山道を1台の車が走っていく。
それは、ZETA専用車、ルーバーであった。
乗っているのはツバサとミハルの2人である。
「こんな山奥に超獣が現れたって本当なのか?ヤプールにとってもなんのメリットもないだろう?こんなとこ破壊したところで」
ツバサがぼやく。
「でも連絡があったのも事実だし…。なにか理由があるはずよきっと」
ミハルは言った。
「だがなぁ、罠かもしれないぞ。まぁ俺もそんなこと信じたくもないけど」
「その可能性も無くはないわね」
その時、運転していたミハルが急にルーバーを止める。
「どうした?」
「見て…」
ツバサが前方に目をやると道の真ん中に数人の人が集まっていた。そしてこっちを指さしたり色々している。みんな農家か何かのような格好をしていた。
「人だ…」
「見れば分かるわよ」
ミハルはそう言うとさっさとルーバーを降りて人のいる方へ向かっていってしまった。
「おい待て!」
ツバサもすぐにそれを追う。
「やぁ、あなた方がZETAとかいうところの人達ですか…」
その中でもリーダーと思わしき老人が言う。
「はい、ZETA日本支部の朝倉です」
「同じく竜ヶ崎です」
2人は交代交代で握手をした。
「通報をしたのはワシらです」
老人が言った。
「なるほど、それでその超獣はどんな超獣でしたか?」
ミハルはきいた。
「なんか芋虫のような…、一角獣のような…」
「そんなことより、さぁ、調査するんだったらうちの村へ泊まってってくださいな」
別の村人が言った。
ツバサとミハルは顔を見合わせる。
森の中の細い道を村人達に連れられ歩いていくとやがてその村へとついた。
村はよくある集落といった見た目をしている。
「うーん、ダメだわ。ここ電波が通じないみたい。基地への通信が…」
ミハルは腕時計型の通信機をいじりながら言った。
「いったんルーバーに戻るか?」
ミハルは頷くと村の出口に向かって駆け出していった。
しばらくするとあの長老がやってきた。
「宿の手配ができました…」
「ありがとうございます!」
「そう言えばあのお嬢さんはどうしました?」
長老が訊いてきた。
「あぁ、ちょっと今車の方に戻っていて…」
「そうですか」
長老はちょっと残念そうな顔をした。
宿は普通の家よりも少し大きめの茅葺き屋根の家だった。
古くからある日本家屋という感じの家で、床は畳ではなく板の間になっている。そしてその中央で囲炉裏が燃えていた。
「この宿で色々お世話をして頂きます。蝶と申します」
1人の村娘がわざわざ頭を下げに来てくれた。
「お、おう。なんか時代劇みたいだな…」
ツバサは呟く。
「ごゆっくりなさって下さいませ」
蝶はそう言うと去っていった。
夜になった。しかしミハルはまだ戻ってこない。
夕食を食べながらツバサは少し心配になっていた。
「お連れの方が心配なのですか?」
傍に控えていた蝶が訊いた。
「あぁ、いくらなんでも遅すぎる…」
「探しに行きましょうか?」
蝶がきいた。
「いや、もう夜遅いからなぁ、俺が探しに行く」
「では私もお供させていただきます」
蝶もなかなか譲らない。
「なんだお前…、片時も離れずそばにいろとでも言われてんのか?」
「はい」
「じゃあしょうがねぇな。行くか」
くらい夜の山道、ツバサは懐中電灯を照らしながら蝶を連れて歩いていく。
だが…。
「やっべ、どっちだこれ?」
なんと真夜中の山道で完全に迷ってしまったのだ。
「えーと、蝶ちゃん、分かる?」
「いいえ、私にわかるのは地獄への道だけ」
「あーはい、地獄ね、って…え?」
見ると蝶の姿が揺らぎ始めやがて彼女は完全にヤプールの姿となった。
「ふはははは、罠にかかったようだな!お前にはこれから洗脳して我がヤプールの戦闘員として戦ってもらうぞ!」
さらに何人ものヤプールが現れ、ツバサは囲まれてしまった。
「くっ…、これは…罠!」
だがその時だった。暗闇を閃光が迸りヤプールが数人消滅した。
「やっぱり罠だったのね」
ミハルがレーザーガンを構えて立っていた。
「朝倉!」
「まったく、まだ苗字で呼ぶなんてね。ミハルでいいわよ!」
ミハルはそう言うとウインクした。
「おのれ…!気づかれていたのか!」
ヤプールはそう言うと天を指さした。
「ならば!行け!一角超獣バキシム!」
空が勢いよく割れそこからバキシムが地上めがけて着地した。
「超獣!だが俺たち2人だけにどう戦えと!」
だがその時だった。
ふいに現れたゼータウイングがバキシムめがけてレーザーを放った。
「もちろん既に連絡済みに決まってるじゃない!」
「最高だなミハル!」
「当たり前でしょ!」
ゼータウイングにはキョウスケとショウが乗っていた。
「おっしゃ!もう1発!行きますよー!」
「よぅし!かましてやれ!」
ゼータウイングは再びレーザーを放つ。
だがその時、バキシムは手から炎を発射したのだ。
そのせいでレーザーは軌道を離れてしまった。
「うわぁぁぁ!」
ゼータウイングも炎をすれすれの所でかわす。
ツバサとミハルはルーバーのところへたどり着いた。
「よし!いくわよ!ルーバー!」
ミハルはルーバーに飛び乗るとボンネットから砲台を出す。そしてそこからレーザーを、放ち始めた。
ツバサはその隙に木の影に隠れ、フレイスフラッシャーを展開して変身した。
フレイスはバキシムの前に現れた。
バキシムはフレイスを見ると突進してくる。
フレイスはそんなバキシムを掴むと引き倒した。
そしてバキシムの背中に馬乗りになる。
だがバキシムは立ち上がるとフレイスを地面に叩きつけた。
そしてその巨体でのしかかる。
フレイスはそれを払い除けようとするが腕を噛みつかれてしまった。
そしてバキシムは少しづつフレイスを痛みつけていく。
「まずいぞ、ウルトラマンがピンチだ!」
ゼータウイングがバキシムめがけてレーザーを放った。
バキシムはそれをくらって思わずフレイスを離してしまった。
フレイスは立ち上がると間合いを取って構えをとる。
バキシムはフレイスめがけて手から炎を放った。
だがフレイスはバック転でそれをかわす。
そして隙をついてレーザーナイフを放つ。
バキシムは真っ二つに切断され爆発した。
それを見届けるとフレイスも光に包まれて消え去った。
「やったぜ!」
ゼータウイングの2人はハイタッチをする。
「あ…」
ミハルもツバサとハイタッチしようとするがそこでいないのに気づいた。
「おい、こっちだぜ」
見るとツバサは外にいた。
「あれっ?おかしいなぁ…」
ミハルは呟いた。
「ん?なんか言ったか?」
「ううん、なにも」
こうして2人はハイタッチをした。
冬配信のゲーム、ウルトラ怪獣バトルブリーダーズが楽しみでしょうがない。最近公式Twitter毎日投稿してるから配信近いって事だよなぁ!(歓喜)