巨大ヤプールの光剣がフレイスにトドメを刺す寸前まで迫った時だった。
突如、どこかからレーザーが放たれ巨大ヤプールに命中する。
巨大ヤプールはバランスを崩して、光剣を消してしまった。
「ぬぅ…、何者だ!」
巨大ヤプールは攻撃の飛んできた方を見ると、そこには離陸したゼータウイングがあった。
「もうあんたにウルトラマンは倒させない!」
「ウルトラマンは俺たちの大切な仲間なんだ!」
「やかましい!死ねぇ!人間ごときが!」
巨大ヤプールは鎌状の手をゼータウイングに向けた。
だがその時だ。フレイスが巨大ヤプールに組み付いて、その手をゼータウイングからそらそうとした。
「何故だ!お前はなぜそこまで地球人を守る!」
ヤプールのこの問いに、ミハルが代わりに答えた。
「そんなこと、何万年たとうが分からないわよ!あんたのような奴にはね!」
フレイスはその声を合図にバーニングモードにタイプチェンジをした。
そして、全身を炎に包む。
「なっ、何をする気だ!」
(そのまま、焼かれて滅ぶがいいさ!ヤプール!喰らえ!ダイナマイトグラビティ!)
ツバサがそう言うと、フレイスの炎はさらに燃え上がった。そしてそのまま巨大ヤプールを空中へ投げ飛ばすと落下してきたところに連続パンチを打ち込む。
巨大ヤプールは再び天高く飛ばされてそこで、大爆発をした。
「ぐぁぁぁぁぁぁ!ヤプール死すとも超獣死せずぅぅぅぅぅ!」
それが、ヤプールの残した最後の言葉であった。
フレイスはそれを全て見届けてから、ツバサの姿に戻った。
ツバサは病院にに寝かされていた。ヤプール戦後、彼は疲労からそのまま地面に倒れ込み、意識を失ってしまったのだった。
「わざわざ、お見舞いに来てくださり、ありがとうございます」
ツバサは見舞いに来ている隊長とキョウスケに言った。
「いや、だがあんな所で倒れてて何をしてたんだ?」
南部は疑問を口にした。
「あぁ…、それは…、ちょっと前にヤプールと色々あって…って話です。色々は…聞かないでください」
ツバサはそう言って誤魔化した。
「まったく、心配かけさせやがって」
隊長はそう言った。
「隊長、そろそろ時間です」
キョウスケはそう言ってやがて2人は帰っていった。
その次に現れたのはなんと、相馬隊の隊長、相馬ミナだった。
「相馬さん?」
ツバサは言った。
ミナは何故か私服になっている。
「あたりっ!実は私…、もうZETAを退職しちゃったの」
ミナはそう言った。
「えっ?」
ツバサは話の内容が掴めないでいた。
「フレイスにエネルギーを分け与えた時に…、全部のエネルギーを使っちゃって…。それでもうジークには変身できなくなっちゃったの。だからよ」
「そんなぁ…、俺のために…」
するとミナは言った。
「ううん、いいの、これも私の望んだ事だから。だから…、ジークの分も、お願いねっ、ツバサくん」
「はい…。分かりました!」
だがその瞬間、突如として雨が降り始めた。
「雨?」
ツバサとミナは外に目をやる。
そしてあることに気がつく。空が割れているのだ。
「馬鹿な!ヤプールは死んだはずだ!」
ツバサが言った。
「あれは…、残党よ!ヤプール超獣の…」
空の割れ目からバラバが現れ、地上に着地する。
「バラバ…!」
ツバサはそう言って、起き上がると、病室を飛び出した。
そして、病院の屋上へと向かう。
だが外の雨水に当たった瞬間、ツバサは突如苦しさに襲われたのだった。
「う…、苦しい…。な…、なんだ…!」
見ると、追ってきたミナもこっちに来ようとしている。
「ダメだ!外にきちゃあダメなんだ!」
ツバサは必死に声を張り上げた。
そしてフレイスフラッシャーを出そうとしたがあまりの苦しさに取り落としてしまった。
フレイスフラッシャーは1mほど向こうに転がっていった。
「く…」
手をのばすが届かない。
だがその時、
ミナがフレイスフラッシャーを拾ったのだ。
彼女も苦しさに胸を抑えている。
「ツ…バサくん…。これを…」
そして、フレイスフラッシャーをツバサに渡す。
ツバサはそれを展開し、フレイスに変身した。
フレイスはバラバの前に現れ、構えをとる。
だがその瞬間、もうすぐにカラータイマーの点滅が始まったのだった。
バラバはそれを見るとフレイスに向かって突進して鉄球で殴りつけた。
フレイスは後方に吹っ飛ばされ、ビルを破壊しながら倒れた。
そんなフレイスにバラバはのしかかり何度も鉄球を打ちつけてきた。
「ツバ…サ…くん…」
ミナは雨に打たれて地面に這いつくばりながら言った。
「デュアー!」
フレイスは最後の力を振り絞ってバラバを蹴り飛ばす。
バラバは後退し、その隙にフレイスは立ち上がった。
そして、腕を十字形に組むとフレイシウム光線を発射した。
光線はバラバに命中し爆発した。
バラバが死ぬと、さっきまでの雨雲は嘘のように消え去り、雨もやんだ。
フレイスは力尽きて、地面に倒れ込み、そのままツバサの姿へと戻った。
「まったく…、けが人なのに何考えてるんだ!?超獣が出たからって外に出るなんて…」
ツバサは再び病院に寝かされていた。
そして見舞いに来た隊長に言われていた。
「すいません…」
ツバサは謝る。
「だが無事でよかった…」
隊長はそう言うと出ていった。
次に見舞いに来たのはショウとミハルであった。
「よう、無茶好きのツバサくん」
ショウが言った。
「無茶好きってなんだよ…」
「まぁ…、でも次心配かけたら罰ゲームでも用意しとくからね!」
ミハルは言う。
「おぉ、いいなそれ」
ショウはそれに物凄く同意していた。
「いや、おい待て、俺は何をされなきゃあならないんだ?」
「それはお楽しみよ」
「無茶をしなけりゃあいい話だしな」
「こいつら…、手を組みやがって…」
「あっ、そうだこれ」
ミハルは持ってきた袋から色々とお菓子を出してきた。
「はい、お見舞い」
そしてそれを全部ツバサに押し付けてきた。
「えぇ…、こんなにあんのかよ」
「それだけじゃあないぜ、俺からは…」
ショウが取り出したのはダンボールにたくさんつめられたフルーツだった。
「お前も…、こんなに…」
ツバサはもはやどう反応していいかわからなかった。
「うん、喜んでるみたいね」
それをミハルは何故か喜んでいると解釈したらしい。
「いや、待て。そうじゃあなくて…」
「嬉しくないの?」
「いや、嬉しいけども…ね…」
平和な時間が流れていた。
ちょっとウルトラマンフレイスの特別編を書く影響でもしかしたらここはしばらく更新できないかもしれません。まぁそこはご了承を。