転生記SGGサイバーフォーミュラ 作:スライムパンティ
スゴウへの移籍を果たした後、各所関係者に電話で連絡を取り合い、感謝とお詫びなどを伝えた後、正式に記者会見でスゴウへ移籍した旨を全世界へと伝えた
記者会見も結構地味にしてくれたおかげで、何時もよりも気楽にやれたのは会長の好意らしい、それとチームスタッフがアオイから元チームメンバーである何人か流れて来ており、俺の移籍が決まるのを待ってから来ることを決めていたそうだ
その中の1人は、移籍会見よりも随分前から打ち合わせをしていた、そしてアオイでの残務処理を終えて、俺に合流する
「クレアさんの残務処理が長引いてる間、ヒヤヒヤもんでしたよ、彼氏の方へ行くんじゃないかって」
「あら彼とはそういう関係じゃないわよフフフ」
「けど当然遅れたのは残務処理だけじゃないんでしょ?」
「ええ勿論よ、オーナが変わったおかげで特に問題もなく技術を持って来れたわ」
「それって大丈夫なんです?色々と」
「大丈夫よ、だって私の頭の中にあるだけですもの、開発したのも私だけでですし」
色々ツッコミ所がある気はするけど、アオイは女王様をオーナーから引きずり落した、やはり俺の会見でのダメージは拭いようもなく、会長の親族とは言え目をつむる訳にも行かなかったのだろう、次のオーナーは俺も聞いた事のない名前で、てっきりバイオ親父かと思ってただけに肩透かしを食らった気分だ
「俺から紹介しますけど、アスラーダの方は早急にお願いしますね」
「ええ分かっているわ、それと貴方のニューマシンでしょ?」
「俺の方はちょっと考えがあるので少し待ってください」
「ええ分かったわ」
クレアさんは原作同様に、俺からアスラーダに直接関わったチートな人という事で先に話をしてある、顔合わせは今日が初めてだ
「こちらが、グレア・フォトーラン女史、俺がアオイ時代にベルセリオンの開発と、チームの技術関連での総合指揮をお願いしていた方で、アスラーダの開発にも携わってるチートオブチートと呼ぶにふさわしい人物です」
「チートオブチートのクレア・フォートランです、それでグレファール君、私に良くそれを言うけど、チートって結局、私良く分からないんだけど?」
「反則級の化け物って事ですよ、俺なんかも良く化け物とか言われてるけど、クレアさんに比べたらヒヨコです、っとまぁ~ミキさん達は、彼女が凄すぎて、確実に自信喪失すると思います、けど諦めてください、チートオブチートなんで、クレアさんを超えるメカニックになったら、まず間違いなく世界一です、ミキさんの夢の為にも頑張って欲しいと俺は考えてます」
「もう失礼しちゃうわね、ミキさんでしたわよね?、私は彼にアスラーダの事を、まず頼むと言われているの、一緒にがんばりましょ」
「は・はい、此方こそよろしくお願いします、クレアさん」
「そんなに凄い方なんですねクレアさんって」
「そうだぞハヤト、彼女がスゴウに来てくれなかったら、来期は俺頭抱えてたかもしれねぇ、今回は逆だったけど、冗談抜きで彼女の移籍先に、俺が土下座して移籍させてもらう立場って感じかな」
「それは頼もしいですな、グレファール君がそこまで言う人物とは」
「も~持ち上げすぎないでグレファール君、怖がられちゃうじゃない」
「いや・・・他の面々が何も知らずにクレアさんがアオイに来た時、監督を含めたメカニックが騒然としてたんすよ、チーフメカニックなんか、自信喪失で使い物にならなくなって、俺が慰めたんですから、今度は知っておいてもらった方が被害は絶対に少ないはず・・・うん」
アオイから来た面々は俺の言葉に頷く、彼らも被害者だwww
「それでさっきも話に出たけど、アスラーダのポテンシャルを引き上げる作業を、クレアさん指揮の元やって貰いたいと俺は考えてる、新参者がとか、そう言う事を言わない様に、監督も会長もミキさんもそれでいいですよね?」
「ワシはかまわんよ、むしろ期待しておりますぞクレアさん」
「私も構わないよ、グレファールが言う世界一ってのを期待してますクレアさん」
「君達が納得しての事なら任せよう」
「僕とアスラーダには聞いてくれないの?グレ君」
「聞いて欲しかったのか?って事はメカニックの勉強もするって事か、よし!俺が教えてやる、基本までなら資格もあるし、みっちり仕込んでやるよ」
「いや・そう言う事じゃなくって・・・本気なの?」
「教材は、俺が初めて作った恐怖公でどうだ?」
「へぇ~面白そうじゃないかハヤト頑張れよ、資格をとったら、私がみっちり仕込んでやるよ」
ミキさんのハヤトに詰め寄る姿を見て、やっぱサイバーに関わる女性はめちゃくちゃ怖い、再度俺はサイバーに関わる女性とだけは結婚しないと心に誓う
「ええええーーーっ!」
「「「「「ハハハハ!」」」」
その後も和やかな雰囲気のまま、会話は弾み、問題なく顔合わせが終わって、最後に
「これから俺のニューマシンに付いて話すけど、アスラーダにも関係してる話なので、此処で話します、俺はハヤトのデビュー戦の時からアスラーダに付いて調べていて、1つ気になる所に辿り着いた、クレアさんももしかすると知ってるかもしれないんですが、アスラーダの開発とはスタートは同じだったが、何らかの理由で枝分かれしたプロジェクトがあり、それが秘密裏に開発が行われ、バイオコンピューターを元に開発を行われていたと言うマシンがあるらしく、俺はそれを探しに行くつもりでる」
「ど・どうしてそれを貴方か?」
「やっぱり知ってるんですね、ホントなかなか調べるのは大変でしたよ、アオイにバレないように探るのは」
「やめておきなさい、私の知ってる限り、その開発はテストドライバーの死亡で中止されてたはずよ」
「はい、俺が尻尾を掴んだのは、テストドライバー2名の死から遡って辿り着きましたから、当然知ってます。枝分かれした理由も多分ですけど、そうなる事を見越していた風見博士が、その開発を受け入れなかったんじゃないですか?」
「ええ、そうよ急ぎ過ぎる技術開発は人を死に追いやると、だからこそアスラーダを開発したのよ、もし貴方がそれを探しに行くと言うのなら協力は出来ないわ、危険すぎます」
「ちょっと見に行くのも・・「ダメですよ」ですよねぇー」
「クレアさんには嫌われたくないので、次の案で行きます、ナビゲーションシステムの開発を風見博士の後を引き継いで次世代アスラーダを作るプロジェクトをやりません?」
「簡単に言うわね、それは壮大なプロジェクトになるし、年単位な上に資金もかなり必要なのよ」
「けどいずれはやらなきゃいけなくなる、しかも年単位のプロジェクトなら尚の事、早い内から始めるべきじゃないんですか?アスラーダの開発によって世界遺産と言っても過言ではない風見博士を失う結果を産み、その後も様々な事件を引き起こした、それでも、もし風見博士が生きていたら次の夢を追い求めて、その為に今も頑張ってたんじゃないですか?」
「それが次世代のアスラーダと言う事にはならないはずよ」
「それなら生きてたら何をしてたんでしょうか、人とマシンの真の融合を目指してたんじゃないですか?軍事利用されない、レースの為だけに使われる新たなアスラーダ、次代の1歩も2歩も先を見据えた、凡人には思いつきもしない、新たなアスラーダの開発に没頭してた気がしますよ、とは言え色々と俺なんかが風見博士を語るのは問題大ありなんですけどね、天才を本当の意味で理解する事なんか出来ません、けどクレアさんは違うんじゃないですか?貴女はまぎれもなく風見博士の意志を引き継げる可能性を秘めた唯一の天才のはずですよ」
「どうしてそこまでアスラーダに、こだわってるの?貴方なら必要ないんじゃなくて?」
「俺はねアスラーダのファンなんですよ、調べていて気が付いたら、風見博士を尊敬してて、もう会えないんだって思っただけで、もっと早くに産まれたかったって本気で思いましたよ、死んだ人には会えない、けど意志は、魂は、此処にあるんじゃないかって、そう思ったら、なりふり構わずアオイで実績を作り、それを利用して人を集め、スゴウへ強引に入ったんです」
「貴方も風見さんに引き込まれちゃったのね、私もその1人だから気持ちは良く分かるわ、そうねやってみるのも面白いと思うわ、軍事利用されないサイバーフォーミュラにだけ特化した、新たなアスラーダ、いいと思うわ」
「うん、お父さんならきっとやってたよ、生きてたらもう完成させちゃってたかもだけど」
「そうだな、風見の意志を引き継ぐ者達がこれだけ集まったんだ、奴が天国で悔しがるような、凄いアスラーダを作るのもいいだろう」
新たなナビゲーションシステムの開発プロジェクトが発足される事になり、開発資金は俺とハヤトがオフシーズンにCMでも何でも引き受ける事をメインに、他でも協力を求める形でスタートさせる事に
顔合わせが終わり、翌日クレアさんと重鎮達で、来期についての展望が話し合われた
「ナビゲーションシステムの開発をスタートしたはいいが、来期の開発もやらないと、次のシーズンで成績不振では、資金繰りも厳しくなる、俺のマシンの開発もあるし、全体的に作業量が殺人的ですね、特にクレアさんが」
「グレファール君のニューマシンの雛形は作ってあるわよ、アオイで終わらせてきたもの」
「残務処理の合間にって言ってた奴ですね、頭の中のを図面に出したら見せてください」
「ええきっと喜んでくれると思うわ」
「クレアさんの自身作とか、なにそれ怖いんですけど」
「も~相変わらず酷いんだから、グレファール君の全力に耐えられる様に、頑張って開発したのよ?」
「ベルセリオンでも結構耐えてたんですけど」
「ちょっと待ってくれ、あのベルセリオンですらグレファール君の走行には、耐えられていなかったのですか?」
「ええそうよ、人の事を化け物みたいに言うけど、彼も十分化け物だと思うわよ、その彼が言う言葉でチートオブチート専用マシンの開発をやってて合流が遅れたのよ」
「作るのにどれくらいかかるんです?その恐ろしいマシンを、テストも無しにレースとか怖いんですけど」
「大丈夫よフフフ」
「絶対に大丈夫じゃないんだ、俺には分かる・・・」
「所でクレアさん、アスラーダの調整は何時頃から始められそうですかね、ミキの奴から催促が来とるのじゃが」
「この会議の後に拝見させて頂きますわ車田さん」
「お忙しいのに無理言って申し訳ない」
「でさ~何時頃調整終わりそうなんです?、調整が終わるに合わせて、ミキさん達に頼んで前のアスラーダに市販のサイバーシステム積んでおいてくれません、長い事乗ってない訳にも行かなし、肩慣らしに丁度いいのでハヤトと走るのもいい練習になりますし、頼めないっすか?」
「旧型では、いくら貴方でも手も足も出ないわよ、それでもやりたい?」
「練習のコンセプトは、マシンの性能で全くかなわない相手に対しての対処を研究し練習する、これでどうです?」
「いいと思うわ、レポートはちゃんと出してくれますのよね?」
「え?」
「出してくれますわよね?フフフ」
「イエスマム」
会議の後からNアスラーダの調整に入る中、俺は旧アスラーダの方で、ミキさん達と俺が連れて来たスタッフ合同で調整に入っていた
「じゃ~後は大丈夫ですので、ミキさん達はNアスラーダの方へお願いします」
「あいよ!後は頼んだよ」
引継ぎを終わらせて、Nアスラーダをクレアさんが陣頭指揮を取って調整に入った、俺とハヤトは体をほぐした後、打ち合わせをしながら、出来上がるのを待った
「本当に大丈夫なんですか?」
「この後のレースで勝てるとは思ってないよ、けどマシンの性能が何時も勝るとは限らないだろ?そう言った時の為に、どうやって戦いレース運びをするのがいいか、研究しておく、いざとなった時に、マシンのせいにしてイライラしないようにな」
「それは分かるんだけど、マシンで遥かに劣ってしまったら、どうしようもないじゃないのかな」
「それでも勝つために考え行動に移すしかない、けどマシンを壊しちゃいけない、人にも物にもあたってはいけない、けどメンツもあるし、スタッフの期待もある、ファンの期待だってあるだろう、その中でどうするのがいいのか考える為に、思いついた事を試して練習するしかない」
「なにか思いついてる事があるの?」
「幾つかあるよ、それを実践する為に試すんだ、練習が必要ならそれもする、それでもダメならもっと考える、何時までもアスラーダが最高のマシンであるという保証なんか何処にもない、スタッフにだって今は恵まれすぎてるけど、そうじゃない時だっていずれ来る、成績不振が続けば人は自然と離れていく、それでも勝たなきゃいけないんだ」
「その時は引退じゃないのかな?」
「それも1つの選択、けどな普通のレーサー志望の連中は、全員そう言う状況なんだぜ、その中で勝ち抜いてきた奴ばかりだ、あの新条さんだってそうだ、スタッフは少数な上に初心者ばかり、ドライバーも一緒に整備は当たり前、マシンも旧型、資金はスタッフと新条さんがアルバイトで稼いで補い、それでも勝って来たんだF3での事だけどな」
「グレ君もそうだったの?」
「俺は新条さんよりは運が良かったかな、ハヤト程じゃないけど、俺は富士岡のトルネードバンクを作ってたよ、賃金が良くて住み込みだったな、おっさん共に囲まれて、泥まみれになりながら毎日を送りつつ、マシンの設計図を書いてたかな、そこで知り合ったおっさんと共同出資でマシンを完成させて、草レースに出て優勝、そのままアオイって訳さ、運良すぎて不幸話にもならないかな」
「それで旧マシンでどれだけ出来るか挑戦するつもりなんだ」
「そう言う事、下積みが少ないのが、俺の最大の弱点だからな、弱点は補っておかないといけないっしょ?」
「そうだね、僕も恵まれすぎてる環境が当たり前だと思ってた所あるよ、グレ君の様に僕もやってみるよ」
「ハヤトはそのレベルにすら来てないよ、だってハヤト他にも弱点多いし」
「え?!僕ってそんなに弱点多いかな?」
「逆に自分の強みを言ってみ、何があるんだ?」
「・・・・・言われてみると、確かにそうかもしれない、どうすればいいと思う?」
「アスラーダにまず相談してみるといい、アスラーダのコンセプトは人とマシンの真の融合、それとな俺から見てハヤトの1番の強みはアスラーダとの信頼関係だよ、これは俺にだって勝てない誰にも勝てない、ハヤトだけが持ってる強みなんだぞ」
「やっぱアスラーダの事うらやましいんだ、グレ君でも」
「まぁ~な、めちゃくちゃ羨ましよ、ドライバーとマシンを導いてくれる夢の様なマシンに乗ってるハヤトとアスラーダには嫉妬さえしてる」
「考えすぎだと思うよ、アスラーダって結構毒舌だし、グレ君が言う様な感じには全然見えないんだけどなぁ~」
「っとまぁ~ハヤトの強みは他にもあるけど、自分でも考えてみるといいぜ、成績不振の時に慌てないで済む、自分の武器を増やしたり強化する為にもな」
「そうだねやってみるよ」
そして整備が終わり、コースを20週する一騎打ちが行われる事に
「流石っすね、俺がサポートを切って走るって分かってたんだ」
「市販のシステムをグレファールさんが、どの様に利用するか考えた時に、以前やってた新条さんと一緒に練習した時の事を思い出したんです」
「あ~あの時か、なるほどなるほど」
そのままNアスラーダの方へ俺は行き
「そういや登録してないと無理なんだっけ?、ハヤト悪いんだけど、アスラーダに聞いて貰えるかな?ハヤトクラスのドライバー2名がこのレースをした場合、何周差が付くかを」
「アスラーダ答えてあげて」
『3週の差が付くと思われる』
「ありがとうアスラーダ、それじゃ~ハヤト、俺を周回遅れにする事が出来なかったら、明日からの資金集めは、俺と同じメニューでやって貰う、しかも給料は全額開発資金へ寄付な、マネージャ、ハヤトのスケジュールの方も俺並にする事できるよな?」
「勿論ですよ、結構仕事を断ってますんで、何ら問題ありません」
「ちょ!ちょっと!!そんな話聞いてないよ」
「そういうフリはいいから、嫌なら周回遅れにすればいいんだって、ハヤトの人参はこれで良し」
「良し!、じゃないよ、ホントに強引なんだから、それよりもグレ君が負けたらどうするのさ」
「以前新条さんにもやったフードキャンプに、ご招待なんてどうだ?」
「ちょそれは不味いですよ、ハヤト君死んじゃいます」
「そっか・・・じゃ~ロペ師匠の所で豪遊2泊3日をご招待とか?」
「ダメですよ、あちらも忙しいんですから、それに仕事が沢山入ってるんです、行く暇なんてありません」
「アスラーダに関するレポートを追加で提出するでどうかしら?フフフ」
「げっ!クレアさん」
「頼んだわよハヤト君、必ず周回遅れにさせてあげてねフフフ」
「はい!」
クレアさんプレゼンツNアスラーダのセッチングは、ミキさん達の想像を超える域だったらしく、事前に聞いていなかったら本当に自信喪失してたほどだったとの事で
産まれ変わった方の様なNアスラーダを快調に飛ばすハヤト、彼も調子者なのだろう
「コレだけ凄いなら、グレ君3週差でもいいよ」
っと言い始める始末
「ハヤトがそれでいいなら、それでやってみるか」
そして始まった20週の勝負、当然のごとく先行したハヤトは、快調に飛ばしていき、4週目で俺の後ろを捕らえる
俺の方はと言うと、ようやくサポート無しの感覚が戻って来た所で、待ち構える
ハヤトの強引なアタックもされる前に食い止める、それが何度も続くと、直線で前に出ようとブースト加速して来るが、進行方向を完全にブロックしており前に出させない
それが10週以上も続き、17週目に入るとダッシュ&ゴーを繰り返したアスラーダの方が耐えられず、各所が痛めつけられブローしてしまう
「あーーしんどかった、けどかなりいい練習になるなコレ」
「おつかれさまですグレファールさん」
「よしマネージャー悪いんだけど、ハヤトのスケジュールの方は頼んだぜ」
「はい、荒稼ぎしてきますよ」
「お主も悪よぉ~~ぉ」
「お代官様ほどではありませんよ」
一方のNアスラーダを調整早々にブローさせてしまい、マシンの回収が行われる中
「くそぉーーっ!!」
きっちり荒れ模様のハヤト、このままでは永遠にグレファールに勝てないんじゃないのかという焦りから、自分の持てるの全てを注ぎ込んでアスラーダの指示も無視してでも前に出ようとしたが、結果は惨敗
憤りを隠せないでいるハヤトにクレアは
「調整していきなり壊しちゃうなんて、酷いわ、後で整備してくれた方々に謝っておいて頂戴ねハヤト君、それとどうして負けたのか、どうして最後まで走れなかったのか、どうしたら勝てるのかをレポートとして提出して頂戴」
「明日からグレ君と一緒に仕事なんですよ、無茶言わないでください」
「同じスケジュールで、彼は今回のレースのレポートを出して来るように、事前に言ってあったわ、同じレーサなら出来るわよね?」
「・・・・分かりました」
「アスカさん、ハヤト君のレポートの監修をお願いしますわね」
「はい」
2人は思った、グレファールが妙にクレアさんを恐れている感じを受けていたが、物腰も柔らかく、ずっとニコニコしてるが、ガチでこの人怖いと
クレア女史が去った後、アスカはハヤトの体調を心配し
「ハヤト大丈夫なの?」
「・・・・あんなのにどうしろって言うんだ・・・くそっ!」
「ハヤト落ち着いて、気持ちは分かるけど、焦っても答えは出ないわよ」
「もっともっと練習しなきゃいけないのに、負けてしまったせいで明日から仕事なんて、やってる場合じゃないのに」
そしてピットに戻ったハヤトは、俺に練習したいから仕事は勘弁してほしいと言い始める
「ダメだね、今ハヤトが練習しても大して効果は見込めない、レースから離れて一度頭のかをリセットする意味も込めて仕事してこい、やるきがあるなら仕事をきっちりこなした後に、必殺技を伝授して進ぜよう」
「冗談で話してるんじゃないんだ、僕は本気でこのままじゃいけないんだ」
「負けたんだからスケジュールはこなして貰う、1ヶ月間しっかり働いたら、俺が直々に鍛えてやる、その間の仕事をきっちりこなせなかったら、この話はナシだ」
「分かったよ」
「素直でよろしい、必殺技は冗談だけど、少なくとも、さっきの勝負で無様を晒さないで済むようにまではしてやるよ」
翌日から、俺とハヤトは分刻みのスケジュールで寝る間も惜しんでの仕事が開始されたのだった