転生記SGGサイバーフォーミュラ 作:スライムパンティ
「次のレースはオフがメインなのにクレアさんは、オフにも精通してるんですね」
「それほど得意という訳ではないわ、少し関わった事があって知ってる程度よ」
こうはいうけど、ダークスペリオンのオフロード仕様への変更で相当助けられてる、日本との距離のある中で、よくもまぁ~的確に指示が出せるもんだと思うよ
「正式に可変型に決定して、もうこれだけの設計が出来てるとは、本当にちゃんと休んでるんですか?」
「やっぱりグレファール君なのね、私の体調管理をする為に人を手配したのは、おかげで満足に仕事が進まないのよ、何とかしてくれないかしら?」
「冗談じゃありませんよ、第二戦ではペルーに来て貰わなくちゃならないのに、倒れられたら、俺勝てませんよ」
「無敵の英雄君が何をそんなに恐れてるの?今のままでも恐れる事はない様に感じるんだけどなぁフフフ」
「それは世間でも一部の人が言ってるだけっしょ、俺はこのまま勝ち続けられるなんて1mmも思ってないんですから」
「やっぱりペルーは厳しそう?」
「クレアさんに助けて貰えなかったら、優勝確立は13%前後ですよ、来て貰っても20%行くか行かないか、現状のデーターと俺のカンを総合すると、そうなります」
「随分低い評価ね、私は40%の確率で、君が優勝するんじゃないかって思ってるのよ?」
「買いかぶり過ぎですよ、けど全力はつくします」
「良い答えだわ、オーナーを少しは安心させてあげてね」
「へぇ~意外ですね、女王様と気が合うんですか?」
「そんな風に呼んじゃ可哀そうよ、結構気にしてるわよオーナーは」
「そういうもんですかね?」
「そう言うものなのよ、女性の扱いをもう少しお勉強した方がいいと思うわフフフ」
「レッツゴーDTには、分からない話ですね、じゃ~失礼します」
通信を切って、予選の作戦を最終確認するべく、会議を行う
「セッティングはオフロード仕様にしてある通りのままいく、ダークスペリオンの元々の設計はサーキット特化タイプだが、クレアさんとスタッフの協力もあって、かなりいい仕上がりになってると思う」
「そうですね、これなら第2戦目もいただきっすね」
「そう甘くはないんだ、そうだろグレ」
「ああ監督の言う通りだ、なるべく順位を上げるつもりだが、かなり厳しい」
「やっぱ今回もシューマッハが壁になるんでしょうね」
「いや、ロペだ、シューマッハはオフはあまり得意じゃない、走ってても乗ってない感じを受ける、苦手ではあっても、玄人中の玄人が見てないと分からんほどの誤差ではあるんだけどな、これはクレアさんと俺の意見が一致してる」
「そうねけどグレファール君も、どちらかと言うとオフロードは苦手でしょ?」
クレアさんはホントズバッと言ってくれるよ、ま~実際にそうなんだけどね、オフロードはかなり特殊で、サーキットとはまるで違うスキルが要求される、コースのほぼ全てがオフロードでは、経験豊かなロペに一歩劣ると思う
「そうですね、だからと言って何日もシュミレーションをサボってた事も無いし、かなり走り込んできたつもりです」
「ええ、忙しい中でかなり頑張ったと思うわ」
「ありがとうございます、それで予選では早めに3回走るつもりです、後は天任せになるんですが、1回でも多くオフロードを走っておきたいのが、今回の狙いですね、練習とは違う本番の空気の中で全力で戦おうと思います」
「私はいいと思うわよ、早く終われば翌日のセッティングも余裕が出来ますもの」
「俺も賛成だな」「いいと思います」「ポール取らなくていいんですか?」
「ポールよりも本戦です、じゃ~明日の予選はお願いしますね」
「「「「はい!」」」」
翌日の予選では、初めてポールを逃しフロントローに入った、シューマッハは苦手と言いつつもポールポジションをget、気にしていたロペは4番手からとなった
「やっぱ無理だったね、しっかしシューマッハは凄いなぁ」
「そうね、彼の凄いのは苦手であろうと、しっかりとカバーできるだけの経験とスキルがあるからよ」
「予選を早く終わらせた分、整備の方よろしくっす」
「分かったわ」
翌朝モーターホームでゴロゴロしていると、女王様が小言を言いに来る
「少しは他の選手を見習って、ファンサービスをしてきたらどうなの?」
「う~~ん・・・・新条さんは?」
「新条君もさっきからモーターホームの外でファンサービスをしてるわ、貴方の分まで新条君が頑張ってるのよ」
「新条さんってホント意外というか、クールそうに見えて全く逆の顔があるっすよね、っとまぁ~時間も空いてるし新条さんに申し訳ないんで俺も行って来ます」
「がんばってね」
モーターホームから出ると、横目に新条さんがファンに囲まれてる先で、ハヤト達を見つける、少女らしきファンと一緒だ
俺は新条さんの方を見て、もう一度ハヤトの方を見る・・・・ドンマイ?
「「「「キャーーーー」」」」
「うぇ?」
「「「「グレファールくーーーーん!!!」」」」
何処に隠れていたのかと問い詰めたくなるような、ファン達が殺到する
「ちょ・ちょっと・・・おい!見てないで助けろハヤトーーーっ!!」
俺の声が聞こえたのか、何か言ってるが周りの声援に何も聞こえない
「凄い人気ねグレファール君」
「うわああっちょ・ちょっと落ち着いて。、ハヤトちょっと助けてくれええーーーっ!!」
サインをしようにも体を動かせない程になっていて、どうにもならない、俺の魂の訴えに気が付いてくれたハヤト達が、ファンを誘導して助け出してくれる
「ハァハァハァ・・・今回は未だかつて無い程だ、死ぬかと思ったわ」
そう言いながらも、サインをしていく俺、ハヤト達もファンを誘導してくれている、書いても書いても列が途切れない・・・泣くぞ?
「ハヤト~悪いんだけどさ、適当なところで打ち切ってくれない?」
「分かったよ」
その後20分に及ぶサイン会を行い、腕が疲れてパンパン
「あああ・・・助かったよハヤト、これで前回大会での借りは帳消しにしてやる!」
「借りなんかあったっけ?」
「お前がフライングするもんだから、思わず俺のスタートが遅れたんだっての!アレでどれだけ苦労したか」
「僕がフライングした事に気が付いてたの?」
「そそ、まぁ~俺も悪いんだし借りって程でもないのかな、それよりも飯食いに行かね?」
「こんな所に食べ物店なんかあったっけ?」
「ふっふふ!俺を舐めるなよ、いい所を予約しておいたんだ」
そして先ほど連絡しておいたAGS所属のロペ師匠の所へ行く、料理の追加できる?って聞いたらおk貰ったんで、ハヤトとアスカを連れて向かうと
「ロペ師匠!じゃましまーっす!」
「相変わらずだな君は、そちらの2人が追加と言ってた子達だね、ようこそ風見ハヤト君」
「こ・こんにちわ」「は・はじめまして菅生あすかです」
ハヤトは小声で俺に
「ココが食堂なの?勝手に人のホームにお邪魔して食事まで頼んじゃってよかったの?」
「いいのいいの!なんたって無料な上に、めちゃくちゃウマいんだぜ!」
「ホントにいいのかなぁ」
料理が次々出されるんだけど、昼間っから豪勢すぎね??って程の食事を楽しみながら、話をする
「うんめぇーー!やっぱロペ師匠の所が1番っすね、他なんか駄目とか言うし、他に2チームほどお邪魔したんですけど、此処はヤバいっす」
「そうかね気に入ってくれたのなら、私も嬉しいよ」
「日吉明選手はどうです?結構いい感じに鍛えてるので?」
「今日は来てないが、昨日は顔を出していたよ、今はホームで頑張ってるのだろう」
「へぇ~俺もロペ師匠の所に本格的に弟子入りしたいっすね」
「あまり笑えない様な冗談は言うもんじゃないよ、君は既に私を超えてる」
「どの辺がっすか?俺って未だに自宅もない家なき子なんすよ?」
「ハハハハ本当に面白いな君は、その様子だと調子もよさそうだな」
「う~~ん・・・そうだね、ロペ師匠が半分を過ぎるまでに、どれだけ抑えられるかが勝負の鍵って感じっすかね」
「ほぉ~おもしろい事を言う、そんな事をこの場で言っても良かったのかね?」
「俺の言ってる意味の本質を、この中に居るどれだけの人が正確に伝わったのか試したんですよ、ロペ師匠は気が付いた、ハヤトは気が付かなかった」
「どう言う事なんですか?!」
「そのうち分かる様になるよ、励みたまえハヤト君、それとロペ師匠、俺は酔狂でハヤトを此処に連れて来た訳ではない、気合入れて頑張ってくださいね、食事ごちそうさまでした、めっさ美味しかったです」
「いい話を聞かせて貰った、この程度の食事で釣り合いが取れるか分からないがね」
「それは良かったっす」
食事を済ませてAGSのモーターホームを出ると、おっさんと女の子が待ってた様で、俺にサインをして欲しいと頼んでくる、どうやら他全てでサインを断られたらしい、そこで俺は原作にもこんなイベントあったなぁ~っと思い出す。サインをして関わらない様に、後の全てをハヤトに押し付けて退散しようとするが
「さっきの話なんだけど、日吉さんがロペさんの所に居るって本当なんですか?」
「最近の話らしいが、弟子入りなのかはどうかは知らないけど、居るらしいね」
「そっか、日吉さんも頑張ってるんだ、僕も頑張らないとなぁ」
「まずはサイン集めだろ?シューマッハのだけ一緒に行かねーか?そこだけは付き合う」
「なんでシューマッハのだけを?また偵察するの?」
「失礼な!逆だよ逆、それをいい事に、色々なドライバーと仲良くなっておくことは貴重な財産となるんだぜ、目に見えるだけの事が財産じゃないんだ、だからロペは俺を過剰に持て成してくれるんだよ、おわかり?」
「へぇ~色々考えてるんだね」
「そう言う事、だから他は、今回お前に譲ってやったんだ、感謝しろよな」
「うん」
俺とハヤトはユニオンセイバーのモーターホームへ向かい
「ナイトセイバーに乗ってるシューちゃん居る?」
「しゅ・シューちゃんだと貴様!」「まてグレファール選手だ、申し訳ありません」
「あーいいのいいの、それでシューマッハのシューちゃんに会いに来たんだけど、俺とハヤトが面会したいって伝えてくれるかな?」
「ちょっとグレ君、さすがにシューちゃんは不味いって、絶対に怒られるよ」
「やっぱそうかな?、まぁ~・・・堅物そうだし、控えておくか」
少ししてモーターホームの中へ案内されると
「よっ!シューちゃん、サイン欲しいんだけどいいかな?」
「なっ!まぁ~いい、分かった」
何かを言いかけて思いとどまりながらも、サインをして貰う
「サインあざーす、けどレース前だからってピリピリしすぎっしょ、まだスタートまで時間あるんだし・・・って睨む事ないだろ、怖いなぁ」
「前回は運良く勝てた事で調子に乗ってる様だな、だがそんな調子で今度のレースでも勝てるとでも思っているのか?」
「分かってるよ、アンタのナメプで前の大会は勝てた事くらいはな、次もナメプで俺に勝たせてくれるんだろ?シューちゃん」
「ナメプだと?どう言う意味だ」
「ファイナルラップの時、抜くのに3回のチャンスがあったはずだ、3回とも仕掛けて来てたら、俺のマシンは最後まで走る事が出来なかった、けどアンタは2回しか仕掛けてこなかった、次もナメプでやってくれるのなら、こっちは大助かりって話さ」
「・・・フっそう言う事か、いい話を聞かせて貰った様だな、また何時でも遊びに来てくれたえ、それと風見選手と2人きりで話がしたい」
「了解、じゃ~俺は戻るから、頑張れよハヤト」
「うん、ありがとうグレ君」
俺がモーターホームから出た後、シューマッハはハヤトにブーツホルツに気を付ける様に指示を出した
数時間後、いよいよ本戦が開始され、各車がスタートしていく、大したトラブルもなく、順調に駆け抜けていく
(ちっシューマッハの奴)
アッサリと前を譲ったシューマッハ、先頭を走る俺だが、気分は良くない、ワザとだって分かってるからだ
そのまま俺から離れようとしないので、分からない程度の僅かスピードを落として、ロペを待つ
(よし!嫌がらせの御返しだ)
テールを降って土煙を巻き上げて、2台を揺さぶる・・・が、ロペにはバレてた様で、うまく被害を最小限に留めたが、シューマッハの方は直撃で、小石がファンを突き抜ける
(ざまーーーっ!!!イケメンシネ!)
シューマッハの方も、マンマとしてやられ、俺がこんな手を使って来るとは思っておらず、焦りを見せる
ロペは俺の真後ろは危険だと判断して、様子を伺うように走行を続ける、シューマッハは、ファンを損傷してエンジンブロー寸前、順位を次々に下げていく
(お!代わりに来たのは、ハイネル先生か、ロペ師匠はチャンスとばかりに道を作らせるだろうな)
俺の予想通りに、ハイネルに道を作らせるべく前を譲る、ロペを抜いたと同時に土煙の嵐がハイネルとロペを襲う、抜く時と抜いた時が一番油断してるからね
同じ手を何度も使って来るとは思っていなかった上に、狙い定めたかのようなタイミングで仕掛けられた事もあって、ロペもハイネルもモロに土煙の餌食となった
そのままハイネルとロペは接触事故を起こし、転落リタイヤとなった
「女王様ロペとハイネルを潰したんだけど、苦情が来るかもしれないからヨロ」
「なんですって何をしたの?」
「ちょーっとばっかし手が滑って、車体が2回ほどふらついてしまってね、後ろを走ってた車両に、ふらついた時に出来た土煙で撃沈っす」
「任せて起きなさい、そのまま順位をキープするのよ」
「はーい、頼りにしてます女王様」
そのまま中継地点まで戻って、一時の休憩をする
「2位とはかなり引き離しているわ、この調子で後半戦も頑張るのよ」
「シューマッハは何位になった?」
「7位よ相当痛い目見たみたいで、スタート出来ないかもしれないわね」
「苦情は来てるか?」
「今の所ないわね、けど貴方がそこまでするなんて、私ですら思ってもみなかったわ」
「だからこそ効果抜群だった問題ない、悪いが少し休む」
モーターフォームのベットで横になって目を閉じる、ルールには反してないが、かなり際どい行為、ちょっと気分は良くないが、まぁ~いい
少しの休憩の後、直ぐに後半戦がスタートする、オフロードを駆け抜け、予定通りのペースで市街地へ入ってそのままゴール
大会終了後は、嫌味を幾つか聞いたが、ロペは流石に何も言ってこなかった、狙ってたのに気が付かない方が悪いって事を理解してるのだろう
ハイネルにはかなり嫌味を言われた、うん、ごめんねwwwww
シューマッハは嫌味なのか分からないが「甘く見てたよ完敗だ」っとだけ言って去って行った、イケメンはなかなかコクがある
こうしてGP第2戦ペルー大会は幕を閉じた