転生記SGGサイバーフォーミュラ   作:スライムパンティ

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アオイフォーミュラ

 

ゲンさんの居る部屋へ逃げようとするも、黒服の方々に発見されて確保されてしまう俺、俺の警戒を解くために、黒服の方の名刺を貰うと

 

(ぬっ・アオイフォーミュラの関係者だと、恐怖公で本拠地へ乗り込むことがバレたのか?!不味いぞ絶対に不味い)

 

青い顔をしながらアオイの関係者の方に付いて行き、別室で話を聞く事に

 

(女王様は居ないな、いきなり出てきたら泣く所だったぜ)

 

部屋の中には、アオイFのチームジャージを身に纏った関係者と思われる、壮年の男性2名、黒服3名がいる・・・生きた心地がしねぇ

 

「グレファールさん、先日の大会での活躍拝見させて頂きました、まずは優勝おめでとう」

 

「あ・ありがとうございます」

 

 

簡単な自己紹介の後、俺は関係者の方から根掘り葉掘りと恐怖公の事や、チームの事や自分の事を聞かれた後

 

「・・・・・それで、我がアオイフォーミュラでのテストパイロット及び正規パイロット候補生として入社する為のテストを行いたいのだが、挑戦してみる気は無いかね?」

 

「それはチームメイトも一緒にと言う解釈でですか?」

 

「ええ、その通りです」

 

もったい付ける様に少し考えた後、俺は1つ条件を提示する事に

 

「来期に向けての世界挑戦への挑戦権は、レースで決着を付けるなら受けます、コネとかしがらみとか一切なく、正々堂々としたレースで決着をつけて、その正規パイロットへの挑戦権を俺に与えてくれるならサインします」

 

「勿論だとも約束しよう」

 

 

 

 

 

数日後、俺とゲンさんは正式にアオイフォーミュラへ移籍をした後、恐怖公よりも怖いと噂の女王様との初対面となった

 

恐怖公は、既にゲンさんの家のガレージに置いて来ており、俺達2人は身ひとつでチームメイトに紹介された後、女王様との初顔合わせとなってる

 

一方的に色々と言われ、条件に関しても認めてくれる感じの発言をしてくれたが、彼女が買い付けたと言うドライバーである通称落ち武者で有名な新条直輝選手の自慢をされた

 

「・・・それで勝てる見込みは有るのでして?相手はF3ダブルワンを獲得してるプロ中のプロよ、草レースで少し成績を残しただけの坊やとは全然違うわ」

 

「あえて言わせて貰っていいですかね?、F1でもサイバーでも無い、たかがF3で2度ほど優勝した選手を使って、本気で世界を取れるとでも思ってるんですか?、それともアオイフォーミュラは、初挑戦を理由に来期では、そこそこいい成績を残せれば大満足と言う感じなんでしょうか?」

 

「あら、可愛い顔をして面白い事を言うじゃない、来週には新条選手と坊やとの顔合わせが出来るわ、その場でレースをさせてあげるから、そこまで言うのならやってみなさい」

 

「オーケーマム」

 

 

 

 

ちょっと挑発しすぎた感はあったが、コレ位の意気込みを見せておく方が、自分を追い詰める意味でも丁度いい、ちょっと順調すぎるんだよね、目標では落ち武者化したあたりで、加賀か新条の代わりに入ろうと計画していたが、ぽんぽーんっと入社出来ちゃうとか怖いんだよな

 

此処で出来る限りノウハウを学んで、他のチームへ行ったって構わないと考えてるし、返り討ちにあって当然なんだ、マイナス要素は無い

 

女王様から、新条との対決で使うマシンを渡され、俺好みの調整に入る、女王様的には、新条選手が来る前に様々なデーターが取れるだけでも、俺に渡したマシンでおつりが来ると考えており、チームメカニックを総動員しての調整に入った

 

「ちょっとピーキー過ぎないのかい?」

 

「このくらい乗りこなせないと、世界は取れないっすよ」

 

「目指すは世界かぁ~若いっていいもんだな」

 

「何言ってんっすか、そんな事を言ってると女王様に怒られますって」

 

「「「ハハハハ!」」」

 

 

 

翌朝、調整を済ませた試作型スペリオンのテスト走行に挑む、女王様も見学に来ており、通信で「壊すなよ」とか「あんな調整で本当に大丈夫なんでしょうね」などと言って来る

 

恐怖公なんか比べるまでも無い程のモンスターマシンである、試作型スペリオン

 

それでもシュミレーションの時点から問題ないと判断出来ており、Gに関しても多分いけるはず

 

テスト走行が開始され、多くのスタッフが見守る中、軽く3周すると言う打ち合わせ通りに走行を開始する

 

「グレファール君スペリオンの感触はどうだい?」

 

「かなりいいですね、言われていた程にGは苦しくもありませんし、快適そのものです」

 

「了解しました、そのまま予定通りの周回の後、タイムアタックを行います」

 

「了解!」

 

回線を切った後、女王様が俺と通信していたチーフメカニックのスタッフに状況を確認する

 

「それであの坊やはどうなの?タイムアタックまで耐えられそう?」

 

「恐ろしい程までのセンスですね、スペリオンのGには、今までのテストパイロットも苦戦していたのですが、彼ならいいタイム出すでしょう」

 

「そう、それは楽しみね」

 

そのまま予定通りの慣らし運転を終えて、タイムアタックへ入る

 

(このスペリオンなら相当無茶しても耐えられるはず、全力全開でやらせてもらうぜ!)

 

ナビに指示を出して、シュミレーションしてあった最高記録が出ると思われるコース取りにての走行パターンでのサポートをして貰う

 

「予定通りタイムアタックに入ります」

 

「了解」

 

エンジンをフル回転させて駆け抜け、タイムアタックが開始される、轟音と共に心地よいGが体を包み込む

 

そのまま改良を重ねたコーナーリングを使って走り抜けていく、ナビに助けられながら、そのままS字コーナーを抜けると、最高速度とGの耐久を計測するべく作られたゾーンへ突入、フルスロットのままブースト加速しバンクへ突き進む、最高速度である455kmのままバンクを突き抜け、最終コーナーを抜けゴールした

 

「グレファール君お疲れ様です、このコースのタイムレコードを大幅に超えて30秒台だ」

 

「はい、それでチーフの言ってた様に、最高速度を出すと足回りにバタつきを感じるんで、見直しする必要があるかもしれませんね」

 

「此方でも確認できたよ、初期の設定での最高速度を420kmを大幅に引き上げてるからね、次のタイムアタックでのテストでは430kmに設定してみよう」

 

「はい、それでお願いします」

 

飲み物とタオルを貰って、自分の出したタイムを見せて貰い椅子に座る

 

1,30,42

 

今までのレコードが38秒台だった事を考えると、まぁ~上出来なのだろう、女王様もご機嫌そうに、チーフメカニックと一緒に話してるのが見える

 

走行データーをチェックしていると、女王様からお褒めの言葉を頂き

 

「ありがとうございます、30秒台は自分でも出来すぎですね、この後も何度かタイムアタックをやる予定なんですけど、31秒台をキープ出来るように調整します」

 

「坊やにしては謙虚じゃない、けど今日中に30秒台を1度でもいいから切りなさい、それが出来ない様じゃ新条選手には全く及ばなくてよ」

 

機嫌よくても怖い女王様、しかも無茶ばっか言うし

 

「現行スペックでは無理ですって、せめて最高速度500kmを出せる様でなければ、それに女王様も、走行データー見てくださいよ」

 

「・・・・何ですって?!」

 

あ・ついつい口に出てしまった、こめかみをピクピクさせながら、怒り心頭の女王様、怖いっす!!

 

「あ・すいません、あっ!そうそう30秒台が切れるのは、とりあえず今日は無理ですよ、現行のスペリオンでは限界っす」

 

「はぁ~もういいわ、確かに走行データーを見る限り、30秒台は出来過ぎなのも理解したわ、但し!今日のタイムアタックで32秒台は許しませんからね」

 

ホント怖いです・・・女王様は

 

チームスタッフと何度も打ち合わせをして、テスト走行を続ける、この会社ってめちゃくちゃブラックなんですけど・・・・

 

 

今日は後5回に及ぶタイムアタックに挑戦し、女王様の要望通り31秒台をキープできる調整を確認した上でテストに臨んだのだが、ラストの5回目でエンジンブロー寸前となったので直前でリタイヤしたんだけど、女王様は言っても分かってはくれず、かなり怒られる事になってしまった

 

「だーーかーーらーー!ここ、此処のパーツだって!あのままアタックを続けたら確実にエンジンブローだった訳」

 

「そうですオーナー、グレファール君の言う様に、トルクを無理やり調整で引き上げた事によって、車体のバランスを崩した歪が出たんです、彼はよくやってくれていますよ」

 

「アオイが総力を挙げて作り上げたスペリオンが、坊やには耐えられず使えないとでも貴方達はそう言うつもりなの?!」

 

「簡単に言えばそうだな、スペリオンの後続機の開発をスタートさせつつ、現状のスペリオンの大幅な改造をするつもりで、今後はやっていくべきっしょ」

 

「グレファール君言いすぎだよ、オーナー彼はまだ若いので新開発にかかる費用とか良く分かって無いのです、ですからこの場は、どうか収めて貰えないでしょうか」

 

「チーフいいっすよ俺の事は、けど言わせてください、坊やごときの運転に耐えられない様なスペックのまま本当に勝てるんですか?、予算が通らない様なら無理に参戦しずに傷が浅い内に潔く撤退するべきでしょう、このままだとアオイは世界で恥をかくだけですよ」

 

「分かったわ、その代わり3日後の新条選手との対決で、無様に負けるような真似をしないで頂戴ね」

 

「はい」

 

「・・・・そう、楽しみね」

 

少しだけ女王様は、この子供が本気で新条選手に勝つのかもしれないと感じ、言葉を詰まらせたのだ

 

「それはそうと予算が下りたら、恐怖公スペリオンの次世代機として開発にも口出しできたりするんです?」

 

「ば・ばか!!」

 

「なんですって!!」

 

俺はチーフに部屋の外へ引きずり出され、そこで女王様の前で恐怖公は禁句だと、チーフからこの後に散々言われ、戻ってからも懇々と説教を受ける事に・・・

 

 

そして数日後新条直樹との顔合わせをすべく、オーナー達と一緒に俺も彼を出迎える事になった

 

 

 

 




試作型スペリオン

全長 4734mm
全幅 2262mm
全高 987.3mm
車両重量 755kg
総排気量 5000cc
最高出力 1420馬力/16000回転
最大トルク 130kg-m/12500回転
最高速度 455km/h+α
エンジン C.C.エンジンV12
構造 C.T.S 6WD
ボディ素材 C.F.R.P
変速機 前6 後1
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