれないが手続きが忙しくて仕方がなかったそうだ。それと、この話は基本他言無用で頼むぞ、みんな! あくまで内密に片付けられた事件だ。君らならきちんと理解してくれるね?」
そんな……こんなことって……
「彼の本名は『渚 剱』! 」
ずっとずっと探し続けてきた名前……
僕は気がついたら泣いていた。
***
《出久視点》
周囲の目があることを思い出して、一度深呼吸をして落ち着く。泣いているところを見られるのは流石に恥ずかしい。
運のいいことにクラスメイト達はすっかり盛り上がっていて、僕には気がついていないようだった。そっと安堵の息を吐く。
「まあ、そういうことで、彼は国からの推薦で雄英を受験した。もちろん特別枠ということで少しばかり狭い門だったがな……。実技で3位以内という条件付きだ。」
その言葉に再びみんなが騒ついた。
オールマイトは『少しばかり狭い』というが、雄英には全国から入学希望者が集まってくる。その中で無個性で3位以内なんて僕に言わせれば驚異的だ。
と、少し冷静になったところで不自然な点が多々あることに気がついた。証人保護プログラムというものはそもそも対象者を別人と偽装することで保護を行う。それなら元の名前『渚 剱』と適応後の『薙崎 剱』のように似た名前になるのはおかしい。それに解体された大組織というものだが、証人保護プログラムを施行しなければいけないほど大きい組織だったのなら、いくらヒーローと政府で内密に行ったからと言って全く事件が報道される事態にならないのもおかしい。
僕は憧れの存在を喜ぶ反面、確かな違和感を感じていた。
某国民的アニメの設定に激似ですね……
オールマイトが主人公を『少年』と呼んでいるのは誤字ではありません! つーちゃんが一生懸命直談判した結果です!!
自分の知らないところで裏設定が次々と付け足されてしまう主人公!
一体全体どうなってしまうのか……!?
次回!爆豪爆死す!
デュエルスタンバイ!!
(嘘ですw)