正真正銘無個性少女! ヒーロー目指してやったるわぁ!! 作:めありい
ぶっちゃけ出久視点疲れる泣
思い描いたストーリーが一人でに文章になるマシーンってないかなあ()
今なら何でもするからマシーンをくれ(何でもするとは言っていない)
《出久視点》
昨日は本当に大変だった。学校着いたらまたリカバリーガールのところに行かなきゃなぁ…
「ん?あれ…」
何やら校門前に人だかりができていた。カメラやマイクを持っている人たちばかり…何かの取材…?
そこまで思い至ってハッとする。
世間からすればオールマイトの教師就任は大変大きなニュースだったのだ。昨日で完全に発覚したということだろうか。身近に感じ始めてはいるものの、トップヒーローはやはり遠い存在に感じられた。
あーやめやめ!
卑屈になりやすいのは僕の悪い癖だ。
とにかくここを通り抜けないと…
次々と浴びせられる質問におどおどしながらも断って抜けてゆく。
どうやら敷地内には流石に入らないようで、抜けるのに苦労したものの保健室には時間通りに行けそうだった。
その後リカバリーガールに叱言を聞かされ謝り倒し、治療を終えてもらった。
オタク気質というものは抜けないもので、リカバリーガールの個性について思考を巡らせながら教室に向かう。
あ、皆既に席に着いていたみたいだ。僕が最後か…
「昨日の戦闘訓練お疲れ。Vと成績見させてもらった。爆豪、お前もうガキみてえなマネするな。能力あるんだから。」
「……分かってる」
後ろの席からはかっちゃんの顔は見えない。ただ、絞り出すような声だった。
「それと緑谷」
何か言われることは予想はしていたけどついつい肩を跳ねさせてしまう。
「『個性』の制御…いつまでも『できないから仕方ない』じゃ通さねえぞ。」
かれこれ3回目なこともあって、後ろめたいにも程がある。
先生の言うことは尤もだ。
「俺は同じ事言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれることは多い。焦れよ緑谷」
「!っはい!!」
思いがけない激励に僕は気合を入れ直した。
「さて、ホームルームの本題だ。急で悪いが今日は君らに…」
不穏な言葉に教室には緊張が奔る。
「学級委員長を決めてもらう」
「「「学校っぽいの来たー!!」」」
「委員長!やりたいですそれ俺!!」
「ウチもやりたいス」
「オイラのマニフェストは女子全員膝上30cm!!」
「ボクの為にあるやt「リーダーやるやるー!!」
わー皆すごい勢いだ。これはヒーロー科ならではの風潮なんだろうな
因みに僕も挙げている。
「静粛にしたまえ!!」
みんなの視線が声の方向に向かう。
「多を牽引する責任重大な仕事だぞ…!『やりたい者』がやれるものではないだろう!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!民主主義に則り真のリーダーを皆で決めると言うなら…」
視線の先にいたのはこれ以上ないくらい真剣な顔をして右腕を掲げる飯田くんだった。
「これは投票で決めるべき議案!!」
「「「そびえたってんじゃねーか!!何故発案した!!」」」
ついつい突っ込んでしまう人がちょくちょく。真面目な飯田くんらしくはある。
ただ、この案は実際のところ上手く受け取られていない。
「日も浅いのに信頼もクソもないわ飯田ちゃん」
「そんなん皆自分に入れらぁ!」
クソて…蛙水さんクソて…
「だからこそ、ここで複数票を獲った者こそが真に相応しい人間という事にならないか!?」
なるほど…説得力が…
「どうでしょうか先生!!」
「時間内に決めりゃ何でもいいよ」
…ええ……
とまあ、納得しかけていたところに釈然としない言葉をさされつつ、投票は始まった。
結果は…
「僕三票…!?」
希望はしていたがまさか他に二つも票が集まるとは思っていなかった。
一方、
「0票…分かってはいた!!流石に聖職といったところから…!!」
他に入れたのか…律儀な性格が裏目に出てしまったみたいだな…
飯田くんは他の人に入れたということだ。
クラスからはそれなりに好意的に受け止められてはいたのだが、飯田くんの本当に悔しそうな表情は印象的だった。
***
《出久視点》
昼食の時間、僕は飯田くんと麗日さんと一緒に校内の食堂に来ていた。
「いざ委員長やるとなると務まるか不安だよ…」
「ツトマル」
「大丈夫さ」
どうやら僕に入っていた二票はこの二人が入れたらしい。
「緑谷くんのここぞと言う時の胆力や判断力は多を牽引するに値する。だから君に投票したのだ。」
「でも飯田くん委員長やりたかったんじゃないの?メガネだし!」
飯田くんが説明すると、その横で麗日さんが何気にざっくりとしたことを言う。
「『やりたい』と相応しいがは別の話…僕は僕の正しいと思う判断をしたまでだ。」
と、そこまで聞いて気づく。
「「『僕』?」」
「ちょっと思ってたけど、飯田くんって坊ちゃん!?」
「坊っ!!」
またもやざっくりと言った麗日さんの悪意なき口撃
「…そう言われるのが嫌で一人称を変えていたのだが…」
飯田くんは僕らの好奇の目を見て仕方がないと言うふうに話し出した。
「僕の家は代々ヒーロー一家なんだ。僕はその次男だよ。」
「ええー凄ー!!」
「ターボヒーローインゲニウムは知ってるかい?」
名前を聞いてピンと来た。元より飯田くんのコスチュームのデザインに何かしらの既視感は覚えていた。
「勿論だよ!!東京の事務所に65人ものサイドキックを雇っている大人気ヒーローじゃないか!!」
「それが俺の兄さ!!規律を重んじ人を導く愛すべきヒーロー!!俺はそんな兄に憧れてヒーローを志した。」
飯田くんはそれは楽しそうに、そして自慢げに語った。
「人を導く立場はまだ俺には早いのだと思う。上手の緑谷くんが就任するのが正しい!」
僕らは顔を見合わせた。
「なんか初めて笑ったかもね、飯田くん。」
「え!?そうだったか?笑うぞ俺は!!」
なんだか少し距離が縮まった気がする。僕にとってのオールマイトが飯田くんにとってのインゲニウムなのだと思うと親近感が湧いた。
でも、彼は勘違いしてる。僕は飯田くんの上手なんかじゃない。言うタイミングを逃して勘違いのままにしてしまったが、僕は入試の構造なんか欠片も気付いていなかった。
「ねえ、飯田くん、やっぱり…」
声をかけようとしたその時だった。
ウウーーーーー
校舎内にけたたましいサイレンが鳴り響いた。次いで直ぐさま館内放送が流れる。
『セキュリティIIIが突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難してください。』
近くの席にいた先輩に聞けば、セキュリティIIIというのは校舎内に何者かが侵入してきたという意味だとのことだった。
食堂から続く出入口にはあっという間に人が殺到し、すし詰め状態になっていた。このままでは怪我人が出てしまうかもしれない。
どうにかしなければと思ったが、自分も大衆に流される結果になってしまった。
二人とはぐれちゃったけど大丈夫かな…?
小柄な身長も相まり群衆からは抜け出せたものの、同じ理由で状況の把握ができない。
その時、突然エンジン音のようなものが聞こえ、何やら飛来物が回転しながら入り口上の壁にベシャリと衝突した。
「皆さん…大丈ー夫!!」
飯田くんのよく通る声だ
「ただのマスコミです!何もパニックになることはありません。大丈ー夫!!ここは雄英!!最高峰の人間に相応しい行動を取りましょう!!」
***
結局あの後、警察が到着した為マスコミは撤退したそうだ。
放課後のホームルームの委員決め、僕は昼の一件もあって決心した。
「委員長は、やっぱり飯田くんが良いと思います!
あんな風にカッコよく人をまとめられるんだ。僕は…飯田くんがやるのが正しいと思うよ」
僕の主張に、周りの反応も良好だった。昼に食堂にいた面々だろう。
彼も好意的に受け止めてくれたようだった。
原作通りのところはパパッと終わらせまーす。
次回は同じ時系列をつーちゃん視点でお送りするぜ!
そろそろつーちゃん不足で禁断症状が出そうだにょ