僕アカ×東方 〜私の個性はほぼ全キャラの能力〜   作:響緑

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アンケートはこれにて終了します。
二人の英雄を借りに行かねば・・・
だいぶ忘れてしまっているな。


期末テスト一〜二回戦目

(学校側サイド)

ヒーロー科の課題変更による、対ペアの組み合わせと対戦する教師はある程度決まってきている。

それぞれが苦手or不利になる教師になっている。

決まっていないのは東方だ。

 

「・・・彼女に苦手とするような、個性はないかもしれないね。」

 

「B組と同じくセメントスだけ三人にするか?」

 

「イヤ、ソレハダメダロウ。特ニ東方ハ準決勝・決勝共ニセメントスノ個性ニ打チ勝ッタノダ。」

 

暫く沈黙が続く。

 

「東方少女はエクトプラズムがよろしいのでは?」

 

「オールマイト、何故私ナノダ?」

 

「この前の体育祭を見ていて、気づいたことがあってね。彼女は遠距離攻撃をあまり持っていない、もしくは使わないのではないかと思ってね。」

 

「確かにオールマイトの推察通り、遠距離攻撃を使った所をあまり見たことがないな。人形による攻撃と青山みたいなビーム、それに実技試験の時の炎ぐらいだ。」

 

「ナルホド、中〜遠距離ノ常闇ト主ニ近距離ノ東方。確カニオ互イヲカバーシアエルドウカト言ウコトダナ。ナラ、私ガ東方ノ相手ヲシヨウ。」

 

 

end

 

「では試験内容だが、まず制限時間は30分だ。この限られた時間の中で君達はこの・・・ハンドカフスを先生達にうまく掛けて行動不能にするか、ペアの誰か一人がステージから脱出するが条件だ。そう簡単に脱出などはいかないと思っておいてくれ。でもね、それだと君達には不利になっちゃうから先生の方は、この超圧縮重りをつけるからハンデと言う事になる。逃げるか立ち向かうかの判断は各々で決めるんだ。考える事もヒーローとして大事な事だからね。みんなの健闘を祈るよ!」

 

私達は次ということもあって、試験会場へ移動する。

 

「常闇さん、よろしく。」

 

「エクトプラズムか。個性知っているか?」

 

「詳しくは知らないけれど、分身を作り出す個性だったはずよ。」

 

先生方の考えたことは分かる。

中〜遠距離に長けた常闇だが、近距離が弱点でもある。

そこで私の出番、私の主な攻撃は近距離。

梅雨ちゃんは二人をフォローしつつ、ゴールを目指すか戦うかを考えさせているのだろう。

 

「無理に戦わず逃げましょう。」

 

「だな。」

 

「ケロ。」

 

一回戦の小槌さんと切島さん。

無事突破できるかしら?

 

 

(小槌サイド)

 

「セメントスか。」

 

確かに私の個性は長時間使い続けることは出来ない。

だからこそのセメントスだろう。

 

「小槌、正面突破するぞ!」

 

「お、おい・・・ま、待て。・・・それだと先生の思惑通りだ。」

 

切島が先行する。

切島を置いていくわけには行かない。

しょうがない。

愚策だからやりたくなかったが、やるしかないだろう。

それには切島がいないと始まらない。

切島に追いつき、打ち槌を鳴らす。

 

「小槌、大きくなってねぇか?」

 

「切島が小さくなっているんだ。こんなことをしたくなかったんだが、これしか思いつかなかったから実行するぞ?・・・いくぞ?しっかり硬化しておけよ。」

 

「まさかと思うが・・・」

 

「・・・思っていることのままだと思うぜ。一人でもゴールできれば合格なんだ、切島が救援を呼ぶまで凌いてやるさ。」

 

私は腕を巨大化、切島は半分諦めつつ硬化を開始。

セメントスが見え、後ろにゴールが見えている。

切島を掴みゴールに向けて投げる。

セメントスもそれに気づき切島を止めようとするが、腕を元に戻しセメントスに向かっていく。

 

「切島には攻撃させるつもりは一欠片もないぜ。」

 

そして行うのは腕の長さを変え続ける。

前世で憧れていたあの技を使えるようになるのだ。

 

「ゴムゴムの〜〜銃乱打(ガトリング)‼︎」

 

セメントスの意識は完全にこっちにある。

この調子なら、合格できそうだ。

元のサイズに戻った切島はゴールを抜け・・・

 

「なっ!」

 

切島がセメントの壁に阻まれた。

まさか・・・

 

「残念だったなヒーロー。そこも個性の届く範囲だ。」

 

嘘でしょ、そこまで届くの。

くそ、反動が・・・

次第にセメントを壊せなくなり、私は閉じ込めた。

 

《切島、小槌ペア。戦闘不能により、セメントスの勝利。》

 

爆豪拉致(あれ)を防げるのは私しかいねえのに・・・

 

 

end

 

二回戦スタート前に一回戦の負けを聞く。

 

「ケロ、先生方も本気だと言うことね。」

 

「ああ。」

 

初期位置につき、開始を待つ。

 

《二回戦目、スタート。》

 

分身が私達を囲むように現れた。

 

「蛙吹、東方!」

 

「ケロッ」

 

ダークシャドーを使い私達を投げ、梅雨ちゃんが常闇さんを回収。

逃げの一手だ。

二階に辿り着き、私達は走り出す。

まあ、そう簡単には行かせてくれないか。

逃げた先にも分身が生成されている。

私は美鈴さんに変化。

これなら相手の気を読み、臨機応変な対応ができる。

ここでの司令塔は梅雨ちゃんだ。

冷静な判断と的確な指示のお陰で、ゴールが見える場所までやってきた。

 

「‼︎」

 

何かを感じ、咄嗟に避ける。

エクトプラズム先生の巨大な分身が二人を捕まえていた。

 

「一人取リ逃ガシタカ。ドウスルヒーロー?」

 

巨大な分身だけを倒せるような個性と言えば慧音さんの個性だが、運悪く今日は満月じゃない。

これじゃ救えない。

ちらっと二人を見ると、梅雨ちゃんが二回首を振った。

逃げての合図だ。

常闇さんにも見えていたようで、ダークシャドーを出口に向かわせる。

私も出口へ向かうべく、移動開始する。

 

「逃ゲヲ選ブカ。」

 

「いいえ、少し違います。」

 

通常状態に戻り、エクトプラズム先生へ向かう。

 

「正面突破トハ私モ舐メラレタモノダ。」

 

エクトプラズムの攻撃を受け倒れるが、煙となって消える。

融合を発動したのだ。

 

「分身カ。体育祭トハ違ウ姿ダガ、ソノ個性デドウスル?」

 

作り出したのは4体の私。

1体倒れたから後3体とダークシャドー。

対するはエクトプラズム先生一人。

確かに人数的には有利だが、決め手に欠ける。

こいしの個性は意識されている今では、使えない。

ちらっと梅雨ちゃんを見ると、一回頷いた。

注意を引きつけての合図。

何かしら作戦があるようだ。

分身が私の意思とは別に変化する。

貴女は・・・もしかして・・・

 

『初めまして、私の個性を使って?』

 

「マサカソノ姿ハ・・・」

 

「そこを動かないでね?敵さん。」

 

エクトプラズム先生の足が微動だにできなくなった。

その間にダークシャドーがカフスを掛け、無事合格した。

 

「オメデトウ、中々イイ連携デアッタ。シカシ東方、アノ姿ハ・・・」

 

「はい。私も驚いていますが、人魚姫リバイアの姿ですね。」

 

「ヤハリソウカ、利鋂ノ姿ダッタカ。」

 

エクトプラズム先生はお母様と面識があるようだ。

 

「どう言うこと?穂稀ちゃんの個性なのよね?」

 

「こればっかりは私にも不明です。私の個性は一体何なのでしょうか?」

 

故人でもある人魚姫リバイアの姿になれる理由が不明だ。

・・・もしかするとこれが私の本来の個性。

名付けるとしたら霊とかかな?

霊媒師が言っていた守護霊が故人達で、その個性達は私の体に合っていたから私の個性として使えている。

故人であっても私の体に合わない個性は、弾かれているのだろう。

心操の個性が効かなかったのは、私の体に合わなかった為だと推測ができる。

使える個性が東方プロジェクトのキャラ能力に集まっていたのは、また一つの個性にするためだろう。

と言ってもおそらくだが限度はあるはずだ。

人魚の方の個性が上手いこと使えるかどうか、プールか海に行った時に確認しなくては・・・

期末テスト後、校長とオールマイトとリカバリーガールさんは呼んでおかないと・・・

この個性を世間に広めていいのかどうか。

この個性は強い。

少なくとも敵連合が潰れるくらいまでは、隠しておくべきだ。




備考
・ゴムゴムの〜〜銃乱打(ガトリング)
ONE ○IECEの主人公のおそらく一番使われているであろう技。

・新たな能力
リバイアの個性の一つ“姫”。

やっと主人公が自分の個性について分かります。
遅すぎやしやせんか。

だいぶ先だけどアンケ。映画の話書いた方がいい?

  • 見てみたい(書いて)
  • キングクリムゾンしたら?(書くな)
  • 映画の入る前とその後くらいで
  • 次回作も書かんでしょ?(鬼畜)

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