正真正銘無個性少女! ヒーロー目指してやったるわぁ!!   作:めありい

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USJ編を早く書きたくて仕方がないです!!
かっちゃああああん!!。・゜・(ノД`)・゜・。


やっぱり『よろしく』は素晴ら!ね?作者もそう思うでしょ?これ一言付け加えただけであら不思議!好印象なコミュ障となるのです!!(結局コミュ障)

……見つけた。

デクを見つけたと同時に籠手にニトロが溜まったことを確認する。今度はこれを使う。

遠距離攻撃を可能にするためにサポート会社に要請した機能だ。普段の爆破とは規模が違う。本来なら人に向ける威力じゃあない。

それほどの威力ならデクは個性を使わざるを得なくなるはずだ。個性使わせるにはこれしかねえ。

 

「……溜まった」

 

デクが俺の声でこちらを振り向く。

 

「なんで個性を使わねえ? 使わなくても勝てるってか? 舐めてんのか、デク?」

 

デクは再び僅かに震えながらこちらに向かい合った。

 

「もう…君を怖がるもんか……!!」

 

そうかよ…使わねえなら使わすまでだ

籠手の取っ手を手前にずらし、ピンの標準を真っ直ぐデクに合わせる。

 

『爆豪少年!ストップだ!!殺す気か!?』

「個性使やあ死にゃしねえよ!!」

 

そのままピンを引き抜いた。

直後、俺の体は壁まで吹き飛ばされた。

……やっと使いやがったか…

今の攻撃はほぼ相殺

デクも俺も建物の端まで飛ばされたようだ。

…随分と派手な個性じゃねえかよ

 

次でやる

 

双方の攻撃によってデクと俺の間の壁は全て消し飛ばされひらけていた。中央の柱とはずれていたためギリギリ建物は崩れていない。

俺はそのまま距離を詰め、今度は至近距離で左の籠手のピンを引き抜いた。

これを凌がれたら再びニトロが溜まるのを待たなければならない。これで決める。

が、デクはこれにも反応してきた。二度目の個性発動だ。

 

「————く……!」

 

デクが苦しそうに表情を歪める。体力テストの時と違ってデクの腕は変色はしておらず今はダラリと垂れ下がっている。重傷でなくともおそらくは其方の腕はもう使えないだろう。

先程と同じように両者とも衝撃で飛ばされた。

 

『爆豪少年!緑谷少年!次それを打ったら試験を中止する!』

「あ?」

『大規模な攻撃は守るべき牙城の損壊を招く。ヒーローとしてもヴィランとしても愚策だそれは! 大幅減点だからな』

 

クソが……!

ならもう決まってる。

 

「殴り合いだぁ!」

 

後方に爆破を起こし急接近、右手を振りかぶりフェイクをかけ左手で目くらましを兼ねた軌道変更。その勢いを使って背後に回る。再び右手で爆破を起こして減速し、左手の爆破をデクの背に浴びせる。デクは反応できていない。

 

「行くぞぉ! テメェの大好きな右の大振り!!」

 

右の籠手を思い切り叩きつけ、腕を掴み取って床に打ち付けた。状況を不利と判断したデクは四つん這いになりながらもその場を逃げる。

 

デクはもう既に片腕は使えないはずだ。だがもう片方が残ってる。そっちを使わす。

 

「テメェ本気でやってねえだろ……なんでだ。俺を舐めてんのか?」

 

壁に追い詰められたデクが俯き呟く。

 

「違う…」

 

「ガキの頃からずっとそうやって!俺を舐めてたのかテメェはぁ!!」

 

「違うよ……君が……!

君が、凄い人だから…勝ちたいんじゃないか……!!」

 

さっきよりも強い調子でデクはそう言う。

 

「勝って…超えたいんじゃないか!!馬鹿野郎!!!」

「そのツラやめろや、クソナードぉ!!」

 

デクが俺の方に真っ直ぐに走ってくる。俺も右手に全力を込めて、攻撃しようと駆け出した。

デクが残った片腕を振りかぶる。

 

『双方中———「行くぞ!麗日さん!!」——!!』

 

両者の攻撃が正面衝突した……かのように見えた。

なんだ?先程の衝突と違ってこちらに少しも衝撃が来ない。

直後、頭上で天井の割れる音がした。

 

デクは天井に向けて残りの一撃を打っていたのだ。上では核を回収されたらしくメガネの悲鳴が聞こえる。

見上げれば何階分もの天井が吹き飛ばされており大きな穴が空いていた。

 

こんな……こんなに威力あんじゃねえかよ本当は……! さっき俺に使ってた威力の何倍もよ!なんで今まで俺に使ってこなかったんだよ……! 今のもそうだ…!

 

「そう言う…ハナっからテメェ……やっぱ舐めてんじゃねえか……!!」

 

デクの方を震えながら睨む。

俺の爆破でできた煙が晴れ、デクの姿が見えてきた。

 

「使わない……つもりだったんだ…」

 

ようやく聞こえた返答はあまりにも弱々しく、思わず絶句した。少しずつ見えてくる煙の向こうに痛々しく変色した腕が見えた。

 

「使えないから、体が…衝撃に、耐えられないから……」

 

そして変色していないもう片方の腕のみで俺の爆破を防いだことが見て取れた。ボロボロになったデクを見て息をのむ。

 

……なんつー…執念だよ…俺の全力の爆破だったんだぞ…!?

それを勢いも殺さずに、訓練を優先して真正面から受けるとかよ、

 

「相澤先生にも、言われて、た……だけど…これしか、思いつかなかった…」

 

俺も認めざるを得なかった。

 

『完全敗北』だ

 

そのまま倒れていくデクを、俺は呆然と見つめていた。

 

 

***

 

 

 

 

 

 

《出久視点》

 

 

 

 

オールマイトからの話が終わって気持ちを戦闘訓練の方に切り替える。

戦闘訓練、僕のコンビは麗日さんで、対戦相手は飯田くんとかっちゃんになった。

 

……かっちゃん

 

かっちゃんは今、僕の個性のことで疑いを持ってる。僕もそのつもりは微塵もないけど実際かっちゃんを騙していたかのようで引け目を感じていた。

それに、正直言うと僕にはかっちゃんに勝てる絶対の自信はない。かっちゃんは昔っから凄い人だ。僕の身近ではそれこそ勝利の権化と呼べる存在。

先のことを考えてつい悲観的になってしまった。

 

他のチームの人たちがオールマイトに連れられてモニタールームへと去っていく。

ふと、かっちゃんがこちらに睨みを利かせてきた。目が合った僕は萎縮して反射的に目を逸らした。しかし直ぐに思い直し、もう一度かっちゃんの目を真っ直ぐ見据える。

 

かっちゃんは凄い人だ。僕はそれをよく分かってる。でも、だからこそ負けたくない。

勝つよ、かっちゃん…!

 

 

***

 

 

『それでは、屋内対人戦闘訓練スタート!』

 

オールマイトの合図の後、僕は麗日さんと共に窓からの侵入に成功した。

僕は今回の訓練では個性は使えない。調整ができないせいで建物が壊れる可能性があるからだ。衝撃を逃がすことで100%よりかは威力がおちるけどそれでもなかなか人には向けられるものではないんだ。そうなると、今回は今の僕の力と麗日さんの無重力しか手札がない。

フルで頭を回さないと…! 僕が今まで分析してきた、屋内や狭い中での戦いの記録…思い出せ…!

 

その時だった。

 

「ぅううらあああ!!」

 

かっちゃんの奇襲…!

曲がり角の陰から飛び出し僕に向かって爆発を打ってきた。咄嗟に麗日さんを庇いながら避ける。少し掠ったようで、コスチュームの顔半分が破けていた。

爆煙が晴れてきてかっちゃんの姿が目に入る。

 

「こらデク、避けてんじゃねえよ…」

「かっちゃんが敵なら、まず僕を殴りにくると思った」

 

追撃を警戒しつつ、立ち上がる。かっちゃんは初撃で右の大振りが多い。分析を元に動きを予測した。

———当たり!

僕はかっちゃんの右手をがっちりと掴み、そのまま背負い投げをした。かっちゃんはそれに反応できず、背を床に強かに打ち付けた。

 

「……いつまでも、雑魚で出来損ないのデクじゃないぞ!かっちゃん! 僕は……『頑張れって感じ』のデクだ!!」

 

昔からコンプレックスだったこの呼び名、麗日さんに意味を変えてもらえたんだ。

 

もう僕は、木偶の坊なんかじゃない!

 

 

***

 

建物が壊れる音がする。

 

結局僕は個性を使った。最初の2回は左腕…かっちゃんの大技を防ぐためにやむを得なく打った。衝撃を逃して威力を弱めたものの、二回で左腕は使えなくなった。

最後の1回は右腕…作戦遂行のためには玉砕覚悟の威力でなければならなかったため、見事に腕は変色した。

作戦は成功したが充分とはとても言えない結果だ。まあ、これくらいしてでも今回は譲りたくなかったのだからこの傷はそれ相応の代償だろう。

痛みで視界が霞む。

一瞬かっちゃんがらしくない顔してたように見えたけど気のせいか…

 

僕はその場に倒れて目を閉じた。

 

***

 

ハロハロー!!

むちゃくちゃ久しぶり!みんな!

元気してたかい?

 

さて、先程の通り僕は色々と設定を付け足されてしまったのだ!!

ていうかあんなエピソード犬顔さんが全部考えたんだろうか…?

やべえ、頭が上がらねえ……

証人保護プログラムとかスケールが映画だよ!!

 

まあ兎に角これで戸籍の件は誤魔化しが利いたみたいだし一安心、

あ、それと何となくまだ性別バレたくなかったもんで、マッハで着替えた後オールマイトに性別のこと隠してもらうように直談判したのだ!!

正直オーケーされるとは思ってなかったけどねー

そういやイボ頭のチビがさっきから血走った目を向けてくるんだがなんだにょ? ヤクでも決めたかにょ?

 

ん? 早く展開進めろ? ああはいはいごめちょ!

そんじゃあ早速コスチューム紹介!

僕のコスチュームは前にマザーから聞き出した要望に大体合ってる。スカートが思ってたよりミニで思わず白目なったけど、スカートの中が見えないようにするやつとかあったからまだオッケー……いや、ちょっとだけオッケーじゃないかもだ…

でもしばらくは上に羽織を着ておくし、銃が使えるようになるまではだいじょぶ。

『露出を少なめ』って出しておいたからコスチューム会社の人も多少譲歩してるみたいでし。ブーツが太ももの半分より上まである。なっが!! まあでもフィットタイプだから動きやすいし大して戦闘には問題ナッシング

蹴りをするから靴底は分厚く丈夫にってことにしといたんだけど、マジで分厚い…あ、でも身長盛れるからあり! ナイス! もっと分厚くてもいいかも!!

羽織の方はなんかナ○トに出てきた「暁」とかいう人たちが着てたのに似とるな…パクリか? 雲の模様はないけどそれ以外は色違いだにょ

羽織の内側はすごい数の飛び道具とか刃物とかが収納できる。数が多いのは別に構わんが僕じゃなかったら重過ぎて動けなくなるんちゃうかなこれ……サポート会社は鬼畜な人が多いんだろうか? 変態ぞろいとは聞いてたけんね…

うん、とりまコスチュームは結構気に入った。スカート以外は。

 

 

お、コスチューム紹介してたらもうクジ引きが始まっとるわ、んーと? 僕は……『I』チームだ、ペアは…葉隠ちゃんこと、インビジブル痴女様でございます。そのCカップが憎いぜコンニャロ

痴女様はチームが決まった途端、手袋振り回して「よろしくね」って言ってきたお、「よろしく」って返したお。やっぱ『よろしく』の万能性は素晴らしいお、まる。

 

最初の試合は誰かなーと……お、マリモ君とかっちゃんさんだ。頑張れよー(棒)

原作では凄い熱い戦いだったはずなんだがほぼ覚えとらんわ…

 

お二人のチーム以外は全員モニタールームへと呼ばれますた。つか定点カメラの画質良過ぎだろ…金使ってんなー戦闘中に壊れたらどうすんねん

 

それでは、お二人のお熱い戦いを、ご覧のスポンサーの提供でお送りします!

 

マリモ『 絶対勝っちゃるぜ、かっちゃん!』

爆ゴン『ムカつくなぁ!』

マリモ『「ガンバ」って感じのマリモだぜ、かっちゃん!』

爆ゴン『ムカつくなぁ!』

マリモ『左腕が疼くぜ、かっちゃん!』

爆ゴン『ムカつくなぁ!』

マリモ『右腕がゴミのようダァ、かっちゃん!』 バタン( ˘ω˘ )

爆ゴン『(O_O)』

 

THE END

 

にょ?

別に主人公を馬鹿にしとるわけじゃないってばね…定点カメラの音声無いからよう分からんかっただけにょ!許してちょ!

 

でも色んな意味で凄い試合だったから周囲の盛り上がりがヤバし…みんな気合い入ってガチになる系だね、分かる

 

さて、筋肉おじさんが次のチームのクジを引きますたぜ

どれどれー? Oh マイチーム! しかもヴィランだぜ!

対戦相手は……握力ゴリラこと障子くんと、中二病オーラがヤバイ轟くんだね!

にょーん……この世界では中二病をナメてはいかんぞ小僧

こっちで中二病やってる奴は結構ヤバめな人が多いんよ!これ知っ得!

 

さっきのボロボロビル使うのかと思ったら他のやつに移動だとよ…とほほ……せっかく見取り図覚えたのに…一階だけ()

なんか道とか覚えんの無理だにょ姉御!!

こういう時こそチクワの補正が必要だと思うん…

ま、しゃーない!とりま核を隠す場所は痴女様にお任せあれだにょ!

 

***

 

『それでは! 屋内対人戦闘訓練、第二戦スタート!!』

 

お、始まった始まった。

核は五階の角部屋に設置したぜー

この部屋に来るまでの道全然分からんかった……痴女様がいて良かったでし…

ヒーローチームじゃなかったことにも感謝!!

 

「ツルギさん!」

 

にょ?

 

「私、ちょっと本気出すわ! 手袋もブーツも脱ぐわ!」

 

……お、おやめください痴女様! このままでは貴女はこの作品にR-18タグを付けさせることになります!どうかご考慮を!!

 

僕は全力で首を振ったにょ、横にね!

 

「え?ダメだった?でも見えないし……まあいっか!とりあえず頑張ろ!」

 

ふう、全くだにょ……

にょ、僕が鍛えたスーパー聴覚にパキパキ音が反応したぜ!

 

その音は少しずつ近づいてくる。

とりま痴女様を抱えてベストタイミングでジャンピーン!

氷がカビみたいに広がってくのを避ける。

滞空時間は壁と天井と核を駆使してどうにかしたぜ!……その後それらは全て凍ってたけどねー…

つか凍るための水分どっから出てくんのや?

まー大人の事情だろし突っ込まんでおくわ

 

氷の侵攻が止まった、というか全部凍った。そろそろオケかな?痴女様降ろすぞ

急に男子に抱えられるとか抵抗あるよね…

 

「ごめん」

 

「ん?ううん全然!寧ろ助けてくれてありがとうだし、こんなイケメンに抱っこされちゃうなんて嬉しいの極みだよー!」

 

…マジか、『ごめん』一言で通じたぞ、超能力者かよ

しかも軽いな!悪い人に騙されないようにね!!

 

……にしても痴女様寒そうやね、流石に可哀想になってきた…さっきの直談判は無駄になるけど羽織を貸そうかな。。。

 

そう考えた僕が羽織を脱ごうとすると痴女様が止めてきた。

 

「だいじょぶ!これが終わるまでぐらいは我慢する!」

 

おお!なんと!

さっきは止めてごめんなさい!そこまで裸でいたかったのなら大変失礼を言ってしまったぜ!

……いや、冗談、マジで見てらんないから着ようぜ痴女様……

 

もう一度羽織を脱ごうと手をかけると今度は僕の腕を掴んでまで止めてきた。

 

「ホントだいじょぶだから!それに透明って言うアドバンテージを無くしちゃうし! 今脱がれても絶対着ないからね!」

 

お、おう……そこまで言うか…

しゃーない、渡すのはこれ終わってからにしよう

 

ん、下から足音二人分。響き的に三、四階の間の階段を登ってる

……早いな、割と

てっきり先程の凍結で油断してると思ったんだけど、多分こっちが動けてることが分かったんだろうな

となるとヒーローチームには索敵ができる個性持ちがおるな

 

この部屋の入り口は一つ、核の場所は僕たちの足音でバレてるだろうから今からでも警戒するべきやね、痴女様にアイコンタクトだにょ

……痴女様の目がどこにあるのか分からん、いや、心の目だ!悟りを開くのだ!我が呼びかけに応えよ、魔眼!!

うん、通じたらしい。靴の向きが入り口に向いとるね

 

そしてようこそ、お二人さん

 




葉隠ちゃんがつーちゃんのことを『ツルギさん』と呼んでるのにはきちんと理由があります!
今後の展開もご期待よろしゅー!!

追伸
尾白くんはピンクガールのチームに入ったそうです
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