僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

24 / 66
さて、職場体験先を当てれた人はいたんでしょうか?

馬鹿の作者「答えは・・・越◯製菓!」

今の作者「それは違ぇから!!」

昔の作者「エンデヴァー!!」

今の作者「そんな風に考えていた貴様の姿は、お笑いだったぜ。」

未来の作者「もうダメだ、おしまいだ_| ̄|○。奴(作者)はほんわかなドSなんだぞ、何故分からんのだ・・・」

今の作者「これを機にドMに変わるんだな。」



遊んですみません、本編をどうぞ。


職場体験
職場体験前


その日登校すると、何故か女子から落胆された。

何故かと思い心を読んだら、幼女化していたらしい。

二日の記憶ないのも、デメリットか。

それはさておき、しなくてはいけないことが三つある。

 

「ミットナイトさん、ヒーローネーム決めました。変化ヒーロー Orient(東方) 。」

 

その一つはヒーローネーム。

これは以前から考えていた為、問題はあまりない。

三つ程考えていた中の一つで、お父様が考えてくれたヒーロー名でもある。

そしてもう一つは三日分の授業内容の把握。

これも、あまり問題ではない。

阿求さんの個性を使い、1時間で記憶することができた。

最後の一つが期限が今日までの職場体験先決め。

私の個性でやれることは沢山ある。

近距離・治療・そして救助。

何か一つに特化したヒーロー事務所に入るか。

会社からのオファーを受けるか。

やはりこういう場合、ヒーロー事務所に行くべきなのだろうか?

その中で一つ気になる会社を発見した。

 

「小槌さん、この会社を知っていますか?」

 

「・・・聞いたことのない会社名だな。」

 

「見せて見せて、株式会社ボーダー商事?」

 

「百ちゃんは知っていますか?」

 

「残念ながら、お食事会に来られるお客さんではありませんね。」

 

どんな会社なんだろう?

話を聞いていた梅雨ちゃんとお茶子ちゃんが、話に入ってくる。

 

「私、その会社聞いたことがあるわ。」

 

「私も。運送業を生業としている会社だよ。」

 

「本社は日本にあるみたいだけれど、主に海外で活躍している会社ね。お母さんの友達がそこで働いているから、よく知っているわ。」

 

運送業か。

おそらく萃香さんの個性を見ての判断なのだろう。

次にめくろうとした手が止まった。

 

「八雲 藍?」

 

それは社長の名前を見たからだ。

 

『藍じゃない。』

 

紫さん、知っているんですか?

 

『もちろんよ、私の式神だもの。』

 

小槌さんの方を見ると、目を合わしてくれなかった。

さとりさんの個性を恐れてだろう。

まあ、目を合わしてなくても心は読めるし、個性を使わなくてもわかる。

小槌さんは、知っていた。

知っていたにもかかわらず、嘘をついたことになる。

 

「ここ行こう。」

 

「いいの?トップ10の五分の二が指名しているのに・・・」

 

「私の個性は複数ある。それら全てを鍛えてくれる所は、ヒーロー事務所にはおそらくないわ。それに・・・運送業面白そうじゃない♪」

 

こうして私はボーダー商事に行くことにした。

この判断が良かったのかはわからないけど、行かないといけない気がしたからだ。

 

 

 

皆とは違い一足先に移動した。

なんでも本社ではなく、海外の支社で活動する為だそうだ。

電車に乗り、空港で待ち合わせだ。

 

「東方 穂稀さんですね?私、案内役を任された橙と申します。我がボーダー商事に来ていただき感謝します。」

 

「何故私を?」

 

「それは社長から話して貰うことになっています。」

 

心を読もうとしたが、何かに邪魔されたように読むことはできなかった。

飛行機に乗り、現地に着いたのは夜になりかけた頃。

日本は昼を超えたくらいかしら?

社長室に通されると、九狐がいた。

彼女が藍さんなのだろう。

 

「ようこそ、ボーダー商事へ。沢山あったオファーの中から選んで頂き感謝します。」

 

「紫さんの式神だと聞いたので・・・」

 

「紫様にも変化できるんですか⁉︎」

 

私は紫さんに変化し、隙間を出現させてみた。

藍さんは頷いた。

 

「貴女には話さないといけないことがあります。とても長くなりますが、聞いて頂けると助かります。貴女の個性は分かっていますか?」

 

直球ですね。

 

「いいえ?私の先祖が見た個性のコピーができるとか、そんな風に考えていますが・・・」

 

「そうですか、知らないんですね。貴方の個性はおそらく“東方プロジェクト”。受け継がれる個性とかではなく、持ち主が死んでから数百年から数万年に突然現れる個性です。しかし、君の前の持ち主の彼にある出来事が起こってしまった。」

 

「ある出来事?」

 

「ある人物に目をつけられた。その名はオール・フォー・ワン。敵史上最も有名かつ最凶の奴でした。オール・フォー・ワンに捕まった彼は咄嗟の判断で、慧音さんの個性を使い個性を解き放ったのです。解き放たれた個性達は、別々の個性として生きながらえたのです。次の世代が来るまで・・・」

 

「その次世代というのが・・・」

 

「はい、貴方です。」

 

「個性達は、また一つに集まろうとしているのです。だから周りにもいるはずです。」

 

確かに言われてみると多い気はする。

梅雨ちゃんやお父様なんかがそうなんだろう。

 

「それは貴女が呼び寄せているで、個性達が貴女に個性を渡そうとしているんです。」

 

「残念ながら彼女彼等はそれに気づいていません。その者の死を除いて譲渡することは出来ません。恐らくですが、リバイアさんの個性も使えるはずです。」

 

死。

だから藍さんは、お母様の個性が使用可能ではと聞いてきたのか。

 

「私h・・・「生き続けなければなりません。全ての個性が一つに実になるその日まで・・・」・・・そうですか、分かりました。」

 

「辛く長い日が経つでしょう。友達の死を見続けることになるので・・・君にこの紙を渡しておきます。」

 

渡されたのは五枚の紙。

一つ一つ違った文字が書かれているようだ。

そういえば見たような気がする。

どこでだったかな?

 

「祖先が次世代の継承者である貴方に、残していたノートの中に挟まっていたものです。私にはどう使うか分かりませんでしたが、君には分かるかもしれません。」

 

そうだ。

これって六十四卦とかいう、占いの一種じゃなかったっけ?

感じたまま紙を並べると、私のものではない隙間が現れた。

そこから声が聞こえきた。

 

「こんな所開けたかしら?」

 

「え?」

 

紫さん?

 

「あら?藍と橙じゃない。橙たら成長した?見ないうちに大きくなるなんて、成長期だったかしら?」

 

「貴女はもしかして・・・紫さんですか?」

 

「あら貴女は私・・・?違うわね、誰かしら?」

 

「すみません、私は東方 穂稀と言います。」

 

「どうやって隙間を広げられたのかしら?その紙だけでは隙間を広げることは不可能よ。それにその紙・・・総二郎のものじゃない、彼は元気?」

 

総二郎って言うのは藍さん達の祖先かな?

 

「お爺様は数十年前亡くなっています。」

 

「そう、それは残念。穂稀はどうして私になれるのかしら?」

 

「この世界は、人口の8割が何かしらの個性・・・言いかえれば能力を持っています。私はそんな世界で、貴女方の能力を持ち生まれてきました。」

 

しばらく紫さんは考えて、答えを導き出した。

 

「貴女、その個性に目覚めて何年?」

 

「個性として上手に使えるようになったのは、最近になってからです。」

 

「なるほどね、分かったわ。はっきり言うわね。妖力が弱いわね。」

 

「妖力・・・ですか?」

 

「妖怪や妖精が持つ力のことよ。他にも霊力と気力とかもあるわね。霊力はまあまあ、いい方ね。でも、まだまだ強くなれるわ。」

 

まだまだ強くなれる。

 

「どう?幻想郷に来る気はある?本人直々に教わるのも出来るわよ。」

 

「それは・・・」

 

とても魅力的だ。

しかし、せっかく指名を受けた身。

ボーダー商事でも働きたい。

萃香さんに変わり、一体分身を出す。

 

「私(本体)は幻想郷に行ってくる。」

 

「私(分身)はここで学ぶ。」

 

こうすればまた一つになった時、経験は自分の糧となる。

その前に・・・

 

「渡しておく。」

 

「ありがとう、本体。」

 

渡したのは携帯とポケベル。

幻想郷では使えないみたいだし、緊急時は私(分身)が動くしかない。

ポケベルは繋がるみたいだし、緊急時の連絡用だ。

こうして私は短期幻想入りをはたすのだった。




備考
・株式会社ボーダー商事
幻想郷においてあらゆる仕事を行っている会社で、社訓は「遊惰な暮らしはスキマから」(ニコニコ大百科より)。
この世界では運送業を生業とし、海外にも支店を持っているため、国外に荷物を運ぶ際の手数料は他社に比べて格段に安い。
最速2時間で海外に届く驚きの早さ。
世界No.1の運営業とも言われている。
本社は日本なのだが、殆どの人は知っていない。

・主人公の個性(仮)
作者が考えている個性とは違いますが、20話を過ぎても個性が分からないのはどうかと思って仮的に個性を考えました。
本来の個性は職場体験時に発表予定。
本人が気づくのは期末テストくらいを予定しています。
(気づくの遅過ぎ?ちょっと何言っているか分かりません。)

・幻想郷について(原作変更)
結界の中と連絡が出来るように、ポケベル同士は通じることにしました。
この小説ではそういうものだと思ってください。


本来なら昨日あげるつもりだったんですが、疲れ過ぎて寝てしまいました。
そういえば第4期が放送されるんですね。
楽しみだなぁ〜。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。