正真正銘無個性少女! ヒーロー目指してやったるわぁ!!   作:めありい

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主人公が周囲に男と認識されているうちにきちんとフラグを立てまくらねば!!
立てるなら今のうちなのだ!!





今までいないと思ってた奴がひょっこり出てきた! さあどうする? 1、逃げる 2、戦う 3、無視する 僕は4番! 『餌を与える』!!

《勝己視点》

 

あの無個性の奴は存在した

 

昔なら俺はこの事実だけで苦しめられただろう。だが今は違う。

今の俺は強え、コイツよりも絶対に。

ガキの頃のコイツなんて関係ねえ。昔は目障りで仕方なかった。けど今はもう違うんだ。ここの入試も体力テストも俺はコイツより優っていた。

俺は負けてねえ。

だからコイツが今更本当にいたかどうかなんてもうどうでもいい。

 

最初聞いた時は確かに動揺した。俺の人生で一番大きなコンプレックスはコイツだったからな

けど考えてみればもう昔の話だ。

 

そう考えた。

俺は平静でいられた。

 

「それじゃ、渚少年の話はここまで! 取り敢えず人数は、1チームだけ三人編成としよう。なお、基本的にヒーロー側が不利な状況としたいので三人チームとなったところは自動的にヴィラン側とする。それでは時間もないので早くやろう!!」

 

オールマイトの声を聞いて先程の思考を隅に追いやる。俺はDチーム、メガネのやつとだった。なんとなく気になってデクと無個性野郎のチームを見た。デクは「A」、無個性野郎は「I」だ。

 

全員のチームが決まったところでオールマイトが対戦相手のくじを引く。

 

「最初の対戦相手はー…コイツらだ!!」

 

オールマイトの引いた球に書かれた文字を見て口角を吊り上げる。AとD、デクと俺だ。…上等じゃねえか

 

「Aチームがヒーロー、Dチームがヴィランだ!! 他の者はモニタールームに向かってくれ」

 

他のチームの奴らがオールマイトに続き、その場には俺のチームとデクのチームが残った。

脅しの意味も兼ねてデクの方を睨む。それを見たデクがすぐさま自信なさげに目線を外した。そして少しの間俯き拳を握ったかと思うと、今度は真っ直ぐ俺を見返してきた。睨んでいるというほどではないが、その目は強い光を持っていた。

 

……変わったな、デク

 

今まで俺が睨みを利かせてもビビるばっかだった奴が俺に対抗しようとしている。ムカついたが、無理もないとも思った。

つい先程あの話を聞いたんだ。多少の発破はかかっているんだろう。

 

でも俺には勝てねえよ

デクが昨日使ってたのが何の力かは知らないが、その力をも超えて俺はお前を捩じ伏せる…

 

一番は俺だ……!

 

 

***

 

「それでは、AチームとDチームによる屋内対人戦闘訓練……スタート!!」

 

オールマイトがスタートの合図を出してすぐ、俺はすぐに核の部屋を出た。メガネの奴が何か言っていたが俺は今そんなのどうでもいいんだよ。

 

俺は明らかにデクの個性に動揺していた。俺より強えんじゃねえかと一瞬でも思っちまっていた。デクが個性を隠して俺を騙していたという事実にも苛立った。デクが人を騙すような奴だったかと考えれば違和感はある。けど実際デクは個性を使えたんだ。それは騙してたってことだろう。

腹が立って仕方がねえ、木偶の坊のくせしてよ……!

 

俺の方が強えってこと証明してやる。

 

「ぅううらああああ!!!」

 

奇襲を仕掛けたがすんでのところで避けられた。何となく予想はしていたがやはりイラつくもんはイラつく。

 

「こらデク……避けてんじゃねえよ」

「かっちゃんが敵なら、まず最初に僕を殴りにくると思った…!」

 

チッ相変わらずだな、そのクソナードっぷりは……!

 

「中断されねえ程度にぶっ飛ばしてやらぁ!!」

 

そう言って再び爆破を起こそうとした時だった。デクが俺の出した右手をガッチリと掴んだ。

デクに動きが読まれた……!?

 

「ガッ……!」

 

突然のことで反応ができず、俺はそのまま床に打ち付けられた。肺の空気が一気に吐き出させられる。

 

「…かっちゃんは…大抵最初に右の大振りなんだ。どれだけ見てきたと思ってる…」

「……あ゛あん?」

「すごいと思ったヒーローの分析は…全部ノートにまとめてあるんだ…! 君が爆破して捨てたノートに…!」

 

……当てつけのつもりってか、デク?

 

「いつまでも雑魚で出来損ないのデクじゃないぞ…! 僕は、『頑張れって感じ』のデクだ!!」

 

…デク…!

ビビりながらよ…そういうとこがムカつくんだよ、昔っから…! ビビってるくせに、何もできねえくせに……!

 

「そういうとこが…ムカつくなぁ!!」

 

***

 

 

『おい、爆豪君! 状況を教えたまえ!どうなってる!?』

「黙って守備してろ!……こいつは俺がやるって決めてんだ…!」

『話し合って決めるべきだったはずだ! 俺が今か———』

 

ブチッ

 

鬱陶しい。俺はこいつに個性使わして勝つ。邪魔すんな

 

手を後ろに向け爆破させ加速して前進する。そしてデクの頭目掛けて蹴りを入れた。デクはそれをもう一人の奴に先に行くよう合図しながら腕でガードする。

今回蹴りを使ったのはデクに動きを読まれることを警戒してのことだ。コイツのクソナードっぷりは侮れねえ。

 

「余所見か、余裕だな…!」

 

次の攻撃を繰り出そうとして、デクが先程蹴った俺の足に確保証明テープを巻きつけようとしているのが見て取れた。まずいと思って即座に反応する。

が、その動きも読まれた。

流石にここまで当たらないとは思わなかったので少し認識を変える。今度はあれを使う。

そう考えてもう一度爆破で前進しようとしたのだが、それより早くデクは撤退を始めた。おそらく再び間合いに入り込むためだろう。このまま正面戦闘を続ければそれは難しい上にデクは圧倒的に不利になる。

デクはこういうところの判断は的確だ。訓練のことを考えれば、デクは俺と戦わずに引きつけて逃げ回ることだってできる。けど俺の目的はコイツに個性使わせて勝つことだ。撤退なんかさせねえ。

 

急いでデクの後を追う。角を曲がった所でデクはすでに見当たらず俺は今日何度目かも分からない舌打ちをした。

 




一旦きりまーす!
次回もかっちゃん視点でやってくよー!
かっちゃんの言動はこれから少しずつ変えていきますので楽しみにしててね!

今後の話
アオハルを書くつもりでいますが、その過程でつーちゃんは一時的に病みます。
もちろん最終的にはほっこりするように作ります

今後もよろしくにょー!
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