僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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こんなはずじゃなかった。
弔の個性を聞いてこうなるのは自然的(?)なのだ、仕方ない。
弔ファンの皆さん、すみません。
彼は登場しません。


マスゴミ襲来?

次の日。

マスコミが校門前にいる所が目に入った。

緑谷さんや飯田さんが取材を受けている。

 

「お嬢様、どういたしますか?」

 

「校門でいいわ。」

 

「・・・分かりました。」

 

校門前で止まると報道陣が集まってきた。

それはそのはず、あの東方家の車だからだ。

東に丸してある家紋入りの黒のリムジンなんて、東方家以外はないしここに行くとなれば、私しかいないからだ。

案の定、降りるとフラッシュの嵐が巻き起こる。

分かりきっていたことだ。

 

「雄英高校に合格おめでとうございます。」

 

「ありがとうございます、朝早くからご苦労様です。」

 

「学校生活はどうですか⁉︎」

 

「そうですね。一日一日を大切に勉学に励んでいます。」

 

「今の所、ライバルになりそうな人は誰ですか?」

 

「推薦組の二人もそうですが、皆さんいい個性ばかりなので一概には言えませんね。」

 

「学校でのオールマイトは、どうですか⁉︎」

 

「そうですね。論理的に教えるのではなく、体を動かしながら教えるタイプの教師ですね。今まで会ったことのないタイプの教師ですね。」

 

「何故、推薦を蹴られたのですか?」

 

「緊張感のない推薦より、落ちるかもしれない緊張感を味わってみたいと思ったからです。」

 

「個性は分かりましたか⁉︎」

 

「お嬢様、お時間です。」

 

「そう・・・授業に遅れてしまうので失礼します。歩行者の通行を妨げないように取材を続けてくださいね。」

 

悠々と報道陣を後に敷地内に入る。

教室に入るとお茶子ちゃんに声をかけられた。

 

「穂稀ちゃん、凄いね。スラスラ取材に答えていて、取材慣れでもしているの?」

 

「予想通りの質問だったから答えられただけよ。前もって用意できるだけ楽だわ。」

 

「東方の言う通りだ、分かりきっていた事じゃないか。オールマイトについて聞かれるなんて・・・」

 

少し胸を張る小槌さんだったが、梅雨ちゃんがきつい一言。

 

「そう言う小槌ちゃんは、取材もされていなかったわ。」

 

「それはやめて、地味に傷つくから。」

 

一緒に登校していた常闇さんが続ける。

 

「見事にスルーされていたな。」

 

小槌さんがいじられはしたが、今日も教室は長閑だ。

まあ、それも担任が来るまでの話だけれどね。

 

・・・

・・・・・

 

「見ーつけた。雄英高校に入っているなんて予想外だったけど、お姉ちゃんはいいの?」

 

「変わらないよ、知り合いがいるかいないかの違い。カリキュラムを盗み、逃亡する。合間見えるのもいいかもね。」

 

「それも一興ね。」

 

「それもそうだけど・・・つくづくお姉様も不幸ね。私、決めた。あの計画を決行しようよ♪」

 

「ヒーロー側が可哀想になってくるわ〜。」

 

「分かっているよね?」

 

「うん♪この個性が役に立つ日が来るなんて、思ってもみなかったよ。先生には感謝しないとね♪」

 

「いつ狙い?」

 

「お昼ね。プロヒーロー達にはマスコミの相手、生徒はほぼ食堂にすし詰め状態。これっていいほどいい条件じゃない?」

 

「わかった♪そん時に校門を壊せばいいんだね?」

 

「壊せるよね?フラン。」

 

「うん♪」

 

 

 

「昨日の戦闘訓練は、まぁお疲れ様だったなと言っておこうか。特に誰も怪我はせずにやりきったというのは、教師側からしても楽できていいからな。ただし、爆豪・・・お前だけは少しやんちゃが過ぎる。能力は十分に備わってんだからガキみてーな感情を振りまくなよ。」

 

「・・・わかってる。」

 

苦虫を噛み潰したような表情をしながらも、爆豪さんは素直に返事をした。

 

「それじゃ今回のHRでの本題だが、急で悪いがお前らには・・・」

 

それでゴクリッと飲み込む音がする。

個性把握テストでの一件があり、またとんでもない事をさせられるのではないかという不安から来るものであった。

しかしてその内容とは、

 

「学級委員長を決めてもらいたいと思う。」

 

「「「学校っぽいのキター‼︎」」」

 

それで次々と手を上げる一同。

私は別に委員長はしなくてもいいかなとか思っている。

後ぶどう頭、そんなことを言っていると投票して貰えなくなるよ?

 

「静粛にしたまえ!!」

 

飯田さんは周囲の信頼あってこその役目、だから等しく平等に決めるために多数決を取ろうという発案だった。

自分も追加で声をあげる。

 

「人からの信頼を受けてこその委員長よ?自分以外に投票しないと意味がないわね。」

 

「それもそうだな、東方君の言う通りだ。この中で誰が委員長として向いているか、考えるのもアリだな。」

 

投票結果こうなった。

緑谷 二

八百万 二

私 二

その他 一

ちなみにぶどう頭、口田さんと小槌さんは0票だった。

じゃんけんの結果、百さんが副委員長で私は書記になった。

百さんはとても悔しそうだ。

 

 

 

お昼時間。

食堂にて昼飯を食べる。

同じ席には梅雨ちゃんと小槌さんの三人で座っている。

 

「小槌ちゃん、相席してもらってありがとうね。」

 

「いいってことよ。一人で使うには大きかったしな・・・。」

 

「初めてオムライス食べましたが、こんなにも美味しいなんて・・・今度、ナーシャに作ってもらおうかしら?」

 

「穂稀ちゃんはどんな物を食べているの?」

 

「それは気になるな。」

 

「トリフのポテトチップとか、100g5000円のハムとか、一貫四万円のお寿司とか、あくまで庶民的な物です。(庶民的でないことは知っていますが・・・)」

 

「そ、そうだな。しょ、庶民的な物だな。」

 

ちょっと引き気味の小槌さん。

 

『悪い予感がする。今すぐ職員室に向かって‼︎』

 

れ、霊夢さん⁉︎

何か用事を忘れたかな?

 

「梅雨ちゃん、少しお花を摘みにいってきますね。」

 

「分かったわ。」

 

職員室に向かって何をすればいいのだろうか?

いや、その答えはすぐに分かった。

校内放送用のスピーカーから警報が鳴り響く。

 

《セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外に避難して下さい。》

 

ちらっと窓から見るとマスコミの皆さんが、校門から入っていく所を見る。

でもただのマスコミが、取材の為法を犯すとは思えない。

敵か。

それで霊夢さんが言っていた職員室。

カリキュラムか、個人情報か・・・。

そんなのが敵に渡ったら、ヤバイ。

紫さん、職員室前に開けて!

 

『分かっているわ。』

 

職員室に入ると、見慣れない二人がいた。

 

「騒ぎに乗じて、こんな所まで入って何が・・」

 

美鈴さんに変化しようとしたが、私とそっくりな敵がいたため驚きのあまり変化することはできなかった。

 

「ねえ、黒霧。生徒が来たよ?」

 

「まさか生徒がこの異変に動けるのは、予想外でしたが目的は達成しました。」

 

黒霧と言われた敵はそういうと、紫さんと同じような空間を出す。

ワープする気?

 

「行かせない‼︎」

 

「それは私のセリフだよ。」

 

直感を頼り慌てて後退すると、今いた場所の床に穴があいた。

 

「上手いこと避けたじゃん。」

 

それがあの子の個性?

いや。

だったら、私の姿である説明できない。

もしかすると、私と同じ複数個性持ち。

 

「機会があればまた会おうね、お姉様。」

 

そう言うと二人は空間へと消えていった。

目的は達成したってことは、本当に何かを盗むのが狙いだった。

リカバリーガールや校長を狙っていなかった。

そう考えていいと思う。

暫くすると先生方が集まって来た。

穴が開いている状況に驚きつつも、相澤先生が携帯を取り出す。

 

「相澤だ。敵の襲撃を受けた。」

 

するとスピーカーモードにした。

 

《私に電話するとなると、そういうことか?》

 

「ああ、そういうことだ。」

 

電話の相手は、お父様のようだ。

 

《そこの君に問う、君を預かっていたおばさんの個性はなんだ。》

 

「サーモグラフィー」

 

《間違いなく私の娘だ。》

 

「そうですか、来れますか?」

 

《大丈夫だ。》

 

「東方、会議室に来い。詳しくはそこで聞く。」

 

「分かりました。」




備考
・記者との質疑応答
(まともな)記者会見を参考にしました。

・敵連合のメンバー追加&変更(原作変更)
弔がフランに変更。
他にも二人ほど東方キャラが敵側に付きます。
もしかしたらもう少し(増えても3人まで)増える予定有り。

・学級委員長(原作変更)
自分には投票不可にしました。
それぞれの投票者を説明会2にて解説する予定。
あくまで作者の妄想で書いているので、そこら辺はご了承ください。

・初対面
他のA組より先に、今作の弔役と対面。

フランが敵側か。
何を考えているだ作者は・・・おれか。

使用キャラ→紫

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