転生記SGGサイバーフォーミュラ 作:スライムパンティ
『これよりGPXサイバーフォーミュラワールドシリーズチャンピオン、グレファール・アズナ選手の記者会見を行います、まずはグレファール・アズナ選手の話の後、20問までの質疑応答を行います』
予定通り日本グランプリを制した俺は、記者会見を行う事に、それまで一切出てこなかっただけに世界中から異常なほどの記者達が集まった
「まずは第6戦目よりレースに集中する為とは言え、ファンの皆様にはレース以外には姿を現わさず色々と、ご心配ご迷惑をかけた事を心よりお詫びしたい、しかし俺は1人のレーサーであって芸能人ではない事だけは御理解して頂きたい」
「その甲斐もあって第6戦目より、ポールトゥーウィンを5連続史上初で獲得する事が出来たのは、アオイの関係各社様、スタッフの皆様、ファンの皆様の御理解を得て協力してい頂けたことでの結果だと強く感じております、本当にありがとうございました」
「来期の事になりますが、自分自身が更なる成長する為と、サイバーフォーミュラの可能性をさらなる進化を目指す為に、来期では自分を受け入れてくれるチームとの交渉を開始します。でわ私からは以上となります」
そして一番メンドクサイ質疑応答が始まり、しょっぱなから新条選手の引退会見について聞かれた
「引退は新条選手が決めた事ですので、私からは特に言う事はありません、それと勝てなかったら引退というのはあくまで口約束、来期に新条選手がレースに出て来たとしても、何ら問題ないと思ってます。たかが未成年同士の勢いで交わした口約束に、どれほどの拘束力があるのかは、大人である貴方方の方が詳しいかと思います」
「グレファール選手としては、新条選手に復帰してきて欲しいという事ですか?」
「そうです」
「来期においての契約はアオイ以外なのか、アオイを含めてなのかお聞かせください」
「含めてです」
「来期の契約で重視している点などはあるのでしょうか?」
「フィーリングですね、自分に合うのか合わないのか、という点を重視します」
「っという事は、今のアオイとはフィーリングが合わないと言う解釈でよろしいのでしょうか?」
「そうです」
「それはどう言った点が、フィーリングとして合わない事に繋がるんでしょうか?」
「子供の口約束を真に受けて、利用し商売道具にした点についてですね、他にもありますが、大きな理由としては、これが一番です」
「噂されていた様に、オーナーである葵今日子氏との確執があったと言う事なんでしょうか?」
「そうです」
「という事は、アオイが交渉のテーブルに着くには、葵今日子氏が居ない事が条件となるのでしょうか?」
「そうです」
「葵今日子氏に恩義は感じてらっしゃらないのですか?」
「感じています、ですから来期の交渉にはアオイを外していない事から察して貰いたい」
「グレファール選手から見て、ご自身以外で一番のMVPは誰ですか?」
「やっとまともな質問・・っと、失礼、俺が思うMVP選手は、風見ハヤト選手ですね、センス、成長度、運、精神力、マシン全てにおいて他を圧倒していました、俺が出場していなかったら、彼がワ-ルドグランプリを制していたのではと感じる程でした」
「来期のグレファール選手の最大のライバルは、風見選手と思ってらっしゃると?」
「そうですね、オフシーズンで、どれだけの成長を遂げて、私達の前に現れるのか。、次のワールドシリーズが楽しみです」
「他には注目してる選手として、どなたかいらっしゃいますか?」
「注目してる選手として、カール・リヒター・フォン・ランドル、ブリード加賀、ナイト・シューマッハ、新条直樹、この4名には是非来期サイバーフォーミュラワールドシリーズへの出場を期待し、私は心よりお待ち申し上げております。それと既にサイバーフォーミュラで活躍されてる選手は、より一層の活躍を期待しております」
「カール・リヒター・フォン・ランドル選手は、噂ではグレファール選手と一騎打ちをしたとの噂は本当だったんですか?」
「ええ、そう言う事もありました、彼が始めたばかりと言う事もあって、勝つことは出来ましたが、素質溢れる素晴らしい選手でした、もしサイバーフォーミュラへ来る事があれば、また戦ってみたい選手ですね」
「来期の目標を教えて頂けますか?」
「オールフォーワンっと言いたい所ですが、0からのスタートになるので、まずは雇ってくれるチームを探して、チームドライバーを目指す事が当面の目標になると思います、その上でダブルワンを目指したいと考えております」
「オールフォーワンとは、全てのレースで1位を狙うって事なのでしょうか?」
「仰る様に、オールフォーワンは、全てのレースで1位を獲得すると言う事だと思います」
「グレファール選手は、オールフォーワンを目指すという事なのでしょうか?」
「私はこれから0からスタートするつもりですので、まずはチームドライバーを目指し、そしてワールドシリーズを勝ち抜き総合優勝を目標に頑張っていきたいと考えています、オールフォーワンは生涯をかけた私の夢です」
「これからオフシーズンは、忙しくなるとの事ですが、グレファール選手がデビュー戦で自ら作り上げたという、新たな恐怖公の制作は出来ないのでしょうか?」
「そうですね、オフシーズンに趣味のマシンを作る時間を持てたらいいなとは思ってます」
「恐怖公の話が出たので質問なのですが、ご自身としては二つ名が恐怖公となってる事について聞かせて貰えませんか?」
「誠に遺憾です!っと言いたい所ですが、自分は家もない帰る場所もない街の裏路地から這い出て来きました。ゴキブリの様にしぶとく、すばしっこく、嫌われ、見ていると気分が悪くなる、潰しても、まだ居るんじゃないかと思わせる恐怖、まさに自分そのものですので、仕方がない事だと思ってますんで受け入れる事にしました」
「質問は次を最後にお願いします」
「では最後にお聞かせください、世界中にいるサイバーフォーミュラのファンに向けて一言」
「サイバーフォーミュラの世界は発展途上中の真っただ中にあります。これからの未来において、他よりも優れていた部分があれば、直ぐに頂点を目指す事が出来る可能性を秘めています、手の届く所に無数に広がるチャンスを誰よりも速く、誰よりもアグレッシブに追い求め、様々な可能性の全てがぶつかり合う世界、それがサイバーフォーミュラです。分かりやすく言い換えるとサイバーフォーミュラで使われるマシンは、現在最高速度は時速500キロ前後です、ですが近い将来数年後には、最高速度は時速600~700キロになっていくはずです、そう考えるとワクワクするでしょ?その進化し続けるサイバーフォーミュラを、これからも応援よろしくお願いします」
「これで記者会見は終了とさせて頂きます、本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございました」
これで少しはマスコミも静かになると思ったが、逆効果だったかの様な、執拗に迫り来る取材陣
「これじゃ~ロクに外にも出られないな」
俺は数名のスタッフと弁護士を個人的に雇っており、アオイとの契約が切れた日から、次の展望へ向けて動き出した、今はマネージャーと一緒に居るんだけど、まさかアオイから俺の所へ来るとは思わず、びっくりさせられた
「そうですね、それで次のチームについてですが、グレファールさんの言う様に、全てのチーム関係者と面談をとの事なので、明日からは分刻みに面談を行います」
「俺を引き取る予定の無い所もだぞ?個人的に話がしたいって伝えてくれた?」
「ええ、そういう旨での面談ですので来てくれると思いますよ、・・・やはりスゴウですか?」
「なぜそう思う?」
「何となくです、日本でグレファールさんが活躍するには、資金力に不安はあるものの、前回大会では総合3位ですからね、アオイに日本に居て勝つにはスゴウしかありませんから」
「さすがマネージャー正確に俺の事を分析してるよ、それだけ優秀なのに、俺の所なんか来ちゃっていいの?」
「だからこそです、貴方なら本当にオールフォーワンを成し遂げると信じていますから、私はその夢に賭けているんです、スゴウの面談は最後にしておきました」
「ホント優秀な事で」
そして殺人的なスケジュールの中、ロペ師匠の所属するAGSでは
「ロペ師匠引退?」
「ああ私は来期から、日吉君のバックアップを務める予定だ、来る気があるのなら、セカンドチームを買い上げてシートを空けておくが無駄なんだろ?」
「そういう言い方傷つくなぁ、けどどうしてそう思うんです?」
「正直に言うと、私を始めスタッフ全員が日吉で纏まって行ってる最中なのだよ、そんな所に君が来ては、やる気になってる日吉に悪いからね、それが分からない君ではないだろ?」
「さすがロペ師匠は読みがすごいですね、お手上げです」
「それで何処になりそうなんだ?」
「まだ全然っすよ、ロペ師匠の所は3番目ですよ、始まったばかりです」
「君も大変だな、オーナーが気に食わないならクビにして居座れば良い物を、出来たんだろ?」
「ええやれなくも無かったですよ、けど楽しむためには、コレが一番だと感じたからですかね」
「若いんだ、失敗を恐れずやりたい様にやってみるといい、私は個人的に応援してるよ」
「はい、ありがとうございます」
アオイは会った事も無い重役が、色々好待遇の条件を出して来るだけで、面白みは無く、適当にかわし
ユニオンセイバーでは監督などの面々との話し合いでは、なんと話を繋ぐためにナイトシューマッハも同席した
「それでナイトシューマッハは、来期には出てこないのですか?」
「ナイトセイバーとしては、ナイトシューマッハにも打診をしてるんだがねぇ、どうだね?」
「ありがたいお話だとは思って居るんですが、今日ここへ私が来ているのは、個人的な行動で途中欠場した引け目を感じての事ですので、その事はまたの機会に」
「ナイトセイバーはかなり寛大ですよね、他社なら出入り禁止ですよね?」
「まぁ~他社の事は分からないが、我々としても優秀な人材には、それ相応の対応をしているだけですので」
「俺としては、ナイトセイバーは、現在第二候補で考えています」
「それは有難い、それで第一候補と言うのは何処なのかね?」
「スゴウです、俺は日本人ですので、まだまだ日本ではサイバフォーミュラの認知度は低い、日本のサイバーをさらに盛り上げたいと考えています、そうすると自然とスゴウへ行きつきます」
「なら何故アオイではないのだ?」
「経営陣がゴミだからですよ、1年居て良く分かりました、あんな企業がサイバー界を引っ張っていくのだと思うとぞっとしますからね、金さえ払えばワールドチャンプなんぞ取り放題と勘違いをし、気に食わなきゃクビを切る、チャンス何それ美味しいの?これが現在のアオイです、金以外なんの魅力もない」
「若い君には厳しい環境かも知れないな」
「そう思うなら来期からは、アオイで走ってみたらどうですかシューマッハ、自分には余裕だぜって顔してるけど」
「私の方に話が来ればね、考えてもいいだろう」
「とか言いつつ、考えたが折り合いが付かなかったとか言って断るんでしょ?そうじゃないなら次にアオイの関係者の方と会う時に伝えても本当にいいので?」
「かまわないさ」
「ちょっと待ってくれシューマッハ、本当にアオイなのか?」
「候補に入れるくらいいいでしょう」
「もし俺達2人共にダメだった場合はランドルか、ブリード加賀にコンタクト取ってみたらどうです?」
「ランドルは無理みたいだね、完全に壊されてる上に、親御さんからも止められてるらしいからね」
「何かすいません」
「いや、君のせいじゃないよ、我々の認識が甘かったんだ」
「それでブリード加賀へはコンタクト取ったので?」
「それが中々本人に会う事すら難しい状況でね、各社が競って探してるらしいよ」
「俺もブリード加賀には会った事はないんですが、風見君がやたらと自慢して来るから、前々から調べていて、かなり優秀な選手と言う事だけは知っていたんですよ、ちょっと会見では失言だったですね」
「そうだったのですか、我々も会見の時に初めて知って、調べてはいたんですが、かなり優秀な選手ですよね」
「はい、前の大会で出て来なかったのは、幸いしたと思う程に強敵だと感じましたね」
「そうかいい話を聞けたな、しかしアオイにシューマッハを紹介するのは、ちょっと・・・」
「分かってますよ、言いませんこれ以上ナイトセイバーさんに嫌われたくないですから、他にも何かあれば言ってください、ブリード加賀の交渉に、俺が必要なら付いて行きますし、所在が分かったらナイトセイバーさんにだけは伝えますんで」
「そう言って頂けると助かるよ、ウチに来ることになったら早く伝えてくれ」
「はい!」
次はハイネル率いるシュトロゼックのチームとの会談
「あれ、なんでグーデリアンのアニキまで来てるの?」
「我がチームは来期において、グーデリアンをドラバーとして迎え入れて、私はサポートに徹する事にしたんだ、意外だったかね?」
「よくもまぁ~・・まだ未発表ですよね?」
「そうだ、そう言う事もあって内密にして貰いたい、だがこのバカがどうしても付いて来ると聞かなくてな」
「だってぇ~日本にはビューティフォーな彼女達が居るんだぜ、来ない訳にはいかないだろ?」
「本当に大丈夫なんですか?ハイネルさん」
「分かっている、だからこそ君をチームに迎え入れたい、君さえよければグーデリアンなどスグに切り捨ててやる!」
「そりゃないぜーハイネル、あの熱い約束は何処へ行ったんだよ」
「なるほど恋人同士の中に割って入る気はありませんお幸せに、俺はそういう趣味は持ち合わせていませんし」
「「ちょっと待て!!」」
「何を勘違いしてる、グレファール!冗談でも言っていい事と悪い事がある!」
「ミーもだ、なんでハイネルと恋人なんて話になるんだ、ジョーダンじゃない、けどハイネルお前まさか・・・・」
そして何時もの取っ組み合いが始まるので、監督と違う話を進める、やはりグーデリアンの加入もあって、本気で俺をスカウトしに来た訳ではないが、来ると言うなら早めに連絡くれればシートを作って用意するとの事だ
他のどのチームも、来ると言うのなら早めに連絡が欲しい、そうすれば必ずシートを作るって話が殆どだった、まったく無理と言うチームも有ったりして、そういうチームは色々な話で盛り上がったりして、お互い有意義な時間を過ごせたという事で、また会う約束をしたりもした
そして最後にスゴウチームとの会談が行われた、来たのは菅生会長、監督、ハヤト、城之内ミキ、菅生アスカとほぼ関係者全員だ
簡単なあいさつの後、早速話を進める
「ズバリ言います、俺は第一候補としてスゴウチームに入りたいと考えています、そちらにはサブチームを作る余裕が無い事は、修さんからも聞いています、ですが無理を承知でお願いしたい」
「前回のワールドグランプリの覇者から、第一候補著してあげて頂けたことには大変光栄に思っております。ですが修から事前に聞いてたのなら分かって頂けると思うのですが、現在来期に向けてハヤト君をバックアップするだけで精いっぱいなのです」
「ええ、それは十分に理解しております、ですが此方をご覧ください、これまでに面談してきた各社から、スゴウへの合併を希望する各社の書類です、1番の条件はスゴウへの俺の移籍となりますが、他の条件を鑑みても悪い話ではないと思います」
アオイにいい顔されたくない、一矢報いたいと言う会社は国内でも山の様にある、それらを取りまとめたのだ
「こ・これは凄いですね、条件がいい所ばかりだ」
「ええ、かなりすんなりと受け入れられました、1社で無理なら協力すればいい、実績のあるスゴウが音頭を取って、次のワールドシリーズではワンツー独占しませんか?菅生会長」
「君の気持に答える為にも早急に話を進めよう、我が社としても全面的に君に協力をすると約束しよう」
「はい」
菅生会長との話は即座に終わったので、他の面々と話をする事に
「心配そうな顔をしなくても、ハヤトのチームスタッフは持って行かないって」
「それは心配してないんだけど、何故スゴウなのかなって思ったんだよ」
「簡単な話だ、日本のサイバーフォーミュラをもっと盛り上げたいからさ、ただ陣頭指揮を執るのがアオイには相応しくないと考えたから、合併の話がすんなり進んでるのも、アオイには苦い思いをさせられた会社が沢山あったのも要因なのかな」
「ハヤトとは違って色々考えてるんだね」
「アスカは一言多いんだよな」
「「ハハハハ!」」
その1ヶ月後、正式に調印式を済ませ、俺はスゴウドリームジャパン通称SDJへ加入する事になった