何故作者の書く小説では、オリジナル脇役が死ぬのだろうか?
そう言うつもりで書いていないのにな〜,。
小説の案とか書いているノートを見ても、『重要人物、最終話まで登場予定』と書いているのにな〜。
どこでこうなったのだろうか?
「あの時は体力が少なくて、すぐに禁止できたが・・・」
「今の彼女は何度蘇るか分からんぞ?」
さて、どうしたものか。
「オールマイト、今どうなっている⁉︎何故生徒と戦っている。」
「敵の個性(で壊れた穂稀自身の個性)だ。」
「ピンクの蝶に当たるな。大ダメージを負うぞ‼︎」
ようやく先生達が到着したようだ。
「1分間持つか?」
「正直無理だが、勝算はあるのか?」
「ある。一度しかしたことのない大技だが、確実に決めてやるさ。」
やったのは14歳。
ちょっと早い厨二病の時に発動し、一ヶ月の間植物状態だった。
それがきっかけで、個性を発動し今に至る。
あれがなかったら、私はプロにはならなかっただろう。
医者からは二度とするなと止められているが、目の前に困っている人がいれば助けるのがヒーローだ。
全く、俊典の影響を受けてしまったか。
「1分間だけでいい、私を守ってくれ。娘を止める勝算がある。」
さて、やるか。
娘に向けて念を送る。
することは一つ、娘の個性三つを禁止する。
実際はもう一つ縛りを付けるのだが、大したことではない。
使ったら、一ヶ月だけで済むわけがないだろう。
もしかしたら、目が覚めないかもしれない。
しかし、やらなければならない。
「準備が終わった、少し離てくれ。」
離れたのを確認すると技を発動させる。
「禁止空間(グラバジ ガン)」
半円状の薄い膜が現れる。
その中には私と娘だけ・・・
危険を察知した娘だったが、もう遅い。
「
end
(爺視点)
翌日。
1-Aの生徒に放課後集まって貰った。
相沢さんは骨折だけで済んだようだ、よかった。
「探し物ヒーローダウジングです。特に同じクラスの皆様にはお嬢様のことを話さなくてはならないと思い、集まって貰いました。この話はくれぐれも家族や知人には話さないでください。」
「さっさと始めやがれ‼︎」
爆豪様がイライラしているようだ。
「では始めさせて頂きます。私のご主人様、つまり穂稀お嬢様のお父様は二つの個性をお持ちです。」
その発言に麗日様がすぐ答える。
「え?二つの個性があるって、轟君みたいな・・・」
「違います。両方とも両親の個性と関係なく、謎のままですけれどね。もう一つの個性は“メモリージャック”。相手が苦手とする個性を発動させる個性です。轟様は一度体験しましたね?」
一同は轟様を見た。
「ああ、言うなと言われていた。親父の個性だと聞いた時はとても驚いた。」
「お嬢様の育ての親は人魚姫リバイア、昔に活躍していたヒーローです。」
それを聞いて緑谷様が驚きの声をあげた。
「リバイアって言えば、海での逮捕率99.9%の凄腕ヒーローですよね!確か個性が“人魚”と”姫”‼︎」
「その通りです、緑谷様。約15年前、敵のアジトにて子供を授かった母親が発見されました。その産まれた子の引き取りに名乗りを上げたのが、ご婦人様とご主人様でした。」
「じゃあ、報道が伝えていた出来ちゃった結婚は嘘だったんですね?」
「はい、そうなります。好意は持っていたようですが、結婚した事実はありません。」
だからこそ、あの報道があったのだろう。
「お嬢様にはまだ、旦那様が禁止している個性の一部があります。“死”・“核”・“不死鳥”、一歩間違えれば世界が滅び兼ねないものです。この先必ず目覚めることになるでしょう。この個性が発動した時、敵味方関係なしに攻撃します。今は個性を禁止して事なきを得ていますが、ご主人様が亡くなってしまえばどうなるか不明です。そうなってしまった場合は、お嬢様を助けて下さい。」
頭を下げる。
「ケロ、そう言ってもどうやって助けるの?今は個性が出ないようにしているのでしょ?それに何故私達なの?ここにはプロヒーローが沢山いるわ。」
確かにここにはオールマイトを含め、沢山のプロヒーローが存在する。
「蛙吹、聞くが俺たちがいない校外で出てしまったらどうする?」
今まで黙っていた相澤さんが口を挟む。
それを聞いた蛙吹様は何も言えなくなる。
一番一緒にいる可能性があるのは自分達だと、気付いたからだ。
「助ける方法はただ一つです。お嬢様の体力の続く限り殺して下さい。」
「はーぁ‼︎それでも執事のいうことかよ‼︎仕えている奴を殺せだって普通言うか‼︎」
「だからこそです。今誰よりもその個性を知っている私だからこそ、その方法しかないって思っています。・・・それしか、ないんです。」
教室に重たい空気が流れる。
「けっ!おいおっさん。それだとよ、殺し終わった後目覚めた時もやばいだろう。まさかそこまで気が回っていないわけじゃないよな!」
生徒は爆豪様の言葉でハッとした。
もう禁止できる人がいない。
何度も同じことをするのは、こちら側の体力がもたない。
「・・・おそらく、その後は自分の個性として使えるようになるでしょう。お嬢様も自分の個性について気付いているようでした。」
「穂稀ちゃんには伝えたんですか?」
「・・・おそらくは伝えていません。 お嬢様が目覚め次第伝えるつもりです。」
end
私は目を覚ました。
随分久しぶりな気がする。
何故私は寝ているのだろう。
そんなことを思った。
起き上がろうとしたが、力が上手いこと伝わらず動かなかった。
「東方君、目が覚めたんだね。」
声のする方を見ると鼠がいた。
根津校長だ。
「校長先生。あれから何日たちましたか?」
「七日だよ。ヒーローでありながら、二度も君を救えなかった。誠にすまないと思っている。」
謝る校長、そしてもう一つ質問する。
「みんなは?」
「ああ、君のお陰で全員無事だよ。・・・辛い話になるかもしれないが、君のお父様は死んだよ。」
「え?」
顔から血がなくなる感覚がある。
私の顔が青くなっているだろう。
「植物状態って言えばわかるかな?おそらく二度と目を覚ますことはないって、医者からの診断だ。リカバリーガールにも診てもらった、結果は同じ。」
おそらくだが私の個性が原因だろう。
次目覚めてしまった時、お父様は命を落とすのだろう。
私に操ることができるのだろうか?
「そうですか・・・。しばらく一人にして下さい。」
根津校長が出ていった後、夕焼けに染まる空を見た。
自然に流れる涙を止める術はなかった。
○
翌日
目を覚ましたと聞いて、中学校の時の友達・担任が見舞いに来てくれた。
そう言えば今日、休日だった。
?
さとりの個性が発動している?
[無事でよかった。]
[穂稀ちゃん可愛そう。]
[お父さんのことは言わない方が、穂稀ちゃんの為だね。]
と心配する声。
[こんなことなら雄英に行かせるんじゃなかった。士傑でもよかった。何故薦めなかった、担任として私は・・・失格だ。]
担任の声。
何故さとりさんが発動しているのだろうか。
閉じることは・・・出来ないみたいだね。
その後にやって来たのは爺だった。
「お久しぶりです、お嬢様。」
[伝えなくては・・・しかし、今の精神状態のお嬢様では・・・]
「おはよう爺。伝えることがあるんでしょ?顔に書いてあるわ。」
「お嬢様、どうかご主人様を恨まないでください。」
私は爺から説明を受けた。
やはり、お父様の子ではなかったか。
なんとなく分かってはいた。
「私、爺の話を聞いて決めたことがあるの。」
「何でしょう、お嬢様。」
「私。お母様やお父様みたいな、みんなに好かれるヒーローになる。そして平和の象徴を継ぐ。」
いつか訪れるであろうそんな未来を胸に誓い、ベットから雲一つない空を見上げた。
その空は私の未来を映しているようだった。
備考
・個性の発動
二話にて変更したことがここで判明。
と言っても、二話時点でこんな感じ(植物状態)になるとは考えてもいなかったが・・・
・さとり通常状態の個性へ
厳密に言えば少し違います。
阿求に変身後、別のキャラ → 通常状態が阿求に
さとりに変身後、別のキャラ → 通常状態がさとりに
登場キャラ・使用キャラ → なし
絵師の人募集中です。
詳しくは活動報告の『誰か・・・』を見てください。