転生記SGGサイバーフォーミュラ   作:スライムパンティ

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GPX第4戦カナダグランプリ

「飛行機に乗るまで俺の方へ情報が来なかったのはどういう了見だ」

 

「グレファール言いすぎだ、今朝まで修行をしてたんだ、邪魔しない様に気を利かせてくれたんだろう、落ち着けよ」

 

「新条さんは知ってたんです?」

 

「いや、俺も今知った、まさかナイトシューマッハが大怪我で今季の復帰は絶望とはな、俺も驚いてるよ」

 

「俺と新条さんからの見舞いは出してあるんでしょうね?」

 

「はい、アオイの方から代表して出してありますので心配ないかと思います」

 

「行くのか?」

 

「ブラジルで様子がおかしくて、気にかけて話してた矢先の事だからな、スケジュールの調整は可能ですか?」

 

「かなり厳しいかと思うのですが」

 

「ちっ、ノコノコ見舞いに行ってもしょうがないか、乗り換えの時に部屋を手配しておいて欲しい、そこで電話をする」

 

乗り換えの為に立ち寄った空港の個室で、ハヤトに電話をかける、ユニオンに電話しようと思ったが、無駄だろう

 

「おっ!ハヤトか悪いんだけど、菅生修氏に電話したいんだけど、取り次いで貰えない?」

 

「え?グレ君どうしたの急に、それに修さんの事知ってたの?」

 

「それはいいじゃねーか詮索するなよ、それよりも実は、日本で山籠もりしてて、修さんの入院を今知ったんだ、お見舞いにも行けそうにもないし、意識があるなら話がしたいんだ」

 

「うん、分かったよ」

 

指定された番号に電話をかけて、取り次いで貰う

 

「変わった菅生だが、グレファール君にも心配をかけたようだね」

 

「おーー生きてた!よかったよかった、それで見舞いに行きたかったんだけど、知ったのが今日でさー、聞きたかったのは、ケリはついたんっすかね?」

 

「ああもう大丈夫だ」

 

「それなら良かった、じゃ~代わりにアスラーダをお守りしてやる必要はないな」

 

「フフフそんなつもりだったのか?」

 

「一応同じ年の友達が殺されそうだってのに、レースもないだろ?」

 

「心配かけたみたいですまなかったな」

 

「いいのいいの!じゃ~お大事に!」

 

 

お見舞いの電話を済ませて、再び飛行機を乗り換えてカナダへ向かう途中

 

「どうだったシューマッハの様子は?」

 

「ちゃんと生きてたぞ、話もしたけどちゃんと喋れていたし」

 

「そっか、それは良かったな」

 

「ああ」

 

 

 

カナダに到着して、ようやく会場にあるモーターホームへ入ると、クレアさんからまずベルセリオンの変更点について聞かされ、今後の予定を女王様から聞かされる

 

「そうとう無茶をして来たみたいね、何度かオーナーが頭を抱えてるのを見かけたわよクスクス」

 

「それでも思ってたような成果は出なかったけどね、それよりもシューマッハだよ、入院したのを知ったの昨日の飛行機の中でだぜ、参ったよ」

 

「あら、仲が良かったのかしら?」

 

「ああ、乗り換えの時に電話したけど声も聞けたし、生きてたみたいだから安心したよ」

 

「あら、シューマッハの居場所を知ってるのかしら?」

 

「あ~そうか、シューマッハの本名知らないんでしたっけ??」

 

「え?グレファール君知ってたの?」

 

「って言う事はクレアさんも知ってたんっすか?」

 

「ええ一時期一緒に働いてた事もあったので、彼は私がアオイに居る事を知ってるのかしら?」

 

「さぁ~どうなんっすかね??何度か話したけどクレアさんの事を聞かれた事も無かったし、色々と巻き込まれてたみたいで、アウトオブ眼中だったかもしれませんね、これ一応電話番号っす、彼氏が気になるなら、誰も聞いてない場所でヨロッス、レース前にクレアさんのファンが泣きだすとうっとうしいんで」

 

「あら、そういうんじゃなわよ、けど助かるわグレファール君ありがとう」

 

「いえいえ」

 

こりゃ今季いっぱいで寿退社かなぁ~って思いながら、クレアさんが部屋から出ていくのを見守るのだった

 

 

チームに合流した俺は、急いで打ち合わせを行い、翌日の予選の為に何度かコースを走って感触を確かめ翌日の予選に向けて速めの休息を取って、朝早くからコースに出てると

 

「お!早起きが習慣づいちゃったんすか?」

 

「グレファールか、そう言う事だお前も下見か?」

 

「そう言う事、それと体をほぐしにって感じかな、憑き物が取れた様な顔してるっすね、レース前にそんな顔をしてるのを見るのは初めてっすよ」

 

「あ~なんというか、何時もと違うと言う感覚は感じてるよ、いまならお前にも勝てそうな気がするほどだ」

 

「そりゃ~怖い、同じチームじゃ無ければ警戒してたっすよ」

 

「俺はおまえにも勝つもりでやってる、負けないぜ」

 

「俺はチームのために戦ってる、お前と戦わない、戦いたかったらアオイを出るんだな」

 

「・・・そうか、残念だよ」

 

「本番では俺の後ろに来て、前に出たいなら出してやるよ、それがチームって事だしな、その為に2チーム目ってのがあると俺は思ってる、第四戦はアオイがワンツーを取りに行くぞ、気合入れて付いて来い」

 

「ああ」

 

その予告通り、予選ではポールを俺、フロントを新条とワンツーを決め、本戦前のミーティング

 

「今回は何か特別な作戦は用意しないでいく、流石の俺もこのレース最大の障害が新条さんでは、しょうがないしなドーンと構えて前を走る、セテッィングも居ない間にかなりいい感じで文句ひとつ言いようがない、ここまで不安なくレースができる事本当に感謝してます」

 

「はい、修行の成果を見せつけてやりましょう」

 

「予選でも言ったけど、成果なんか得られてないよ、残念だけどね」

 

「そうかしら?フフフ」

 

「なんか含みのある言い方っすねクレアさん」

 

「気にしないで」

 

やたらご機嫌のクレアさん、シューマッハがプロポーズでもしたのかな?

 

「そうね、たとえ新条くんであっても、前を行かせないように頑張るのよ、いいわね?」

 

「それは却下だな、同じチームで無駄に競い合う意味を感じない、ヤツが前に出たいと感じたら出してやる、こっちはポイントにも余裕があるしな」

 

「なんですって!どう言う事なの」

 

「ナメプって訳じゃない、俺が世界を取るのは決定事項だ、だが2位に同じアオイのマシンが入ったら、会社としても、そこで働く従業員としても誇るべき快挙だって言ってるんっすよ」

 

「いいわ決定事項が覆らない限り黙っててあげる、しっかりやりなさい」

 

「オーケーマム!」

 

 

会議が終わり、予選で大きな事故を引き起こし、予選通過できず早々に引き上げていったスゴウのハヤトの事が気になって、電話する

 

「体はの方はもう大丈夫なのかハヤト」

 

「ええ体の方は特に問題ないですよ、グレ君達はあいかわらず調子良さそうだね」

 

「まぁ~な、他のチームもニューマシンを今回のレースから用意して来るかと思ったけど、何処も間に合わないみたいだ、トラブルでもなければ勝てる気しかしないかな」

 

「へぇ~めずらしいね、戦う前から勝利宣言をするのは」

 

「そうかな?」

 

「そうだよ」

 

「う~ん・・・なんでだろ?」

 

「僕が分かる訳ないじゃないじゃん」

 

「それもそうだな」

 

 

 

そしてカナダグランプリが始まり、スタートから独走状態で後続をガンガン引き離していく、それを必死で付いて来る新条さん

 

「回線を新条さんへ」

 

「了解」

 

「あと7週後に前に出てください」

 

「本気なんだな?」

 

「ええ、それに合わせて走ってるので、それにケツについて温存出来てるんでしょ?」

 

「そう言う事だ、勝負したとしても勝てるぜ」

 

「そりゃよかった、前に出てもポカだけはやめてくださいね」

 

「分かってる!」

 

予定通りの位置で新条さんを前に出して、3位を大きく引き離してのワンツーフィニッシュとなった

 

 

 

俺が勝負する事無く、前に出した事を言われると思ったが、ワンツーをきっちり決めた事の方が嬉しかったのか、何も言われずむしろべた褒めでちょっと逆に怖い女王様

 

「良くやったわね、2人共」

 

「ああ」「この借りは何時か返すぜグレ」

 

「この調子で次もワンツーを決めなさい、期待してるわ」

 

「イエスマム!」「はい!」

 

部屋を出て、新条さんに

 

「よかった~機嫌が良くて、とは言っても次はちょっと助けられないかもしれないっすから、少しヤバイかもしれないっす」

 

「どう言う事なんだ?」

 

「他社もニューマシンを出してくると思うんすよ、会社の威信をかけ総力を挙げてね、今回まではフライングゲットしたニューマシンの性能に勝たせてもらった感はあったから、次からは厳しくなりますよ」

 

「だろうな、だがそれでこそ倒しがいがあるってもんさ」

 

「けど余りにも厳しい様なら、2チームある事を利用してでも勝たなくちゃならない、覚悟だけはしておいてくださいっす」

 

「ふっ・そう言う事か、前の大会での意味がようやく分かったよ」

 

「そう言う事、使える物は何でも使って何が何でも勝つ、プライドとか体裁を守って勝てる程サイバーフォーミュラは甘くありませんから」

 

「ああそうだな」

 

 

祝勝会やら大会主催のパーティ、ファンサービスとレースに関係ない所で、やたらと忙しいのだが、相変わらず女王様はペラペラと大口を叩きまくる

 

「っぷはぁ~~~っ、息がつまる、俺今回は2位なんだぞ、新条さんを共に付けりゃ~いいのに」

 

「大変そうだなグレ」

 

「そう思うなら女王様の相手してくれっての新条さん」

 

「それは無理な相談だな、いくらお前の頼みとは言え」

 

「ひっでぇ~~っ!」

 

そんなくだらない話をしていると、グーデリアンとハイネルが絡んでくる

 

「お~景気よさそうじゃないの若き皇帝様は」

 

「おー心の友よ!」

 

がっちりグーデリアンと腕を組んで挨拶を交わす、文面には出てないがグーデリアンのビットには1番お邪魔してたりする、そこで女性の扱い方とか、女性の魅力について色々と話をしてる事もあって、何気に仲がいい

 

けど俺がピットに行くと女性が全員俺の方へ来てしまうので、邪険にされる事もあったりするので、目の敵にもされている

 

「何ぁ~にが心のフレンドだっての、また随分と派手にレースをやりやがって、ユーのせいで女の子がみーんなユーの方へ流れちゃって苦情を言いに来たっての」

 

「「アハハハハ!」」

 

「レースクイーンの全てをはべらせるのが、俺の夢っすから!」

 

「こ・この、言う様になったじゃ~ねぇのユーにしては、けど~まだまだお子ちゃまだからね、儚い夢だと思うぜガッハハハ!」

 

「言いたくないがお前達2人は、かなりの危険人物として、レースクイーン達から色々と言われてるみたいだぞ」

 

「「なにぃーーーーっ!!!」」

 

「ハイネルさんそれってマジなんです?、それはグーデリアンさんだけっすよね?そうだと言ってバニー!」

 

「何を言ってるユーだけね、ミーは紳士に接してるから問題ない」

 

「良く言うよ、毎回毎回の様にコクピットにレースクイーンを乗せてあげるのをいい事に、あっちこっち触りまくってるくせに、モゲロ!もげてしまえ」

 

「ユーはお子ちゃまだから、頭をなでなでして貰えるだけだもんね、もう少し大人になるんだなガッハハハハ!」

 

実際にそうなので言い返せない、派手にやれるのはグーデリアンさんのピットでだけ、自分の所では女王様の目が怖くて何も出来ない

 

「ぐぬぬぬぬーーーっ」

 

「もうその辺にしておけ2人共、新条カナダでは手も足も出なかったが、次はそうはいかんぞ、覚悟しておけ」

 

「はい、此方も簡単には負けませんよ」

 

かっこいいセリフをハイネルさんが、新条さんに告げるのを影から俺達は

 

「ハイネルさん強気っすね、ジャッキーのアニキこの自身はどっからくるの?」

 

「知っらないね、根拠のない自信を口に出すとか、ミーには考えられないけどな」

 

「ニューマシンを超えてニュータイプのサイボーグにでも自身を改造始めるとか、やってそうじゃないです?」

 

「そうだよなぁ~ハイネルならやりかねないな、アイツは頭が良すぎて、自分を改造してたとしてもミーは驚かねぇよ」

 

そして後ろから黒いオーラを背負ってユラユラと拳を握り締めたハイネルさんが・・

 

「さて冗談はコレ位にしてジャッキーのアニキ行きましょ、そういやさっきいい女見かけてんすよ、ナンパしに行きません?」

 

「そ・そうだな、よーしミーがナンパの仕方をユーに伝授してやる、付いて来い!」

 

「またな新条、おい!逃がすと思ってるのか貴様ら」

 

 

 

 

 

次の戦いに向けて調整に入る俺達、まだまだニューマシンのポテンシャルを引き出す事が可能な事もあって、メカニック達は連日忙しそうに動き回ってる中

 

俺はと言うと、ファンサービスの為に各所をたらいまわしにさせられていた、それと言うのも、選手の中でも断トツに記者との接触が少なく、気が付いたら他のビットやモーターホームへに逃げ込んでたりして、マスコミから逃げてる事を、会社としても対応が迫られた事で、女王様命令でこうして引きずり回されている

 

「ふあああーーっなんだってイギリス以外の国にも行かなきゃならんのっすかね、開催国と日本だけでいいんじゃね?」

 

「色々あるんですよ、次はフランスのテレビ局へ向かいます、その後は・・・」

 

「運転手さん止めて貰っていいですか?」

 

「え?ちょ・ちょっと!」

 

そのまま人混みへと消える、もう我慢ならん!

 

少し奥へ行ったところにあった喫茶店で、コーヒーを注文して一休み

 

「あ・あの失礼ですけどサイバーのグレファール選手ですか?」

 

うげっ!そういや変装してなかったっけ、言えば気を利かせてくれると思って

 

「ええ、そうですが今日はプライベートなので、助けて貰えません?」

 

「は・はい!」

 

とか言いながらサインと握手を求められ、頼まれた様にサインと握手をした後、店員さんは何を勘違いしたのか貸し切りにしてしまう

 

「いいんですか?勝手に貸し切りになんてしちゃって」

 

「ええどうせ開けてても余りお客さんも来ませんから、ゆっくりして行ってください」

 

「助かります、それなら話し相手にでもなってください、それと一緒にコーヒーでもいかがです?、奢りますよ」

 

「いいんですか?」

 

「ええ」

 

マスターにもう1つコーヒーを用意して貰い、店員さんだと思っていたら、マスターの娘らしく家族で経営してるみたいだ

 

「へぇ~いい雰囲気で俺は好きなんだけどな~こういう落ち着いた感じの店」

 

「けど地味過ぎだし、大通でもないから近所の方々が来るくらいですよ」

 

「そうっすか、けどいいと思いますよ、こういう店が有るってだけで、安らぐ人も俺みたいに居るだろうし」

 

「はい、ところで今日はお休み何ですか?」

 

「あ・・・実は・・・」

 

「そうなんだ、それだと探してますよ行った方がいいんじゃないですか?」

 

「そうだね、そろそろ行くよコレイギリスGPXのチケットと貸し切りの代金、良かったら遊びに来てよ」

 

「チケットってサイバーフォーミュラの観戦チケットってプラチナチケットを超えてるとも言われてるんですよね?そんなの頂けませんよ」

 

「いいのいいの、また機会があったら寄らせてもらう」

 

そう言って机にチケット2枚と、代金を置いて店を出る、こういうかっこいい事を1度はやってみたかったんだよね、ちょっとイメージとは違ってたけど

 

 

 

そのまま元の位置に戻ると、小言を言われつつ、次のスケジュールについて滾々と言われ、ファンサービスの為にフランスへ向かった

 

 

 

 

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