使徒のヒーローアカデミア   作:nani

9 / 11
ATフィールド、アンチATフィールドって何? ネットで調べてみると、心の壁と、それのない原初へ戻りたいという欲望がしっくりきたので、これでいくつもりですが。

…しかし、よく考えると、そもそも何でATフィールドをATフィールドで中和できるんでしょう? もうこれって、アンチATフィールドでは? 特に何もせずにやってたよね…? 出力が上回れば、形象崩壊もさせられるのでは?

作者は混乱してます。


個性

 15分が経過した。

 

「水野少年、WIN-!」

 

「くっ…………」

「くそっ」

「はぁ……はぁ……」

「マジかよ…………」

 

 常闇が膝をつき、他の生徒も似たような感じになる。

 

 片手を防御に専念させることで爆豪を、ATフィールド一枚と光源を維持することで常闇を、残りの手とATフィールドで他の生徒を封殺できた。

 

 爆豪はATフィールドなしの手なら、ノーダメージで受けきれた。確保テープも瞬間移動で躱し、15分間永遠と相手をし続けた。それなりに思考リソースを消費させられてしまった。

 

 常闇は、接触時など光の制約が消え危険なため、光源を確保しATフィールドで影を作らずに対応した。足裏に黒影を使う高速移動術は健在だったが、これだけは遮蔽物にもなる巨体がなくいつもよりも楽だった。

 

 その他は攻撃力不足。ATフィールドの一枚で完全に対応できた。

 

「うん! 皆よく頑張った!! お疲れさん!! 緑谷少年以外は大きな怪我もなし! しかし真摯に取り組んだ!! 初めての訓練にしちゃ、皆上出来だったぜ!」

 

「相澤先生の後でこんな真っ当な授業…………サキエルちゃんとの戦闘では何もできなかったけど……」

 

「彼の練度が高すぎるだけさ!! それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば! 着替えて教室にお戻りーー!」

 

 オールマイトは大急ぎで演習場から走って離れていく。

 

 …………もうそこまでオールマイトは弱っていたのか。弱っているとは思っていたが、私の戦闘中にしぼんだ時間を含めても3時間少しで活動限界か。それも何もしない状態で。

 

 さて、どうするか…………彼は何十年もNo.1ヒーローに君臨した英傑だ。騙し吸収したとして、毒にならないとは言い切れない。

 

 弱っていると言っても、それは肉体面での話だ。50年近い人生で磨かれた意思を完全に消しきれるかは未知数。人格のコピーなどかなり厳しいだろう。

 

 最悪、世界平和だ何とかと言って、私を利用してアンチATフィールドを展開。周囲の人間をエネルギーに還元してしまう可能性がある……とてもやめて欲しい。成長した人類よりも強大な敵が現れたらどうするつもりだ。

 

 私は時間さえあれば自力で何とかできるからいいのだが、私に抗うために無意識に周囲をエネルギーに還元するのは有りそうで困る。計算上、本当に何を犠牲にしても叶えたい願いを叶えようすれば、何も知らずとも発生できるはず。

 

 アダムに刺さっていたような気がするアンチATフィールドを発生・増幅する槍の対策の一環としてアンチATフィールドの発生できるようになったデメリットか。いや、これは関係ない。必須事項だった上知らなくとも可能性は存在していた。

 

 しかし、だからといってオールマイトを崩壊させてから吸収では本末転倒な上に擬態しきれない可能性が高い。

 

 現実的な案だと、精神は完全に分離したまま体を貸す、という形だろうか………………もう少しリスクを確認しよう。

 

 

 とりあえず、眼帯のシステムをシャットダウンしアタッシュケースにしまうと、自分の机に戻って座る。丁度眼帯の充電が10%を切りそうだった。

 

 戦場把握モードという、敵の位置を立体的に表示するモードの消費が激しかったのだ。これも爆豪と常闇のせいだろう。

 

「なぁ、どうせだったらこのまま教室で反省会しようぜ!」

 

なるほど。

 

『私も参加する』

 

 彼らは偏差値79の難関を突破した優等生だ。私だけでは分からないこともあるだろう。オールマイトの件は一旦置いておく。

 

 緑谷も心配だが、死にはしないはずだ。

 

「おおおお! じゃあ、自己紹介からしよう! 俺は切島鋭児郎!」

「俺、瀬呂範太」

「僕は青山優雅」

「あたし芦戸三奈!」

「蛙吹梅雨よ。ツユちゃんと呼んで」

 

『水野使徒。サキエルと呼んで欲しい。何故かしっくりくるのだ』

 

 教室の窓を挟んで向かい合わせになり、自己紹介を始める。それなりに帰らなくてはいけない人がいたが、半数は残った。

 

「じゃあさ、何でサキエルはさっきみたいなことして教室に入んねぇの?」

 

『ATフィールドの出力が低下する』

 

「……ちなみに、どのぐらい低下するんだ?」

 

『顔のみを想定すると、さっきのさらに10分の1だ』

 

「「教室入れよ!」」

 

 切島と上鳴が叫ぶが、これにはちゃんとした理由があるのだ。

 

『私はATフィールドで虚数空間を作り、干渉しているが、これはコアを用いて直接制御しなければならない程繊細なのだ。簡単に言うと、何かの間違いで虚数空間が崩壊すると連鎖してコアもダメージを受ける』

 

「「…………」」

 

 皆の顔が死んだ。

 

「……予備もあるから死にはしない」

 

『ああ、顔の部分に予備のコアがある。そちらだけになったら、一週間は行動不能になるが』

 

 常闇に同意し、信用の証として予備のコアの場所を教える。この状態で何かに負けるつもりは一切ないので、問題はない。

 

「……それでも、やべぇよ。何て個性だよ…………」

 

『私的には、どこかのエイリアンの個性だと思っている』

 

「「……いるのか、宇宙人」」

「ということは、サキエルみたいなのが地球に襲ってくる可能性があるってことかよ……!」

「コミックみたいだけど、本当に襲ってきそう!」

 

 本当に襲った記憶があるのだが。虚数空間ではない他の宇宙だったんだろうが。

 

 私一人ならともかく、同胞もいて何もないということは有り得ないはずだ。パラレルワールドや異世界の研究は未だ何の成果もないが、一番可能性が高い。




虚数空間のデメリット。レリエルも虚数空間ごと破壊されたらしいので、虚数空間を維持にコアが必要。

それと、調べてる最中に見つけたシンジ君=アダムという仮説がシャレにならない。確かに、シンジくん覚醒する前に目が赤くなってた気がするし、劇場版はアダムスらしいので…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。