転生記SGGサイバーフォーミュラ   作:スライムパンティ

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GPX第7戦~GPX第10戦

 

アフリカグランプリの為に、会場のあるケニアに到着し、赤道直下のクソ熱い日差しの中、予選に向けての準備に入っていた

 

「今回は予選と本戦のコースが全く違う、メカニックの方々には負担が大きいでしょうが、それでもやって貰うしかないんで、よろしくおねがいします」

 

「任せておいてください、最高の状態で送り出しますよ」

 

「それと今回は新条さんの方からお願いしてもいいです?」

 

「ああ、次のアフリカから、俺はグレファールに挑戦する、俺がまだ未熟なのも分かっているが、このまま2チームなのをいい事に、安全確実の勝利に甘えたままで居たくない、俺の我儘で本当に申し訳ないと思うが、助けて欲しい」

 

「俺はあえて新条さんの挑戦を受ける事にした、本人も潰されてもいいから勝負したいとの事なので、全力を持って新条さんを叩き潰す事にした。俺の出した条件はたった1つだ、残り4戦で俺に一度も勝てなかったら永久にサイバーフォーミュラから消えて貰う。これは反逆には制裁であると思って貰って構わない、コレを提示した上で尚挑戦すると言う、新条さんは好きなスタッフを持って行ってください、最高のマシン、最高のセッティングで最高の勝負をしよう」

 

俺達は握手を交わし、周りからも拍手で新条さんの心意気に感動したようだ、当然だけど、こんなおいしいネタを女王様は見逃す訳もなく、翌日には記者達に広めてしまう

 

新条さんの人気はヒーローよろしく一気に火が付き、俺は一気に悪役となってしまった

 

「新条選手、本当にグレファール選手に残り4戦で勝てなかったら引退するって話は本当なんですか?!」

 

「勝てる見込みはあるんですか?」

 

大勢の記者の方が新条さんに詰め寄り、困惑気味の新条さん

 

「ええ本当ですよ、全力を尽くしてグレファールに勝って見せます」

 

「このままいけば1位2位をアオイが独占出来るはずなのに、あえて協力ではなく敵対としたんでしょうか?」

 

「それでは本当の意味でワールドチャンピオンと言えないのではと考えたからです」

 

 

 

テレビ画面に映し出される新条さんのインタビューを見ながら、俺はモーターホームでのんびり、一切取材を受けないでいる、女王様に答える様に言われてるが、ここまで来たら好きにさせて貰う。

 

ワールドチャンピオンに一番近い位置に居る立場を考え、軽はずみにクビに出来ないだろう事を利用しての無視を貫いた

 

クレアさんも最近は姿を見ない事から、来期に向けて動き始めたのだろう、前に会った時に、何をしてるのか聞いたが、話をはぐらかしていたので、修さんに付いて寿退社も考えられる

 

そうなったらアオイには用はないのだ、アルザードには少し興味もあるが、バイオ親父には会いたくもないしね、キモそうだもん

 

そして女王様から絶賛説教中

 

「貴方が記者達を避けてる理由も分からないでもないけど、パーティにまで出席しないなんて、どう言う事なの?」

 

「残り4戦、俺は全力を持って新条を潰すと決めた、よって記者会見もパーティもファンサービスも行うつもりは無い、俺にそんな余裕などないからね」

 

「それはレースででしょ、レーサーは人気商売でもあるのよ、理解して頂戴」

 

「う~~ん・・・だが断る!、明日は予選なんで、この件については大会の後にでも時間を作りますよ」

 

「分かったわ」

 

 

予選は相変わらず、俺がポールポジションにフロントローには新条、3位にハヤトが入った、何気にハヤトはめっちゃ腕を上げて来てる事から、シューマッハの授業でも受けてるのか聞いたら、アドバイスくらいしか聞いてないんだとさ、シューマッハ本人はリハビリ後にとっととF1からの誘いもあって出発したとか

 

「F1へ行ったのか、てっきりハヤトの教官になって鍛えるかと思ったのに」

 

「その話もあったんだけど、僕が断ったんだよ、僕の中ではシューマッハも倒したいからね」

 

「ハヤトはアレか人の好意なんぞ要らんわ、俺様のやりたいようにやって勝ってみせるわ!って感じなのか」

 

「いくら何でも、そこまでは思っていないよ、けどプロとしてやっていくには、まずは自分の信じたようにやってみたいから」

 

「それってアマの考えじゃね?プロは勝つために使える武器を、どんなに卑怯だろうが手段を撰ばず、沢山揃えて数で勝負する、戦いは数だよハヤト分かるかね?」

 

「うわぁ~それなんか嫌だなぁ」

 

「新条さんにも同じことを言われたよ」

 

「それで新条さんはグレ君に挑戦状を叩きつけたんだ」

 

「そう言う事、けど普通さー引退賭けろって言われたら引くよな?、まさか即答な上にマジで受けるとか思わないじゃん、逆に俺が引いたわ」

 

「大変だね」

 

「大変なのは何処も同じはずだっての」

 

 

 

決勝戦は、前半から2位以下を大きく引き離して中間地点へ到着し、後半も順調に進んでいたが、予定していた吊り橋が崩落してるという事態により、回り道をする中

 

後から追って来た新条は崩落した吊り橋を強引に突き進みショートカットして前に出られそうになるが、なんとか前をキープしてのゴール

 

新条は無理をして飛び越えた事によるダメージでペースを落としながらも3位を獲得、2位にはハヤトが入った

 

 

 

第8戦目と第9戦目も同様にポールトゥーウィンを飾り、既にポイントで優勝が確定した俺はというと

 

「残った仕事は新条を最後まで抑えるだけか、ランドルとは違って中々にしぶとい」

 

「本当に勝たせなくてもいいのですか?」

 

「やっぱそう思うよな?」

 

「そりゃそうですよ、総合でも現在2位の選手が、次の大会を最後に引退にでもなったら、シャレにならないですって」

 

「優勝が決まったのに、グランプリの最終まで盛り上げるとか、アオイは協会から感謝状を贈られるべきだろうね、ちなみに高い確実で新条は引退だよ、もう引けない所まで来てしまってるんだ」

 

「サイバーフォーミュラのファンからしたら残念ですよね」

 

「やだねぇ~お前まで俺を悪者扱いかよ、まぁ~アレから全く取材には応じず、ファンサービスもしていないしパーティにも出席しない、言われたい放題だけどさ」

 

「ワールドチャンピオンの主役が欠席した時は、本社の重鎮が勢ぞろいして激怒してましたからね」

 

「あ~アレね、おかげさまで来期は、アオイとは契約しないで済んだから良かったけどね」

 

「次の契約は何処とするんです?」

 

「秘密!いくらなんでも今は教える訳にはいかないのだよ」

 

 

第10戦目、日本グランプリ決勝

 

当然の様にポールポジションにて鎮座する俺は目を閉じて、きっちり新条に止めを刺すべく待ち構える

 

一方の新条もフロントローで、闘志を燃やして俺の車両を睨みつけている

 

最後の最後で、試しにと原作でシューマッハがやった、直前のシェイクダウンを試してみる

 

が、しかし引っかったのは、全く関係のない他の選手で、新条は華麗にスルー

 

「ま・コレで引っかかるとは思ってなかったが、なかなかに良い気合の入り方だな」

 

「舐めすぎだグレファール、俺がそんな初歩的な揺動に引っかかるとでも思ったか!」

 

レースは順位が入れ替わることなく、順調に進んで行くかに見えたが

 

新条はサービスポイントに入るのを1つ飛ばしにして、先へ進み俺の前に出る

 

「へぇ~そう来たか、確かに前に出なければ勝負もないって事か」

 

そして追い上げるべくブースト加速で一気に追い立てようとした所で、3位を走っていたハヤトにブロックされる

 

「なるほどハヤトもサービスポイントをパスしていたのか、面白い!」

 

「絶対に前に行かせるもんか!」

 

(ここはアスラーダのスリップに入って、次のサービスポイントをパスすべきか、しかしそれは甘い考えだな)

 

次のチャンスを伺うべく、Sアスラーダの後ろに付けて力を溜め、次のコーナーでパスし、そのまま前を追う

 

Fスペリオンは、俺がSアスラーダと遊んでる間に距離を稼ぎ奮闘するが、次のサービスには新条を抜き去り俺の方が先にサービスポイントへ入る事になった

 

「くそっ!」

 

「甘いんだよ落ち武者、どうせやるならレース参加者全員を味方にでも付けて、向かって来るんだな」

 

(この調子で引っ張れば、狂ったようにブーストを使って追って来るだろう)

 

俺はブーストを使わず、新条とハヤトを抑え込んで行く

 

「邪魔だハヤト!!」

 

「そっちこそ!!」

 

抜けない苛立ちを、お互いのせいにしてぶつかり合ってる間に、とっとと置いて行く

 

「じゃ~お二人さん、仲良くするんだよ」

 

ブーストで一気に距離を離し、即座にブーストカット

 

(さ~て、どっちが来るかな?)

 

新条とハヤトの勝負となり、前を走る新条に必要以上に追い立てるハヤト、本来ハヤトは新条に協力するつもりで居たが、結局新条に勝ちたいという気持ちが勝ってしまい、新条に仕掛けていく

 

新条も、ハヤトだけには負けたくはないと言う気持ちと、ハヤトにも勝てない様ではグレファールには到底追いつけないと感じ、勝負に答える

 

その勝負は非情にもハヤトに軍配が上がってしまい、新条はリタイヤとなってしまう

 

追いついて来たハヤトに回線を開き

 

「良い心がけだなハヤト、俺の代わりに落ち武者の止めを刺すとは」

 

「アンタの為にした事じゃない!」

 

「ついにアンタ呼ばわりか、まぁ~いいさ、ここに来て最後の最後に来て落ち武者に勝ったんだ、それも許されるだろう」

 

「何様のつもりだ!!」

 

「知ってるだろ?ワールドグランプリのチャンピオン様だよ、世界中から金と労力そして命すら賭けて戦い奪い合いあって勝利した証、様づけだって別にいいだろ?」

 

「それでも必死で戦い抜いて来た新条さんに、落ち武者呼ばわりしていい理由にはならない!」

 

「何を言ってる、ハヤトが止めを刺したんじゃないか、落ち武者は必至で追いつこうとして、気が付いたら見下してたはずの男に追い越されていただけ、救いようがない」

 

回線を閉じて、コースを突き進み、最後のサービスエリアに入り補給を終えて、最後の戦いに臨むべく、コースに戻ると即座にブースト加速で後ろに付けているハヤトを引き離す、そのまま徐々に引き離していき、富士岡サーキットへ突入していく

 

ハヤトはかなり無理をして追いかけて来たようで、マシンもハヤト自身も疲弊した状態で、富士岡サーキットへ入って来た

 

「富士岡までよくもまぁ~付いて来たと褒めてあげたいが、疲弊しすぎだよハヤト」

 

その言葉通り、ハヤトはトルネードバンクの6Gの重力下で意識を失ってしまい、そのまま激突してリタイヤ

 

 

 

俺はそのままゴールまで独走状態となった

 

 

 

 

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