スラスラとアイデアが浮かんだため、二話投稿します。
読む時は注意した下さい。
一応時間をずらして投稿します。
こう言う時に便利、投稿日付設定。
翌日。
「レミリアさん、やる前にいいですか?」
「何かしら?」
「美鈴さんはいつも寝ていますが、何故門番の職が勤まるのでしょうか?」
レミリアさんは一瞬きょとんとするが、笑みを浮かべる。
「貴女、まだ美鈴をよく知らないわね。相手を油断させるために、寝ているの。」
「それは違うと思いますが・・・」
○
お昼を迎え、紫さんに飛ばされたのは階段の踊り場。
永遠と階段が続く。
「登っていけって感じかしら?」
レミリアさんのままだったため、翼を使って飛んでみることにした。
「これ、あんまり飛ぶことに向いている翼じゃないわね。」
仕方ない、妖力で飛行するか。
永遠と続く階段を登り、二分。
やっと館が見えてきた。
紅魔館は洋風の館だが、ここは和風の館だ。
入口と思わしき場所に鈴がついていた。
「これを鳴らすのね。」
暫くすると、妖夢さんが現れた。
成る程、ここが白玉楼という場所なのか。
「レミリアさん?・・・違う、貴様は誰だ‼︎」
あ、元の姿に戻るの忘れていた。
気づいた時にはもう遅かった。
妖夢さんが剣を抜き、身構える。
流石にここで暴れたら、建物に被害が出るだろう。
仕方ない、戦うしかなさそうだ。
お互い睨み合ったまま、膠着状態が続く。
先に仕掛けたのは妖夢さんだ。
半霊を飛ばしてきた。
私はその半霊をよける。
「待って下さい、私は戦う気は・・・」
「斬ってみればわかることです。」
「辻斬りですか!」
剣筋を避けることにだけ集中するが、無理がある。
「くっ・・・」
「貴女はミスをおかしました。吸血鬼であるレミリアさんが、傘をささずに外を歩くなどありえません。」
確かに、吸血鬼は弱点が多い種族でもある。
仕方ない、不本意ではあるけれど戦うしかないようだ。
では誰で・・・?
「仕方ありません、その姿貰います。」
私は妖夢さんに変化。
表面上では変わらない妖夢さんでしたが、剣を握る手に力が入っているようだ。
「所詮は貰っただけの貴女に負けるほど、弱くはありません。」
再度睨み合いが続く。
「妖夢〜、お腹すいた〜。」
二人して声のした方向を見た。
「幽々子様、侵入者です。下がっていてください。」
「そうなの?半霊が化けているわけではないのね?」
「ゆ・幽々子・・・さん?」
この人が私の中に封印されている個性の一つ、死の持ち主。
見ただけでわかる、彼女の底知れない力。
私は恐怖のあまり通常状態へと変化した。
「?妖夢、この子紫のお客人じゃない。対戦する必要はないわ。」
その言葉で妖夢さんは剣をしまう。
よかった。
思わず尻餅をついてしまう。
そんな私を起こすべく幽々子さんが近づいてきた。
「立てるかしら?」
「あ、はい。」
とても優しい人(亡霊)なんだな。
「幽々子様、少々お待ちを。」
そう言って妖夢さんは家へと入っていった。
「紫が言っていた通り妖夢に変化もできるのね。で、ここにきたのは剣術を学ぶため、そうでしょ?」
「あ、はい。その通りです。幽々子さんは紫さんと仲がいいのでしょうか?」
「そうね、私が生前の時からの仲ね。」
そっか。
生前・・・つまり人間の頃から知り合いなのか。
でもそうなってくると、紫さんの年齢が気になってくる。
『17歳よ』
・・・そうですか。
家の中からいい匂いがしてきた。
「まずはご飯よ。その後妖夢と稽古しなさい。」
「はい!」
元気よく返事して、家へ入っていく。
そこに用意されていたのは、ゆうに5000個はありそうな唐揚げと、すりばちにてんこ盛りによそわれているご飯があった。
○
昼食後、妖夢さんに稽古をつけてもらうことになった。
あの唐揚げとご飯は、ほぼほぼ幽々子さんの胃袋の中へと消えていった。
フードファイターも驚きの食いっぷりである。
それだけ食べているにもかかわらず、体型が変わらないのは驚きだ。
亡霊だから変わらないのだろうか?
「剣は手の延長線です。剣ばっかりに集中しすぎです。」
木刀が飛ばられる。
これで三回目の負け。
「どうでしょうか?妖夢さんから見て私の剣筋は?」
「よく言えばアマチュア、悪く言えば素人の頂点といった所でしょうか?意表のついた攻撃がないのも要因の一つかも知れませんが、普段使わないものを扱っているからとも言えます。」
確かに変化できる数は多いが、普段から剣を使うことはない。
「今日はここまでにします。」
「ありがとうございます。」
まだまだ、強くなれる。
そんな思いをしながら、紅魔館へ帰っていく。
(幽々子視点)
「幽々子様、彼女は一体何者でしょうか。」
妖夢は気づいているのかしら?
少しとぼけてみる。
「何言っているのよ、妖夢。ただの人間でしょう?」
「幽々子様がそう言うのならそうなのかも知れませんが、ただの人間があんなに守護霊がいるのはおかしなことです。」
「さあね、どうなのかしら。それがここでの彼女の能力なのかもしれないわね。」
「そういうことなら、いいんですけれど・・・」
紫から聞いた時は驚いた。
何せ人でありながら魔力・気力・霊力・妖力を持ち、さらには神の力も使えると言うこと。
まだまだ強くなることが可能なこと。
私の能力も持っていること。
そして、守護霊に見えるあれが彼女の本来の能力達。
とても変わった個性と言えよう。
「ふふふ、楽しみね。」
遠くなっていく穂稀ちゃんを見て、そっと呟く。
end
「・・・完璧ね。まさか五日で賢者の石をを成功させるなんて、やるじゃない。」
「まだまだです。作り出すまでに10分もかかるようじゃ、実戦で使い物になりません。それにこんなに早くできたのは、パチュリーさんの教えが良かったからです。」
謙遜すると、パチュリーさんは少し疑問をもったよう。
「そうかしら?私の個性としての能力は膨大化なのよね?元々技を出すまで時間が必要でしょ?」
「早くする練習を繰り返しましたので、ある程度は実戦で使えます。しかしその分体力をもっていかれます。これがこの個性のデメリットの一つですね。」
「喘息がそんな所でデメリットになっていたのね。」
少し大きくなっているこあが何か言いたげだったが、パチュリーさんが口を塞ぐ。
「もごもごご」
「これで私の修行は終了よ、守矢の所は明日から行けばいいわ。」
「はい、ありがとうございました。」
こあさんは何を言おうとしていたのか。
阿求状態の私には分からない為、気にしないことにした。
(パチュリー視点)
「・・・何するんですか!パチュリーさん、死にかけましたよ。」
「こあ、それは言ってはいけないわ。」
「何故です?喘息は治ったのは事実なのでは?」
確かに治ったのは事実だ。
最近では紅魔館の外に出て、異変解決の手助けもよくやっている。
「それは私達だけで留めておくべきよ。その事実があの子の敵に渡ってみなさい。彼女がどうなると思うかしら?」
「そ、それは・・・」
「必ずと言っていいほど、彼女は狙われる。他の個性達にも、私の喘息という呪いのおかげでセーブされているようね。そんな呪いが無くなれば、彼女の友達はおろか世界そのものがなくなってしまうわ。霊夢やレミィが言わないのは、そういったことを恐れているからでしょうね。」
ただでさえチート的な能力が多い幻想郷。
そんな個性を持つ彼女は、核兵器以上の凶器になりえるのだ。
「なら、何故彼女を強くするのですか?彼女を強くしちゃったら、手におえなくなりますよ?」
「それは簡単な話よ。自分の分身が弱かったら嫌でしょ?だからみんな協力的なの。」
「そ、そんなものでしょうか?」
「そういうものよ、意外と。私だって私が弱かったら嫌だもの。穂稀が貴女になれるようになったら、そうなるかも知れないかもよ?」
end
備考
・辻斬り妖夢
はっきりしない事があったら、とりあえず斬る事が最善の解決法と考えているくらい辻斬りをしたい中毒者。
・17才の紫
実際にはそんな筈が無いんですよね。
作者なりに調べた結果、幽々子さんの死去が11世紀ぐらいだと判明。
とどのつまり900年以上生きていることに・・・
あれ?
幽々子さんもBBAじゃねぇかって?
はっはっは!
何を言っているのだね。
幽々子さんは死去して亡霊の身、死んだ時から年齢が老けるわけないじゃないか。
見た目的に20後半、悪くて30後半はBBAじゃないでしょ?
・少し大きくなったこあ
パチュリーさんが依頼されて、試作品を飲まされた結果。
本来は胸を大きくする薬を調合しようとしていたらしい。
(誰に依頼されたかは読者に任せるとします)
・喘息が治ったパチェ
某格闘ゲームでは投げ技を決める。
某RPGゲームでは妖怪の山を他の仲間と同じ速さで歩いていることから、治っているのではと作者が思ったから。
だいぶ先だけどアンケ。映画の話書いた方がいい?
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見てみたい(書いて)
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キングクリムゾンしたら?(書くな)
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映画の入る前とその後くらいで
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次回作も書かんでしょ?(鬼畜)