正真正銘無個性少女! ヒーロー目指してやったるわぁ!!   作:めありい

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今回はツルギちゃんお休みです。
何かゲーセンのパンチゲームにハマったとか言ってたな、、、

原作主人公の独想回です。心境とかにつーちゃんも影響しているよ!
小心者な性格は変わってないけどね!





原作はーじまーるよー!準備はいいかー?やろーどもー!!!シリアスさんが活気づき始めるからみんなも気をつけておくんだぞー!足元救われたって知らんからなー!

 

 

人は生まれながらにして平等じゃない。

僕は齢4歳にしてそれを知り、最初で最後の挫折を味わった。

 

ヒーローになるという夢の、大きな弊害となる事実。

 

僕には力がなかった。

 

僕の世代に個性がない人なんてほぼいない。周りの人たちはみんな、幼稚園の時に色んな個性を発現させていたし、ヒーローだってみんな、すごい個性を使って活躍している。

 

『オールマイト』

 

僕の最も憧れているヒーローだ。彼は超人的な増強系の個性で瞬く間にヴィランを倒し、No. 1ヒーローとして世間で人気を博していた。

僕はこの人のようになるのが夢だった。

 

恐れ知らずの笑顔で困っている人たちを助ける。

 

かっこいいと思ったんだ。

そうなりたいと思ったんだ。

個性が出ればきっとヒーローを目指せる、そう思ってたんだ。

 

でも現実は違った。僕には個性がなかった。

医師から「諦めた方がいい」という言葉を聞いた瞬間、硬直した。

医師が母と何か話していたけれど内容が全く頭に入ってこなかった。でも受け入れるべき、本当の事だというのだけは分かった。あの時の気持ちは今思っても筆舌に尽くしがたい。

苦しくて仕方がなかった。

 

無個性のヒーローなんて聞いたことがない。これから僕はどうしていけばいいんだろう。

ヒーローになりたい。それ以外になるなんて考えられなかった。

 

だから夢を捨てきれなかった。

母さんに『ごめんね』と抱きしめられた時だって、それが暗に

『無個性はヒーローになれない』

ということを肯定するようなものであることには気づいていた。

気づいていたのだ。

気づいてきたのに諦めきれなかった。

結果、引き際を失った夢を未練たらしく追い続けるようになっていた。

 

でも、イレギュラーが現れた。

僕は今でもその子を僕の心の救世主だと、ヒーローだと、思っている。

僕はあのニュースを見た日を忘れはしない。

一生できないだろう。

そこには、当事者がスマホか何かで撮ったのだろう、縦長の画面が映っていた。

その動画から僕は目が離せなかった。

僕と同じくらい…いや、少し背は小さめな、一見普通の少年が映っている。帽子を深くかぶっていて、カメラの角度的にも顔はあまり見えない。

彼はごく自然にヴィランに近づき、次々と完封していた。小さな体を活かした俊敏な動きをして、一挙一動に無駄がない。

 

映画を見ているかのような気分で、当時は何が起こっているのか全然分からなかった。

そのニュースに見入っていると、アナウンサーが、僕にとっての爆弾的な発言をした。

 

『無個性の少年』

 

衝撃と興奮でその日は寝られなかった。

ヒーローになれるかもしれない。

そんな、僕にとっての眩しすぎる希望が頭で渦を巻いた。

一年前に味わった挫折、苦痛、屈辱。酷いものだった。よく心が折れなかったと今でも思う。

 

「少しでも、努力しよう」

 

この日僕は、初めて夢への第一歩を踏み出したんだ。

 

そして現在に至る。

いくら体を鍛えたと言っても、個性所持者への劣等感は変わらないし、向こうからの蔑視も全く無くなったわけじゃない。

むしろ、無個性のくせに景気付けられちゃって、と、快く思わないような人も少なくなかった。

でも逆に、母さんや先生、他にもほんの少しだけだけど、とっても応援してくれる人もいた。僕の努力を暖かく見守ってくれた人たちだ。

夢を馬鹿にした人は何人もいたけど、それ以上に、ほんの少しの支えてくれる人がいたっていう事実が僕にとっては大きかった。

あの日から僕の世界はガラリと変わったんだ。

 

きっとこれからもやっていける。絶対ヒーローになってみせる。

たくさんの支えてくれた人たちの期待に応えるためにも。

 

僕はオールマイトを目指す。彼は僕の目標の全てだ。

いや、もう一人いる。彼もとても大事な人だ。

あの無個性の少年。

あの後ネットでその少年の情報を必死になって集めまくった。

本人からしたら冗談じゃないかもしれない。自分でも自身を少し気持ちの悪いやつだと思う。

 

でも僕は憧れてしまったんだ。

オールマイトの動画を何回も見たように、彼の、たった30秒にも満たない、たった一つの動画を何回も見て、分析した。コンピューターの扱いには自信があったのだが、彼の情報はほとんど出てこなかった。

それでも、僕と同い年だとわかって、なんだか気分が高揚した。

 

 

彼に会いたい。

会って話かしたい。

会ってお礼を言いたい。

君が心を救ってくれたこと。

希望をもたらしてくれたこと。

たくさんのことを伝えたい。

 

だって

 

本当に憧れたんだ。

 

もし彼がいなかったら、本当に心が折れていたかもしれない。

何もかも諦めてしまっていたかもしれない。

夢を未練たらしく追うままの木偶の坊だったかもしれない。

 

彼がいたから僕は変われた。

前を向くことができた。

努力ができた。

周囲の反感にも耐えられた。

 

夢に向かって走り続けられた。

 

彼もきっとヒーローになるだろう。そんな気がする。

夢を追い続ければいつかは会えるかもしれない。

目指すからにはトップを目指す。

そのために、オールマイトの母校、雄英高校に入学することを第一目標にした。

 

 

今僕は中学二年生。

来年には受験への追い上げが始まる。

ヒーロー科は勉強も訓練も欠かせない。

勉強面は、完璧とまではいかないけれど、模試の結果から見ても雄英に受かれる可能性は充分にある。

怠けなければ、この調子で問題ないだろう。

 

実技は、全力を尽くす。

ただそれだけだ。

正直言ってしまうと確証が持てないのが本音だ。

確かに、あの少年のおかげで夢を追いかけ続けることはできた。早いうちから少しずつだけど体を鍛えていった。体の使い方もたくさん調べて勉強して、研究した。

 

それでも絶対の自信なんて持てそうにない。

鮮烈だった彼の活躍も全ては画面の向こう側。

 

母さんは「いずくはきっといいヒーローになれるよ」と繰り返し言うが、聞き飽きてしまった。まるで言い聞かせているような言い草で。

それどころか、最近では元気づける理由で言っているような気もする。

 

何より、『ヒーロー志望だ』と言った時の周囲の反応の中に見られる、憐れみの目。

決して本人たちに悪気があるわけじゃない。

むしろ善意だ。

それでも僕の心を確実に抉っているものだった。

 

個性がないって言うのは大き過ぎるハンデだ。

僕だってそれくらいよく分かってる。戦闘向きではない個性のヒーローは大体が後方支援、サイドキックだ。サポートアイテムでカバーするにしても限度がある。

僕が目指す最高のヒーロー像はそれとはちょっと違う。

No. 1にはなれなくても絶対になると決めているヒーロー像が僕の中にはある。

サイドキックは通過点、僕は必ずその先に行って活躍したい。

 

険しい道ってことはよく分かってる。

現実はそう甘くはない。ヒーローは戦闘中であれば死と隣り合わせだ。

 

でも決めたんだ

 

絶対に諦めない

 

「僕はなるんだ。最高のヒーローに。」

 

そう自分に言い聞かせて玄関から一歩、外に出た。

遠くて大きな破壊音がした。

 

 




原作開始!!
だけどまだオリ主との関係は出てきません、、、
追い上げ始めるでー
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