転生記SGGサイバーフォーミュラ   作:スライムパンティ

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GPX第3戦ブラジル

「ええもう王者としての風格といった所でしょうか、次のブラジルでも王者に相応しい戦いをお見せできると思いますわ」

 

(誰が王者だ!誰が、たかがGPXに2回連続でたまたま優勝しただけで、このまま最後まで勝てるって保証は何処にも無いってのに)

 

テレビ画面に映し出される女王様の嫌がらせを目にして頭を抱える、そろそろいい加減にお仕置きしないといけないのかもしれん、などと不謹慎な事を考えながら、テレビを切ってソファーに座る

 

暫くすると、ノックもしずにクレアさんが、それはもう嬉しそうに部屋の中に入って来る、この人多分チートだけど、他は結構抜けてるよな、って思いつつ話を聞く

 

「グレファール君、ようやく届いたわニューマシン」

 

「はやっ!」

 

「早速こっちに着てくれるかしら」

 

クレアさんに連れられて、ニューマシンを目の前にして、心が踊り出す

 

「ひゃ~すっげーーっ間に合うか微妙だって言ってたのに、それで明日の予選には使えるんです?」

 

俺達は間に合わない事も視野に入れて、ダークスペリオンの調整も終わってるが、ニューマシンを目の前にしてしまうとスタッフには悪いんだけど、乗りたくなる、第三戦はサーキットタイプのコースでスピード勝負になる

 

「ええ大丈夫な様にして貰ってるから、今からセッティングを始めれば間に合うわよ、但し、パーツが余りないから壊さないでね」

 

「分かりました、俺はこのニューマシンに合せてシュミレーションをやっておきます」

 

ニューマシンの名はベルセリオンAF-01、ベルセルクとスペリオンの名を合体させた名称で、AFはアオイと開発者であるフォートランの頭文字、ダークスペリオン同様に黒をベースに赤いラインが特徴となっている

 

車体はかなりスマートながらも、可変式を採用した分、重量は余り抑える事が出来なかった、かなり調整に苦労するであろうマシン

 

ベルセリオン制作以前に完成していたエンジンの開発にも、クレアさんは口を出した事でバージョン4となり、別口で開発が行われていたファイヤースペリオンには、バージョン4に合せて開発を行っていなかった事もあってバージョン3が使われるそうだ

 

ちなみにファイヤースペリオンは新条選手用に開発プロジェクトが進んでおり、次の大会には間に合わないが、4戦目から使えるらしいのだが、肝心の新条さんの開幕から余り成績が伸びて来ていない理由により、ほぼ完成してるにも拘らず色々と難航している様だ

 

特にブラジルに来てからはかなりイライラしているらしく、何度もスタッフから嫌な噂も聞く様になった、新条クビ説ってね

 

何人かメカニックがクビになりかけてるのを、俺の方で引き取ったりもしたんだけど、多すぎると言う理由から、スゴウに連絡して「メカニックスタッフいらね?」「今は雇えるお金ないから無理」って言われたんで、クレアさんの方で使って貰う事に

 

予選までひたすらベルセリオンの調整を続け、仕上がったのは予選ギリギリ、女王様も、派手に紹介したかったらしいのだが、調整が難航した事で、彼女の思うような記者会見を行う事が出来ずイラついていた

 

その捌け口が、新条選手だったらしく、次の大会で優勝しなければクビとか言い出した

 

「ざっけんな、なんで優勝しなきゃ新条さんがクビって話になる」

 

「貴方が気にする事じゃないわ、成績の残せない者にアオイのシートに座らせる訳にはいかないのよ」

 

「まだ3戦目だぞ、いくらなんでも急ぎ過ぎだって言ってる、取り消すべきだ」

 

「貴方がそこまで庇う理由は何なの?、今までの2戦の中では、少なくとも貴方の優勝の助けにもなった事も無いでしょ、そうよね助けるだけのレベルが足らないんですもの」

 

「本気で言ってるのか?」

 

「ええそうよ」

 

「了解した本戦では新条さんのサポートに入る、文句ないな?」

 

「ダメに決まってるでしょ、貴方にはニューマシンを与えたのよ、優勝以外は認めないわ」

 

「新条さんにせめて半分の5戦までは、大目に見てやってくれ、それでも結果が出せないなら同意する、それすら認めずクビにするなら、次は新条さんのサポートに入る、気に食わないなら俺をクビにすればいい」

 

「それで新条くんが納得するのかしら?」

 

「納得しなければ、新条を見込んだ俺が間抜けだっただけだよ」

 

 

 

予選が始まり、気持ちを切り替えて予選に挑む

 

「予定通り走れるようになり次第出ます、最終調整大変でしょうがたのんます」

 

「まかせておけ!」

 

そして予選開始30分後に最終調整が終わり、タイムアタックに出る

 

「かなりいい仕上がりですクレアさん、もう1周してからタイムアタックに入ります」

 

「分かったわ」

 

そのままマシンの感触を確かめながら、タイムアタックに入る、シュミレーションにはないGの心地よさが、今まで以上にテンションを上げていく

 

そして暫定1位であった1,34,844を出して暫定1位だったロペ師匠を大幅に超える1,29.264という、ぶっ飛んだタイムを出すと、会場は湧き上がったように盛り上がる

 

ピットに戻るとニューマシンと脅威のタイムと言う事で、会場の全ての記者が集まったかのような騒ぎに

 

ある程度のファンサービスを行った後

 

「クレアさんタイムアタックの時なんですけど、リア辺りにちょっとした違和感を感じたので、確認して貰ってもいいですか?」

 

「ええ分かったわ」

 

「それと2回目のアタックなんですけど・・・」

 

「え?2回目やるの??」

 

「え?」

 

「必要ないんじゃないかなぁ~」

 

「そりゃないっしょ、まだ始まったばっかですよ・・・やっぱ抜いて来ないと思う?」

 

「うんうん」

 

それはもう嬉しそうに答えるクレアさん、ちょっと可愛いと思ってしまった自分が恨めしい

 

他の選手が、俺のタイムを抜くべく必死に走る中、シューマッハが、あからさまなナメプをしてるのが見える、素人の目は誤魔化せても、俺の目までは誤魔化せない

 

予選終了後

 

「なぁ~シューちゃんブラジル捨てたの?」

 

「シューちゃんは辞めてくれないか?同じドライバーとは言え、年上でもある私に失礼ではないのかね?」

 

「どうでもいいだろ、年齢本名共に不詳で登録してるんだし、それよりも何を考えてるんだ、あからさまなナメプしやがって、やる気が無いならレースに出て来るな、なんでよりにもよって、シューちゃんが得意そうなコースでナメプする必要がある」

 

「これが最善なのさ、明日の決勝では、私になんか気をとられてる様では危ないぞ」

 

「スカしてからに、アスラーダはそんなに危ないのか?、修さんがレースを捨てる程に」

 

「っ!」

 

「そう言う事か、分かったよじゃ~な」

 

「待ちたまえ、なぜ君が・・いや・・」

 

「ウチのスタッフにね、アスラーダの開発に関わった人物がいる、そう言う事だよ」

 

「・・そうか」

 

「ウチから漏れる事はない保証する、1つ貸だからな」

 

「すまないな」

 

 

 

 

 

そしてブラジルグランプリ決勝が始まった

 

(もうニューアスラーダイベントの時期だったんだな、ってことはレースは荒れ模様になる可能性が高い)

 

「レインタイヤを用意しておいてくれ、降り始める前に変えたい、天気の予測を常にレーダで確認を」

 

「はぁ?こんな天気がいいのに、いきなり何を言い出すんだ」

 

「分かったわ」

 

「クレアさんまで、どうしちゃったんですか??」

 

「フフフ彼が言うのなら雨降るんじゃないかしら?そうよね?」

 

「ただのカンなんで、外れるかも知れませんが、不安要素は全部解消しておきたいだけっす」

 

走り始めて1周目で、レインタイヤの準備を行うアオイチーム、流石の女王様も理解不能で、「どう言う事なの?グレファール君」とかって怒鳴って来るし

 

そして11週目で、雨が来るとの連絡を受け、さっさと交換をするペースは多少落ちるが、2位を引き離してる分早めに変えるのが吉と判断する

 

「あと1周くらいは稼げたと思うがいいのか?」

 

「先頭ですからね、余裕があるうちに変えておく方が吉との判断です」

 

「分かった、2位との差は18秒だ」

 

「了解した!」

 

そして2周した所で雨が降り始め、一気に大雨となる、周回遅れをパスしながら順調に後続を引き離しにかかる

 

雨の影響でピットは混雑な上に、事故車両がポツポツ出ている事で、ペースが落ち始めたその時

 

目の前にクラッシュしたナイトセイバーとミッショネル、少し前にアスラーダが

 

(なるほどイベント中ってことか・・しまった!)

 

3台に気を取られていていて路面の破片を吸い込んでしまったベルセリオン

 

「やっちまった、破片吸い込んだピットへ戻る、冷却システムが完全にダウンだ、手配を頼む」

 

「了解した、戻って来れそうですか?」

 

「ペースを落として戻る、丁度雨だしある程度は冷えるだろう」

 

レッドシグナルの警告音を聞きながら、どうにかピットに戻る

 

「ダメね完全にイカレてしまってるわ」

 

「了解した、みんなすまなかった、命がけで繋いでくれたニューマシンなのに」

 

「しょうがないですよ、クラッシュしたマシンの破片を吸い込んでしまったんですし」

 

「いや、俺の不注意だろう、ここは謝らせてくれ」

 

コクピットから降りて、マシンを中へ運んでもらう、腕を組んで此方をみる女王様は

 

「残念だったわね」

 

「すまなかったなニューマシンを早々に潰してしまって」

 

「これも時の運よ、貴方に落ち度なんか無いわ」

 

「その優しさを俺だけじゃなく新条さんにも分けてあげて欲しいですね」

 

 

とは言う物の、新条さんもリタイヤ、ロペ師匠もリタイヤという荒れまくりのレースとなった、結果は優勝がハイネル、次いで日吉、3位にはハヤトが入った

 

(修正力ではないんだろうが、怖いもんだな)

 

表彰式を横目に、自分のピットへ戻る

 

 

 

初めてのリタイヤそれに、気を張っていても抜け穴がどうしても出て来る、今はいいんだろうが、このままでは不味いと考え

 

「日本に戻るですって?」

 

「ちょっと俺は甘すぎたみたいだ、アオイのテストサーキットを使って初心に戻って走りまくって鍛えなおす、今回のリタイヤは皆は不運と言うが、俺はそうは思っていない、日本にプロトタイプのベルセリオンがあるらしいからな、それを使うカナダでの調整の邪魔はしない」

 

「いいわ、それならファイヤースペリオンを使いなさい、ベルセリオンとはかなり違うけど、今の貴方にとっては丁度いいのではなくて?」

 

「それは初心に戻ってファイヤースペリオンのテストパイロットをして来いって事だな、了解した」

 

「フフフ頑張って来なさい」

 

「ああ!これでもかってほどのデーター取って来てやる、ありがとうオーナー!」

 

俺が部屋を出ていくと、女王様は即座に2つの電話をかけるのだった

 

 

 

 

俺が空港のロビーで似合わない変装をして待っていると

 

「グレファール1人で武者修業とは、相手不足かも知れんが、相手が居るんじゃないのか?」

 

「ちょ!新条さんどうしたんっすか?」

 

「お前が日本で武者修行して来るって聞いたから、俺もテストドライバーからやり直して鍛えなおして来ようと思ってな」

 

「言っておくっすけど生易しい修行にはしないっすよ?」

 

「望むところだ!」

 

 

 

日本に戻って来て見れば、アオイの財力を舐めてたと言うか、まさかファイヤースペリオンの隣にベルセリオンまで用意されていたのだ

 

即座に女王様に電話をしたら、ベルセリオンの試作機を完全に仕上げた様で、全く同じらしい・・・・自重って言葉を女王様に教えてあげたい

 

「到着早々悪いけど、早速始めるっす」

 

「ああ!」

 

「まずは普通にレースをしましょうかね」

 

到着早々で時差ボケもある中での過酷なレースを開始する

 

「何度言ったら分かるんだ!これはF3じゃないサイバーフォーミュラだっての!!」

 

「ぐっ!」

 

「何でも自分だけでやろうとするからミスも無駄も出るんだ、何度も抜かれてんじゃねーー!」

 

「くそおーーっ!!!」

 

雄叫びを上げながら新条さんを追い詰めていく、そういや一緒に練習するの初めてかもwww

 

夕方になるまで走りまくった後、ピットで水分補給をしながら

 

「軽く食べたら筋力とスタミナのトレーニングっす!」

 

「・・・・」

 

「おーいがんばれーー!」

 

「・・・・」

 

目も虚ろに新条は、言われたメニューをやっていく、流石はアオイの施設なのだろう機材も充実してるので、限界以上に肉体を酷使する、だからといって筋肉モリモリにするわけにはいかないので、栄養士さんなどと相談しながら食事のメニューも作って貰う

 

夜9時まで続けた後、風呂に入って寝る

 

翌朝日も登りきらない4時に、新条さんを叩き起こして、ランニングと言いたいが、ガチのマラソンをやらせる、眠そうにしてランニングをやってるので、ケツを蹴り飛ばす

 

「おらおらーー!落ち武者ーーっ!逃げないとぶった切るぞおおお!!」

 

「ぐっ・・どういう体力してやがるんだ一体!」

 

「オラオラー!無駄口叩かない、後20キロさっさと走りやがれ!!」

 

そのまま20キロを走らせると、大の字になって転がる落ち武者

 

「飯を食ったら昼までテスト走行三昧だ!」

 

新条は軽く後悔していた、ここまで過酷だとは思ってもおらず、年下にいい様にやられまくっており、改めてレースで自分が勝てなかった事を自覚し、どうにか食らいつこうと必死で耐えた

 

「ちんたら走ってるんじゃない!ずーーっと落ち武者のまま生きていくつもりか!」

 

「クソがっ!!」

 

新条の後ろから、執拗にアタックを続ける俺、抜いたら直線で新条に先を行かせて、またコーナーリングでアタックをする

 

「何度も同じ様に抜かれてんじゃねーよ、反省も知らんのか?貴様は猿以下かぁ~~?!」

 

落ち武者新条は、プライドも何もかも喪失し、身も心もズタズタになっていた、グレファールに何一つ勝ててなかった自分が情けなくなり、涙を流しながら、それでも負けたくないという一心だけで食らいつく

 

永遠にも思える地獄の特訓も昼に入り、食事をしながら

 

「昼からは各自のペースでコースを走る、俺は何も言わない、アドバイスが欲しいのならテスト走行が終わったら聞くよ、夕方5時になったら夕食を食べて筋力トレーニングをして終わりだ、明日も4時起きだから早く寝ろよ」

 

「・・・・・なぁ~お前は何時もこんなトレーニングをやってたのか?」

 

「いや全然、時折時間が空いた時にやってたくらいかな、現地に居ると中々時間貰えないっしょ?」

 

「そうだな」

 

午後は自分のレースを見つめなおす時間として、俺が初めにやったのは、走行システムを解除したトレーニングだ、原作でハヤトがやってたやつだね

 

「危険すぎます、新条さんも走ってるんですし」

 

やっぱ止められるか、そうなるのは分かってたが、試してみたい気持ちの方が強く、無理を言って新条さんに戻って来て貰い、走行制御システムを切ってのチャレンジに挑戦する

 

「ぐっ!!こりゃキツイな」

 

「当たり前だそんな調子ではクラッシュするぞ」

 

「クラッシュしてたまるかっての!!」

 

暴れん坊将軍と化したモンスターマシーンを、必至て操作しようと頑張るが、どうにもうまくいかない

 

3時間の走行で、3回ほどキラキラさせ、胃の中が空っぽになり、ようやく感覚が掴めて来た所でドクターストップがかかってしまい中止させられた

 

「いい加減にしてください、休んでもらわなければ困ります」

 

「ぐっ・・・自分で言い出したんだ、今日のメニューはこなしたい」

 

「許可できませんドクター!!」

 

あっという間に取り押さえられてしまい、閉じ込められてしまう、仕方が無いので早く寝る事にして、4時からスタートするも、専属のサポートを付けられてしまい、かなりうっとうしい事になった

 

「本当に大丈夫なのかグレファール」

 

「いや~最後まで出来ずに強制リタイヤさせられちゃいましたけど、もう大丈夫っすよ!ガンガン走るっす」

 

病み上がりとは思えない様な走り込み、午前はコースに出ての特訓、昼からは各自が・・・っと言いたいのだが

 

「ダメです!」

 

「どけって」

 

スタッフにサポートを切っての訓練は認めてはもらえず、言い合いになったので、女王様に助けて貰って、ようやく許可が下りた

 

昨日のキラキラの成果もあって、かなり慣れてきた、徐々にタイムも上がり手応えを感じる

 

(後はどうまとめるかだな、俺のコーナーリングは多分だけど、sinに登場する加賀に近いはずだ、その精度を高めるべきか、シュミレーションでも今だとっかかりも掴めていないリフティングターンに挑戦してみるか、それとも偶然任せに走りまくるか)

 

悩んでも答えがれる訳も無いので、ひたすら走るしかなかった

 

自分をもっと追い詰めるべく、翌朝から手足に7kgづつの重りの乗せて、走り込みを始め、テストドライバーをもう1名借りて、新条さんと一緒にブロックして貰う、この日よりサポートを切った状態でも一緒に走っていい事になったので、付き合って貰う事に

 

流石に2人がかりでブロックされるとかなり厳しい、それでも果敢に前の2台を追い立てる

 

 

 

そして日本に居られるギリギリまで頑張ったが、元から使っていたコーナリングの走行には磨きをかけられたが、リフティングターンも新しいコーナーリングも作り出すことは出来なかった

 

(やっぱハヤトとかチート過ぎんぞ・・・)

 

 

 

 

それでも全体的にパワーアップした手ごたえを持って、第4戦目カナダでの戦へと旅立った

 

 

 

 




ベルセリオンAF-01

全長 4720mm
全幅 2250mm
全高 9530.2mm
車両重量 730kg
総排気量 5000cc
最高出力 1820馬力/24500回転
最大トルク 128kg-m/12500回転
最高速度 510km/h+α
エンジン C.C.エンジンV12 Ver.IV
構造 C.T.S 6WD
ボディ素材 C.F.R.P
変速機 前6 後1

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