ウルトラマンフレイス   作:サザンクロスじわさんZ

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第10話です。怪獣リクエストの場所が活動報告の所に移動しました。ぜひぜひリクお願いします。


第10話 もう1人の巨人(破壊の女神ユタ、宇宙大怪獣ベムスター登場)

バーニングモードになったフレイスとユタはお互い構えを取りながら睨み合っている。

やがてお互いに相手に向かって突撃を始めた。

そしてすれ違いざまに互いに手刀を繰り出した。

2人はしばらく、背中を向けあったままの体制でその場に硬直する。

やがてユタが火花をあげながら地面に倒れた。

フレイスはゆっくりと振り返る。

そして光に包まれて消滅した。

 

瓦礫の中、人間態になったユタが倒れていた。

ツバサはそこにゆっくりと歩いていくとユタを抱き起こす。

ユタは目を開けた。

「ウルトラマン…なぜ私を…」

ユタは微かな声で言った。

「お前を倒す気にはなれなかった…。それだけだ」

ツバサは答える。

「どうして?…私は敵よ…」

「あぁ、だが分かり合えるのなら倒す必要は無い。そうだろ?」

ユタはかすかに微笑んだ。

「ありがとう…。でも遅かったみたいね…」

そう言うとユタは光に包まれる。

やがてその光は無数のつぶとなっていき天に昇っていった。

ユタはそうして消滅した。

その様子を物陰からあのサラリーマン風の男が見つめていた。

「フッ、ユタのやつも死んだか。まぁいい、次はこの私がウルトラマンを、この星を滅ぼす番だ…」

「宇宙ステーションジュピター3が何者かによって完全に消息をたったらしい」

ここはZETA基地、南部隊の部屋だ。

隊長の南部はそう言う。

「最後に届いた交信内容からして何者か…、おそらく宇宙怪獣に襲われたのはかなり確実です」

ミカは言う。

「そうか…、しかしそうなると相手はまだ地球の近くにいる可能性だってあるわけか…」

シンペイもしみじみ呟く。

するとその時だった。

「市原市のコンビナートに怪獣が出現しました!」

突然のアナウンスが入る。

「いきなりか…」

キョウスケが呟いた。

「直江、映像を出してくれ」

「了解!」

ミカは前のスクリーンにコンビナートの映像を映し出した。

石油タンクを破壊しながら進撃する怪獣の映像だ。

怪獣の見た目はさながら深緑のマンタのようで腹には特徴的な口がついている。

そしてそれを開き石油を物凄い吸引力で吸収しているのだ。

「なるほど…、あいつ…、地球の燃料を食べるために来たってわけか…」

ツバサは言った。

怪獣はコンビナートのタンクを破壊しながらどんどん進んでいく。

やがてそこに2機のスターイーグルが現れた。

ZETA日本支部相馬隊のものだ。

地上にはウルドという専用車も止まっている。

そしてそこには隊長の相馬ミナと隊員の羽柴マサキが乗って指揮を取っていた。

「おそらくその怪獣はその腹の口からなんでも吸収するわ。攻撃はなるべくそこを避けてやってね」

ミナが言った。

すぐさまスターイーグルは怪獣の頭部に攻撃を集中させた。

しかしその時だった。怪獣は右手を振り上げ、スターイーグルを一機叩いたのだ。

「うわぁぁぁ!」

スターイーグルはバランスを崩す。

怪獣はそれを両腕で掴むと腹の口で飲み込もうとする。

その時、信じられないことが起きた。

突如として光が現れたかと思うとこからフレイスとは違う別のウルトラマンが現れたのだ。

全身の体色は赤と銀、頭部は真ん中に向かって隆起しているがその真ん中では大きく落ち窪んでおり、そこには大きな青いクリスタルがあった。

 

「なっ…あれは…」

映像を見ていたツバサは思わず声をあげた。

「もう1人の…、ウルトラマン…」

ミハルも呟く。

「シュア!」

ウルトラマンはフレイスとは少し違う独特のファイティングポーズをとった。

怪獣はそれを見ると掴んでいたスターイーグルを離した。

ウルトラマンは怪獣目掛けて走っていく。

そして飛び上がると飛び蹴りを浴びせた。

怪獣は後方によろめく。

さらにウルトラマンは怪獣にヘッドロックをかけるとその角をチョップでへし折った。

怪獣はフラフラになっている。

 

「強い…、あのウルトラマン…、強いぞ…」

ショウも言う。

 

「シュア!」

ウルトラマンはさらに怪獣の顔面に蹴りを入れた。

そして右腕から鞭のような光を伸ばすとそのままそれで怪獣を切り裂いたのだ。

怪獣はそのまま爆発する。

ウルトラマンはそれを見届けると光に包まれて消え去った。

「うわぁ…、凄かったっすねぇ。隊長」

今の戦闘に見入っていたマサキは隣の席にいるミナに声をかける。

しかしミナはいつの間にか居なくなっていた。

「あれっ?」

「こっちよ」

車の外にいつの間にか出ている。

「あっ、隊長ぉ、いつの間に」

 

一方、南部隊でも…。

「2人目の…、ウルトラマンか」

南部が言う。

「大変だな。また名前を考えないと」

ツバサが呑気に言った。

「まぁ…、それは…現場にいた人たちが考えてくれるさ」

キョウスケがそれを軽く流した。

「なっ…、馬鹿な…、ジークだと…!?」

そう、あのサラリーマン風の男こそ、今回のウルトラマンに因縁のある相手だったのだ。

そしてその戦いを遠くから見ていた彼は確信していた。

あの新しいウルトラマン、ジークは自らを追ってきたと。

「く…、だが今の私はもう既にあの頃の力を超えているっ。そう簡単には負けんぞ…。それに…。我が下僕、グランドキングの力さえあれば…」

 

そしてここは相馬隊の部屋だ。

「なんかあのウルトラマンの命名権が俺たちに回ってきてますよ…」

マサキがコンピュータを確認しながら言った。

「急に名前とか言われてもなぁ」

不破ケンジ隊員が言う。

「そうやなぁ。2人目だからセカンドとかしか思いつかんわ」

立花マコト隊員も言った。

「ジーク…、彼の名はジークよ…」

隊長は呟いた。

「えっ、なんすかそのめっちゃいい感じのネーミング。隊長、どうしたんすか急に」

マサキは戸惑っている。

「さぁ、教えてあげない」

ミナはもったいぶって言った。

おそらくこの瞬間、隊員全員の頭にははてなマークが浮かんだことだろう。

異次元空間。そこにはヤプールと呼ばれる支配者がいる。

そして数人のヤプールが今、暗躍をしている最中であった。

「なるほど…ウルトラマンか…」

「そう、やつさえ居なければこの世界は我々ヤプールの手に落ちたも同然…」

すると1人のヤプールが切り出した。

「かつて…、我々とは違う宇宙を攻略しようとしたヤプールがいた…。彼らは無数の超獣を使ったがその中でも特に強力だったのはその世界を守っていたウルトラマンの能力をコピーした異次元超人エースキラーという超人だったらしい…。我々も…、作ろうではないか…、異次元超人…。その名はフレイスキラーを…」




第10話です。ヤプールまで登場してしまいました。多分そのうち超獣ラッシュ始まります。お楽しみ(?)に
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