転生記SGGサイバーフォーミュラ   作:スライムパンティ

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ニューマシン

菅生修の監修の元、俺達は次のシーズンに向けて、特訓を続けていた、俺はいいって言ったのに、結局断り切れず、一緒に見て貰う事に

 

ハヤトは基礎体力の向上を目指し土台を作る作業、俺は体力作りはもういいからと、体力作りは維持だけに留めコースをひた走る事に

 

「もっと相手を意識して走るんだ、シャドーが作れる様になれば、加速度的に練習の効果は倍増する」

 

「なるほどな、理に適ってるが、コレかなり難しいな」

 

シャドーボクシングのレースバージョンなのだがコレが結構難しい、頭の中で2つも3つも同時に思考を巡らせる必要があり、思うようにシャドーが作り出せない

 

何度も何度もイメージを固め、いざコースに出るが、自分自身のシャドーを出すのは意外に難しい、サポートシステムを使えば楽に出来ると思うんだが、俺の感覚の鋭さが逆に仇となってしまい、サポートシステムが作り出す幻では意味を成さないでいた

 

「意外な弱点だったな、感覚の鋭さが邪魔をして、システムに頼る事が出来ないとはな」

 

コースから戻り、汗をぬぐいながら、修さんの話に耳を傾ける

 

「かといって感覚を閉ざしてシステムの作る幻と走れば、まったく歯が立たない・・・か」

 

「そうだな、君のその感覚は、本来かなり危険な感覚のはずなのだが、完全に物にしている様だから止めないが、くれぐれも注意しておいた方がいい」

 

「ああ分かってる、クレアさんにも同じ事を言われたよ、けどいずれハヤトも通るだろうぜ、それも近い将来にな、一度だけ、ほんの僅かだけど出てるのを感じた事がある、通称ゼロの領域って言われてるんだっけか?」

 

「そう言われているな、ハヤトがまさか、・・・分かった注意して見ておこう」

 

「目覚めちまったら、俺が教えられる範囲で教えるよ、その時はハヤトは暫くの間レースに出場させられなくなる、最初に感覚が開くと通常では考えられない程の負担を強いられる、レースどころじゃない、踏み込まない様に調整するか、支配するかだからな、例え優勝とかが関わっていたとしても、そうなったらマシンを破壊してでも止める事になる」

 

「ああ、私も同意見だ」

 

コースに出ても、中々シャドーが作り出せず、それでもどうにか感覚を最大にまで引き上げて、かなりの時間と経費を使って、かろうじてシャドーを作り出した

 

一方のハヤトは、ゼロの領域に目覚めても大丈夫な様に、下地作りとコースレコード50秒台を目指すべく、ある意味俺よりも厳しい特訓を課せられていた

 

「まだタイムにバラツキがあるな、ドライバーとして未熟故だろうな」

 

「そんな簡単に修さんやグレ君の様にはいきませんよ」

 

「テクニックの差で言えば、ハヤトは前回大会選手の中でも最下位だろうな、マシンの性能だけで勝てる時代は終わった、次の大会からはオフロードが無くなる、オンロードでの戦いとなった時、未熟なままでは勝てないぞハヤト」

 

「分かってますよ、だからこうして頑張ってるんじゃないですか」

 

「頑張ってるか、・・・・そうだな、アレやってみるか?」

 

修さんが指さす先には、グレファールがコースに出てやっている、シャドーを作り出す作業、勿論修さんが言ってるのはシャドーではなく、システムを切っての走行だ

 

「確かシステムを切って走ってるんですよね?アレは僕も言いましたけど、まだ早いからって言われてて」

 

「そうだ、ドライブシステムを切る事の恐ろしさは、ハヤトも良く分かって居るだろう、なぜ彼はそうしてるか知ってるか?」

 

「自分の走りを変える為って聞きました」

 

「そうだ、しかし今の作業は、その前段階ではある、彼にシステムを使った疑似レースが通用しないからな、自力で影を作る為に、もがき苦しんでる、今日で5日目だ」

 

「僕にもそれをしろと?」

 

「もっと走り込んで、ハヤトの走りを安定させてからやるのが一番の近道だが、自分がどれだけ頑張っているのかの成果を知る為に、一度体験してみようと思ってるがハヤトはどうだ?」

 

「分かりました!」

 

そして見事にキラキラとなり、事故らなかったのが奇跡だった、当然チームからも止める様に言われたが強行し、散々な結果となる

 

「ハヤトもう終わりか?」

 

「い・・いえ、まだやります」

 

ハヤトが再び出たのを見かけた俺は、修さんに

 

「いくらなんでも早いっすよ、続ければ事故るっすよ多分」

 

「分かっているよ、それよりも君の方も、成果が余りみられてない様に見えたが?」

 

「ハヤト程に器用じゃないですからね、もう少し時間が掛かります」

 

「君から見て、ハヤトはアレをどのくらいの時間で乗りこなすと思う?」

 

「3日と言いたいけど5日かな、アレは最初はかなりきつい、俺の感覚が完全に覚醒したのも、その時のはずだ」

 

「ハヤトはどうなると思う?」

 

「グランプリ初日に間に合わなくなる事を考えれば、眠ってて欲しいかな、気配を感じたら止めるっすよ」

 

「ああ頼む」

 

 

 

ハヤトは4日かけて、システムを切った状態で走り続け、どうにか乗りこなし始めた

 

「おー流石ハヤト、もうちゃんと乗れてるみたいっすね」

 

「君か、もう出て貰っても大丈夫なはずだ、危険なら指示を頼む」

 

「了解!久々にハヤトをしっかり絞ってやりますよ」

 

前にやった以上に、後ろから追い立てていく、システムを切ってる分、車体が簡単にふらつくので、結構危険ではあるが、必死に耐えるハヤト

 

「あと3週しっかり押さえろよ、ハヤト!」

 

「くっ!はい!!」

 

直線でもカーブでも執拗に追い立てて来る事もあって、ハヤトの精神はガンガンすり減らされていく、少ない周回を、休憩を挟みながら繰り返していく

 

「ハァハァハァ・・・」

 

「今日はコレ位でいいだろう、ハヤトを頼む」

 

修さんの指示で、ハヤトは疲弊した体を休める為にドクター監修の元、チェックを受け、休ませる

 

「後はどうまとめて来るかになるな、ハヤトも同じ事を考えてそうだった」

 

「そうか、順調にタイムも伸びて来ている、この調子ですまんが頼む」

 

「さすが修監督、荒地療法は成功っすね」

 

「まだまださ、もっといい方方法があれば、君の助けにも、もっと協力出来たとは思うんだがね」

 

翌日の練習でハヤトは見事にイナーシャルドリフトを習得し、俺の前に出る事に成功する

 

システムを復帰させてアスラーダのサポートで何度もイナーシャルドリフトに挑戦していくハヤトを見ながら

 

「これでとりあえずは、ハヤトは完成って所ですかね、自力で編み出したイナーシャルドリフトが、これからは支えになっていくはずっす」

 

「ああ、それでも君には勝てない現実を突きつけられた時の、ハヤトの事を考えると複雑なのだがな」

 

「良く言うっすよ、修監督にもでしょ?」

 

「まぁ~そう虐めないでくれ、今は走れないんだからな」

 

「後は俺が続かないとな、でわ俺も行って来ます」

 

 

 

 

忙しい練習の合間に、マシンのカラーリングと名称でまたもや、一悶着が巻き起こる

 

練習やテスト走行では、2台とも真っ白でカラーリングは施されていなかったが、近日中にニューマシンのお披露目もあると言う事もあって、対応が急がれていた

 

「風見君の方は、コレでいいのかい?」

 

「はい、僕はコレでいいと思います」

 

ハヤトの方はカラーリングは前の様に白と青をベースにしたカラーリングを撰ぶ、今回は白色の方が割合が大きくは見える、簡単に言うと原作と同じ

 

「問題なのはグレファール君のニューマシンですわね、前もかなり揉めましたから、大変ですわね・・チラ」

 

クレアさんが、今回はもめない様にワザと口に出して「チラ」とかそういうのいいから

 

「まず名称のガーランドは却下、女性の名前じゃないっすか、まさか修監督の愛人の名前とか言いださないっすよね?」

 

「あら修さんそうなんですの?」

 

「君が付けた名称だろう、私は携わっていない」

 

「そうでしたわねフフフ」

 

「とはいっても、ほぼ全てがアスラーダと同じだし、アスラーダを冠するのは駄目なのか?」

 

「ボディのデザインは変えてます、違う方が一般で売る時に、都合もいいし、グレファール君のチームは、スゴウが先頭に立って運営してますが、協賛する会社の事を考えても別名称で行く方がいいでしょうね」

 

「俺もその意見に賛成っすね、アスラーダはマシンそのものの名称ですけど、ナビゲーションシステムの名前としても使用してますよね、俺のナビシステムにはアスラーダは積んでませんし、そもそもアスラーダって確かプロジェクト名って聞いてます」

 

「では何かいい案があるので?グレファール君」

 

「俺の方で色々考えたんですが、ロースフィアとかどうっすか?、他にも候補はあるんすけど、今の所しっくり来てるのはコレです」

 

他にも候補が出て行き、最終的にロースフィアで決定する

 

カラーリングも前同様に、白をメインに金で装飾された感じになった、AKFはアスラーダ・風見・フォートランの頭文字

 

SKはスゴウフォーミュラの略だそうだ、けど俺はスゴウフォートランの略だと解釈してる

 

 

カラーリングなどが施され、記者会見の前に一目見たが、かなりいい仕上がりになっていた、デザイナーさん超がんばったのだろう

 

スゴウから2台同時の発表と言う事もあって、相変わらずの記者の数、ハヤトは初めての事だったらしく、かなりオドオドしていた

 

 

ワールドグランプリに出場する為のスーパーライセンスを所得する為のレースなのだが、実は俺のチームは新しいチームと言う事もあって、持っていない

 

それもあって、日本での取得を目指して出場する事に、それとレースに多く出場すれば知名度UPやファンへのサービスにもなるので、積極的に各地へ出向き、大小さまざまなレースツアーとなり

 

2週間で4レースという過酷なレース間隔をやって、その全てで優勝を飾り、次のワールドシリーズへの弾みをつけた

 

ハヤトはワールドシリーズ以外には今回は出場しない、過酷な訓練や仕事尽くしの疲労を抜く方が重要と考えたらしい

 

 

 

オフシーズンは、シリーズ中よりも忙しかった俺の生活、それもワールドシリーズが始まれば、いくらか余裕が出来るだろう事を心の支えに、超がんばった!

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

第11回ワールドグランプリシリーズがスタートしたのだった

 

 

 




アスラーダAKF-01

全長 4701mm
全幅 2493mm
全高 942.7mm
車両重量 477kg
総排気量 4495cc
最高出力 1940馬力/20800回転
最大トルク 168kg-m/17500回転
最高速度 640km/h+α
エンジン スゴウV-2 V12
構造 SSC-3T
ボディ素材 C.F.R.P
変速機 前6 後1


ロースフィアSF-01

全長 4712mm
全幅 2477mm
全高 941.5mm
車両重量 475kg
総排気量 4495cc
最高出力 1940馬力/20800回転
最大トルク 168kg-m/17500回転
最高速度 640km/h+α
エンジン スゴウV-2 V12
構造 SSC-3T
ボディ素材 C.F.R.P
変速機 前6 後1




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