僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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いいサブタイトルが浮かばん。
今回もオリジナル要素があります。


力とは?

並ぶ本に圧倒されつつ進むと、パチュリーさんが本を読んでいた。

私に気づいたようで、本を閉じた。

 

「待っていたわ、パチュリーよ。魔力について知りたいのね?」

 

「は、はい。よろしくお願いします。」

 

「魔力っていうのは、魔法の力をのことよ。また一人一人自分の中に貯めれる量は違う、それは理解できるわね。」

 

ある機械を取り出し、測り始める。

すると9700000という数字が表示された。

 

「これが私の今溜まっている魔力ね。魔法を使えばここから徐々に減っていくわ。触ってみなさい。」

 

「300ですね。」

 

「レミィで触ったらそうなるわね。私かアリスに変化できる?それで触ってみなさい。」

 

私はパチュリーさんに変化し、再度触る。

 

「6000・・・他の力もある分、多いと考えれるわね。魔力があるだけじゃ使うことはできないわ。主に魔法は属性魔法と、補助魔法の二種類があるわ。」

 

「属性魔法というと、火や水のことですね?」

 

「そうよ、この辺は理解しているのかしら?」

 

「パチュリーさんはいろんな組み合わせをしているので、気になって調べたことがあります。補助魔法とは、どう言ったものでしょう?」

 

「補助魔法は攻撃魔法以外の魔法のことを言うわ。だから防御力を上げたり、英語を話せるようになったりするようなことよ。」

 

アリスさんの人形を動かす魔法は、補助魔法にあたるのかな?

 

「魔力だけあっても理解がなっていなければ使えないし、理解があっても魔力がなかったら使えない。両方理解していないと意味ないわ。座学で基礎的なことを学んで貰うわね。その後は実戦。」

 

「実戦で魔力を増やすんですね。」

 

「そう言うこと。朝はレミィ、昼は美鈴、夕方は私。明日からはそうなってくるでしょうね。少しハードかもしれないけど頑張りなさい。こあ、美鈴の所に案内してあげて。」

 

「はいです。」

 

現れたのは手のひらサイズの小さい悪魔。

名前はこあと言うらしい。

私はその子を肩に乗せ、玄関へと向かう。

 

「あんな楽しそうなパチュリー様は、久し振りに見た気がします。」

 

「そんなに表情が変わっていなかったような気がしますが・・・」

 

こあは数百年前に、パチュリーさんに召喚されたみたいだ。

最初はパチュリーさんに反抗していたそうだが、寛大な心と膨大な魔力に感服し使えるようになり、今はあの図書館の司書的存在になっている様だ。

今はこのように小さい体だが、人並みの大きさにもなることも可能らしい。

玄関に着くとこあは図書館へと帰って行った。

 

「門番、遊べ!」

 

「チルノちゃん、美鈴さんが困っているよ( ;´Д`)」

 

チルノちゃんともう一人が美鈴さんと会話中だった。

チルノちゃんの友達かな?

 

「美鈴。サボってないで、追い払っておきなさい。」

 

「え?ほ、パチュリーさんがなぜこちらに?」

 

少しボケたらのってきた。

美鈴さんはちゃんと私だと気づいているみたいだ。

 

「なんとなくよ。」

 

「動かない大図書館が動いた・・・だと・・・」

 

「パチュリーさんに失礼だよ‼︎チルノちゃん謝って!」

 

動かない大図書館ってパチュリーさんのことなのか。

確かにあそこから動くことは、少ないかもしれないけれどあるはずだ。

・・・多分。

 

「ここで戦わないでくださいよ( ̄▽ ̄;)幽香さんから貰った花達なんですよ?」

 

「幽香さん・・・だと・・・。今回は逃げておく。でも、次はないと思え。」

 

「あ、待ってよチルノちゃん〜。」

 

これで二人(匹?)がいなくなった。

幽香さん、それほど怖い存在なのだろうか?

 

『そうでもないわ。でも、花を傷つける奴らを許せないだけ。』

 

成る程、花に囲まれたここで戦うのをやめたのか。

 

「穂稀さん。気力について知りたいと言うことは、私になれるみたいですね。」

 

「なんで知っているんですか?」

 

「幻想郷広いとはいえど、気力で戦うのは恐らく私一人ですから・・・」

 

他にもいそうだけど、いないのかな?

 

「気力は武術を極める者が使う力のことですね。気力を上達させていけば、相手の行動がわかったりタフネスが上がったり、相手に威圧を与えたりできるそうです。私は前二つはできるんですけど、威圧を与えるのはまだまだ不完全なんですよ。私の(せんせい)には一生敵う気がしませんね。」

 

『ONEPIECEの覇気では?』

 

早苗さん、知っているんですか?

 

『見聞色の覇気、武装色の覇気、覇王色の覇気。美鈴さんの話とよく似たものなんです。』

 

後で詳しく教えて下さい。

 

「やはり実戦でしょうか?」

 

「そうなりますね、私は避けるので片手を使わしたら合格です。」

 

奇襲気味に攻撃を仕掛けたが、見事に避けられた。

 

「いきなりですね、でも丸わかりです。」

 

『見聞色の覇気は死角からの攻撃でも、相手の行動を読み取れる覇気です。先の行動まで読み取れることもできるらしいです。』

 

さとりさんと同じことができるってことか。

 

「東方様、美鈴。ご飯の用意ができました。」

 

「待ってました、咲夜さん。」

 

美鈴さんはそういうとそそくさと中に入っていった。

お昼を食べ、私は用意された部屋で今日のことを振り返っていた。

どれも初めてのことだから、新鮮だったが特に妖力について多くのことを知った。

本当なら妖力を使う別のキャラに変わりたいのだが、今日は疲れた。

私は元の姿に戻っておく。

 

「あれ?」

 

元の姿に戻って少し違和感を感じる。

しかしその違和感はすぐに消えた。

妖力や魔力と言った力を、こんなにも使おうとしたのは今回が初めてだ。

それによる違和感だと結論に至った。

 

 

 

翌日から本格的にスタートした。

朝はレミリアさんに変化し、妖力の具現化。

昼は美鈴さんに変化し、実戦を交えつつ気力の習得。

夕方はパチュリーさんに変化し、魔力の座学とその復習も兼ねた実戦。

咲夜さんによる体力アップ(一部区間の掃除)。

とてもハードだが、必死になって喰らいつく。

着てきた服は洗って貰っているため、メイド服を着ている。

部屋に戻り、元の姿に戻る。

すると昨日と同様、違和感を感じた。

 

『成る程ね、霊力が上昇しているわね。』

 

どういうことですか、霊夢さん。

霊力って何も鍛えていないはずですが?

 

『それがここの私が考えたことね。君が人間である限り、霊力が主な攻撃手段になるわ。どんなに頑張っても、魔力と妖力と気力と神の力を足した力が霊力を超えることは絶対ないわ。でも今回のように霊力以外を鍛えている時は、霊力も負けないように上昇するってわけ。』

 

だから霊夢さんは、先にこっちを鍛えるように言ったのか。

 

『おそらくだけどそうね。』

 

これって、教えるのがめんどくさいだけじゃ・・・

いや、やめておこう。

短期的しかここにいないのだ。

効率よく霊力が上がる方法をとったのだろう。

そう考えよう。

 

 

 

さらに二日後。

美鈴さんから片手を使わせることに成功した。

 

「お見事です。まさか気配を読むことを応用して、気配を読めなくするとは・・・新しい発見です。」

 

「でも、次使わせることができるかどうかと言われたら分かりません。」

 

「今はそれでいいです。戻る前にもう一度勝負しましょう。」

 

「はい、今度は本気の美鈴さんに参ったと言わせるよう頑張ります。」

 

笑みを浮かべる二人。

すると隙間が開いた、紫さんだ。

 

「後がつっかえているから、次行くわよ。」

 

すると景色がガラッと変わって竹林の中。

永遠亭と書かれた家があった。

 

「行き帰りは自分でね?それくらいはできるでしょ?」

 

「ただ面倒なだけでは・・・」

 

「私だって忙しいの。」

 

紫さんが隙間に消え、一人取り残される。

するとうさ耳の生えた女子高生(学ラン着)が来た。

 

「あ、永遠亭と用事ですか?」

 

「はい、永琳さんに会いに来ました。」

 

「そうなんd・・・」

 

落とし穴に落ちていった。




備考
・9700000
適当に決めました。
深い意味はありません(本当ですよ?)

・魔理沙が外された理由
魔理沙は自称魔法使いであって、魔力ではなく霊力を使っていると考えています。

・チルノの友達
大妖精のことです。
主人公は知らないので、チルノの友達として認識しています。

・早苗さんの知識(原作変更?)
覇気のことは知っていても、ルフィが5億ベリーになっていることは知りません。

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